快適・安心な自転車ライフを過ごすための
チェーンは、ペダルの力を正しくタイヤに伝える重要なパーツです。異音の原因に合わせて、対応することが大切です。
シティサイクルを漕いでいて発生する主な異音は、「キュルキュル」や「ガラガラ」「カチャカチャ」です。
まず、「キュルキュル」という異音の原因は、チェーンがサビてしまっていたり、チェーンの油が切れていたりすることが考えられます。
次に、「ガラガラ」「カチャカチャ」という異音の原因ですが、チェーンがたるんでいて、チェーンケースやフレームに当たっている可能性が考えられます。
それぞれの対応策について、このあと解説します。
チェーンは金属製のため、使用しているとサビが生じてきます。赤茶けたチェーンは見た目も悪く、チェーン自体がもろくなって切れやすくなるので対策が必要です。
雨の日に走行して水に濡れたままにしておくと、酸素に触れて腐食し、サビが出てしまいます。基本的なことになりますが、すぐに拭き取ることが効果的な予防策です。
また、屋根のない場所に自転車を置いているという方もいるでしょう。自転車をすっぽりと覆うような自転車カバーを活用すれば、雨水はもちろん、紫外線や汚れなどから守ることができます。ただし、自転車が濡れた状態でカバーをかけてしまうと逆効果になりかねません。なお、自転車の前かごから後輪までの長さを測り、ちょうど良いサイズのものを選ぶことが重要です。
サビ対策では、定期的なメンテナンスを行うことが大切です。チェーンの清掃と注油、この2つについて次の項目で説明します。
はじめに、チェーンのメンテナンスに必要な道具と役割は次のとおりです。
まず、ウエスでチェーン全体の汚れを落とします。チェーンには油と泥、ほこりなどが混ざったドロリとした汚れがついています。ウエスで拭き取れない汚れは、使い古しの歯ブラシでかき出すようにしましょう。なお、洗浄剤が染み込んだ自転車用のお掃除クロスも、拭き取りに便利です。
次に、チェーンクリーナーの使い方を簡単に説明します。主に、スポーツサイクルで活用されますので、お持ちの方は参考にしてみてください。
綺麗な状態になったら、チェーン用のオイルを塗布します。油や汚れを拭き取るウエスとチェーンオイルを用意しましょう
余分なオイルが残っていると、砂やほこり、ブレーキダストなどの汚れが付着して固まってしまう原因になりますので、ウエスで拭いて表面がしっとりと湿っている程度に仕上げていきまましょう。
チェーンの洗浄の適切な頻度は、自転車の使用状況で異なるものの、1ヶ月に1回程度が目安になります。ただし、汚れがひどいときは早めに洗浄するようにしましょう。また、繰り返しになりますがチェーンが濡れてしまったときは、すぐに水を拭き取ることが大切です。注油は、使用しているオイルによって違いがありますが、300km走行ごとが一つの目安とされています。例えば、1日15分ぐらい漕いでいる方であれば、3〜4ヶ月に1回程度です。
チェーンがたるんでいると、漕ぎ出したときにチェーンが外れてしまう危険性が高まったり、フレームなど周りの部品に接触して傷をつけてしまったりすることがあります。
チェーンは、走行しているうちに少しずつ削れることに伴い、チェーンの張りが緩み、たるみが生じてしまいます。
チェーンの伸び具合は、チェーンチェッカーを使用して確認することができますが、慣れていない方だと正しく計測し判断することが難しいかもしれません。
サイクルベースあさひの「セーフティー点検」では、一般的なシティサイクル(子供車、電動アシスト自転車を含む)の点検をおトクに受けることができます。チェーンのたるみや伸び、サビ具合のほか、チェーンへの注油、チェーンケースの変形・内部接触の確認と調整も点検メニューに含まれていますので、ぜひご利用ください。
走行中の不具合や、故障、部品の損傷などのトラブルを防ぐために、日常的にセルフチェックを行うようにしましょう。
チェーンはもちろん、自転車の主なパーツのセルフチェックを習慣にしてみましょう。少しでも違和感や不安があれば、サイクルベースあさひにご相談ください。
チェーンが移動してギアが変わる変速機は、走行状況に合わせて操作することでラクに走ることができますが、注意点もあります。外装変速機が使われている場合、必ずペダルを前に漕ぎながら一段ずつ操作をしましょう。停車時やペダルを逆回転しながら操作すると、チェーンが外れたり変速機が故障したりするおそれがあります。
自転車を漕いでいるときに聞こえる異音の原因や、対策についてご紹介しました。主な原因として、サビやたるみが挙げられます。オイルが切れないように注意し、雨水がついたらしっかり拭き取る、自転車カバーをかけて雨水から守るなどの対策をしましょう。
チェーンのたるみについては、専門家に任せるのがオススメです。サイクルベースあさひの「セーフティー点検」をぜひご活用ください。