危険につながる運転を見直して思いがけない事故を防ぎましょう！

もうすぐ春！4月は新生活で何かと慌ただしいからか、自転車での事故が増える時期でもあります。なかでも多いのが、不注意から起こる自損事故。そこで今回は“ついついやってしまいがち”な、危険につながる乗り方の事例をご紹介します。起こりやすい事故の例や原因を知っておけば、スムーズな新生活スタートが切れるはず！ぜひお読みください。

★10秒まとめ読み
「ながらスマホ」、「イヤホン装着」、「傘さし」、「積載オーバー」、「おしゃべり並走」。危険につながる５つの運転をやめて、安全な自転車ライフを！

とても危険な自転車を運転中の“ながらスマホ”。「メールに返信するほんの一瞬だし、自転車だし」と油断していると、自分だけではなく周りの人にケガを負わせてしまうこともあります。“ながらスマホ”が危険な点は、周囲の状況確認がおろそかになってしまうこと。そして、スマホを操作する＝片手運転になってしまうので、急な状況変化に対応できないという点にあります。また、みなさんもご存じかと思いますが、“ながらスマホ”は道路交通法で禁止されていて、違反した場合には「5万円以下の罰金」が科せられることがあります。「ほんの数秒で5万円払うことになるかも」と考えると、金銭的にも大きなリスクです。スマホを操作するときはいったん停車しましょう。ハンドルに装着できるスマホホルダーを利用するという手もありますよ。

※いずれの場合でもスマホ使用時には周囲に十分注意しましょう。

イヤホンで音楽を聴いたり、ハンズフリー通話をしたりすると、やはり周囲への注意が散漫になりがち。後ろから近づいてくる人や自転車、車のクラクションに気づかず進路変更をしてしまい衝突！というケースが多いようです。また、有線タイプのイヤホンの場合は、ハンドル操作や乗降の際に自転車にひっかかって転倒する危険もあります。ちなみに道路交通法違反になるかどうかと罰則については、お住まいの都道府県ごとに定められていて、片耳だけの装着や耳をふさがずに使用できる骨伝導イヤホンであっても、罰則の対象になる場合があります。

「え、傘をさしながら運転するのってダメなの？」と思われる方もいるかもしれませんが、そもそも自転車を片手で運転することが道路交通法違反です。さらに傘さし運転は「視界が悪くなるものを持っての運転は禁止」に当てはまります。雨で濡れた道路、傘をさして前や周囲が見えにくい状態、そして片手運転…。もう状況を書いているだけで、何かしら起こりそうな予感しかありませんよね。雨の日に自転車に乗る際は、必ずカッパを着用しましょう。

そして傘つながりでもうひとつ。ハンドルに傘をかけて運転するのは絶対にやめましょう。傘の先が前輪に巻き込まれたり、ハンドル操作の際に引っかかって転倒したりと、とっても危険です。

「１週間ぶんのお買い物をして、あそうそうお米も買わなきゃ…って結構な荷物になっちゃったけど、気合いでいけるでしょっ！」と実際に運転してみると、思った以上にグラグラして怖い思いをした経験ありませんか？私はあります。緊張感から力が入りすぎて全身ガチガチでした。特に前カゴに荷物を積み過ぎたり、ハンドルに買い物袋を下げたりした状態で左右に曲がろうとすると、重みで一気に姿勢が崩れてしまってとても怖いですよね。
前カゴの最大積載量は3kgの場合が多く、後ろカゴは18kgか25（または27）kgが一般的で、前後の合計がその自転車の最大積載量になりますので、たくさんお買い物する際はリュックを背負うなどしましょう。

子どもの送迎時や友人とのツーリング中など、ついついやってしまいがちな並走。ですが「並進可」の標識がある場合を除いて、基本的に禁止されています。並走していると道を塞ぐ形になってしまうこと、そして万一どちらかが転倒した場合に接触して巻き込まれてしまう危険があります。

いかがでしたか？ご紹介した乗り方で、実際にヒヤリとした経験をした方も少なくないのではないでしょうか。今回の記事をきっかけに、改めて安全運転への意識を高めていただければ幸いです。また、自転車側のメカニカルなトラブルを回避するためにも、早めに車両の点検を済ませて、ゆとりをもった新生活をスタートさせましょう！

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TEXT：スタッフmochi