あなたの街の自転車相談所 | サイクルベースあさひ
チェーン
2024.02.21

自転車のチェーンから異音?原因は?メンテナンス方法を確認

自転車のチェーンのアップ
自転車を漕いでいるときに、チェーンから異音がすることはありませんか。「もしかして、何か問題があるの?」と不安に思われている方もいるかもしれません。チェーンからの異音には、チェーンのサビやたるみが原因の場合があり、安全に走行するためには対策が必要です。セルフチェックのポイントもご紹介するので、ぜひ実践してみてください。

チェーンから異音!原因と対応策

チェーンは、ペダルの力を正しくタイヤに伝える重要なパーツです。異音の原因に合わせて、対応することが大切です。

チェーンが発する異音の種類と特徴

緩んだ古いチェーン

シティサイクルを漕いでいて発生する主な異音は、「キュルキュル」や「ガラガラ」「カチャカチャ」です。

異音の原因

まず、「キュルキュル」という異音の原因は、チェーンがサビてしまっていたり、チェーンの油が切れていたりすることが考えられます。

次に、「ガラガラ」「カチャカチャ」という異音の原因ですが、チェーンがたるんでいて、チェーンケースやフレームに当たっている可能性が考えられます。

それぞれの対応策について、このあと解説します。

チェーンに生じるサビと対策

チェーンは金属製のため、使用しているとサビが生じてきます。赤茶けたチェーンは見た目も悪く、チェーン自体がもろくなって切れやすくなるので対策が必要です。

サビの発生原因と予防策

雨の日に自転車で走行

雨の日に走行して水に濡れたままにしておくと、酸素に触れて腐食し、サビが出てしまいます。基本的なことになりますが、すぐに拭き取ることが効果的な予防策です。

また、屋根のない場所に自転車を置いているという方もいるでしょう。自転車をすっぽりと覆うような自転車カバーを活用すれば、雨水はもちろん、紫外線や汚れなどから守ることができます。ただし、自転車が濡れた状態でカバーをかけてしまうと逆効果になりかねません。なお、自転車の前かごから後輪までの長さを測り、ちょうど良いサイズのものを選ぶことが重要です。

サビ対策の定期的なメンテナンス方法

自転車のメンテナンス

サビ対策では、定期的なメンテナンスを行うことが大切です。チェーンの清掃と注油、この2つについて次の項目で説明します。

チェーンのメンテナンス方法

はじめに、チェーンのメンテナンスに必要な道具と役割は次のとおりです。

ウエス
汚れやサビを拭き取る
使い古した歯ブラシ
泥や汚れを払い落とす
グローブ
作業時の手を保護する
オイル
チェーンをサビから保護する
チェーンクリーナー(もしあれば)
ディグリーザー(脱脂剤/汚れ落とし)を入れて回転ブラシで汚れをかき出す

チェーンの汚れを落とす・洗浄する

チェーンの汚れを落とす

まず、ウエスでチェーン全体の汚れを落とします。チェーンには油と泥、ほこりなどが混ざったドロリとした汚れがついています。ウエスで拭き取れない汚れは、使い古しの歯ブラシでかき出すようにしましょう。なお、洗浄剤が染み込んだ自転車用のお掃除クロスも、拭き取りに便利です。

次に、チェーンクリーナーの使い方を簡単に説明します。主に、スポーツサイクルで活用されますので、お持ちの方は参考にしてみてください。

  • 1ホイールが汚れないように、新聞紙や段ボールでガードする
  • 2チェーンクリーナーの動作を確認後、ディグリーザーと水道水を指定量入れる
  • 3持ち手が手前にくるようにセットしてロックする
  • 4クランクを回してチェーンを洗浄する
  • 5チェーンクリーナーに水道水だけを入れ、チェーンに残ったディグリーザーを洗い流す
  • 6水分をウエスで拭き取り、乾燥させる

チェーンに注油する

綺麗な状態になったら、チェーン用のオイルを塗布します。油や汚れを拭き取るウエスとチェーンオイルを用意しましょう

注油の流れ

  • 1オイルが飛び散らないようにウエスをチェーンにあてがう
  • 2チェーンの(側面ではなく)中心に向けてスプレーする
  • チェーンの(側面ではなく)中心に向けてスプレーする
  • 3余分なオイルをウエスで拭き取る
  • 4変速し、オイルをチェーンに馴染ませる

余分なオイルが残っていると、砂やほこり、ブレーキダストなどの汚れが付着して固まってしまう原因になりますので、ウエスで拭いて表面がしっとりと湿っている程度に仕上げていきまましょう。

適切なメンテナンスの頻度とタイミング

チェーンに注油

チェーンの洗浄の適切な頻度は、自転車の使用状況で異なるものの、1ヶ月に1回程度が目安になります。ただし、汚れがひどいときは早めに洗浄するようにしましょう。また、繰り返しになりますがチェーンが濡れてしまったときは、すぐに水を拭き取ることが大切です。注油は、使用しているオイルによって違いがありますが、300km走行ごとが一つの目安とされています。例えば、1日15分ぐらい漕いでいる方であれば、3〜4ヶ月に1回程度です。

チェーンのたるみと対処法

チェーンがたるんでいると、漕ぎ出したときにチェーンが外れてしまう危険性が高まったり、フレームなど周りの部品に接触して傷をつけてしまったりすることがあります。

チェーンのたるみが生じる理由

チェーン

チェーンは、走行しているうちに少しずつ削れることに伴い、チェーンの張りが緩み、たるみが生じてしまいます。

チェーンのたるみは専門家に任せるのがおすすめ

チェーンの点検

チェーンの伸び具合は、チェーンチェッカーを使用して確認することができますが、慣れていない方だと正しく計測し判断することが難しいかもしれません。

サイクルベースあさひの「セーフティー点検」では、一般的なシティサイクル(子供車、電動アシスト自転車を含む)の点検をおトクに受けることができます。チェーンのたるみや伸び、サビ具合のほか、チェーンへの注油、チェーンケースの変形・内部接触の確認と調整も点検メニューに含まれていますので、ぜひご利用ください。

トラブルを未然に防ぐための注意点

走行中の不具合や、故障、部品の損傷などのトラブルを防ぐために、日常的にセルフチェックを行うようにしましょう。

日常的に行いたいチェック項目

女性が自転車のブレーキを握る

チェーンはもちろん、自転車の主なパーツのセルフチェックを習慣にしてみましょう。少しでも違和感や不安があれば、サイクルベースあさひにご相談ください。

〜自転車の簡単セルフチェック〜

チェーン
異音はしないか、サビが出ていないか
タイヤ
空気圧は指で摘まむように押してみて、少しへこむ程度が目安
すり減りやひび割れがないか目視で確認
ブレーキ
ブレーキをかけたときに効きにくさや違和感はないか
ベル
しっかり鳴るか
リフレクター(光が当たると反射するパーツ。反射板とも言う)
割れていないか、汚れていないか
ライト
ちゃんと点くか(10m先を照らせるのが基準)

トラブルを予防するための正しい乗り方

外装変速シフターを握っている手のアップ

チェーンが移動してギアが変わる変速機は、走行状況に合わせて操作することでラクに走ることができますが、注意点もあります。外装変速機が使われている場合、必ずペダルを前に漕ぎながら一段ずつ操作をしましょう。停車時やペダルを逆回転しながら操作すると、チェーンが外れたり変速機が故障したりするおそれがあります。

まとめ

自転車を漕いでいるときに聞こえる異音の原因や、対策についてご紹介しました。主な原因として、サビやたるみが挙げられます。オイルが切れないように注意し、雨水がついたらしっかり拭き取る、自転車カバーをかけて雨水から守るなどの対策をしましょう。

チェーンのたるみについては、専門家に任せるのがオススメです。サイクルベースあさひの「セーフティー点検」をぜひご活用ください。