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メニュークリックで該当箇所までスクロールできます自転車の汚れが気になりました。
皆様は愛車の清掃をされていますか・・・?
私の自宅には、趣味でのっている自転車の他に、奥様が使っているお子様のせモデルの自転車があります。
駐輪場で並んでるお子様乗せモデルをふと見ると、あれ?少し汚くない?趣味で乗る自転車はスポーツタイプで、洗車やメンテナンスは頻繁に行っていましたが・・・・
奥様申し訳ございません・・・・ 子ども送迎やお買い物に使っている自転車の清掃を怠っていました!!
かれこれ1年以上は洗車した記憶がございません・・・
前輪は、ブレーキパッドのカスで真っ黒に
このご時世、清潔にしなければ色々と問題があるのでは?また冬場はインフルエンザが猛威を振るう時期なので、清潔にするに越したことはないですよね。
一度汚れが気になると、細かい部分も気になってきます。例えば、素手で握る事の多いグリップ。
黒色のゴムなので、見た目の汚れは気にならないですが、よくみると白っぽい汚れが付いています。
こちらは、ほぼ毎日お尻で座るサドル
こちらも黒色でテカテカと艶がある素材なので、汚れているのかわかりにくいですね。
そして、最愛の息子の汗とよだれがしみ込んだチャイルドシート
はい、汚れていますね(笑)
見た目で汚れていればわかりやすいですが、黒色でツルツルした素材だと、汚れているかがよくわからないですね・・・それを具体的に表す事はできないのか?
そんな事を考えながら、インターネットで少し調べてみると【ATP拭き取り検査】なるものが目にとびこんできました。
そこには、こんな文言が・・・
『汚れを数値化します』
ATP拭き取り検査とは?
ATP拭き取り検査とは、生き物を含む多くの有機物に含まれるアデノシン三リン酸(ATP)を汚れの指標した検査方法で、主に食品関係で実施されている検査方法だそうです。
今回のATP拭き取り検査で用いる機械はこちら
ATPだけでなく、ADP(アデノシン二リン酸)、AMP(アデニル酸)の総量を測ることができるそうです・・・
ATPとは、植物や動物などすべての生物のエネルギーの元となる物質です。
肉や魚、野菜などの食べ物、細菌などの微生物、人の唾液や血液など生き物や生き物の残渣などには必ずATPや、ATPとなる前の物質であるADPやAMPを含んでいます。
このATPがたくさん残っていると、生き物に由来する何かがあるということになります。
それが、細菌などの微生物かもしれないし・・・
細菌ではないけれど、食べ物の残りカスなどがエサとなって細菌を増殖させてしまうかもしれないし・・・
ウイルスなどを含む人の唾液かもしれない・・・
と、いうことから、ATPがどれだけ残っているかを汚れの指標として食品業界などでは衛生管理に使用しているらしいです。
汚れ(ATP)の測定値はRLU(Relative Light Unit)なる値で表されます。
突然ですが、蛍が光る仕組みをご存じでしょうか?
蛍はルシフェラーゼという酵素を持っています。
蛍の中にはルシフェリンという物質があるのですが、これがATPとルシフェラーゼと反応しオキシルシフェリンという発光体を生成してピカッと光ります。
ATP拭き取り検査では、この原理を利用して、ATPの量を測定しています。
ATPがたくさんあれば光は強くなり、少なければ弱く光ります。
この時の発光量(RLU)を測定してATPがたくさんあるかどうかを判断しています。
つまり、RLU値が高いほど、ATPがたくさんあるということになります。
では、普段使用する場所のRLUはどのくらいあるのでしょうか?
例えば、管理が行き届いたキッチンのまな板は約200RLU、シンクでは約300RLU。
なんとなく気になるトイレの便座では、汚れている場合約3,000RLUといった数値が出るようです。
すみません、詳しいことは分からないですが、とにかく汚れているかどうかを数値化出来るのです!
目には見えない汚れも測定できるらしいです。
試しに同僚のスマートフォンの画面で試してみたいと思います。
まずは検査したいところを綿棒で拭き取ります。
その綿棒を試薬の入った筒に入れ・・・振ります
なんだか、試薬の入った先端がぼんやり緑色に光っているように見えますね
その筒をこちらの検査機器に差し込み、数秒ほどで機械に数値が表示されます。
はいこの通り!
気になる数値は『106RLU』。
あれ?案外高くないですね。もっと高い数字がでるかと思ったんですが・・・
同僚にその話をすると、スマホの画面を拭き取り検査前に、ハンカチでゴシゴシ磨いたようです。
よく、スマホの画面はトイレの便座より汚いなどと聞きますが、この数値なら一安心です。
ATP検査機械は正常に動いているようですし、気を取り直して本格的に自転車の汚れを計測してみましょう。
グリップ、サドル、子供乗せ・・・いったいどれくらい汚れているのでしょうか?
それでは世界初?自転車のATP拭き取り検査を始めます。
※ATP拭き取り検査は、使用環境や検査対象の素材により、大きく変化します。今回の検査結果は、全ての自転車に当てはまるものではないことをご了承ください。
まずはチャイルドシートから。
素手で握る事の多いチャイルドシートのグリップ部分です。
出ました!数値は【809RLU】
先ほどの、同僚のスマホ画面が109RLUだったので、少し汚いかも・・・
ほぼ毎日、幼稚園の送り迎えで使っているので、汚れてしまうのは致し方ないですね。
今度はフロントのチャイルドシートのベルトバックル部分を計測してみます。
先日、夢見心地の次男のヨダレが、ぴちょんと垂れて付着したのを目撃しているので、高い数値がでるのではないでしょうか?
結果は700RLU
先ほどの、チャイルドシートのグリップ部より低い数字ですね。
予想では、ヨダレが付いてしまった時に、ハンカチなどですぐに拭き取ったりしたので数値が低くなったと思われます。
とは言え700RLUも出ているので、汚れているのは間違いありませんね。
ここからは、奥様が座られているサドルとグリップです。
サドルの数値は390RLU
幼稚園の送迎だけでなく、仕事や買い物も、この愛車で頑張ってくれているので、接触機会は息子たちより圧倒的に多いのですが、数値は390RLUと比較的低い数字になりました。
素手で触ることが少なく、乗り降りの時にズボンが擦れるので、結果的にサドルの表面を拭き取っているのと同じ作業になっているのかもしれませんね。
正直なところ、もっと高い数字がでるのかな?なんて考えていました。
最後に、かれこれ10年近く使用しているでしょうか?暑い日も寒い日も握り続けた、奥様の汗が染みこんだグリップです。
見た目も黒ずんだ所もあり、汚れているのがすぐ分かりそうですね。
え・・・・!?
さ、さんぜん・・・よんひゃくぅ~!!
ざらっとした方が数値が上がるとは聞いていましたが、いままで計測した部分より1桁高い3,478RLU!
毎日素手で握るグリップは、滑りにくいように凹凸がついていることも多いので、特に汚れが残りやすいようです。
奥様、暑い中・寒い中、本当にいつもありがとうございます。そして奥様を支えてくれている自転車よ!
本当にありがとう!しっかりと洗車をして、汚れを落とすので待っててね。
洗車後の数値変化を確認
それでは自転車を洗車していきます。
今回の洗車で使用した道具はこちらです
最初に自転車全体に水をかけ
バイシクルクリーナーをスプレーして
クリーニングブラシで擦っていきます
汚れた泡を水で流します
水分を雑巾などでふきとれば、こんな感じです。
10年近く洗車をしていなかったですが、だいぶキレイになりました。
それでは、洗車後のATP拭き取り検査で、どのように数値変化を起こしたか計測してみましょう。
まずは汚れの酷かったグリップはどうでしょうか?
洗浄前:3,478RLU⇒洗浄後:64RLU
おお!かなりキレイになりましたね!
黒色のグリップなので汚れが落ちたかどうか、見た目ではわかりにくいですが、計測数値は明らかにキレイになっています!
1番汚れていたグリップがここまでキレイになるのだと、他の場所の数値も期待が持てます。
次はサドル
洗浄前:390RLU ⇒洗浄後5RLU
検査数値は1桁に!やっぱりキレイなっていますね~♪
どんどん行きます!フロントチャイルドシートのバックル部分
洗浄前:700RLU⇒洗浄後:19RLU
リアチャイルドシートのグリップ部分
洗浄前:809RLU⇒洗浄後:3RLU
頑張って洗車して良かったです♪
見た目ではわからない汚れが、確実に落ちている事が証明されました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?普段お使いの自転車を洗車したことが無い方も多いのではないでしょうか?
部品の素材によって、見た目の汚れがわかりにくいところもありますが、目には見えない汚れも測定できるATP拭き取り検査を実施してみると、思わぬ結果がでましたね・・・
自転車の洗車は、少し手間がかかる部分も多いですが、見た目の美しさだけでなく、衛生面においてもとても重要だと痛感させられる機会となりました。
お子様の風や、食中毒など気にされている方は、ぜひ定期的な洗車をすることをおすすめします。