【MiNERVA-asahi】第2回JBCF鹿屋・肝付ロード&志布志クリテ・レースレポート

2024.02.29

JBCF2024年シリーズが開幕!!

2月24日(土)に鹿児島県鹿屋市の鹿児島県立大隅広域公園周辺特設コースで「第2回JBCF鹿屋・肝付ロードレース」が開催されました。また、翌25日(日)には鹿児島県志布志市の志布志しおかぜ公園周辺の道路を使った「第2回JBCF志布志クリテリウム」も開催されMiNERVA-asahiの選手たちも参戦しました。

※自転車レース特有のルールや用語はこちらでご説明しています。

今回のJBCF鹿屋・肝付ロードレースをもってJBCFの2024年シーズンが開幕となりました。

昨シーズンMiNERVA-asahiは、J ELITE TOURにおいてチーム総合優勝することができました。これまでは追いかける側でしたが、今シーズンの開幕戦は追われる側のチームとしてスタートラインに立つこととなり、改めて身が引き締まるとともに、今シーズンも連覇できるよう、これから10月末まで全国各地で行われる各レースを戦っていきます。

▶JBCF2024年シーズンのレースはコチラでご確認いただけます。

https://jbcfroad.jp/schedule

そんな鹿児島での初戦となったレースですが、ロードレース/クリテリウム共に同会場で昨年も開催され、今年で2回目の開催となりました。

使用するコースも去年と同じですが、今回は昨年のコースを逆回りする設定で開催されました。

昨年の「第1回JBCF鹿屋・肝付ロードレース」と「第1回JBCF志布志クリテリウム」のレポートはコチラ。

【MiNERVA-asahi】鹿屋・肝付ロードレース&志布志クリテリウム・レースレポート

 

<<コースマップ/ロードレース>>

 

<<コースマップ/クリテリウム>>

出典:ロードレース/クリテリウム共に「JBCF WEBサイト」より

 

今回のレースに参戦した選手は下記となります。

<<E1>>
ロードレース=6.5km×14周=91.0km、クリテリウム=2.9km×14周=40.6km
川勝選手【新金岡店勤務】
布田選手【仙台長町店勤務】
大倉選手【港北電動アシスト館勤務】
佐藤選手【西宮丸橋店勤務】

<<E3>>
クリテリウム=2.9km×8周=23.2km
後藤選手【静岡インター通店勤務】

<<M>>
ロードレース=6.5km×8周=52.0km、クリテリウム=2.9km×8周=23.2km
中村選手【本社勤務】

※佐藤選手と後藤選手はクリテリウムのみの参戦

 

今回、MiNERVA-asahiから参戦した選手のレースレポートを、ぜひご覧ください。

布田選手【仙台長町店/E1】

リザルト=ロードレース:3位、クリテリウム:23位

<<ロードレース>>

スタートしてすぐにペースが上がる事もなく、比較的落ち着いてレースは進みます。

序盤に出来た逃げにはチームメイトの大倉選手が乗ってくれたので、集団の中程から後方で待機します。

コーナー開けは長い直線なので、集団後方でもインターバルがキツくなる事はありませんでした。

逃げメイン集団から50秒程まで開き、集団は無理に追う雰囲気はなかったのですが、数名が集団から飛び出す動きがあり、集団が活性化したことでタイム差が縮まり吸収されます。その後、有力選手が乗った5人の逃げができますが、ここも大倉選手が反応してくれたので自分は見送ることに。

すぐに1分近くまで開き、有力選手が多かったこともあって決まったかと思いましたが、大倉選手は残念ながらドロップ

今度は追わないといけない状況になりましたが、ブリッジできるタイム差ではないので、無駄に脚を使わない程度にローテーションを回し「最悪、逃げ切られてしまったらしょうがない」と思っていました。

幸い、逃げグループも苦しかったらしく最終周回の手前で吸収します。

キャッチしてからは、2~3番手で最後の上りに入るために番手をさげないよう気をつけます。

上りの少し手前で檜室選手【VC FUKUOKA DEVELOPMENT TEAM】が単独で飛び出しますが、決まらないと思ったので静観し、上り前の右コーナーを先頭が川勝選手、その後ろに自分の順番で抜けられたので、上りでアタックする事を川勝選手に伝え、上り口までペースを上げて牽いてもらいます。

平坦で乗せてもらった速度を殺さないよう、上りに入ったと同時にアタック

そのまま上り切りまで全開で踏み切ります。

できれば単独で行きたかったのですが、曽根田選手【TeamUKYO Reve】と武井選手【TRYCLE.ing】が付いてきてしまい、そのまま3人でゴールへ向かいます。

最後は武井選手のスプリントに全く反応できず、曽根田選手も差しきれずに3位でゴールとなりました。

 

<<クリテリウム>>

前日のロードレースの疲労は殆どないものの、得意ではないクリテリウム

とはいえ昨年は逃げ切って3位に入れたので、一縷の望みにかけて逃げにトライします。

逃げていた方が落車に巻き込まれるリスクも低いし。

スタートから集団が緩んだタイミングでアタック。当然決まるとは思っていませんでしたが、何回も打てばそのうち決まるかな、と。

川勝選手も前方で動いているので、レース中盤に逃げができた時に、どちらかが乗れていれば良かったのですが、結局最後まで逃げは決まらず集団スプリントに。

最終周回、大きな落車があったもののギリギリで回避し、最終コーナーまでにチームメイトの佐藤選手を集団先頭付近に引き上げて集団後方の23位でゴールとなりました。

川勝選手【新金岡店/E1】

リザルト=ロードレース:13位、クリテリウム:15位

<<ロードレース>>

序盤はチームメイトの大倉選手が積極的に動いてくれたおかげで、自分と同じくチームメイトの布田選手は集団に待機。

40km付近で大倉選手を含む4名程度が約30秒先行するなか、メイン集団が活発になったタイミングで逃げグループにブリッジをかけ、結果的に20名ほどの先頭グループができたものの、後続の集団にすぐに捕まってしまいました。

そのまま逃げ切りたかったのですが、まだみんなが残っているので、そううまくはいきません。

むしろ脅威だったのは次の展開。上りのアタックをきっかけに5人の逃げグループができました。大倉選手がまたしても、その逃げグループ乗ってくれたので、自分は集団で待機します。タイム差は最大50秒程度にまで開き、ひょっとしたら逃げ切りかな?と思っていたら大倉選手がドロップしたため、チーム的には一気にピンチに。

先行の逃げ集団を追いかけないといけませんが、残っているのは自分と布田選手だけなので、あまりリスクは犯せません。

時々ローテーションに加わりながら少しずつタイム差を縮め、残り2周回くらいで逃げ集団を吸収し振り出しに戻ります。

風も強く、集団が消耗している様子もあまりないので、吸収切りではなく布田選手の勝負に切り替えます。

ラストの上り手前で檜室選手【VC FUKUOKA DEVELOPMENT TEAM】が単独でアタック

スピード差をつけてうまく抜け出し5秒ほど先行します。自分は集団の先頭を走り、すぐ後ろに布田選手がしっかり付いていて、布田選手から「上りでアタックします」と声をかけられたので、上りまでの直前区間を先頭で牽きました。

上りに入ったタイミングで布田選手がアタックして檜室選手を吸収

そのまま布田選手と曽根田選手【TeamUKYO Reve】、武井選手【TRYCLE.ing】の3名がゴールに向けてかっ飛んでいきます。

自分も踏みやめるわけにはいかないのでなんとか7〜8番手で上りをクリアし、布田選手の優勝を祈りながらも、まだ自分も入賞圏内だったので諦めずに前を追います。

結局下りと平坦で追いついてきた10数名でゴールを争いましたが、力尽きて13位でゴールとなりました。

 

<<クリテリウム>>

コースの両端が180°のヘアピンコーナーで、その都度ダッシュしなければいけないのですが、コースが全長2.9kmある分、休める時間が長くそこまでキツくはありません。逆にテクニカルなコースではないので、逃げ切りの可能性は低いと予測されます。

レーススタートから自分と布田選手で、何度か逃げにトライするも、やっぱり決まりません。

「このままだと集団スプリントになるな〜」と思いながらも危険な逃げに対してはチェックしながら、なるべく集団の前方をキープするよう心がけます。ゴールが近づくにつれ、集団内は動きが活発になり落車のリスクが高まります。

最終周回、大きな落車が発生し、大倉選手が巻き込まれてしまいます。前日のロードで2位に入った曽根田選手が数秒先行した状態でスプリントへ向けてスピードが高まります。

残り1km付近で布田選手が佐藤選手を引き連れて、先頭付近まで上がります。

自分もそこに乗っかりたかったが付いていけず、最終コーナーを10番手あたりで入り、こうなると着には絡めず、15位でゴールとなりました。

大倉選手【港北電動アシスト館/E1】

リザルト=ロードレース:41位、クリテリウム:44位

<<ロードレース>>

リアルスタートからとにかく集団先頭付近に位置取り逃げが決まりそうなアタックには反応するようにしていました。

4周回目、序盤から逃げたそうな動きをしていた3名がアタック。これはしばらく先行出来ると思いすかさず反応します。

自分も含めて4人で逃げることに成功しましたが、7周回目にチームメイトの川勝選手を含む10名ほどが逃げグループがブリッジしてきて「このまま逃げられるか?」と思いましたが、さすがにこの大人数の逃げを後続集団が容認することはなく、すぐに吸収されてレースは振り出しに。

吸収後のカウンターアタックに備えて意地でも集団先頭付近に居続けていました。

9周回目終盤にマークしていた選手が上りでアタック。これは決まると思いなかなかキツイ場面でしたが自分も反応し有力選手を含めた5人の逃げが出来ました。

メイン集団とは50秒近く差がつき、逃げ切りも予感しましたが、10周回目に自分の限界を迎えてしまい逃げグループからあえなくドロップ。

その後、再び逃げグループはメイン集団に吸収されましたが、チームメイトの布田選手が最終周回の最後の上りでアタックしゴールスプリントの結果、3位に入賞することができました。

自分はも使い果たしグルペットにてゴールとなりました。

 

<<クリテリウム>>

コース的に逃げは難しく今日もゴールスプリントになる予感。天候は雨で落車だけには注意したい。

レース序盤からアタックは頻発します。

逃げが決まりそうなメンバーが行った時は付いていってみますが、すぐに集団に吸収されてを繰り返します。

その後も逃げは散発しますが大きな動きのないまま、気づけばラスト周回へ。

最後のゴールスプリントに向けた激しい位置取り争いの中、ヘアピンコーナー直後に真横で落車が発生し、避けきれずに巻き込まれてしまいました。

自分の怪我は幸いにも大した事はなく、自転車も走行できるレベルだったので、そのままレースに復帰し、ほぼ最後尾でのゴールとなりました。

佐藤選手【西宮丸橋店/E1】

リザルト=クリテリウム:12位

<<クリテリウム>>

コースは苦手な180°ターンが2箇所ありますが、1周回が長いのでインターバル数が少なく割と好きなコースです。

レインジェルとエマージェンシーシートを使用することで3周目以降は寒さを感じる事はありませんでした。

スタート直後からペースがあがり、集団の後方で展開しますが、雨の影響もあり180°ターンの見切りが上手くできません。

レースは大きな逃げもなく終盤へ。

チームメイトの大倉選手が集団の前方にあげようと動いてくれましたが、まだ早いタイミングだったので、次の周回のバックで左側から行く様に提案して大倉選手の後ろにつきます。

その後、集団の先頭付近にチームメイトの川勝選手がいたので、川勝選手の後ろにつこうと自力で前にあがります。

このコースはあがりやすい所がハッキリしているので、比較的集団の前方にあがりやすいコース。

前を走る川勝選手と所司選手【MOJYUMA Area075】が接触し、お互い踏ん張って落車には至らず。

危ない雰囲気があるので集中し直します。

最終周回の第1コーナー後の直線で、右前方で落車が発生し、左の方まで波及してきましたが予測していたので問題なくクリア。

後で動画を見ると、かなり大きな落車だったようです。

第2コーナーを曲がってあと半分。ここからは強気で行かないとダメなので、川勝選手の後ろを死守しながら牽いてくれる様に頼みます。

集団のスピードも上がり、同じくチームメイトの布田選手が良い勢いであがってきたので、布田選手の後ろについて第3コーナーを4番手でクリアします。

早目にかける必要があったので、ラスト600mで飛び出そうと思っていましたが、右から別の選手が飛び出し、反射的にその選手の後方につきますが、ビタづけ出来なかったので武井選手【TRYCLE.ing】に前に入られてしまい、その後も中司選手【Team Kermis Cross】他、多数の選手に抜かれて最終コーナー前で恐怖が勝り諦めてしまい12位でゴールとなりました。

後藤選手【静岡インター通店/E3】

<<クリテリウム>>

同カテゴリーに昨シーズンのMクラスタの年間チャンピオンを獲得したヨノツ選手【LT United Cycling Team】がいる為、マークしつつ動きを見逃さないようなるべく張り付いて走るよう心掛けました。

ローリングスタートから2周回半ばまでは集団の後方に位置していましたが、このままではマークにすらならないため180°ターンの後、緩んだ瞬間を見計らって一気に前方へ出ます。そこからはヨノツ選手に可能な限り張り付き、順位を落とさぬよう走行します。

180°ターンの度にインターバルが掛かり踏み込む必要があり、着実にが無くなっていく感覚がありましたが、そのまま最終周回へ突入します。

1度目の90°コーナーから前方が加速し自分が少し遅れた隙に、後方から選手が抜けていきましたが、180°ターン手前でイン側から入り込み、番手を失わずに通過します。

そのままヨノツ選手の真後ろに付き動きに備えますが、最後の180°ターン手前でヨノツ選手が僅かな間隙に入り込み、イン側から一気に番手を上げてコーナーを最速でクリア。

自身はこれに付いていけず複数人とのゴールスプリントとなりましたが、ギアの選択とペダリングを誤ってしまい踏み切ることなく10位でゴールとなりました。

中村選手【本社/M】

リザルト=ロードレース:4位、クリテリウム:1位

<<ロードレース>>

コースレイアウトはスタート直後に緩い上りと下りがあり、長い直線があって、ラスト2kmから長い上りとアップダウンで勝負がかかるコース。

昨年までのライバルであるヨノツ選手【LT United Cycling Team】はJエリートツアー参戦により不在ですが、昨年までE1を走り入賞もしている大東選手【mkw】や九州では有名なチームGINRIN熊本の2選手の動きは注意する必要がありました。

レースがスタートし自分を含めた3選手が積極的に動き、マークしていたチームJGINRIN熊本の選手達はスプリント狙いであることが予測されました。

なんとか突き放そうと上り坂や平坦路でペースをあげますが、逃げたい集団と力を使いたくない集団、集団には残りたい人で噛み合わず、スローなペースでレースは進みます。

途中、5人で抜け出すシーンもありましたがペースがあがりきらず、最終的に集団はまたひとつに。

最終周回上りでも突き放すことができず、残り300mからスパートを掛けましたが差されてしまい4位でゴールとなりました。

開幕戦優勝を目指していた自分としては悔しい結果となりました。

 

<<クリテリウム>>

コースは昨年と逆回りで左ターンが中心となります。最終コーナーからゴールまでの距離がないため位置どりが非常に重要になります。

周回賞のタイミングで、一度仕掛けてゴール前のシミュレーションをしたいとは考えていましたが、前日の感触から淡々と踏んでチカラ勝負になって抜け出せばよほど集団が強調しない限りは負けないだろうと思っていました。

予想通り最初の周回は飛び出してみても、みんな着いてきますが、誰も前に出て引こうとしません。

これはタイムギャップさえ広がれば逃げ切れると確信します。

チャンスは2周回目にやってきました。

1人の選手が飛び出し、この逃げメイン集団の差をわざと広げさせ、2~3秒の差に広げたところで単独ブリッジをすると予想通り後ろは追ってきません。

相手の余力を確認しながら1周回走行。相手に余裕はなさそうと判断し、ここから1人で逃げを開始。

残り距離は15kmほどなので重めのギアで踏み続け、タイムギャップが更に広がっていきます。

周回賞の5周回目を余裕で獲得したままペースを落とさず、6周回目を終えた時に後続集団との差を確認すると大きく広がっていました。

これは逃げ切れると確信し、7周回目もペースを落とさず落ち着いて走り、8周回目はペースを上げて全力で走りきります。

結果的に、そのまま独走でレースの半分以上を逃げ切り、優勝することができました。

次のレースは山口県山口市で行われる第15回きらら浜クリテリウム

3月30日(水/祝)に山口県山口市の山口きらら博記念公園北駐車場内特設コースで行わる「第15回JBCFきらら浜クリテリウム」にMiNERVA-asahiの選手達も参加を予定しています。

また、同じ週となる3月23日(土)に栃木県真岡市で「2024真岡芳賀ロードレース」と24日(日)に栃木県宇都宮市で「2024宇都宮清原クリテリウム」が開催され、こちらのレースにもMiNERVA-asahiの選手達は参加を予定しています。

今後もMiNERVA-asahiは更なる高みを目指して全力でペダルを漕いでいきますので、引き続き皆様からの応援・ご声援をよろしくお願いいたします。

過去のMiNERVA-asahiのレースレポートはコチラをご覧ください。