快適・安心な自転車ライフを過ごすための
「なんだか、自転車を漕ぐとペダルが重い気がする…」「この自転車、漕ぎにくいな」と感じたことはありませんか? その違和感、もしかしたら自転車の不具合が原因かもしれませんよ。
自転車のトラブルで多いのが、パンクや空気圧不足です。地面の釘など鋭利なものを走行中に踏んでしまい、穴が空いてパンクするとタイヤの中の空気が漏れてペダルが重くなります。また、日常の使用による空気圧減少も漕ぎが重くなる原因です。
そもそも、なぜ空気圧が不足すると漕ぎづらくなるのでしょうか?それは、タイヤの接地面積が増えるからです。
適切な空気圧を保っていれば、タイヤと地面の接する面積が少なくなり、抵抗が小さくなってスイスイと進みます。しかし、タイヤに空気がなくなると接地面積が増えて摩擦の抵抗が大きくなり、力をより多く与えないと前に進まなくなってしまうのです。
ブレーキは、ブレーキレバーを握ることでケーブルが引っ張られてアームが動き、ブレーキシューが車輪を挟み込むことで抵抗を生み、速度を落としています。しかし、金属のケーブルのためサビやすく、不調によって常に軽くブレーキがかかっている状態になってしまうと、タイヤに対する抵抗が増し、ペダルが重く感じてしまいます。
このような状態になると、余計な力を必要とするため、体力を消耗して「なぜか前より疲れる気がする」と感じてしまうのです。
ブレーキは、安全な走行のためにはとても重要なパーツです。不調・不具合を感じたら、まずはしっかりとプロに点検してもらいましょう。
チェーンは金属製のため、屋外に置いておくとすぐに雨でサビてしまいます。まったくサビないチェーンはありません。
チェーンがサビるとペダルの動きが鈍くなって漕ぎづらくなるだけではなく、キュルキュルと大きな音がしてしまうでしょう。また、赤茶けたチェーンは見た目も悪く、チェーン自体がもろくなって切れやすくなります。変速もしづらくなるため、走っている時にストレスが溜まるかもしれません。
また、チェーンがたるんでいると、ペダルの力が正しくタイヤに伝わらないため、ペダルがとても重たく感じられます。また、漕ぎ出すときにチェーンが外れる原因になったり、フレームなど周りの部品に接触して傷をつけてしまったりすることがあります。
サドルが極端に低い場合、乗車姿勢が悪くなります。とくに女性の場合、スカートをはいた時や身長の低い方など、サドルを低めに設定したくなるでしょう。
しかし、サドルの高さが体に合っていないと足が動かせる範囲が狭くなり、膝が伸びなくなるため、しっかりとペダルを踏み込むことができません。結果的に漕ぎ出しの力が余分に必要になり、疲れてしまうのです。
坂道をスイスイのぼってくれる電動アシスト自転車は、通勤・通学・送迎ママの強い味方です。しかし、電動アシスト自転車はそもそも車体重量が重く、バッテリーが切れると車体を押すのも大変になってしまうでしょう。
また、タイヤを回してくれる「モーターユニット」と呼ばれるパーツに不具合が発生すると、電動アシストなのにアシストしてくれなかったり、電源が入らなかったりしてしまいます。
また、道路状況に合わせたギアの使い方も重要です。ギアをずっと同じ段数で使っていませんか?
たとえば3段変速のギアの場合、上り坂や坂道で発進する時は「1速」、発進時から平地を走る際は「2速」、下り坂やスピードが上がってきた時は「3速」など、こまめに変速してあげないとバッテリーの減りが早くなり、アシストも適切に行われないため、疲れる原因になってしまうのです。
不調や不具合を抱えたままの自転車では、疲れも溜まりやすいですし、危険ですよね。ここでは、疲れを軽減するために見直した方がいい自転車の対策についてご紹介します。
自転車で意外と見落としがちなのが、タイヤの空気圧です。空気圧が低いまま走っていると疲れやすいだけではなく、パンクにつながる危険性が高まってしまいます。
車種によって異なりますが、シティサイクルの場合は最低でも1ヶ月に1回は空気を入れるようにしてください。その場合、適切な空気圧はタイヤの側面に記載がありますので、規定値となるように調整することをおすすめします。
また、パンク予防としてタイヤについた異物はすぐに取り除き、タイヤの中に入っているチューブやリムテープも定期的に交換してください。1年に1度ほど、時期を決めて交換するのがおすすめです。
ブレーキを調整する場合には、注意が必要です。まずは点検として、ブレーキを握ってみましょう。握った時に硬い、反応が鈍い、しっかりタイヤが止まらないなどの不調はありませんか?
そのような場合には、可動箇所や擦れている部分にオイルを注油する必要があります。しかし、ブレーキは摩擦によってタイヤの回転を止めているため、絶対にオイルがついてはいけない部分があります。
ブレーキの不調の原因を特定したり、注油したりするのを判断するのは非常に難しいため、ブレーキを点検して違和感や不具合を見つけたら、すぐにお近くの自転車屋さんまでお持ちください。
チェーンが劣化することによって、摩擦が発生します。そうなると回転がスムーズでなくなることからスピードが乗りづらくなってしまいます。チェーンのサビやたるみを予防するには、定期的なメンテナンスが必要です。
車やバイクと異なり、自転車はチェーンが外部に剥き出しの状態となってしまうことから、影響を受けやすい傾向にあります。
メンテナンスの手順は、まずウェスでチェーン全体の汚れを落とします。チェーンにはサビを防ぎ回転を良くするオイルがついていますので、油と泥、ほこりなどが混合しているドロリとした汚れがついています。ウェスで落としきれない汚れは、使い古しの歯ブラシでかき出すように汚れを落としましょう。
綺麗な状態になったら、チェーン用のオイルを塗布します。余分なオイルがあると、砂やほこりが付着して固まってしまう原因になりますので、ウェスで拭いて表面がしっとりと湿っている程度に仕上げましょう。
チェーンのたるみ調整は、自分で調整することも可能ですが、本格的なメンテナンスをするには高い技術が必要です。無理に自分でするよりもお近くの自転車屋さんに相談することをおすすめします。
サドルの高さは、自転車の漕ぎやすさに大きく影響します。高すぎても低すぎても疲れてしまう原因です。そのため、自分の体格に合った高さに調整すると疲れを軽減することにつながります。
それぞれ、サドルの高さを上げる・下げることによって起こる変化はどのようなものなのでしょうか?
サドルの高さを見直す場合、適切な位置を見つける必要があります。まずはサドルに座って両足を地面につけましょう。かかとがわずかに浮く程度が目安です。
ただし、電動アシスト自転車や、お子さんを同乗させて乗る場合は、安定を優先させてもう少しサドルを低くしましょう。快適に乗れる高さが目安です。
電動アシスト自転車の場合、バッテリーやモーターユニットが劣化すると、走れる距離が短くなってしまいます。そのため、「いつも通りの距離を走っているはずなのにバッテリーの持ちが悪い?」と感じたときは、交換時期を迎えているといえるでしょう。
バッテリー寿命の目安は、満充電したときでも半分に満たない・急にペダルが重くなるなどの症状がみられたときです。その場合、バッテリー診断機が設置されている自転車屋さんでチェックしてもらうことをおすすめします。
また、点検だけではなく、劣化状況に応じた対策や充電タイミング、使い方についてプロからのアドバイスをもらえるため、長く電動アシスト自転車を乗ることにつながります。
自転車は専門的なパーツが多く、何が原因で自転車が漕ぎづらくなっているのか、原因を特定するのは難しいでしょう。
「最近、自転車のペダルが重くてすぐに疲れる…」など、気になることがあればお近くのサイクルベースあさひまで、お気軽にご相談ください。
あさひでは、自転車安全整備士資格を持った専門のスタッフが自転車を点検します。シティサイクル(子供車、電動アシスト自転車含む)なら、「セーフティ点検」が3,300円(税込)から受けられますよ。
自転車を漕ぐと疲れる要因と、その対応策についてご紹介しました。自転車は消耗品であり、乗り続けていればいずれ不具合が発生してしまいます。
自転車事故を未然に防ぎ、安心・安全に自転車を使い続けていただくためには、自動車の車検と同じように定期的な点検やメンテナンスが必要です。あさひでは、購入してから2ヶ月後と半年後にはセーフティ点検を、半年〜1年後には一式点検をおすすめしています。大切な人を乗せる自転車だから、不具合が出る前に点検を行い、安心安全な自転車を維持し続けましょう。
もし今の自転車に気になる点や不安なことがあれば、いつでもサイクルベースあさひにご相談ください。