【MiNERVA-asahi】JBCF第4回弥彦ロードレース・レポート

2025.06.05

新潟県弥彦村で開催されたロードレース

6月1日(日)に新潟県弥彦村の上泉―井田特設周回コースで「JBCF第4回弥彦ロードレース」が開催され、あさひ公式レーシングチームMiNERVA-asahiの選手も参戦しました。

※自転車レース特有のルールや用語はこちらでご説明しています。

弥彦ロードレースのコースは一般公道を使って行われ、コース途中には長い直線があります。この直線の左右には広い田畑が広がり、風を遮るものが何もないため、横風が吹けば集団が分断してしまう可能性もあり、その日の天候にも大きく影響を受けるコースになります。

また、長い直線を抜けた先には細かなアップダウンが続き、直線でを使った後にアップダウン区間に入り、その後も往路の直線でが削られたうえに、最後にコントロールラインに向けて上っていくという、休みどころがなくインターバルの掛かるコースとなっています。

<<コースマップ>>

出典:「JBCF第4回弥彦ロードレース・テクニカルガイド」より

 

今回のレースに参戦した選手は下記となります。

JBCF第4回弥彦ロードレース

<<E1/E2>>7km×10周回=70km
小林(毅)選手【調布店勤務】
鉄山選手【本社勤務】
中村選手【本社勤務】
原田選手【小山店勤務】
布田選手【仙台長町店勤務】
町田選手【川越店勤務】
山崎選手【国分寺店勤務】

<<E3>>7km×5周回=35km
三浦選手【清水草薙店勤務勤務】

 

【リザルト】

町田選手【E1】=5位
山崎選手【E1】=6位
布田選手【E1】=40位
小林(毅)選手【E1】=42位
原田選手【E1】=50位
中村選手【E1】=54位
鉄山選手【E1】=DNF
三浦選手【E3】=36位

今回、MiNERVA-asahiから参戦した選手のレースレポートを、ぜひご覧ください。

町田選手【川越店勤務/E1】

初めての弥彦でのレースとなり、全体的に道が細いので集団の前方で展開することを意識してレースに臨みました。

実際にレースが始まると事前情報通り道が狭く、集団も人数が多くて、コーナーでインターバルがかかるため集団の前方へあがります。

2周回目くらいにホームストレートでアタックがあり、有力選手が何人か逃げに乗っているのが見え、MiNERVA-asahiからは誰もこの逃げに乗せられていないのが見えたため、自分がブリッジをかけて逃げに入りますが、あまりペースがあがらないのと、集団もペースをあげてきたため吸収されてしまいます。

その後、チームメイトの布田選手を含む逃げが形成され、自分は集団前方でチームメイトの小嶋選手と山崎選手とともに、抜け出そうとする選手をチェックしたりして、布田選手の逃げを決めさせるような動きをとります。

しかし、毎回道が広がった上りでペースをあげられてしまうのと、集団のペースが思ったよりもさがり切らず、差が広がらずに布田選手を含む逃げ集団は吸収されてしまいます。

吸収直後くらいから自分は、序盤の逃げだしたのとチェックが疲労してしまったため、集団の後ろすぎてもを使いすぎてしまうので、集団中盤あたりでを回復させます。

自分の逃げと布田選手を含む逃げが、あまり容認されなかったことから、最後はゴール前の集団スプリントになると考え、さらにをためます。

残り2〜3周回に入り、じわじわとポジションをあげますが、集団の密集度が高く位置をあげたり、さげたりを繰り返し、最終周回のきらめきの丘でなんとか最低限の位置まであがることができ、バックストレートで少し番手をあげて前から10番手くらいにつきます。

それでもだいぶ埋もれてしまっていたため、目の前でアタックを打たれたものの抜け出せず、最後の坂に入り残り200m地点くらいで前があいたので、ちょっと早かったのですがもがき始めます。

結果的にかけるのが早く、先に抜け出していた数人に捲られて5位でゴールとなりました。

山崎選手【国分寺店勤務/E1】

レースがスタートし集団はかなりの密集度で動くことができず、きらめきの丘で位置取りをあげたかったのですが、あがることができずに集団の真ん中付近でステイし、そのまま1周回目を完了します。

2周回目に入りチームメイト町田選手含む逃げができましたが、前日の試走時から感じていた太ももの違和感が再発し、一気に位置を集団後方までさげてしまいます。

の様子を伺いつつ走り、3周回目のきらめきの丘で布田選手を含む5名程の逃げができ、アドレナリンもあっての違和感がほぼなくなり徐々に位置取りをあげていき、集団前方にいたチームメイトの町田選手、小嶋選手と合流して集団をコントロールします。

しかし、布田選手と一緒に逃げた集団内に有力選手がいたため、メイン集団もペースを落とさず布田選手を含む逃げ集団は吸収されてしまいます。

その後は動きがないまま最終周回へ入りますが、コントロールラインを過ぎたところでチームメイト小林(毅)選手が単独で抜け出し、逃げる状態になります。

小林(毅)選手の逃げを決めさせるため、小嶋選手と町田選手、自分で集団をコントロールしますが、きらめきの丘の頂上でメイン集団が小林選手は吸収されてしまいます。

その後はゴールスプリントに向けた位置取り争いが激しくなり、25番手ぐらいまで位置をさげてしまい、道端が狭く集団からは抜け出すことができないままスプリントを開始します。

なんとか相手の間をすり抜けて7位でゴールとなりましたが、6着でゴールした小嶋選手がセンターラインオーバーの違反となってしまい、繰りあげで最終的なリザルトは6位となりました。

布田選手【仙台長町店勤務/E1】

ローリングスタートから集団の密集度が高かったので、ペースがあがるまで前に出るのは諦めて一旦最後尾までさがり、2周回目の上りや集団が縦に伸びるタイミングで踏んで前方にあがります。

3周回目の、きらめきの丘のピークから下りまでで強めに踏んだら後ろとギャップができ、逃げるにはまだ序盤すぎるかな?と思ったのですが、レース距離自体が短いし、逃げ巧者の佐久間選手【TeamSHIDO】や雑賀選手【湾岸サイクリング・ユナイテッド】を含む5名程だったので逃げを敢行します。

ローテーションにぎこちなさを感じながらも、そこそこのペースで巡航しますが、メイン集団のペースもあまり緩まなかったようで、30秒以上のリードは奪えずに5周回目に吸収されてしまいました。

集団の人数は依然多いままなので、その後も何度か逃げ出しにチャレンジしてみますが不発となり、メイン集団の人数は殆ど減らない状態で最終周回へ。

最終周回は位置取りに失敗して集団の中盤あたりの位置となり、スプリントに絡める位置ではなく、最後は踏みやめた選手や斜行してくる選手をかわすのが精一杯で、スプリントすることも出来ずにゴールとなりました。

小林(毅)選手【調布店勤務/E1】

過去には入賞経験もあるレースなので、積極的に上位を狙っていきたい。

午前中に降っていた雨もスタート時には止み、路面はほぼドライで、強風が多いコースですが、風も比較的弱く走りやすいコンディションでした。

最初のストレートでローリングスタートが解除され、集団後方からのスタートだったので、すぐに前方にあがってタイミングを伺い、前半はチームメイトの小嶋選手を中心として集団のコントロールに対応していきます。

序盤、前方でチェックに入っていたチームメイトの町田選手が、そのまま逃げる展開になりますが1周回程度で吸収され、その後チームメイトの布田選手と有力メンバーを含む逃げもできますが、自分が少し後ろにさがったタイミングの逃げだったので乗ることができず。

しかし、これも思うように集団との差は開かず吸収されてしまい、いずれの逃げも集団コントロールを試みたものの、逃げを追いたい選手が多かったようでした。

中盤からはマークしていた選手を特に意識してチェックすると共に、自分からも動くよう意識しますが逃げにはならず、ゴールスプリントに備える展開となっていきます。

集団のままで周回をこなしていきますが、最終周回に入る上りで先頭に小嶋選手と布田選手がおり、集団のペースも緩んでいたのを見て単独でアタック

スプリントであれば他に任せられるチームメイトがいるため最後まで逃げ切りを目指します。

しかし集団有利なコースでもあり、きらめきの丘頂上付近で吸収されてしまい、下りでポジションを落とさずにバックストレートに入ります。

この時点でかなりを使ってしまったものの、先頭から10番手程度を維持したまま最後の上りに入ります。

上りはじめから早掛けしていった選手に付くことができ、6番手くらいで上ることが出来ましたが、早いペースに着いて行けなくなってしまい先頭からドロップしてしまい、最後は完全に千切れた状態でゴールとなりました。

原田選手【小山店勤務/E1】

1周回目のきらめきの丘を15番手くらいで上り、この位置をキープしますが、2周回目では前方にあがる選手たちに埋もれてしまいました。

しかし、チームとしては町田選手が逃げに乗れていた点と、他にチームメイトが見えていたので焦らずに集団中央のポジションで、自分のに合う位置を優先して走ります。

続く3周回目に町田選手の逃げは捕まってしまいましたが、またチームメイトの布田選手を含む有力な逃げ集団が形成されていたため、位置は変えずステイを選択しますが、この逃げも捕まってしまいます。

その後も、何度か飛び出しはあるものの、半周ほどで捕まってしまうことがほとんどで、逃げの展開で決まる可能性が少ないと判断し、徐々に集団内の位置取りをあげて走ります。

6~7周回目からは常にチームメイトの近くで走るようにし、最終展開に備えていましたが、もう間もなく最終周回というところで前方で落車が発生。

チームメイトの鉄山選手、中村選手、自分と続けて落車してしまい、自分の自転車は前輪がパンクして、すぐに走り出せない状態でしたが、コース横で観戦していた方が声をかけてくださり、ホイールをお借りして再度走り出すことができましたが、集団から遅れてしまい50位でゴールとなりました。

中村選手【本社勤務/E1】

序盤はみんなが前に前に動こうとして少し走りにくい展開で、きらめきの丘ではピークで集団が緩むので、その瞬間を狙えば集団の前方にあがることができるため、2周回目で一気に前方へあがりますが、バックストレートで集団が緩む際に後方からあがる選手に抜かれてしまい、まだ集団前方と言える位置ではあるものの後ろにさがってしまいました。

集団の前方ではチームメイトの町田選手や布田選手が順に逃げており、吸収時にカウンターアタックしたかったのですが、集団の後方にさがった後にきらめきの丘以外では前にあがることができず実行できませんでした。

後半周回に入った際に復路でALDINAの選手2名と飛び出しますが、上手くローテーションが回らず集団に吸収されてしまい、しかも同様にストレートで後ろにさがってしまいました。

結果として集団中盤に留まることになり、最終周回に入る直前の上りで前方の選手が落車してしまい、この落車にチームメイトの鉄山選手が接触して落車。

自分も避けきれず乗り上げてしまい落車してしまいました。

噛み込んだチェーンを戻してレースに復帰し、何とか完走だけはしたが、最終完走の54位でゴールとなりました。

鉄山選手【本社勤務/E1】

昨年は入賞しているコースで、道幅が狭いことが懸念されますが、ゴール前のレイアウトは相性が悪く無いコースです。

レーススタートからすぐの上りで少し踏んで集団前方にあがり、そこからレース前半は位置を落とさないよう周回を重ね、チームメイトの町田選手や布田選手が逃げに入った際には集団のコントロールをしたり、有力選手のアタック反応したりするなど対応します。

コースレイアウトや風の影響も大きく、中々逃げも決まらないため、レース後半はゴールスプリントに備えようと集団の中盤ほどで、できるだけ温存して走ることを意識していました。

ラスト2周回目のゴールへ戻ってくるバックストレート辺りから、前方へあがろうとしますがペースが緩み集団がコースいっぱいに広がっており中々あがることができず、中盤ほどでゴール前の上りへ入ります。

集団のペースが一瞬あがったのですが、すぐに緩んで集団が詰まり、そのタイミングで前の選手がハスって転倒してしまい、目の前で避ける間も無く突っ込んでしまい自分も落車。

上りで速度が遅かったため怪我は全くなかったのですが、自転車が絡んでしまった際にフレームが破損してしまい、レースを降りDNFとなりました。

三浦選手【清水草薙店勤務/E3】

ローリングスタート中に自分の真後ろで落車が発生し、先頭を走る審判が乗るバイクのペースが遅く、ブレーキングが遅れた選手に突っ込まれてしまいました。

幸い自分は落車することはありませんでしたが、以前から痛めていた腰にハンドルがヒットする他、シートポストに固定しているゼッケンプレートが歪んでリアのタイヤに擦っている時があったようで、ローリングスタートが終わり1周回目の上りから折り返し地点をすぎた時点でメイン集団と差が開いてしまいました。

事前の情報としてコース幅が狭く、集団の前方を走っていないと集団から遅れてしまうコースと分かっていましたが、春明けから距離を伸ばすように練習していたのですが、短くパワーを要する箇所では、まだまだ周囲との力の差はハッキリしており、前に出ることが出来ませんでした。

その後の狭い下りや復路までのコーナーで先頭との差が開き、インターバルがかかって1周回目完了時にはメイン集団から完全に離れてしまいました。

その後は、同じように集団からドロップしてきた選手複数名とグルペットを形成して走行しますが、うまくローテーションが回らず。

前を牽きすぎた自覚はあるのですが、最後のゴール前のスプリント力も足らず36位でゴールとなりました。

次のレースは石川クリテ&ロードと綾川町ロードレース

次のレースは6月7日(土)に福島県石川町・モトガッコ周辺特設コースで「JBCF第4回石川クリテリウム」が開催され、翌日の8日(日)には福島県石川町・浅川町周回コースで「JBCF 第 22 回 石川ロードレース(JBCF 第 14 回ジュニアチャンピオンシップ)」が開催されます。

また同日の6月8日(日)に香川県綾歌郡綾川町で「第2回綾川町ロードレース」が開催され、それぞれのレースにMiNERVA-asahiの選手たちが参加を予定しています。

石川ロードレースは1周回が13.6kmと非常に長い公道を封鎖したコース設定で、平地部分が少なくコース後半のコントロールラインに向けて非常に長い上りがあり、この上りをどう攻略するかが勝敗を分ける非常に重要なポイントとなります。

綾川町ロードレースも今年で2回目の開催となりますが、平地が少なく上りと下りがメインのコースレイアウトになっていて、下りもカーブが少なく直線的に集団有利で下っていくため、上りで逃げ出すことが難しいコース設定となっています。

今後もMiNERVA-asahiは更なる高みを目指して全力でペダルを漕いでいきますので、引き続き皆様からの応援・ご声援をよろしくお願いいたします。

過去のMiNERVA-asahiのレースレポートはコチラをご覧ください。