快適・安心な自転車ライフを過ごすための
パンクの主な原因と対策について、それぞれに分けて解説します。併せて、あさひがおすすめするパンク対策グッズについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
パンクが発生するシチュエーションを実際の数字をもとにご紹介します。発生件数が多い上位5つは以下の通りです。
パンクだと思って点検すると何も問題なく、空気を入れたら乗れるようになったという「タイヤの気圧不足」も比較的よくあることです。他の部品が問題なかったとしても、タイヤの空気は自然に抜けていってしまうのです。
タイヤに直接、釘などの鋭利なものが刺さってしまいパンクしてしまうことです。
タイヤやチューブが劣化している場合は、パンクが発生しやすい状態になっています。劣化によるパンクが発生したときは、劣化した部品を丸ごと交換しなければなりません。
英式バルブが採用されている自転車の場合、虫ゴムが劣化していることから空気圧が下がっていることもよくあります。
リム打ちは、タイヤの空気圧が低い状況で段差を越える際、リムと地面の間にチューブが挟まってしまうことが原因のパンクです。
自転車で走行時、段差を乗り上げる場合があります。このときに普段の乗車姿勢のままでいると、地面とリムの間にチューブが噛んでしまい、パンクしてしまうことがあります。
段差がある場所を走行する際、サドルから腰を浮かせるようにして、大きな負荷がタイヤにかからないようにするとよいでしょう。
空気圧を適正に保つことによって、パンクを予防できます。理想としては、自転車に乗るたびにタイヤを手で摘まむように押して、簡単に凹まないかを確認することがおすすめです。しかし、毎回空気圧を確認するのは面倒だと思う方もいるかもしれません。
その場合、最低でも1ヶ月に1回は空気を入れるようにしてみてください。適正な空気圧を維持することでチューブの摩耗を予防し、快適な漕ぎ味で走行できるようになります。
タイヤは消耗品です。そのため、時間の経過とともに劣化してしまいます。2週間〜1ヶ月に1度はタイヤの表面を目視で確認し、摩耗している場所がないかを確認してください。このときにタイヤの溝が浅くなっていたら交換を依頼しましょう。
未然にパンクを防ぐことにもなり、ブレーキの利き具合にも影響することから安全な走行にもつながります。
パンクは、自宅・外出先を問わずにいきなり襲ってくるトラブルです。しかし、予防グッズをあらかじめ使用することによって、パンクを未然に防ぐことができます。
「スライムパンク防止剤」は、タイヤの中に繊維を含んだ液体を満たし、チューブ内をコーティングします。
また、万が一穴が開いたとしても、繊維が目詰まりして空気漏れを防ぐ仕組みです。最大で直径2.8mmの穴まで対応できるため、釘など鋭利な異物を踏んでしまっても自走できます。
「パンクしているかもしれない」と思った場合にご自分でできる、セルフ診断のポイントをご紹介します。
まずはタイヤの表面を確認しましょう。ポイントは、タイヤをゆっくりと回しながら原因となる箇所を探すことです。
異物が刺さっていればそれがパンクの原因だといえます。(異物は除去してください。)摩耗していてタイヤ内部が露出している箇所があれば、タイヤとチューブを交換しなければなりません。
また、単純にバルブネジが緩んでしまい空気が抜けている場合も考えられます。
ほかにも、側面がひび割れていないかを目視でチェックしましょう。
タイヤを目視して、特に問題がなさそうな場合は空気を入れてみましょう。自転車は車よりもタイヤの空気が抜けてしまいやすく、最後に空気を入れてから2〜3か月もすれば、空気圧が下がっていることも考えられます。
適正空気圧まで空気を入れて、しばらく様子を見るようにしてください。パンクが原因であれば、半日も経たないうちにタイヤがぺったんこになってしまいます。虫ゴムも劣化していないようであれば、近くの自転車屋さんに持っていき、チェックしてもらうようにすると安心です。
虫ゴムは、空気の逆流を防ぐための部品です。タイヤチューブの空気を漏らさないために使われているものとなり、劣化してしまうと空気が抜けてしまう原因となります。
虫ゴムが劣化すると空気を入れても、空気が抜ける音がします。虫ゴムの交換は自分でも簡単にでき、手順は以下の通りです。
もしも、新しい虫ゴムが硬くて取り付けられない場合、水で濡らしてから押し込むようにすると入りやすくなります。
チューブの劣化、あるいはタイヤの空気圧が低いまま走っていると、チューブが削れて薄くなった場所から空気が抜けていきます。
また、チューブを保護するためにリムの内側にはテープが貼ってあります。リムテープの劣化によって穴が開き、パンクするケースもあるのです。
見た目では何が原因でパンクしているかわからない場合は、近くの自転車屋さんに持っていってプロの目で判断してもらうことが必要になります。
タイヤがパンクした場合、修理をお店に依頼するときのポイントを解説します。
パンクが疑われる場合、手で押して自転車店まで運搬してください。このときに「近くだから乗ってもいいだろう」とつい自転車に乗りたくなってしまいますが、パンクしたまま乗ってしまうとタイヤやチューブにより多くのダメージを与えてしまうどころか、車輪から外れてしまうおそれがあり大変危険です。
簡単なパンク修理でよかったはずが、チューブもタイヤも交換になる、という可能性もあり、修理費や時間が余計にかかってしまうことも。パンク時は押して運びましょう。
タイヤのパンク修理費用の目安は、1ヶ所につき1,500円程度です。複数のパンク部分が見つかった場合、1ヶ所補修するごとに+500円程度を見ておくとよいでしょう。
また、チューブ自体を取り替えなければならない場合、前輪で3,000円程度、後輪で4,000円程度が修理費の目安となり、部品代として+1,000円程度になります。(参考価格のため実際の価格と異なります。)
サイクルベースあさひでは、自転車安全整備士資格を保有した専門スタッフが各店に在籍しています。あさひで購入した自転車はもちろん、他店で購入した自転車の修理にも対応可能です。
また、「サイクルメイト」に加入している自転車であれば、購入から3年間点検を受けられ、修理工賃についても10%割引を受けられます。
さらに、自走できない場合は出張引取・お届けサービスも行っています。(有料)
パンクしてしまう原因やその対策についてご紹介しました。自転車のパンクは、よくありがちなトラブルのひとつです。釘を踏んでしまう以外にも、段差を乗り越えるときや部品の劣化などあらゆる原因が考えられます。
タイヤのパンクを未然に防ぎ、安心・安全に自転車を使い続けていただくためには、定期的な点検やメンテナンスが必要です。もし今の自転車に気になる点や不安なことがあれば、いつでもサイクルベースあさひにご相談ください。