
タイヤに求めることって?
自転車のタイヤ、地面と接触する大事な部分で、1本1000円くらいから、10000円以上と、様々な価格、サイズの設定があります。
高ければ高い程、軽量で、グリップ力があるなどの特徴があります。
ただ、誰もが高いタイヤがいいのか?というと、そうでもない所が、タイヤ選びにおいては難しい所です。
選ぶコツとしては、価格帯やもちろん、レースで使うのか?ロングライドなのか?通勤か?など、使用する用途において、一番重視することを念頭に選ぶと選び易くなります。
例えばレース。
レースで求めらるタイヤの条件としては、軽く、いかにしなやかで、グリップ力が高いかということに重きを求めます。
そのため、耐久性や耐パンク性はどちらかというと優先順位が下がる傾向にあります。
ロングライドでは逆に、耐久性や耐パンク性、乗り心地などに重きを求め、軽さの優先順位は下がる傾向にあります。
通勤においてもロングライドと同じように耐久性や耐パンク性の方に重きを置きますが、そのタイヤのランニングコストも考慮して決定していく必要があります。
通勤途中にフルパワーで走っている時間はおそらく少ないでしょうし、いくら走行ペースは速くても、途中でパンクして遅刻・・・となると本末転倒ですからね。
それよりも安価で高耐久、耐パンクの方がほとんどの方にとっては大事なはずです。
E-スポーツバイク(e-bike)専用タイヤって何?
最近、通勤途中に突然パンクしました。
運よく空気が抜けるのがゆっくりだったため、信号待ちの度に携帯ポンプで空気を入れて、なんとかたどり着きましたが、危うく遅刻しそうになりました。
原因を調べたら、小さな金属片が刺さっていました・・・。
結構軽量なタイヤで、軽快で乗り心地が良く気に入っていたのですが、これを機に、タイヤ交換することにしました。
選んだタイヤは
26インチ、650B、700cとラインナップされておりますが、タイヤ幅はほぼどれも同じ40mmとなっており、700cではちょっと取り付けられる自転車を選びそうです。
このタイヤ、とにかく見た感じもゴツくて、「重い」です。
700c×42cを取り付けましたが、計量したところ前後で約1700g・・・!
「えっ、、!?ちょっと軽いホイール前後分相当じゃないかい!」と独りツッコミしてしまいました。
センタートレッドに鉄でも入っているのかと思う重量ですが、その秘密は、最近トレンドとなりつつあるE-スポーツバイク(e-bike)にも使えるように設計されているからです。
E-スポーツバイクは、車体重量もさることながら、加えてトルクフルな発進を繰り返され、通常のタイヤよりも過酷な状況で使われます。
求められるタイヤも当然通常のタイヤと比べてヘビーで高耐久な仕様となります。
具体的には、地面と設置するトレッド面にはKシールド耐パンクプロテクションと言う、アラミド繊維層とセラミック粒子がトレッド付近に厚く編み込まれており、耐パンク性能を高めています。
トレッド面以外のタイヤサイド面も厚く、高剛性化させており、重量がある車体でもしっかりと支えることができるようになっています。
乗り心地はどう?
走りも重く、しんどくなるかと想像していましたが、取り付けてみて、今まで使っていた28cのタイヤと比べて、思った程大きな抵抗感というか、重さは感じなかったです。
それよりも、42cの安定感と乗り心地の良さに驚きました。
なんというか、街中の、今まで気を遣っていた段差が、何事もなく抜けられるし、アスファルトが荒れた道や、河川敷のグラベル(砂利道)もなんのその!
「何かあった?」という感じで走り抜けられます。
前述した、Kシールド耐パンクプロテクションを厚くしていることも要因でしょう。
タイヤ自体の剛性も高く、よれることなくしっかりしています。
サイドトレッド面にはグリップを高める構造。
走行抵抗を低減させつつ、水はけもよくして、ウェットな路面でも不安なく走れます。(タイヤが太いことが大きいですが)
気になる耐久性は、半年間グラベル(砂利道)や雨の日も使用していますが、ひび割れもなく、溝もまだまだあります。
雨の日に滑りやすいということもなく、総じてよくできているという印象です。
まとめ
自転車は、装着するタイヤの太さで性格(キャラクター)が大きく変わります。
もし、軽快に走りたいなら、一番におすすめするタイヤではありませんが、私のように絶対とは言わないまでも、パンクに強く、高耐久なタイヤはないの?という方にはベストなタイヤとなるはずです。
さらに、キャンプ道具を積んでのツーリング用途でも活躍してくれそうです。
E-スポーツバイク専用タイヤは、ヘビーユースにも使える、自転車版SUVタイヤだ!
TEXT:Toby