【MiNERVA-asahi】第58回JBCF西日本ロードクラシック・レポート

2024.05.02

播磨中央公園で開催された伝統ある西日本ロードクラシック

4月27日(土)~28日(日)に兵庫県加東市の兵庫県立播磨中央公園・園内特設コースで「第58回JBCF西日本ロードクラシック」が開催されMiNERVA-asahiの選手たちも参戦しました。

※自転車レース特有のルールや用語はこちらでご説明しています。

毎年この時期に東西で開催される、JBCFの伝統あるロードクラシック。先週の群馬CSCで行われた東日本ロードクラシックに引き続いて西日本ロードクラシックが開催されました。

【西日本ロードクラシックの前週に開催された東日本ロードクラシックのレースレポート】

【MiNERVA-asahi】第58回JBCF東日本ロードクラシック・レポート

東日本ロードクラシックもそうでしたが、西日本ロードクラシックでも各クラスタの競技距離は通常よりも長く、E1クラスタでは7kmのサーキットコースを16周回する合計112kmで争われました。

西日本ロードクラシックでも東日本ロードクラシックと同様にE1クラスタの選手が10位以内でゴールすると、6月に開催が予定されている全日本自転車競技選手権大会への出場権を獲得できる可能性があり、非常に重要なレースとなります。

 

<<コースマップ>>

出典:「第58回JBCF西日本ロードクラシック」テクニカルガイドより

 

今回のレースに参戦した選手は下記となります。

<<E1>> 7km×16周回=112km
大倉選手【港北電動アシスト館勤務】
川勝選手【新金岡店勤務】
鉄山選手【甲府富士見店勤務】
能戸選手【浜松幸店勤務】
布田選手【仙台長町店勤務】

<<E2>> DAY1:7km×10周回=70km、DAY2:7km×8周回=56km
竹中選手【奈良店勤務】
※DAY2はE2とE3は混走

<<M>> 7km×8周回=56km
中村選手【本社勤務】
深谷選手【南国店勤務】

今回、MiNERVA-asahiから参戦した選手のレースレポートを、ぜひご覧ください。

布田選手【仙台長町店/E1】

リザルト=5位

先週の東日本に続きシーズン序盤戦の中で重要となるレース、西日本ロードクラシック。

過去にも上位でゴールしており相性は悪くないコースなので上位を狙いたい。

午前中は雨も降り肌寒く、アームウォーマーやベストを着て出走しようと思いましたが、スタート時には太陽も出て暑いレースとなりました。

レースはリアルスタートと共にハイペースで進み、集団は縦に伸びて後ろになればなるほど苦しくなってしまうため、なるべく早めに集団前方に位置取りたかったのですが、道幅が狭くて危ないので集団前方に行くまで手間取ってしまいました。

8周回目にチームメイトの川勝選手が上りでアタック

中司選手【Team Kermis Cross】が反応したのでその後ろに付きます。

3人で集団から抜け出す形になりましたが、半周程で吸収され、その後すぐに安富選手【名岐ベンド】と能登選手【京都大学自転車競技部】らがアタック

を使った後だったので、この逃げは見送ります。

これが10名ほどの逃げになり30〜40秒差で推移し、川勝選手も逃げ集団に入っていたので、自分はしばらくメイン集団で待機します。

12周回目の上りでメイン集団から寺崎選手【バルバサイクルレーシングチーム】がアタック

有力選手のため自分も即反応し、その後ろからは先週の東日本ロードクラシックで優勝した高岡選手【Roppongi Express】が付いてきて3人で抜け出します。

半周程で捕まってしまいましたが、この動きで一気に先行していた逃げ集団もキャッチし、レースは振り出しに戻ります。

その中から安富選手が単独でアタック

流石に残り10km以上を単独で逃げるのは難しいと判断したのか、それとも単純に皆んなキツかったのか、集団は見送ります。

ラスト2周回の時点で安富選手との差は約25秒。ペースアップすれば1周回もかからず詰められる差。

ラスト周回に入る上りで寺崎選手が再度アタック。高岡選手がこれについて行きます。

自分はがキツく、3秒程遅れて上りをクリアし、近くに中司選手がいたので2人で前とジョインしたかったのですが、すぐ後ろにはメイン集団が。

ここで少し弱気になってしまい、集団に戻ることを選択してしまった。

集団はもはや全く機能しておらず、前を牽く選手はおらず、一気に30秒差が開いてしまいました。

こうなるともう追いつけないので、集団の頭を獲ることに切り替えます。

集団先頭で最後の上りを全力で踏みますが、キレはなく、ゴール直前で中司選手に刺されて5位でゴールとなりました。

川勝選手【新金岡店/E1】

リザルト=23位

午前中に降った雨の影響で、試走時は路面がややウェットで、空気圧は通常より0.3bar程度低めに設定します。

結局スタート時にはドライになっていたので下げなくても良かったのだけど。

定刻の14時にレースはスタート。

序盤は落車や中切れのリスク回避のためなるべく前方をキープして走り、高岡選手【Roppongi Express】や中司選手【Team Kermis Cross】も同じ位置。

3周回目の中間ポイントは他に狙う選手がいなかったため先頭で通過してポイント賞を獲得。

8周回目の上りで中司選手とチームメイトの布田選手の3人で抜け出すシーンもありましたが、決定的な動きにはならず。

レースの半分を消化した9周回目に、スルスルと何名かが上りで抜け出していきますが集団は容認モード。

原田選手【TTGミトロング-V】がブリッジをかけようとしているのが見えましたが、チームメイトはこの動きに反応せず。

沿道の補給スタッフから「中司選手も入っているよ!」と声がかかったので、慌てて自分もブリッジをかけます。

なんとか追いつき、先頭は10名。

安富選手【名岐ベンド】や能登選手【京都大学自転車競技部】、序盤から積極的に動いていた奥田選手【Team hsj】ら強力な選手も含まれており、タイム差はすぐ30秒まで広がりました。

このレースで初めて逃げグループが形成されたものの、やや人数が多くローテーションがうまく回らず、30秒からタイム差は広がりません。

原田選手がドロップして9名に。

上りで安富選手がペースをあげ、中司選手と能登選手が反応します。

自分はこのペースアップに反応できず。

先頭3名→第2グループ6名→メイン集団

という構図に。

距離を重ねるごとに徐々にがキツくなり、12周回目に第2グループからドロップしてしまい、さらには追走モードでペースがあがるメイン集団にもつくことができずに千切れてしまいました。

残り5周回はグルペットで、タイムアウトにならないよう耐えるのみで、なんとか完走して23位でゴールとなりました。

大倉選手【港北電動アシスト館/E1】

リザルト=DNF

朝は雨が降っていたものの昼前にはやみ、気温は20度を超えかなり暑く感じる中でレースがスタート。

前週の東日本ロードクラシックでは集団の中盤で展開してしまった反省を踏まえて、今回はレースの序盤から積極的に動きます。

コース幅も狭い場所があり、落車や集団の中切れなどに対処できるように先頭付近にいた方が、有利にレースが進められます。

もし逃げができるなら、その逃げに乗っかりたいと思っていました。

集団の先頭付近を位置取っていましたが、なかなか逃げらしい逃げが出来ないまま、9周回目に入ったところで前を走る選手が落車。

これを避けるためにフルブレーキングしたところ、ブレーキが引きずったままになるトラブルが発生し、集団から遅れてしまいます。

フィードゾーンにいるチームスタッフにDISCブレーキのパッドを押し広げてもらい、再度集団に戻る為に全力で前を追いますが、集団から1分以上離れてしまい、集団復帰することができずDNFとなってしまいました。

鉄山選手【甲府富士見店/E1】

リザルト=DNF

先週の自身今シーズン初戦となった東日本ロードクラシックのレースで刺激が入ったこともあり、調子が上向いているはずと信じてスタートラインへ。

中盤までは集団内で静観して中盤以降の逃げへの反応を意識してレースに臨みました。

レーススタートからコース前半のコーナーが連続する区間で上手く位置をあげられないのと、立ち上がりで余計なを使ってしまいます。

数周回かけて少しずつ位置をあげますが、なかなか先頭付近まではあがることができないまま周回を重ねます。

コース後半の1番長い上りは、しんどいですが問題はないぐらい。

逃げ吸収を繰り返しながらレース中盤ほど、そろそろ勝負が決まる動きが出てきそうだと思っていた11周回目に、一列に集団が伸びた状態の中、コーナー明けで目の前の選手がスリップして落車。

なんとか減速して回避しましたが、無理に回避した拍子に腹筋が攣ってしまい再スタートすることができず止まってしまい集団からドロップしてしまいました。

落ち着き次第再スタートしましたが13周回目でDNFとなりました。

能戸選手【浜松幸店/E1】

リザルト=DNF

スタートから昨年のレースと同様にハイペースですすみます。

コースの幅が狭く急なコーナーが続くため、集団の後ろにいるとインターバルが掛かりきついので、2周回目の下り開始前の坂で位置をあげておきます。

そこから15番手以内くらいをキープしながら周回を重ねて、8周回目にチームメイトの川勝選手と布田選手、中司選手【Team Kermis Cross】が、コース終盤の上りで抜け出し、集団も活性化します。

追走する動きにはチェックしますが、ローテーションをすぐに変わられてしまい、その逃げ吸収に至ります。

12周回目の同じ上りで、30〜40秒ほどの差で推移していた逃げ集団との差が1分とモトからのアナウンスが入り、その瞬間に寺崎選手【バルバサイクルレーシングチーム】が猛追を開始します。

この動きで集団はバラバラになり、自分も集団にしがみつきますが、その後の緩やかな上りで耐えられずドロップ

2周回を単独で回りますが、タイムアウトによりDNFとなりました。

竹中選手【奈良店/E2】

リザルト=DAY1:11位、DAY2:21位

<<DAY1>>

事前の天気予報とは裏腹に雨の降る中でレースはスタート。

雨の播磨中央公園は慣れっ子で出走は40名と多くなく、ローリングも長いため最後尾からスタートしました。

雨の影響もあり集団のペースは落ち着いていて周回タイムは終始11分30秒前後で進みます。

上りはインナーギヤで踏みすぎないように注意しながら、前半のテクニカルなコーナーや下りでスキル差のある選手をパスしながら徐々に順位をあげていきます。

散発的にアタックはありますが決まる気配はなく、集団は人数を減らしながら距離を消化していきます。

9周回目の上りでペースがキツく集団に着くのがやっとでした。

ハイペースのままサイクルランドに向かう深い右コーナーで数名が落車。

ギリギリで回避しましたが使いたくないタイミングでを使ってしまいます。

なんとか集団に戻りラストの上りに入りますが、半分ほどでが完全に動かなくなりギリギリの状態でゴールしました。

 

<<DAY2>>

2日目はE2とE3のクラスタが混走となり、人数も多いので2列目からスタートします。

前日とは打って変わって快晴の夏日となりました。

混走のせいかローリングの段階で危険な雰囲気があり、案の定2周回目のテクニカルなコーナーで、目の前で落車が起こりフルブレーキしましたが止まりきれずに衝突し完全にストップしてしまいました。

レース終了が頭をよぎりますが、まだ2周回目。

古田選手【soleil de lest】と共にローテーションを回しながらバックストレートで集団に追いつきます。

その古田選手が2周回目の最後の上りでアタックし単独で逃げます。

何名かがブリッジしますが逃げ切る雰囲気はなかったので自分は集団で待機します。

5周回目の下りで強めに踏み、そのまま上りで逃げキャッチすると、2名がカウンターアタック

自分は前を引き後ろに下がったタイミングだったので反応できず、結果これが勝ち逃げとなりました。

その後、逃げを送ったチームが集団をコントロールし逃げとは秒差が開き、最終周回ではなんとか番手を上げメイン集団内の3番手で最後の上りに入りましたが、前日と同様にここで最後まで踏み切れず集団から少し遅れてゴールとなりました。

中村選手【本社/M】

リザルト=4位

東側と西側でそれぞれ全く性格の異なるフィールドが繋がるコースは、前半がテクニカルな細い道、後半がスピードに乗るハイスピードかつ1発ふるい落としがかかる長い坂のあるタフなコース。

レースがスタートし序盤のゆっくりしたローリングが解除されると、いきなりmkwの選手がアタックして数秒先行しますが、今回は乗らずに静観。

今回のレースは間違いなく松井選手【イナーメ信濃山形-EFT】が大きく動くタイミングから勝負が始まるので、じっと耐えてメイン集団の前方で展開します。

すると勝負は思いがけず早く始まりました。

1周回目の上りで中野選手【mkw】がペースを上げ、松井選手もペースアップ。

集団が分断され後続と少しだけ差が開き、2周回目に入り集団は落ち着くかと思われましたが、集団が休まる前に中野選手と松井選手の2名が飛び出します。

自分は集団を牽いた直後なので少し消耗していましたが、ここでチームメイトの深谷選手がジョイン

少しギャップができたところで吉岡選手【soleil de lest】と岡口選手【チームGINRIN熊本】が続きます。

前回はここで下がってしまいましたが、この逃げは決まると確信し、まだ回復していないを回して全力でジョインします。

バックストレートでもペースをあげ、休みがちな後半の長い下り坂でも全力でペースアップします。

頭ひとつ強い松井選手に、昨年優勝の中野選手、このコースでの走行に慣れている吉岡選手とメンバーは心強く一気に後続集団との差は30秒程度に広がりました。

その後はしっかりと集団が回っていたこと、後ろの集団にも強力なメンバーはいるものの雨で極端にペースがあがらないことで徐々に差は開き、一時は40秒程度まで差を縮められることもありましたが、1分程度まで広げた差をキープして、このまま逃げ切りとなり、あとはこの逃げ集団内6人での勝負となります。

上り切ってからの距離が短いため、最後の上りが実質の勝負となりますが、正直なところ6周回目の上りで振り落とされかけた状況から、松井選手と中野選手には敵いません。

後ろでを溜めている岡口選手には勝ちたいが、道中で消耗させるには至らず、最後の上りで松井選手と中野選手に抜かれ、そこに食らいつく岡口選手にも抜かれてしまい、なんとか4位をキープすべく残りの距離を全力で踏み込み、追いかけてくる吉岡選手からはなんとかリードを守って、4位でゴールとなりました。

深谷選手【南国店/M】

リザルト=6位

先週に続いて2週連続となるレース。

レースがスタートすると同時に雨が降り始め、少し嫌な感じでしたが、ローリング中も雨のせいか、先週よりピリピリした感じでスタートします。

スタート直後からテクニカルなコースで、コーナーで膨らんできた選手をかわして、コースアウトしてしまい、少し焦りましたが後半の上りで取り返せると思い落ち着きながら集団後方に復帰します。

上りが強い選手たちが集団前方で固まっていて、チームメイトの中村選手も前方にいます。

中切れをしている集団のなかで、半周回ほど様子を見ていましたが、前のメンバーと5秒程の差があいたところで前の5人にブリッジを掛け6人での逃げとなります。

4周回目の終わりの坂で松井選手【イナーメ信濃山形-EFT】と中野選手【mkw】の逃げができ、すかさずブリッジして1キロくらい追走したところで追いつき、すぐに中村選手も追いついて、再び6人の集団に戻ります。

ラスト2周回に入る上りで、右足の太ももに違和感があり、ダンシングができない状態のため、ゴール前でのスプリントはできないと思い、チームメイトの中村選手を表彰台にあげられるよう、出来る限りのアシストをする方向に考えながら走ります。

上りでダンシングができず遅れてしまい、コース前半で追いつく形となり、ラスト1周回は出来るだけアタックがあればチェックし、ラストの下りで中野選手が飛び出したのでゴール前の上りまでに捕まえるために全力でブリッジ、あとは中村選手に託して、自分は6位でゴールとなりました。

次のレースは山口県山口市で開催されるJBCF 2Days Race in きらら浜

5月5日(日)~6日(月/祝)に山口県山口市の山口きらら博記念公園・北駐車場内特設コースで行わる「JBCF 2Days Race in きらら浜」にMiNERVA-asahiの選手達も参加を予定しています。

3月にも同会場でクリテリウムレースが行われましたが、今回は初日に個人タイムトライアルが行われ、2日目にはクリテリウムが行われます。

前回3月のきらら浜クリテリウムでは川勝選手が3位に入賞し、去年の8月に行われた個人タイムトライアルでは大倉選手が2位に入賞するなど、チームにっとって相性の良いコースでの開催となります。

【3月に開催された、きらら浜クリテリウム】

【MiNERVA-asahi】山口県と栃木県で開催されたロード&クリテリウムレース・レポート

【昨年の8月に開催された、きらら浜タイムトライアル】

【MiNERVA-asahi】第7回JBCFきらら浜タイムトライアル2DAYS・レポート

今後もMiNERVA-asahiは更なる高みを目指して全力でペダルを漕いでいきますので、引き続き皆様からの応援・ご声援をよろしくお願いいたします。

過去のMiNERVA-asahiのレースレポートはコチラをご覧ください。