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タイヤの直径「ETRTO」(エトルト)について

 

特に小径車で多くいただく「20インチのバイクだけど20インチのタイヤが合わない」というお問い合わせ。何故はまらないのでしょうか?実は、同じ20インチのタイヤでもリム外径に種類があるため、20インチというだけでは正確なタイヤサイズは判断できないのです。では何を目安にタイヤとチューブを選べばよいかというと、ETRTO(エトルト)(ISOと同様)という規格をもとに選ぶと間違いありません。

ETRTO:28-451
インチ×分数(WO規格):20×1-1/8

ETRTO:53-559
インチ(HE規格):26×1.95

インチ表示の場合、タイヤのおおよその外径と幅をインチで記載しています。26×1.95の場合、タイヤの外径が約26インチ(約660mm)で、幅が1.95(約49mm)であることを表します。おおよそのサイズのため、この表記だけでタイヤ交換の際のサイズ選びは危険です。分数表記との互換性もありません。

ETRTO:25-622
ミリ(WO規格):700×25c

フレンチ(ミリ表示)は、そのまま、おおよその外径と幅をミリで記載しています。700×25cの場合、タイヤの外径が約700mmで、幅が約25mmであることを表します。おおまかには判断できますが、こちらも正確に判断するにはETRTO数値(ISO)を参考にします。

ETRTO(エトルト)表

ETRTO:dte European Tyre and Rim Technical Organisation が定めたリムとタイヤの規格ETRTOとインチサイズ、フレンチサイズの比較表前半の数字がタイヤ幅(太さ)、後半の数値がビード直径(タイヤ内径)となります。(単位はmmです)

 

同じ20インチでも、etrto的には、ビードの直径が「400,406,428,432,438,440,451」と7種類も合って、それぞれ互換性がありません。20x1-1/8は、「28-406」と「28-451」があるので、特に注意が必要です。20x1-3/8もetrtoでは2種類ありますね。

タイヤがない場合はリムにも表記されています。
ロードバイク(700CホイールはETRTO:622)やMTB(26インチホイールはETRTO:559)ではあまり 気にしないETRTO。しかし、同じ26インチでも、ランドナーの26インチ(ETRTO:590)とでは大きく違うのが良くわかります。
小径車のタイヤサイズを見てみると、同じインチサイズでも数多くのETRTOが存在していますね。ご注文いただく際はご注意ください。