絶景!乗鞍ヒルクライムライドツアー!豊田店 斉藤店長がご紹介。

2022.09.28

ヒルクライムの聖地へ!!!

こんにちは。豊田店の斉藤です。
普段は愛知県近郊でガイドツアーを行っていますが、今回は松本店主催のガイドツアーへ行ってきました。
長野県は白馬でガイドツアーを行って以来で、久しぶりの自然豊かな長野県を走れることにわくわくが止まりません!

今回はいつものガイドツアーとは一味違います!
それは何故かと言うと・・・、行きはすべて登り、帰りはずーーーっと下り。
一度は耳にしたことあるでしょうか?「ヒルクライム」という言葉を。
今回の舞台はヒルクライムの聖地『乗鞍!』日本の舗装路最高地点へ行くのです。

乗鞍と言えば乗鞍岳、日本百名山にも数えられ頂上は標高3026mと日本国内でも屈指の高さを誇ります。
今回はスタート地点が乗鞍観光センターでゴール地点は長野県と岐阜県の県境の畳平(標高2720m)です。
乗鞍エコーライン、松本市側から登るルートで距離は20キロ、平均勾配は6.2%、標高差がなんと1260mであさひのガイドツアーでは最も難易度が高いルートではないでしょうか。

MINERVA-asahiから参加!?

今回は弊社公式レーシングチームMINERVA-asahi(ミネルヴァあさひ)のメンバーでもある、松本店の副店長 小塚も参加しました。

小塚の脚質は『クライマー』で登りがすごく得意!
一緒に試走も行きましたが、私がハーハーゼーゼー言いながら苦労して登っているのに、小塚は会話をしながらスーーっと軽々登っていく・・・。
なんていう脚力。
さすがの一言に尽きます。

そして今回は2名のお客様にご参加いただきました。
お一人は『第18回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム2022』で惜しくも完走できなかったということで、登り方のコツやペース配分などを学び、次回は完走したいという強い意気込みでご参加です。
もうお一人の方は、昨年名古屋から長野県に移住された70代の男性。
この方はヒルクライムは初めてで「足を引っ張らないように頑張ります」と最初の挨拶でおっしゃられましたが、今回はレースではありません。
ご安心ください!景色を見ながらみんなで楽しく標高2720mを目指すのです。

台風の影響で1日日程をずらしての開催、参加者の皆様には日程調整をしていただき感謝しかありません。
ただ今日の天気は午後から怪しいので、なんとか持ってくれと祈ります。

スタートから三本滝!これがアップ?


ブリーフィングでコース説明や注意点、ストレッチなどを行い、いよいよスタートです。

まずは7キロ先の標高1800m三本滝レストハウスを目指していきます。
この区間に慣れている人たちはアップと捉えているようです。
実際に走ってみるとどこがアップ?と感じてしまうのですが・・・(笑)


この区間急激に登るというよりはダラダラと登っていく感じ。
ここで飛ばしすぎてしまうと必ず後でバテてしまうので自分が思っている以上にペースは抑え気味で進むのが良いかもしれません。
まだまだみんな余裕なので会話も弾んで笑い声も聞こえてくるし、青空と自然の緑のコントラストがなんとも言えない高揚感をかきたて、思わず「気持ち良いー!」と叫びたくなります。

実は今回のガイドツアーでは皆様がロードバイクで頂上を目指しますが、私は何かあったらいけないので今話題のE-バイクで参加しています。
息切れは全くなく、写真を撮りつつ皆様のサポートもバッチリ出来ました。
私自身何回もE-バイクに乗ってきていますが、改めてその凄さ素晴らしさを体感しました。


三本滝レストハウスに到着、しばし休憩です。


ここまでは車で来ることができますが、この先はいよいよ車では進入できない区間。
より自転車で走りやすくなってきますが勾配もキツくなります。

そういえば参加者の方の足元が気になっていたのですが、フィジークのビンディングシューズ、クランクブラザーズのソックスが豊田店にも展示してあったなと思って聞いてみると、やはり豊田店で購入して頂いたとのことでした。
この日のために新調していただいたみたいです。
嬉しすぎるじゃないですか!

九十九折りが続く冷泉小屋へ

ここからいよいよ勾配がキツくなってきます。

まずはスキー場を縫うように進んでいきます。

九十九折りを上がっていくのでカーブの内側はより傾斜がきつくなります。
参加者の皆様にはなるべく外側を通った方が楽ですよ!というアドバイスを織り交ぜながら進んでいきます。


9月は始めではありますが標高2,000m近くになると秋の気配を感じることが出来ました。
葉っぱが色付き始めているんですよ。
下界はまだまだ夏ですが、山では着々と季節が進んでいます。

個人的にはこの区間が一番きついと感じます。
小屋までの距離が6キロありますし、森林限界はまだまだ超えないので景色は期待はできない、我慢の区間です。
言い換えれば自分との闘い、かっこよくないですか?

そんなことを言っていると冷泉小屋へ到着。
冷泉小屋は15年間閉じていた山小屋ですが、最近小屋を新しくし再スタートを果たした山小屋です。
小屋前では冷たい冷泉で冷やしたペットボトルなどがあるんですよ。

登山者や自転車乗りのことを思ってされているんだなと心は逆に温かくなります。

いよいよ終盤へ、果たして天気は持つのか!?

冷泉小屋を過ぎるとあとは位ヶ原山荘を経由しゴールの畳平へと上がっていくのみです。


ただ雲行きが怪しいくなってきました。
位ヶ原山荘からは晴れていれば乗鞍岳がしっかりと見えるのですが、雲に隠れてしまいました。


位ヶ原山荘は標高2,350m。ここまできたらあと少し・・・しかし距離にしてみればあと5キロあります。
自転車乗りのあと少しは信用できません(笑)



位ヶ原山荘から少しあがった地点で景色が抜ける所があり、そこから今通ってきた道をしっかりと見ることができます。
山の天気は不思議で青空から見る見るうちに雲が立ち込め、ポツポツと雨が降り出してきました・・・。


天気が持たなかったかと思いながらも、まだレインウェアを着るまでではないレベル。

なんとか早くゴールにたどり着きたいそんな一心でペダルを回します。
ヒルクライムが初めてのお客様、自分の限界を超えて尚もチャレンジし頑張っていましたが、とうとう地面に足をついてしまいました。

私はすぐに駆け寄り声をかけ、息を整えてもらます。
頑張る姿を見てきたので全工程をMYバイクで走り切って欲しいという気持ちが強くありましたが、残りの体力や天気のこともあるため、「嫌でなければ私のE-バイクと交換して一緒に頂上を目指しませんか?」と、提案。
すると、「ありがとう、その言葉に甘えさせてもらっていいですか。」と。
絶対にゴールまで連れていきたいと私は強く思いました。
しかし無理をさせてはいけないこともガイドとしては当然のこと。
色々な思いが交差しながら今度は私がロードバイクにまたがりゴールへ向かいます。

ここまでE-バイクで楽をしていた分、標高2500m近くなり急な強度の上がり方で心臓がバクバクです。
そして無事に県境まで到着しました。
ここから畳平のバスターミナルまでは下り坂、最後はやはりMYバイクでゴールして欲しいという気持ちから再度自転車をチェンジ。
一気にゴールへ!

最後は雨も本降り近くになってきましたが、なんとかなんとかゴール!!!すると途端に滝のような雨が・・・。

気持ちが良いダウンヒル

到着後は自分に勝ったということでかつ丼を食べて、ダウンヒルに備えました。

昼食を食べている間も土砂降りの雨、笑ってしまうくらいの雨です。
どうしようか、バスで下山も考えないといけないのか、レインウェアを着ながら下るのかなど最悪のことも想定しながら準備を進めます。
雨雲レーダーを見ても雲がこちらに進んできている。

しょうがないか、諦めてみんなで看板前で写真だけ撮りましょうかと話していると雨がどんどん止んできて、なんとなんと青空が見えるじゃないですか!
信じられないくらいのタイミングの良さ、今日の私たちは何か持っている!


ちなみに頂上の気温は12度、人によっては上着が必要ですが暑がりの私は半袖でも十分対応できました。

そして県境付近では素晴らしい景色と出会えました。

苦労して登ったかいがあった、来てよかった。



そんな絶景を見ながら言葉を失うような絶景が目の前に広がります.

日本一高いバス停もあったりするんです。



それにしても私たちは運が良いのか日頃の行いが良いのかはわかりませんが、ほんとについてる。お天気の神様ありがとう。

下りはダウンヒルを楽しめます。ただ油断は禁物です。


スピードの出しすぎやブラインドカーブでの対向車との衝突など注意点はあるものの車間をあけながら集中して楽しんで下ります。

登りとは違い、体感的にも一瞬でゴールへたどりついたかのようです。ゴールした参加者の方々の顔は皆充実感と心地よい?疲労感がありながらも笑顔に包まれました。

お忙しいなか、ご参加いただき誠にありがとうござました。
またのご参加待ちしております。

TEXT:豊田店 斎藤
あさひでは多くの店舗でライドイベントを実施しております。
ブログ下のバナーから、イベントメニューを確認できますので、ぜひご覧ください。

ちりりん

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