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メニュークリックで該当箇所までスクロールできますストライダ(LT)のスペック 意外と坂も登れる!?
STRIDA(ストライダ)は一部モデル以外は変速がついていません。
じゃあ、平地専用の短距離バイクか?と思いきや、体力にもよりますが意外と坂も強いです。
その秘密は
1.小径ホイール
2.重量
3.ギア設定
にあります。
1.小径ホイール
一般的に言われていることですが、小径ホイールはタイヤの慣性モーメントが小さいため、こぎ出しや登坂性能に優れいている傾向があります。
2.重量
10kgは小径車の中ではそこまで軽い部類ではありませんが、一般車がだいたい17kg以上ということを考えるとそれだけ登坂するのに力が少なくて済みます。
3.ギア設定(ギア比)
歯数はフロント100、後輪側は30なので、ギアレシオは3.33。
タイヤは16 x 1.50(周長1185mm※キャットアイ様HPより引用)
GD値(クランク1回転あたりの進む距離)は約3.93m
ケイデンスが90回転でも、21.2kmしか出ない計算となります。
上記を見るとわかるかと思いますが、平地で変速のないLTはギア比が足りないと思うことも多いのも事実です。
それを解消するために、人によってはスピードドライブ(クランクとチェーンリングの回転数を変えることで変速するシステム)や変速機取付などの改造を施す人もいると聞きますが、車体本体と同等程度の支出と持ち運びのデメリットとなる重量増を覚悟しないといけません。
(当店では、上記改造やご相談は承っておりません。)
私の場合は、そこまでスピードを出す必要がないため不満、と感じる程ではありません。
サドルの調整方法
ストライダのサドル高さ調整(サイズ調整)は、ここのピンを支点に行います。
私は身長が高くないので、下のピンを起点にサイズ調整を行いました。
フレームに挿すピンは2か所しか設定できませんが、樹脂カバー側でミリ単位では無理でも、結構細かに調整ができるのがわかります。
はめた後は、三か所のボルトを締めるだけです。
サドルの交換方法
サドルを交換する際は、サドル下のボルト一か所を緩めて行います。通常の44mm幅レールのため、様々なサドルを付けることが可能ですが、ロードバイクやクロスバイクなどと比べると、少しサドルを選びます。
また、ボルトを外してガコッと外すと言えば簡単ですが、交換には多少の力とコツが要ります。
ちょっと横道に外れますが順を追ってご紹介します。
交換しようとしたのはこのサドル

スウェード調のとてもおしゃれなサドルで、ターコイズと似合うだろうと。
でもこれ、先に申し上げておくと、取り付け不可でした・・・。
ストライダのサドル交換を行う場合、13mmボルトを緩めてまずは抜きます。
抜けました。ここから、サドルのレールを広げるようにして、上に持ち上げます。コツさえつかめればすぐに外れます。
結構単純な構造ですね。
取り付けは、逆の要領で、レールを広げるように押し込みます。
これで終了!と思いきや、なんか様子が変です。
レールが綺麗にハマりません・・・。
これよりも前に取り付けしようと思うと先端がつかえてしまいます。
サドルレールの高さ、幅共に元々ついていたものと大きな差はありませんが、先端が引っかかってしまうのです。
取り付け可否の判断をする際は、レールの高さを気にすると共に、サドルを裏側から見て、地面から先端の高さを純正と同じ程度にする必要があります。
あとから見ると、絶妙な位置関係。
取り替える際は、純正品の中からお選びいただくか、スプリングタイプのサドルからお選びいただくのが確実です。
グリップ交換時の注意点
実はこの話にはもう一つ続きがあって、サドルと同時にグリップも購入していたのです。
同じくスウェード調のグリップ。これまたSTRIDAには要注意です。

グリップにはクローズドエンドとオープンエンドの2種類が存在します。
クローズドエンドグリップ(末端がふさがっている)

オープンエンドタイプ。(末端も開いており、後からキャップ等で末端を埋める)
STRIDAはオープンエンドでなくてはいけません。
その理由として、折りたたんだ後に、タイヤが動かないようにブレーキレーバーをヒモでロックさせるからです。
末端のヒモで、ブレーキレバーを留めて、タイヤを動かないようにします。(常時ブレーキレバーを握っているのと同じ)
オープンエンドであれば、末端のヒモを再利用できますが、クローズドエンドグリップだとハマらないため利用できません。
選ぶ際はオープンエンドを!!
乗車セッティングについて
さて、サドルの高さ目安として、私は両足が軽く地面に着く程度に調整を行いました。
普通、ロードバイクやクロスバイクでこのようなセッティングをしてしまうと、漕いだ時にヒザが曲がりすぎてしまい、きちんと漕げません。
しかしストライダは見ての通り、ギアがサドルの前方下にあるため、ヒザが適度に伸びる漕ぎやすいセッティングになるのです。
漕ぎを優先したポジションで設定しても、サドルにまたがったままで足を着くことができるので、ストップ&ゴーの多い街乗りでは非常にありがたく、ストレスがありません。
先の話に戻りますが、この乗車姿勢により前方に力強く蹴りだせるので、変速がなくてもある程度の坂道なら登れるのです。
坂があることでストライダの導入を見送っていた方、ストライダは坂もイケますよ!
(※体力や個人差があります。)
TEXT:toby