前々回、次はプロトタイプの第2弾お披露目!と豪語しておいて、しれっとカゴの紹介に逃げた前回……(申し訳ございません……)。でもあの長くて幅広いカゴだって88サイクルの大事な大事な要素です。88サイクルのある生活を想像して頂いたところで、いよいよ主役の登場です! 今回はその解説を行います。どこが変わったか、一目見て分かりますか?

BEFOREVersion1
BEFOREVersion1

スタイリングはばっちりだったけど
取り回しがやや難だった第1弾

デイトナ 292号で公開した88サイクルのプロトタイプ第1弾。ルックスのインパクトはあるし、図太いパイプで構成されているためフレームはとにかく堅牢。ピックアップトラックから由来されるロングホイールベース & ロングベッドというスタイリングもばっちりで見た瞬間、スタッフ一同が歓喜したのが記憶に新しい。その後、数度の試乗検証を経て出たの主な問題点はサドルからハンドルまでの距離が若干長く、取り回しがやや難だったところ。

AFTERVersion2
※素組みのため、リアのキャリアは取り外してあります。
AFTERVersion2

より乗りやすく、より使いやすく

細かな調整をしてたどり着いた結果がこちら。
先述の取り回しに関しては、全体のスタイリングを壊さないようにヘッドチューブを1度だけ寝かせるという絶妙な変更によって、かなり乗り味が変わった。一目見た雰囲気が若干変わっているのはダウンチューブの角が取れて若干丸くなっているため。
しかし、これは採用されず、武骨さを残すために「Version 1」のデザインが使われることになっています。
また、カラーリングは当初のカーキに加え、今回のブルー、そしての写真の淡いイエローのうち2色展開となる予定ですが、こちらもまだ未確定。皆さんはどの色が良いですか?

Additional Point 1Dubel
拡張性広がる便利なダボ

プロトタイプ第2弾のフレームには所々にビスのようなものが打たれている。前ページの写真でも結構目立っているので気になった方も多いのではないだろうか。これはドリンクホルダーなどを設置するためのダボで、もちろんどんな使い方をしてもOK。ちなみに、プロトタイプのトップチューブには空気入れが添えられている。デッドエリアがあるんなら生かしてしまおう、という魂胆なのである。

Additional Point 2Saddle
パワフルなデザインを
シックなサドルで引き締める

初期の段階ではサドルにデニム生地を用いていたが、色落ちなんかの問題で却下の方向に(残念……)。その代わり用意されたのはレザー調のクラッシックな雰囲気が漂うもの。シンプルながらゴールドのスタッズが打たれたデザインコンシャスなこちらがおそらく採用となる。パッと見は薄めで固そうな印象を抱くかもしれないが、サスペンションがついてるためクッション性は抜群。しばらく乗っていても疲れることがない。

Additional Point 3Brake
カッコ良さか安全性か……

タイヤを挟んで止めるキャリパータイプよりもディスクの方が制動性が高いため採用したのだが、デザインは未だ検討中。耐荷重という意味では非常に細かい部分だが、溶接範囲を伸ばし、ディスクブレーキのストッピングパワーを高める補強パイプを追加したのが変更点として挙げられる。

05
デイトナ293号に掲載

あなたならこのカゴ、どう使いますか?

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