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チェーンの交換方法 シマノコネクティングピンタイプ編

【動画解説】チェーンの交換方法 シマノコネクティングピンタイプ編

メンテナンス工具

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事前確認事項

チェーンは乗るたびに内部のリンクが摩耗し少しずつ伸びていきます。

規定以上に伸びると、変速がうまく切り替わらないばかりか、ギア歯やスプロケット側も摩耗し、ひどい場合は交換が必要になります。
そうならないためにも、定期的な注油はもちろん、チェーンの交換が必要です。


各メーカーでは3000-4000kmごとの交換を推奨していますが、把握できない場合、きちんとチェーンチェッカーで計測して判断してください。

NG例

OK例

チェーンをカットする

チェーンのテンションが一番弱い、フロントインナー、リアトップに変速します。

 

チェーンカッターのレバーを回し、コネクトピンを押し出します。

チェーンの長さ確認

チェーンの長さは、コンポーネントやギア数を変えていないならば、元々ついているものの長さにあわせるのが原則です。 ご不安な方はピンを数えるか、又は横に並べて長さを確認しますが、おおまかに、以下のように調整しても問題ありません。

 

チェーンの長さ合せ

最大スプロケットが27T以下の場合、フロントトリプル(30T以下の最大スプロケットで組立)の場合
チェーンを取付ける際は、チェーンを最大チェーンリングと最小スプロケットに掛けた状態で行ってください。ガイドプーリーとテンションプーリーを結んだラインが約90°以上になるように設定してください。

 
 


裏側から

ぴったり垂直にならない場合は、長めに切り様子を見ます。


この時、よくあるミスとして、チェーンをガイドプーリーに通す時、真ん中にあるチェーン脱落防止ピン/板の外側を通してしまうケースが挙げられます。

気づかずに通してしまうと、異音の原因になり、変速自体もうまくいかないばかりか、チェーンやリアディレイラーを破損させてしまう恐れもあります。

リアディレイラーにチェーンを通すときは、チェーン脱線防止ピン/板より上側(リアディレイラー本体側)に通してください。

 

最大スプロケットが28T以上の場合、フロントトリプル(32T以上の最大スプロケットで組立)の場合

最大スプロケットと最大チェーンリングの両方にチェーンを掛けた状態で「繋ぐことのできる最小リンク数」に2リンク(1コマ)を加えてください。


アウターリンク同士では繋げられないため、次のインナーリンクのAの部分になります。

その状態から1コマ分足したBの部分でカットして繋げると適切な長さになります。

MTBでリアサスペンション付の場合はリアサスペンションが作動して、寸法[a]が最長に伸びたところで止めます。
作業する場合は、乗車する方(乗車する方と同程度の体重の方)が乗った状態で作業を行います。

チェーンを組み付け

長さが決まったら、チェーンフックを使用して、接続箇所を弛ませます。
チェーンフックがない場合は、フロント側のチェーンをわざと内側に落とします。

組み付けをする際、10速以上のチェーンを取り付ける際、チェーンには表裏があるため間違えないように注意します。


裏側(NG例)

表側(OK例)

ポイント

また、コネクティングピンは画像のように、チェーンの進行方向の前側のアウターリンクの穴にセットします。


 

チェーンのプレス

チェーンツールを使用して、コネクティングピンを押し込みます。
連結後、コネクティングピンの余分な部分を折ります。

シマノコネクティングピンの種類と差し込み量について

9/8/7/6段チェーン チェーン連結後、コネクティングピンの突き出し量がチェーンの両側で同じであることを確認してください。

11/10段チェーン

連結後、図のような状態であることを必ず指で触れて確認してください。(ピンを折った箇所は、ごくわずかに突き出ます)

スムーズにチェーンが動くかを確認し、変速確認して終了です。