あなたの街の自転車相談所 | サイクルベースあさひ
サビ
2025.01.21

自転車が錆びてきた!安全への影響は?予防法をチェックしよう

錆びた自転車
自転車には、さまざまな金属製のパーツが使われています。雨の日に走行したり屋根のないところに停めていたりして水に濡れたまま放置していると、酸素に触れて腐食し、サビが発生してしまいます。サビの安全性への影響や、サビを防ぐメンテナンス法をしっかり確認しておきましょう。

安全への影響は?サビの種類を確認しよう

自転車が錆びると、赤茶けた色に変わり、見た目の印象が悪くなります。また、パーツによっては安全性への影響があり、そのままにしておくと危険です。ここでは、安全性に影響の出るサビ・出にくいサビに分けて解説します。

放置すると安全に影響の出るサビ

はじめに、そのままにしておくと安全に影響するパーツのサビについて解説します。

ブレーキワイヤー

ブレーキワイヤー

ブレーキワイヤーとは、ブレーキレバーから伸びている金属製のパーツです。通常は樹脂製のカバーに覆われていますが、このカバーが破れたり、隙間から水分が入ると水に触れるとサビが生じて動きが悪くなり、ブレーキの不調につながります。

ブレーキキャリパー(本体)

ブレーキキャリパー(本体)

シティサイクルやロードバイクにも使われているタイプのブレーキです。サビが生じると動きが悪くなり、ブレーキ不調の原因になります。

スタンド

自転車を自立したまま停めておくための装備です。錆びることによって動きが悪くなったり、自動ロックタイプはロックがかからなくなったりします。不意に転倒すると、事故やケガにつながる恐れがあるほか、転倒によるダメージで故障する可能性もあります。注油をすることで予防効果が期待できます。

チェーン

チェーンが錆びると、もろくなって切れやすくなり、事故につながる可能性があります。定期的に洗浄と注油を行うことで予防できます。

リング錠(サークル錠)

シティサイクルでお馴染みのカギ、リング錠。錆びてしまうと錠が開かなくなったり、かからなくなったりします。こまめに注油を行い、予防するようにしましょう。

スポーク/ニップル

スポーク/ニップル

車輪を構成するスポークとニップルも、金属製のものがあります。サビがひどくなると破断の原因になり、車輪が歪んで走行ができなくなります。

チャイルドシート

小さいお子様との安全で楽しいサイクルライフを守る、チャイルドシート。最近は樹脂製のものが多く錆びる心配は少なくなっています。金属メッシュのタイプをお使いの場合は、サビが原因で裂けることがあり、お子様がケガをしたり服が破れてしまったりする恐れがあります。

緊急性の低いサビ

続いて、安全性への影響が小さい・対応の緊急性が低いサビについてご紹介します。

カゴ(バスケット)

金属製のタイプを使用している場合、サビが生じる可能性がありますが、走行には影響がありません。ただし、カバンや荷物に傷がつく恐れがあります。

ハンドル/キャリア(荷台)/泥除けステー/カゴ足

これらのパーツは、錆びると目立ちますが、走行に影響はありません。

クランク

クランク

ペダルを回転させるパーツです。サビが生じると目立ちますが、走行に影響はありません。

自転車のサビを放置するとどうなる?

ここまで、自転車のパーツのサビについて、危険性・緊急性を解説しました。さらに詳しく、サビについてみていきましょう。

サビの進行と悪化のメカニズム

屋根のない場所に自転車を置いている場合や、雨の日に走行して水に濡れたまま放置しておくと、酸素に触れて腐食し、サビが出てしまいます。ここ数年、ゲリラ豪雨など突発的な雨に見舞われることが増えていることからも、より注意が必要だと言えるでしょう。

サビの予防法と定期的なメンテナンス

自転車のサビを防ぐために、工夫できることを解説します。

自転車の置き方

自転車置き場に屋根がない方は、自転車カバーを活用してみましょう。自転車の前かごから後輪までの長さを測り、自転車をすっぽりと覆うことができるサイズのものを選びましょう。雨水から守るだけでなく、紫外線や土埃などの汚れから守ることができます。ただし、濡れた状態でカバーをかけないように気をつけましょう。

濡れてしまったときは

すぐに水分を拭き取ることが大切です。簡単なことですが、これを徹底することで、自転車をサビから守ることができます。

もらいサビに注意

「もらいサビ」とは、錆びている金属に触れることでサビが生じることを言います。錆びているもの・サビやすいものの近くに自転車を置かないように気をつけましょう。

フレームやパーツの清掃方法

日常的に行いたいフレーム(ボディ)・パーツのクリーニング方法をご紹介します。

まず、フレームは汚れに気づいたときにウェットタイプのシートで拭き取るようにしましょう。特別な道具は不要です。

次に、チェーン(ギア)のクリーニングについてご紹介します。こちらも、汚れが気になった際や注油前に、ウェットタイプのシートで拭き取るようにしましょう。油や泥、ほこりなどが混ざったドロリとした汚れがついているときは、使い古しの歯ブラシを使うと汚れを落としやすくなります。

防サビ対策と塗装の保護

サビ対策として、オイルスプレーを活用する方法があります。潤滑性能があるため、チェーンやリング錠への使用もおすすめです。

また、クリーニングしたフレームのつや出しや、撥水性があり防サビ効果が期待できるコーティング剤も販売しています。

あらかじめ効果的な使い方や注意点を確認し、正しく使うようにしましょう。

錆びにくい自転車を選ぶ

アルミ製フレームや樹脂製バスケット、アルミハンドル、アルミ泥除けなどのサビに強いパーツを採用し、ネジなどの細かいパーツまで防錆処理をした「サビに強い自転車」も発売されています。サイクルベースあさひでは、沿岸部の4店舗と協力し、悪環境での暴露試験を実施して“サビに強い自転車”をコンセプトにした開発も行っていますので、気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

サビが心配なときは、あさひの点検をご活用ください

自転車のメンテナンス

サイクルベースあさひの「セーフティー点検」では、一般的なシティサイクル(子供車、電動アシスト自転車を含む)の点検をおトクに受けることができますので、ぜひご利用ください。サビが生じていて走行に影響がないか気になる、錆びてしまったパーツを交換したい、おすすめのサビ対策アイテムが欲しいという方も、お気軽にご相談いただけます。

まとめ

自転車のサビは、多くの人が経験するお困りの一つです。サビは、見た目がよくないだけでなく、走行の安全性に影響が出る恐れがあります。日々のメンテナンスとして、水を拭き取る、注油を行うなどするとともに、定期的に専門家による点検を受けることをおすすめします。