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タイヤ
2024.02.21

タイヤの空気が抜けやすい?原因は?空気の入れ方や空気入れも紹介

自転車のタイヤをつまむ手
「タイヤの空気が抜けやすい気がする!」もしかして、空気の入れ方が間違っている?それともパンクしているの?と不安に思われる方もいるでしょう。タイヤの空気圧を適切に保つことは、快適な自転車ライフに欠かせません。タイヤの空気が抜けてしまう原因や、空気の入れ方のポイント、頻度などを確認しておきましょう。

空気が抜ける原因とは?

「この前、空気を入れたのにもう減っている?」「空気入れを使う頻度が多くなっている気がする…」と感じたことはありませんか?はじめに、空気が抜ける主な原因をご紹介します。

タイヤの空気漏れの主な原因

自転車のタイヤの空気を確認する女性

タイヤの空気は、たとえ自転車に乗らなくても自然に少しずつ抜けていくものです。ただし、以前よりも空気が抜けるスピードが速くなっていると感じる場合は、バルブが緩んでいる、空気の逆流を防ぐための部品である虫ゴムが劣化している、といった原因が考えられます。

バルブネジは、右(時計回り)に回すと締まり、左(反時計回り)に回すと緩みます。右(時計回り)に回せるようであれば、バブルが緩んでいて空気が抜けていた可能性があります。

自転車のバルブのアップ

次に、虫ゴムについてですが、ゴム製で経年劣化するため、1年に一度を目安に交換が必要な部品です。でも、「虫ゴムなんて初めて聞いた!」「交換した記憶がない…」という方が多いかもしれませんね。虫ゴムが劣化していると、空気を入れても「スースー」と抜けていく音がしますので、新しいものに交換しましょう。

虫ゴムのアップ

虫ゴムの交換手順は、以下の通りです。

  • 1バルブキャップを外す
  • 2ナットを緩める
  • 3空気を抜きながらバルブを引き抜く(チューブにパンク防止剤が入っている場合は吹き出すことがあるため、自転車屋さんでチェックしてもらうようにしましょう)
  • 4根元についている虫ゴムを外す
  • 5新しい虫ゴムを押し込むように取り付ける

パンクと空気漏れの違い、見分け方

自転車のタイヤの空気圧を確認するスタッフ

タイヤの空気が抜けやすくなると、パンクの心配をする方が多いでしょう。日常的にできる、パンクのセルフ診断のポイントをご紹介します。

  • タイヤをゆっくりと回しながら金属片などの異物が刺さっていないか目視で確認する
  • 異常が見つからない場合は、空気を入れて様子を見る(パンクが原因であれば、半日も経たないうちにタイヤがぺったんこになる)

パンクしたまま走行すると、事故につながるおそれがあります。少しでも気になることがあれば、お近くの自転車屋さんでチェックしてもらうと安心です。

パンクについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。

空気を入れる方法と注意点

ここまで、空気が抜ける原因について解説しました。次に、正しい空気の入れ方を確認しておきましょう。

適切な空気圧の設定と確認方法

タイヤの側面の空気圧印字

タイヤの側面を見ると、適切な空気圧が記載されています。例えばシティサイクルのタイヤの場合、「標準空気圧 300kPa(3.0kgf/m2」程度で指定されているのが一般的です。指で摘まむように押してみて、少しへこむ程度が目安。

空気入れの種類と使い方

様々な空気入れ

市販の空気入れには、おなじみの縦型のフロアポンプ、フットポンプ、携帯用ミニポンプ(ハンディポンプ)といった種類があります。

ご存じのように、フロアポンプはハンドルを両手で持ち、上下させることで空気を入れることができます。このとき、上半身を使い体重をうまく乗せると力が入れやすくなります。

空気を入れるときに腕が疲れてしまった経験がある方には、大容量タンク付きのフロアポンプがオススメです。ハンドルを上下するたびにタンクにも圧力がたまり、押す力をサポートしてくれるため、ラクに空気を入れることができます。なお、アダプタを変えることで、ボールや浮き輪に空気を入れることができるタイプもあります。

フットポンプは、足で踏んで空気を入れていきます。腕が疲れないというメリットがある一方、踏むごとに入れられる空気量が少ないものが多く、踏む回数が増えてしまいがちです。

なお、自転車のバルブにはシティサイクルで主流の英式、ロードバイクやクロスバイクに多い仏式、マウンテンバイクなどの一部で使用されている米式の3種類があります。空気入れを購入する際は、対応しているかをチェックするようにしましょう。

空気を入れる頻度はどのくらいがベスト?

空気入れをつけた自転車

はじめにご説明したように、タイヤの空気は自然に少しずつ減っていきます。一般的なシティサイクルに採用されているタイヤの場合、1ヶ月に1度を目安に、空気を入れるようにしましょう。

空気圧ゲージが付いていない空気入れの場合は、タイヤを指で摘まむように押してみて、少しへこむ程度を空気圧の目安にしましょう。なお、気温が高い日は暑さで空気が膨張しやすくなるため、空気を入れすぎないように注意してください。

あさひなら無料で空気を入れられる!

サイクルベースあさひでは、各店舗の入口に電動タイプの空気入れを設置しています。営業時間中は、いつでもセルフサービスでご利用いただけます。使い方が分からない場合や、どれくらい空気を入れればいいのか確認したいときなどは、スタッフがお手伝いしますので、お気軽にお声がけください。

空気入れ無料サービス

適切な空気圧を維持しよう

安全で快適な自転車ライフを過ごすためには、タイヤの空気圧を適切に保つことが大切です。空気圧が低い場合のさまざまなデメリットを確認しておきましょう。

空気圧が低いままで乗車したときのデメリット

自転車のパンクしたタイヤのアップ

ここでは、5つのデメリットについて一つずつ解説します。

漕ぐのが大変になる

地面に接する面積が広くなることでタイヤの摩耗が増え、タイヤの寿命が短くなります。また、その抵抗で重く感じられ、漕ぐのが大変になります。

乗り心地が悪くなる

空気圧が低いタイヤは、地面からの衝撃をそのまま受けてしまい、ガッタンガッタンといった不快な乗り心地になりお尻が痛くなることがあります。

金属片などが原因でパンクしやすくなる

タイヤの弾力を適切に保つことができず、金属片などの鋭利な異物を踏んだときにパンクするリスクが高まります。

リム打ちパンクしやすくなる

段差を乗り越えたときに、リムと地面の間にチューブがはさまれてしまうことによって、タイヤがパンクすることがあります。これをリム打ちパンクと言います。

タイヤの中のチューブが傷む

空気圧が低い状態で自転車を漕ぐと、車輪の金属枠であるリムとタイヤの間に隙間ができ、チューブが動いて傷んでしまいます。

適正空気圧で乗車した場合のメリット

自転車に乗る女性

それでは、メリットについても見てみましょう。

漕ぐのが軽くなる&乗り心地が良くなる

適正空気圧だと、地面に接する面積が狭くなってタイヤの摩擦が減り、軽く漕ぐことができます。また、タイヤが地面からの衝撃を適切に吸収するため、快適な乗り心地となります。

金属片などが原因でパンクしにくい

タイヤの弾力を適切に保つことができるため、金属片などの鋭利な異物を踏んでも深く刺さりにくく、パンクを防ぎやすくなります。

リム打ちパンクしにくい

段差を乗り越えてもタイヤが跳ね返えせるため、リム打ちパンクが起きにくくなります。

タイヤの中のチューブが長持ちする

空気圧が低い状態とは反対に、リムとタイヤが密着するので、チューブの擦れを防ぐことができます。

まとめ

タイヤの空気が抜ける原因や、空気の入れ方のポイント、頻度などについて解説しました。
自転車のメンテナンスとして、一番身近とも言える「自転車のタイヤに空気を入れる」ことが、実は安全で快適な自転車ライフにとても大切であることがお分かりいただけたかと思います。

今回紹介したセルフチェックをしてみて、気になることや分からないことがあったときは、ぜひサイクルベースあさひにご相談ください。