あなたの街の自転車相談所 | サイクルベースあさひ
ブレーキ
2025.01.21

自転車のブレーキが効かない!異音がする…ブレーキのトラブル対策

自転車のブレーキが効かない!異音がする…ブレーキのトラブル対策
「ブレーキが効かない」「ブレーキが効きっぱなしになる」「ブレーキから異音がする」……自転車のブレーキには、さまざまなトラブルが起こりえます。そのまま放置しておくと、事故に直結してしまう危険性もあるため、異変に気がついたら対策を行うことが大切です。主なブレーキトラブルとその原因、適切な調整方法や定期的なメンテナンスについて、しっかり確認しておきましょう。

主なブレーキトラブルとその原因

自転車のブレーキは、ハンドル部分に付いているブレーキレバーを握ることでブレーキワイヤーが引っ張られ、ブレーキ本体が動作して減速できるという仕組みです。これらのパーツに不具合が発生すると、トラブルが起きます。

ブレーキが効かない

ブレーキが効かない

走行中にブレーキが効かなくなってしまうと、停車することができず大変危険です。ブレーキが効きにくい原因として、よくある3つをご紹介します。

ブレーキワイヤーのサビやたるみ

ブレーキワイヤーの中側に、インナーワイヤーという金属製のパーツがあります。外側にあるカバーの隙間から水分が入ると、錆びて動作不良を起こし、ブレーキが効きにくくなります。また、ブレーキワイヤーがたるんでいると、ブレーキレバーを深く握らなければ速度を落とすことができません。

ブレーキシューの摩耗

ブレーキシューはブレーキをかけた時に車輪を挟んで減速させる、ゴムのパッドのようなパーツです。繰り返しブレーキをかけているうちに摩耗するため、ブレーキが効きにくくなります。

ブレーキに汚れや油が付着している

ブレーキに砂や泥または油が付いたりすると、滑りやすくなり、ブレーキが効かなくなります。

ブレーキが効きっぱなしになる

ブレーキワイヤーが錆びて固着してしまうと、常にブレーキがかかっている状態になる場合があります。走行中に「ペダルが重い」と感じたら、注意が必要です。

ブレーキから異音がする

ブレーキをかけた時にザリザリした音や感触がする場合、ブレーキシューの摩耗などが原因として考えられるほか、異物が挟まっている可能性もあります。

ブレーキトラブルのセルフメンテナンス

ここでは、ブレーキトラブルの中でもお困りとして多い「ブレーキが効きにくい」について、セルフメンテナンス方法をご紹介します。

調整の前に注意すべきこと

ブレーキの不調の原因の特定は非常に難しく、分からないままに調整を行ってしまうと不具合や危険につながる可能性があります。ブレーキトラブルは、安全にかかわるものだからこそ、不安を感じるときは近くの自転車屋さんへ持って行きましょう。

ブレーキトラブルの調整手順

ブレーキワイヤーのたるみ、汚れや油が付着している場合の調整手順をご紹介します。

ブレーキワイヤーのたるみが軽度の場合

ブレーキレバーの引き代(遊び)が以前より大きくなってきたという時は、ブレーキ本体もしくはブレーキレバーにある「アジャストボルト」を使って調整しましょう。
「アジャストボルト」は以下の写真のようにブレーキ本体もしくはブレーキレバーのワイヤー受け部分にあることがほとんどです。

[ブレーキ本体のワイヤー受け部分にある場合]

ブレーキ本体のワイヤー受け部分にある場合
ブレーキ本体のワイヤー受け部分にある場合

[ブレーキレバーのワイヤー受け部分にある場合]

ブレーキレバーのワイヤー受け部分にある場合

根本のナットをゆるめ、「アジャストボルト」を反時計回りに回すことでたるんだワイヤーを張り直すことができます。張り具合の調整が終わったらまた根本のナットを締めてください。

ブレーキワイヤーのたるみが大きい場合

ワイヤーのたるみが大きい場合はワイヤーの固定位置を調整していきます。ブレーキワイヤーを固定しているナットを確認し、工具で緩めます。その後、ワイヤーを引っ張って軽く締めてから、ブレーキレバーを握ってみて調整します。異常を感じる前の状態に戻ったと感じたら、固く締めます。

汚れや油が付着している

初めに、ウエスで各パーツの汚れを落とします。ウエスで拭き取りにくい場合は、洗浄剤が染み込んだ自転車用のお掃除クロスを使用すると、汚れを落としやすくなります。

ブレーキトラブルはあさひにお任せください!

セルフメンテナンス方法を試してみたけれど解決しない、自分で調整するのは難しそう……そんな時は、お近くのサイクルベースあさひの店舗までお越しください。

調整が難しい場合は、専門店にお任せください

ブレーキワイヤー

ブレーキワイヤー

先ほどご紹介したように、たるみが軽度であればセルフメンテナンスで調整することもできます。ただし、ブレーキワイヤーのサビや劣化が重度の場合は交換が必要になりますので、あさひにお任せください。

ブレーキシュー

ブレーキシュー

ブレーキシューの固定状態や、摩耗などの確認と調整が必要になります。状態によっては、新しいパーツへの交換が必要になるため、あさひまでお越しください。

汚れや油の付着

先ほどご紹介したセルフメンテナンスで対応しきれない場合は、お気軽にあさひまで自転車をお持ちください。

修理にかかる費用と注意点

修理には、基本工賃だけでなく、部品を交換する場合は部品代が必要になります。また、シティサイクル、スポーツ自転車、電動アシスト自転車といった自転車のタイプでも費用が変わってきます。サイクルベースあさひでは、自転車の修理費用を項目ごとに細かく設定していますので、事前にホームページでご確認いただけます。

ブレーキの定期的なメンテナンスの重要性

みなさんが安心・安全な自転車生活を送るために、ブレーキはもちろん、自転車全体の定期的な点検、メンテナンスを行うようにしましょう。

メンテナンスのスケジュールとポイント

サイクルベースあさひでは、自転車安全整備士資格を持った専門のスタッフによる様々な自転車点検サービスを行っています。新しい自転車を購入した際は、その後も定期的な(2ヶ月後・6ヶ月後・1年毎)メンテナンスを受けることで、安全かつ快適な自転車を、継続的にご利用いただけます。一般のシティサイクル(子供車、電動アシスト自転車含む)に限り、点検を大事な項目に絞り込み、お得な価格で受けることができる「セーフティー点検」をご用意しています。

また、自転車を構成する重要箇所全ての点検と調整を行う「一式点検・TS点検」も行っています。こちらは一般のシティサイクル(子供車、電動アシスト自転車含む)からスポーツ自転車(マウンテンバイク、ロードバイク、クロスバイク、ミニベロ等)まで点検を承っております。私たちが健康診断を受けるように、自転車も最低でも年 に1度は「一式点検」を行うことをおすすめします。

ブレーキトラブルを防ぐための心得

ブレーキトラブルを防ぐためには、正しいブレーキの使い方を確認し、異変に気づけることが大切です。日頃から、ブレーキの効き具合をチェックしましょう。ブレーキレバーを握った際、1/3あたりからブレーキが効き始めるのが適正な状態です。また、「ブレーキが前後ともよく効くか」「ブレーキワイヤーにサビやほつれがないか」などもチェックしてみてください。走行しながら確認するのは危ないので、安全な場所で押し歩きをしながら確認してみましょう。

ブレーキの正しい使い方と注意点

ブレーキの正しい使い方と注意点

自転車のブレーキは、右ブレーキが前輪、左ブレーキが後輪に作用するのが一般的です。ブレーキをかける際は、両方を使うようにしましょう。右ブレーキだけかけると、後輪が持ち上がってしまうなどして転倒につながる危険があります。かといって、左ブレーキだけかけると横滑りすることがあります。また、急ブレーキも転倒や事故につながります。前方と停車したい場所までの距離を確認し、落ち着いてゆっくりと両方のブレーキをバランスよくかけるようにしましょう。なお、道が濡れている場合、ブレーキの効きが悪くなるので注意してください。

まとめ

自転車のブレーキトラブルは、事故につながる危険があります。ブレーキレバー、ブレーキワイヤー、ブレーキシューなどの調整は、セルフメンテナンス可能なものもありますが、自転車の専門家に確認や調整をしてもらうことをおすすめします。ぜひ、サイクルベースあさひの「一式点検」や「セーフティー点検」もご活用ください。