ついに、ついに、88サイクルの生産が開始されるぞ!! ということで、デイトナ編集部は、生産ラインを覗きに中国へ!! 羽田から飛行機に揺られること2時間40分。そこからクルマに乗って3時間。目の前に現れた巨大な工場の中で、88サイクルが量産されているのである。

生産ラインは中国の秘密工場の中に

太い取り付け道路を挟んで、白くてスクエアな工場が整然と並び、綺麗に刈り込まれた芝生の中にはヤシの木がズラリと並ぶ。なんか、ロサンゼルスの工場街に迷い込んじゃったみたいな感覚。写真に写る建物の中で、88サイクルの生産は行われている。

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溶接が終わったばかりのヌードフレーム

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特殊な溶液につけて下地処理が終わると・・・・・・

溶接の跡がくっきりと残った生まれたてのフレームは、手作業にて芯出しが行われた後に巨大なバスケットに入れられて、下地処理用の専用溶剤にどぶ漬けされる。するとどうでしょう・・・・・・。錆は全て落ち、サフェーサーを塗ったようなマットな地金に変身しました。

念入りに強度チェック

フレームの弱い部分に重りを乗っけて、震動を与え続けるテスト。強度のないフレームだと、あっという間に折れてしまう。88サイクルのフレームは、サイクルベースあさひの基準を大幅にクリア。強度もお墨付きです。

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ホコリを落としてペイント作業

一個一個手作業にて、下塗り前の準備を行い、塗装ブースへ。ここからは、オートメーションのラインに乗って、作業が進められていきます。
まず、ベース塗装を行い、その後、色付け、トップコートという順番でフレームに色が入っていきます。
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組み立ては全て手作業にて

完成したフレームは、専用のキャリアに載せられて、徹底的に検品。その後、再びラインに乗せられて、デカールを貼り付ける行程へ流れていきます。その間、フレームとは別のラインでは、取り付けパーツの組み立てが進んでいきます。
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ハンドルはハンドル、ホイールはホイール

フレーム、ハンドル、ホイールと、それぞれドッキングを前に、完成形へ。ワイヤースポークも手組み!! 極太リムに極太タイヤを組み付ける作業も終わり、それぞれのパーツ達は最終組み立て工程へ。
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ロゴがドカンとプリントされた段ボール箱も専用品!!

フレームに全てのパーツが順番に組み付けられていく。車両の全長が長いために、一般的な自転車に比べ、ラインに乗る台数が少なく、また、パーツの組み付けにも時間が掛かるため、一日で生産できる台数はママチャリの約1/3。一度完成車両として組み立てられた後、半分バラして段ボール箱へ。5月の初旬には初期生産ロットが日本へ到着する。

本邦初公開!! 88サイクル市販バージョン

常にハンドルは真っ直ぐに

センタースタンドで自転車を停めた場合に、フロントタイヤが左右へぐらついてしまうと、自転車は不安定な状態になってしまう。そこで、フロントフォークと、センターフレームをスプリングで繋ぎ、セルフセンタリング機構を装備。ハンドルは常に真っ直ぐな状態で停車することができるのだ。

お尻を包み込むシート

二転三転した結果、ビッグツインのハーレーが装着しているシートのように、お尻が後方へズレていかないようにストッパーの付いた大きめのシートを採用。乗り心地もソフトでグッド。

ぐらつかない理想的なセンタースタンド完成

自転車用という概念で生産されたセンタースタンドは強度不足。ということで、バイク用のセンタースタンドで理想的な剛性を手に入れた88サイクル。負担の掛かる取り付け部は、上下にリブを入れるだけで無く、ボルトの通るチューブを溶接することで、トルクをかけて締め付けても全然歪まない強度を実現。

オプションのキャリアも完璧な仕上がりに

  • (画像1)専用の穴にボルトオンできるキャリア。均一な隙間に拘って製作された波板は、特殊な艶消し塗装で決まり!!
  • (画像2)キャリアを付けると、リアセクションはキレイに纏まる。子乗せ専用の穴も空いているので、ベビーシートも簡単に装着可能。ついに、ついに、ついに、88サイクルが完成したのだ!!
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デイトナ298号に掲載

テーマ:男のひとりキャンプ!!

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