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異音
2025.01.21

自転車を漕いでいると異音が!注意点とメンテナンス方法を紹介

自転車を漕いでいると異音が!注意点とメンテナンス方法を紹介
自転車を漕いでいて異音がしたら、要注意。そのままにしておくと、事故につながってしまう可能性があります。異音がする原因や注意点、日常的に行いたい簡単なメンテナンス方法、専門家による自転車点検の大切さについて解説します。

自転車から異音、そのまま乗っても大丈夫?

自転車を漕いでいると、さまざまなパーツから異音がする可能性があります。異音がするということは、何かしらの不具合が起きていることが考えられます。そのまま乗り続けるのではなく、どんなときに・どこから・どのような異音がするか、確認するようにしましょう。ただし、自転車は多くのパーツで構成されているため、正しく特定するためには専門知識が必要な場合があります。早めに、お近くの自転車屋さんで見てもらうことをおすすめします。

代表的な自転車の異音

自転車

ここでは、パーツごとに異音の例を挙げています。

1チェーンの異音

「ガラガラ」「カチャカチャ」といった異音がする場合があります。原因として、たるんでしまったチェーンが、チェーンケースやフレームに当たっている可能性が考えられます。チェーンがたるんでいると、漕ぎ出したときにチェーンが外れてしまう危険性が高まったり、フレームなど周りの部品に接触して傷をつけてしまったりすることがあるので注意が必要です。

チェーンからの異音については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

2タイヤ(走行しているとき)の異音

「スースー」といった異音がするときは、空気漏れや、パンクしている可能性があります。そのまま漕ぎ続けると、事故につながる恐れがあります。

3タイヤ(ブレーキをかけたとき)の異音

こすれるような異音がする場合があります。原因として、ブレーキシューと呼ばれる、ブレーキをかけた時に車輪を挟んで減速させる、ゴムのパッドのようなパーツの摩耗が考えられます。また、異物が挟まっている可能性もあります。

4そのほかの異音

自転車の各パーツから「ギシギシ」といった異音が聞こえる場合があります。長く走行していることにより、歪みが起きている可能性があります。

異音を防ぐための定期的なメンテナンス

異音がするといった不具合を防止し、快適な自転車生活を送るためには、日常点検と専門家による点検を行うことが大切です。

自分でできる簡単なメンテナンス

チェーンのクリーニング・注油

1チェーンのクリーニング・注油

チェーンのクリーニングや注油をすることで、異音の原因にもなるサビを防ぐことができます。

まず、チェーンの見た目をチェックしてみましょう。黒ずんでいる場合は、油と泥、ほこりなどが混ざったドロリとした汚れがついているため、ウエスでチェーン全体の汚れを落とします。ウエスで拭き取れない汚れは、使い古しの歯ブラシでかき出してみましょう。洗浄剤が染み込んだ自転車用のお掃除クロスも、拭き取りに便利です。

綺麗な状態になったら、チェーン用のオイルを塗布します。油や汚れを拭き取るウエスとチェーンオイルを用意しましょう。注油は、次のように4ステップで行います。

  • 1オイルが飛び散らないようにウエスをチェーンにあてがう
  • 2チェーンの(側面ではなく)中心に向けてスプレーする
  • チェーンの(側面ではなく)中心に向けてスプレーする
  • 3余分なオイルをウエスで拭き取る
  • 4変速し、オイルをチェーンに馴染ませる

余分なオイルが残っていると、砂やほこり、ブレーキダストなどの汚れが付着して固まってしまう原因になります。ウエスで拭いて表面がしっとりと湿っている程度に仕上げていくことがポイントです。

2タイヤの空気圧を確認する

タイヤの空気は、乗っていなくても自然に抜けていきます。タイヤの空気圧を適正に保つことで、パンクを予防することができます。適切な空気圧の目安は、指で抑えて少し凹む程度です。最低でも1ヶ月に1回は空気を入れるようにしましょう。その際、表面に金属片などの異物が刺さっていないか、激しく摩耗している箇所がないかを確認しましょう。

3フレーム(ボディ)のクリーニング

フレームの汚れは、見た目がよくないだけでなく、さまざまな不具合につながる可能性があります。先ほど紹介したウェットタイプのお掃除クロスなどで、さっと拭き取るようにしましょう。また、変形やひび割れがないかも確認しましょう。

4サドルの高さを確認する

サドルの適正な高さは、自転車に跨ったときに両足のかかとが少し浮く程度です。特に成長期のお子様が自転車を使用している場合は、定期的に確認するようにしましょう。

やってはいけないNGメンテナンス

やってはいけないNGメンテナンス

日常的な自主点検が大切な一方で、経験や知識がないまま誤ったメンテナンスを行うと、事故につながってしまう恐れがあります。

ブレーキ本体や車輪(リム)への注油

異音がするからといって、ブレーキ本体や車輪(リム)へ注油してしまうと、ブレーキが正しく効かなくなり大変危険です。

チェーンへの注油後に拭き取らない

チェーンに注油したあとは、余分なオイルをウエスで拭き取りましょう。しっとりしている程度でOKです。拭き取らずそのままにしておくと、砂埃などの汚れが付着しやすくなり、不具合につながります。

サドルの上げ過ぎ

サドルを上げすぎてしまうと、シートポストと呼ばれるサドルについている棒状のパーツが曲がったり折れたりする危険性があります。サドルを上げるときは、シートポストに刻印された「嵌め合わせ限界線」を超えないようにしましょう。

少しでも不安を感じたときは、自転車安全整備士がいる自転車専門店に持っていきましょう。自転車安全整備士とは、自転車の点検整備、安全な普通自転車であることの点検確認及び自転車の正しい乗り方等の安全指導について専門的な知識と技能を有するエンジニアです。

あさひにお任せください

自転車のメンテナンス

サイクルベースあさひでは、各店舗に自転車安全整備士が在籍しています。あさひで購入した自転車はもちろん、他店で購入した自転車の修理にも対応しています。

また、「セーフティー点検」では、一般的なシティサイクル(子供車、電動アシスト自転車を含む)の点検をおトクに受けることができます。チェーンのたるみや伸び、チェーンへの注油、タイヤやブレーキの点検もメニューに含まれていますので、ぜひご利用ください。

なお、自転車から異音がするなど違和感がある場合は、自転車に乗らずに手で押すなどして運搬してください。「近くだから大丈夫だろう」と乗ってしまうと、自転車にダメージを与えてしまったり、事故につながったりする可能性があり、大変危険です。さらに、自走できない場合は出張引取・お届けサービスも行っていますので、お問い合わせください(有料)。

まとめ

自転車は、あなたの日常生活を守る大切な乗り物です。漕いでいて異音がするなど、少しでも気になることがあれば、お気軽にあさひの店舗まで相談や点検にお越しください。