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スプロケットの交換

 

【動画解説】カセットスプロケット交換

メンテナンス工具

  • モンキーレンチ

  • スプロケット外し工具(スプロケットリムーバーとも言います)
    ※ボスフリーを外す時には使用しません。

  • ロックリング工具(フリーホイールリムーバーとも言います)

スプロケットの種類※スプロケットの種類を確認してください。

  • ボスフリーと使用工具

  • カセットスプロケットと使用工具

  • ボスフリー
    フリーとは、ペダルを漕いで走行している時に漕ぐのをやめた場合でも、後輪は空転して自転車が進んでいく機能の事をいいます。そのフリーがギア側に備わっているものをボスフリーといい、写真のように後輪ハブ右側のネジ山にボスフリーを締めて取付します。

  • カセットスプロケット
    カセットスプロケットはギアの集合体で、フリー構造は持ち合わせていません。代わりに、ハブにフリーボディが装着されており、ホイールを空転させることができます。カセットスプロケットとボスフリーはハブが違う為、互換性がありません。現在は主に6S、7Sがボスフリー、7S~11Sがカセットとなります。7Sは双方あるため、交換時は間違えないように注意が必要です。

フリーボディ、カセットスプロケット、工具について

フリーボディにはスプラインと呼ばれるスプロケットをはめる溝があります、この溝の横幅が一か所だけ違います、スプロケットにも同様のスプラインがあります、このスプラインによってフリーボディにスプロケットをはめる位置を定めています、はまる位置を定めている理由は変速時にチェーンの入り口と出口の位置を統一するためです。変速は変速機だけで行っている訳ではありません

ギアの歯にも溝が刻まれています、ここに変速機によってチェーンが押し当てられ、次のギアにチェーンが動かされます。この位置を同じ所に揃えることで、変速時にチェーンが正しく出入りします。

スプロケット取外し工具をはめる

スプロケット取外し工具をスプロケットのローギア2段目、もしくは3段目に巻き付け、ロックリング工具をロックリングに差し込みます。
※チェーンを全てしっかりとギアにかけましょう。
※ロックリング工具は奥までしっかりと差し込みましょう。

スプロケットを緩める

モンキーレンチでロックリング工具を挟み、反時計周りに回します。スプロケット取外し工具は供回りしない程度に力を加えます。

スプロケットの取外し

モンキーレンチである程度ロックリングを緩めたら手でロックリング工具を回して、ロックリングを外し、スプロケを取り外します。
※手で緩める際は、ギアで怪我をしないようにご注意ください。

スプロケットの取付け

交換するスプロケットをフリーボディに差し込みます。この時、スプラインの一番広いところを目安に合わせます。

スプロケットを締める

モンキーレンチで本締めを30N-m~50N-mで行ないます。
※トルクレンチが使用できないため、トルク不足、又は締めすぎに注意しましょう。
スプロケットにガタがなく、またスポークと干渉せず、スムーズに動くことを確認して終了です。