ユーザー次第でいろんな使い方ができるように、あくまで "素材" として開発・販売されたパパチャリ。「じゃあデイトナ自らその使い方の限界にチャレンジしてみよう!」ってことで、パパチャリをパークに持ち込んでトリックにチャレンジ!

ホイールベースが長いのでなかなか姿勢制御に苦労していたが、しばらく練習すると見事にジャンプ成功!ヒロキ君がBMXで飛べばこの倍の高さを飛べるが、パパチャリがこれだけ飛んだだけでもお見事!

トリックを出しやすいように、荷台周りは外して可能な限りの軽量化を果たしたパパチャリ。荷台周辺のフレームが無いと、見た目はかなりスッキリします。ただBMXと比べると、明らかにホイールベースが長い!

それでも乗りこなす
BMXライダー達!

この無茶ブリ企画に「いや無理でしょ!」と言っていた柳田君とヒロキ君ですが、慣れてくると様々なトリックを成功させていたのは流石。結論としては“やってやれなくはない”、でした。

パパチャリは、その名の通り“パパのための自転車”というのがそのコンセプト。カタチも積載性を重視しているので、ロングホイールベースでフレームもヘビーデューティに製作。おかげで積載量は多いし、物を積んでも安定して走れる自転車に仕上がっているわけなのに、「コレでBMXみたいにパークを走ったらどうなる?」という妄想を、今回勢いだけで即実践することに。

というわけでとある夏の日、二人のBMXライダーを招いてテストを開始。本誌DCCのコーナーでもお馴染み柳田君と、その後輩でいま頭角をメキメキ現しているプロライダーのヒロキ君がパパチャリでのパーク走行にチャレンジ。走り出す前から分かっていたけど、BMXとパパチャリとではその大きさ、重さが段違い。特に厄介だったのが、そのホイールベースの長さ。BMXがあれだけクイックに動いてトリックをメイクできるのは、その軽さと共にあの短いホイールベースあってのこと。パパチャリはロングホイールベースがウリなので、プロライダーを以てしても、とにかく思い通りに動かなかった様子。

それでも若さ溢れるヒロキ君が気合一発キメてみると、何とかランプでのホップが成功!その後もコツを掴んでくると、ウィリーやジャックナイフ、バックライド等をどうにかこうにかメイク達成。パパチャリは基本設計がそもそも違うので、軽々とパークで遊べるわけではないけど、耐久性的には散々コキ回してもまったく問題ナシでした!

#01

パパチャリ改造計画スタート!!

おかげさまで“大ヒット御礼”なパパチャリ。今までありそうでなかったコンセプトのこの自転車は、“パパ向け”でありつつ、“カスタム推奨”なのも重要な要素です。既に購入された皆様もカスタムを楽しんでいると思いますが、この自転車を使った楽しい遊びに、我々デイトナクルーも参加したくなっちゃいました。
というわけで今月から、“パパチャリ改造計画”がスタート。タイヤの付いた物なら何でもカスタムして生きてきたあんな人やこんな人が、自分のライフスタイルに合わせてパパチャリをビシバシカスタムしていきます!今回はパパチャリのカスタムプランに加えて、カスタム担当の人達が乗っている、トランポとなる愛車もご紹介!

カスタムする人01Kei Hasegawa

Profile

本業は音楽関係ながら、デイトナクルーとして長年本誌にも関わっているケイアニイ。愛車のVWタイプ1はカスタム業界では知らない者はいない有名車で、長年カーカスタムの世界で培ったセンスとスキルが今回も発揮される?

ボルトオンパーツで手軽に楽しもう!

DCCのコーナーでもお馴染みケイアニイ。もちろんパパチャリ改造計画にも参戦です。ケイアニイが選んだのは、愛車のVWタイプ1のカスタード色に近い、“デイトナイエロー”。そしてそのカスタムコンセプトは、気軽にボルトオンパーツで楽しむ事のようです。なんせケイアニイはもう立派な大人ですから、疲れるカスタム車は作りません。自身のライフスタイルを反映させつつ、肩肘張らずに楽しめる、そんな1台を作ってくれそうです。

ケイアニイがカスタムするにあたって、まず手に入れたのがこれらのパーツ。スケボーのデッキと、 ATVが付 けているような三角のフラッグ。これらを組み合わせ、ヨコノリ感のあるビーチクルーザー的な雰囲気を目指す?

DMCでまずは組み立て

ケイアニイの乗り物相談所であり、DCCのコーナーでもおなじみ千葉北のボディショップ、DMCでまずは届いたばかりのパパチャリを組み立て。届いてみると、予想以上にケイアニイのタイプ1とカラーがそっくりです。

Toyota Prius

ケイアニイのメインの愛車は、逆輸入の左ハンドルプリウス。大技は組み込まず、車高やタイヤのトレッド感などのバランスを突き詰めた大人のカスタム仕様です。自転車を積むために既にヒッチキャリアを装着済みで、出先でもパパチャリを足として使う段取りはバッチリ。クルマがUS仕様なので、パパチャリにアメリカを感じるテイストを注入すると似合うはず!

カスタムする人02Taketo Yanagida

Profile

DCCのコーナーでプレマシーのリフトアップカスタムを完成させた過激なオトコ。“柳屋Islandpoint”というウッドクラフトブランドも手掛けており、手先は器用だ。今回パパチャリをどうやってチョッパー化するのか注目!

ラジカルにイジリ倒す?

DCCのコーナーで、プレマシーの “アゲ系”カスタムという前代未聞の作業を完成させたデイトナクルーの斬り込み隊長柳田君。BMXの腕前はプロ級で、勢い余って骨折してしまうほどですが、とにかく彼に取って自転車は専門ジャンル。とはいえラジカルなカスタムを施すのが彼のテイストなので、今回どんなテーマで攻めてくるのかと思ったら、何と“バガー・チョッパー”とのこと。これは切った貼ったのビッグプロジェクトになりそうです!

カスタムのモチーフは、東海岸のアウトロー達が乗っていそうな過激に進化したバガーカスタム。前輪を大径化するのと、ギリギリまで狙ったシャコタンがポイントだ。パパチャリが果たしてこうなるのかは、未知数過ぎる。

Mazda Carol

最近アシグルマとして購入したのが、懐かしのマツダキャロル。これにはリア置きのバイクキャリアを設置しているので、全長が長いパパチャリも積載可能なはず。

Rover Mini

プレマシー完成後、次のプロジェクト車となっているのがミニ。ルーフラックは付いてるけど、この小さな車体でパパチャリを搭載できるかは要検討。フードエンブレムに注目!

カスタムする人03Hiroki Oka

Profile

BMX歴は11年で、“一斗缶飛び”という競技では優勝経験もあるBMXライダー。前ページのトリック企画では「BMXの5倍疲れた」とのことで、「ホイールベースが短ければもっとやれる」と今回まさかのSWB化を立案してきた若武者。

パパチャリをSWB化してBMXに!

前ページのパパチャリトリック企画で活躍してもらったヒロキ君は、X-LARGEを始め複数社からスポンサードを受けるプロフェッショナルなBMXライダー。そんな彼は実はクルマも大好きで、古いキャラバンを自らイジっているほど。そんな乗り物バカなヒロキ君のカスタムプランは、ホイールベースの長さがウリのパパチャリを、逆にショートホイールベース化してBMX風にするという仰天案!これは面白くなりそうです!

パパチャリにBMXばりの軽快性を与えるべく、長く作った物を短くしてしまうというのがカスタムコンセプト。現役BMXライダーが手掛けるだけに、そのでき映えが気になります。

Nissan Caravan

普段BMXのトランポとして使用しているのがこのキャラバン。シャコタンがバッチリ決まっており、今後はホーシング交換でもっと太いタイヤを履かせる予定だとか。クルマも自らイジっている。

カスタムポイントを指差し確認

シートポストまでの車体前半フレームはそのまま流用し、後輪に至るまでの2本のフレームを可能な限りチョップしてホイールベースを一気に縮める作戦。リアはコースターブレーキに変更予定だ。ハンドルは日本規格の物よりも幅広な、US規格のビーチクルーザーの物を流用する。シートやライトも変更するので、かなり印象が変わるはずだ。

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デイトナ300号に掲載

本邦初公開!! 88サイクル市販バージョン

AT CHINA
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