【MiNERVA-asahi】鹿屋・肝付ロードレース&志布志クリテリウム・レースレポート

2023.03.03

2023年シーズンのJBCFレースが開幕しました

2月25日(土)・26日(日)にMiNERVA-asahiの選手達が主戦場としているJBCFが主催するJ ELITE TOURの2023年シーズンが開幕となりました。

土曜日には鹿児島県立大隅広域公園周辺特設コースにて「第1回JBCF鹿屋・肝付ロードレース」が、そして日曜日には志布志しおかぜ公園周辺の一般道を使った「第1回JBCF志布志クリテリウム」が行われ、あさひ公式レーシングチーム「MiNERVA-asahi」の選手達も参戦しました。

※自転車レース特有のルールや用語はこちらでご説明しています。

例年よりも約1ヶ月早いタイミングで行われた開幕戦。しかも、ロード/クリテリウムともにはじめての開催地となる鹿児島で行われました。

ロードレースは鹿児島県立大隅広域公園をスタートした後、一般公道を通って大隅広域公園に戻る、1周が6.5kmの周回コースで行われました。スタートしてから細かなアップダウンが続き、2km地点あたりに標高差が約30m程の上りがある以外は、比較的平坦で直線が多く前方が開けている事もあり集団からの逃げを決めて勝利するのは難しいコースレイアウト。

また、コース序盤のアップダウンが周回を重ねるごとにボディーブローのように選手達の脚を削っていき、消耗戦が予測されました。

クリテリウムは大きく180°曲がるコーナーが両端に2箇所と中盤に90°のコーナーが2箇所あるL字型のような、1周が2.9kmのコース設定。インターバルが掛かるのは180°コーナーの2箇所のみで、中盤のコーナー含めて終始ハイスピードなレース展開となりました。

出典:「第1回JBCF鹿屋・肝付ロードレース」テクニカルガイドより

出典:「第1回JBCF 志布志クリテリウム」テクニカルガイドより

新メンバーも加わり新たなシーズンの開幕戦

今シーズンから新たにMiNERVA-asahiへ加入した大倉、後藤、深谷の3選手も参戦しました。深谷選手はこれまでも別チームですかJBCFのレース参戦経験者、残りの大倉選手と後藤選手はレース経験はあるもののJBCFレースには初参加となります。

また、去年までE2クラスタだった小林(将)選手が今シーズンからはE1クラスタに昇格となりました。

新メンバー含む各選手はオフシーズン中に自分の課題としている部分の強化を行い、また2月初旬には伊豆で3日間のチーム合宿をおこない、今回の開幕戦に備えてきました。

今回のレースに参戦した選手は下記となります。

・E1クラスタ
ロード:6.5km×14周=91km
クリテリウム:2.9km×14周=40.6km
川勝選手【新金岡店
布田選手【名取店
小林(将)選手【川越店
鉄山選手【甲府富士見店
佐藤選手【西宮丸橋店】(クリテリウムのみ参戦)

・E3クラスタ
ロード:6.5km×8周=52km
クリテリウム:2.9km×8周=23.2km
大倉選手【港北電動アシスト館
後藤選手【川西店
深谷選手【南国店

・マスターズ
ロード:6.5km×5周=32.5km
クリテリウム:2.9km×8周=23.2km
中村選手【本社
堀井選手【池田店

今回、MiNERVA-asahiから参戦した選手達のレースレポートを、ぜひご覧ください。

川勝選手【新金岡店/E1】

ロード=6位、クリテリウム=20位

<<ロードレース>>

コースは上りが短く、下りはコーナーが少なく平坦区間が長いため集団の方が有利な設定で、集団から逃げ出すことができませんでした。

レースの中盤でチームメイトの鉄山選手が集団から30秒ほどのタイムを奪う逃げもありましたが、吸収されてしまいました。

高岡選手【Roppongi Express】が時々アタックを仕掛けますが、集団は高岡選手を常にチェックしていて、抜け出しを許さない時間帯が続きます。

かくいう自分も単独で抜け出しても、そこから続かず理想の展開にはなりません。

決定打がないまま迎えた13周目。上り区間で南選手【OUTDOORLIFE Racing】が単独でアタック。追わないといけなかったのですが、追えなかった。

約15人に絞られたメイン集団は統率が取れず、あっという間に南選手とのタイム差が広がります。

集団の追走は機能しなかったので2位争いに切り替え、チームメイトの布田選手と鉄山選手に声をかけてゴールスプリントに備えます。

ラスト300mで鉄山選手の後ろからスプリントしましたが、踏み抜くことができずに6位でゴールとなりました。入賞はできたものの、悔しい開幕戦となりました。

 

<<クリテリウム>>

昨日のロードに参加したメンバーに佐藤選手が加わり、チームからは合計5名での出走となりました。

レースはアタック吸収を繰り返しながら、およそ半分を消化したあたりで奥村選手【サイファアスリートクラブ岡山】が単独で抜け出します。

単独ではあるものの、力のある選手なので攻撃の糸口を探りながら、15秒差程度を維持して周回をこなします。10周目、180°ターンを先頭で抜けて強めに踏み込むと、後ろとややギャップが空き、布田選手が自分の真後ろにつけていたので、すかさず踏み続けて奥村選手との差を一気に詰めます。

そのまま2人同時にブリッジしてもよかったのですが、自分と布田選手を含む逃げを集団が容認するとは到底思えず、また、このタイミングで同時にを使うのはハイリスクだと考えて、布田選手のみが奥村選手にブリッジしました。後ろから辻野選手【VC FUKUOKA DEVELOPMENT TEAM】も追いつき、3名の逃げグループが形成されました。

メイン集団はペースダウンし、タイム差はまた開いて15〜20秒で推移したままレースは進みます。

布田選手の逃げ切りを願いながら、自分はチームメイトの小林(将)選手と追走へのチェックを、また集団スプリントへ向けて、鉄山選手に常に自分の後ろから離れないように指示をし、前方への位置取りに集中します。

迎えた最終周回。布田選手を含む逃げグループとのタイム差は17秒。総合リーダージャージを着る南選手【OUTDOORLIFE Racing】がメイン集団の前方にあがります。私も南選手に食らいつく。

最後の180°ターンを周って残り1km。スピードは50km/hを優に超え、逃げグループ3名の背中も迫ってきました。

このまま吸収か、逃げ切りか。自分はとにかく最終コーナーを先頭で入り、ラスト200mまで鉄山選手を牽ききることに全力を尽くして、レースを終えました。

逃げグループの吸収には至りませんでしたが、最終周回だけでなんと14秒も詰めるギリギリの展開となりました。

勝ちは逃しましたが、チームとして連携が取れた収穫のあるレースとなりました。個人的には総合順位を落としたものの、布田選手が自身のE1最高順位を更新するなど、チームメイトの活躍に少しでも貢献できたことを嬉しく思います。

布田選手【名取店/E1】

ロード=7位、クリテリウム=3位

<<ロードレース>>

鹿児島には前日に入りましたが、思っていたより寒く、レース前のアップでもあまり身体が暖まらなかったので、レース序盤はコース確認の意味も含めて様子を見ることにしました。

人数を揃えているVC FUKUOKA DEVELOPMENT TEAMが集団の先頭付近で積極的にレースを進めます。集団のペースは遅くはないですが、上りも短いため中々バラけません。

6周目あたりでチームメイトの鉄山選手とVC FUKUOKA DEVELOPMENT TEAMの選手が集団から20秒ほどリードしますが、次の周回には吸収されてしまいます。

再び集団のペースが落ち着くのが嫌だったので、集団をバラけさせようと、私がその後の上りを強めに牽きます。結構キツかったのですが、その直後に高岡選手【Roppongi Express】がアタック。集団は15人程に絞られます。

タイミング的にかなりキツかったのですが、鉄山選手の力も借りて何とか耐えました。

その後もアタックは何度かかかり、ダッシュするシーンは多かったですが、決定的な動きがないまま。

そんな中、ラスト2周の上りで優勝した南選手【OUTDOORLIFE Racing】がスルスルっと抜け出します。追いたかったがが残っていません。

集団は意思がまとまらずペースダウン。南選手と20秒以上差が開きます。キツい人が多いらしくローテーションも回りません。

結局メイン集団は先頭には追いつかず。ラストの上り前の平坦で高岡選手が抜け出しますが、誰も追えないので必死で追います。

最後のゴールスプリントまでを残しておきたかったのですが仕方がありません。

何とか追いつき、一瞬の下りを経てラストの上りへ。

300m程ですが、乳酸で動かなくなったを無理矢理動かして7位でゴールとなりました。

 

<<クリテリウム>>

レースがスタートし最初の数周は様子見で走っていましたが、すぐに集団がバラけにくいコースだと悟ります。集団内で走っていれば180°コーナーの立ち上がりで多少踏むだけで、キツい箇所はほとんどありません。

ラスト1kmに備えて脚を溜めておこうと、位置を下げないように、またチェックが漏れないように気をつけて集団内で走ります。

30分を過ぎたあたりで奥村選手【サイファアスリートクラブ岡山】が単独で集団から抜け出します。集団は、しばらく泳がせる雰囲気でしたが、コーナーの立ち上がりで若干後ろとギャップができ、有力選手数名が前に固まっていたのでペースアップ。しかし結局自分だけが抜け出してしまう形になり、そのまま奥村選手にブリッジします。

その後、辻野選手【VC FUKUOKA DEVELOPMENT TEAM】も追いついてきて3人での逃げがスタート。

後続のメイン集団とは20秒程の差をキープしながらローテーションを回します。

少人数だと向かい風区間やコーナーの立ち上がりがかなりキツい。他2人に比べて強く踏み続けることができませんでしたが、逃げ切るために必死に踏みつづけます。

ラスト1周は、かなりキツくメイン集団のペースも一気に上がります。逃げグループでは、最後まで牽制無しで踏み続けたため、スプリントは全くかからなかったが、ギリギリ逃げ切りの3位でゴールとなりました。

小林(将)選手【川越店/E1】

ロード=19位、クリテリウム=22位

<<ロードレース>>

今回はE1に昇格してから初レースでした。今までよりも距離が延び、もちろん出場選手のレベルが高いので、不安もありつつ楽しみでもありました。

コースの1/3は大きな公園内に緩やかなアップダウンがあり、2/3は畑が多い平坦区間を走るコース。

出走人数が少なかったので、落ち着いてスタートします。序盤は大きな動きはなく、3周回完了の中間スプリントポイントではチームメイトの川勝選手が獲得します。

その後、チームメイトの鉄山選手とVC FUKUOKA DEVELOPMENT TEAMの選手の逃げが1周回続きます。

鉄山選手の逃げ吸収された後、チームメイトの布田選手から集団の上りのスピードが遅いのであげて欲しいと集団の前にあがります。

先頭を牽き終わり、さがる時にアタックがあり、きつく感じながら集団後方で耐えます。

その後、平坦区間のコーナー減速からの踏み直しが辛くて遅れ始めました。周回を重ねるにしたがい風も強くなってきて、平坦区間も辛く感じます。

8周目の平坦区間のコーナー踏み直しで完全に集団から遅れてしまいました。

その後は遅れた数名の選手とローテーションを回して、足切りにならないように集中切らさずに完走することができました。

 

<<クリテリウム>>

前日のロードレースでは、コーナーの立ち上がりで集団から遅れたこともあったので、180°コーナーに注意します。

スタートから2周回目、アタックの動きが出始め集団の動きが活発になります。

10周目にはチームメイトの布田選手を含む3名の逃げができ、11周目入る頃には逃げグループとのタイム差が15秒になり、チームメイトの川勝選手や鉄山選手が集団前方にいるのを確認し、逃げブリッジしようとする選手のチェックするため、自分も集団の前にあがって走ります。

最終周回、集団のペースはあがりましたが、布田選手は逃げきって3位でゴールし、鉄山選手が後続集団の先頭をとり4位し、自分は集団の後方でゴールとなりました。

自分のなかでは、不得意なコースでしたが、微力ながらチームに貢献する走りができました。次回はもっと動けるよう準備しきたいと思います。

鉄山選手【甲府富士見店/E1】

ロード=12位、クリテリウム=4位

<<ロードレース>>

スタートから3周目のスプリントポイント手前1kmぐらいから奥村選手【サイファアスリートクラブ岡山】のアタックに反応し、そのまま3周回完了時のスプリントポイントを通過するつもりが、後ろもペースを上げていたようで、集団に飲み込まれる前にチームメイトの川勝選手がアタックして中間スプリント賞を獲得。

6周回目の上り返しでAlan選手【VC FUKUOKA DEVELOPMENT TEAM】のアタックに反応して2人で逃げを開始し、メイン集団との差は最大で30秒ほどまで広がりました。出し切らないようなペースでローテーションを回しますが約1周回で集団に捕まってしまいます。かなりにはきていましたが千切れたら終わりなので何とか集団に食らいつき、後方で回復を図ります。

7周回目、集団を絞ろうと上り区間でチームメイトの布田選手がアタック。抜け出せず緩斜面に入ったところで高岡選手【Roppongi Express】がカウンターでさらにアタック。絶対に逃してはいけないので集団も反応するも、自分はかなりキツく先頭と2〜3秒のギャップが空き、先程のアタック直後の布田選手が辛そう。布田選手を確認しつつ千切ってしまわないように牽引して何とか平坦区間で集団へ戻ることができました。

9周回目の中間スプリントも川勝選手がアタックして獲得、そのまま逃げを試みるも集団のペースは緩まず抜け出せません。

13周回目には、集団全体が疲れを見せたところで南選手【OUTDOORLIFE Racing】が上り区間でアタックし、これを追える選手はおらず少しずつ差が開いていきます。

それ以降は、15人のメイン集団は上手くペースを上げることができず、南選手は逃げ切り優勝。

集団の先頭争いに向け位置取りし、個人総合もあるためできるだけ川勝選手と布田選手の2人を上位へ送り込めるように残り700m付近から牽引します。残り300m付近で2人を発射し川勝選手が6位、布田選手が7位、自分は12位でゴールとなりました。

 

<<クリテリウム>>

アタックが散発するも決定的なものはないまま周回を重ねていきます。

10周回目に奥村選手【サイファアスリートクラブ岡山】の逃げにチームメイトの布田選手と辻野選手【VC FUKUOKA DEVELOPMENT TEAM】がジョインし3人の逃げが決まります。メイン集団はVC FUKUOKA DEVELOPMENT TEAMとMiNERVA-asahiのコントロールで逃げグループとの差が15〜20秒ほどで推移し周回を重ねていきます。

チームメイトの川勝選手から声をかけられ最終牽引に備え番手をキープし集団前方へ位置します。それを見て小林(将)選手も合流。

残り2周はアタックが頻発し、ペースもかなりあがります。集団の前方で小林(将)選手と川勝選手がいてチェックしてくれるおかげで自分の力が少し温存できました。

最終周回最後の90°コーナー手前で川勝選手が全力の牽引。南選手【OUTDOORLIFE Racing】に前に入られましたが、コーナーを抜けて残り300mからスプリントし始めた南選手に合わせてスプリント。ラスト200m辺りで南選手をパスして、迫る後ろの選手に刺されないよう踏み切りメイン集団の先頭でゴールし4位に入賞することができました。

佐藤選手【西宮丸橋店/E1】

クリテリウム=9位

<<クリテリウム>>

クリテリウムにしては長めの40km。今シーズンの初戦という事で、自分が周りと比べてどの位走れるのかを探りながらになる大事なレースでした。

先日行われた地元のホビーレースの60分エンデューロでは勝てていたので、感触は良かったし、移動時のフェリーでゆっくりできたので回復具合も良好です。

試走でも良い感じだったので入賞を狙います。

インターバルのかかる180°ターンが鬼門となりますが、コースレイアウトと風向きに助けられます。集団の前方ではアタックが頻発しますが、チームメイトの川勝選手、布田選手、小林(将)選手がチェックしてくれているので、自分は集団の後方で待機します。

終盤で布田選手が逃げブリッジし、奥村選手【サイファアスリートクラブ岡山】と辻野選手【VC FUKUOKA DEVELOPMENT TEAM】の3人で逃げが成立。

集団を牽制するため前に上がろうかと考えましたが、VC FUKUOKA DEVELOPMENT TEAMとMiNERVA-asahiが集団をコントロールしているので、そのまま集団の後方で待機して集団スプリントに備えます。

ラスト1周半で、鉄山選手のリードアウトを邪魔しないよう単独であがります。最終コーナー手前で左から先頭に出ようとしましたがあがりきれず、4人ほど並んでコーナーに進入。

自分は1番外側でした。

コーナー出口後すぐに2車線から1車線に狭くなる為、危険を感じてブレーキをかけてしまい、位置を落としてしまいました。

ゴール手前150mで再び2車線になるので、その瞬間に左から抜かそうとしますが、前の選手も同じ考えだったようで、進路を塞がれてしまい、そのまま踏めずにゴールしました。

充分には残っていたし、有利なコースと風だったので悔しさが残ります。

ただチームとしては、布田選手が3位、鉄山選手が4位、自身もシングルリザルトと悪くなかったのが良かったと思います。

次のレースに向けて継続してあげて行きたいと思います。

大倉選手【港北電動アシスト館/E3】

ロード=3位、クリテリウム=7位

<<ロードレース>>

JBCFでのデビュー戦となるレース。コースレイアウト的に少し自信がありました。前日の雨と朝方の濃い霧で路面が濡れており、気温も低く肌寒い中でレースがスタート。

レース序盤は落車のリクスクを避ける為に集団前方で身体を温めながら様子を見ます。

逃げに乗りたい為、アタックには着いて行くようにしましたが決まらず。

アタックがあっても半周ほどで吸収を何度も繰り返し7周回目を迎えます。先頭で下り始めた自分が抜け出す形となり単独走になり、メイン集団とは最大で20秒差まで開きます。チームメイトの深谷選手と後藤選手が集団を抑えてくれていたようです。

そのまま最終周回に入り逃げ切れると思っていましが、そんなに甘くはなく。

ゴールまで3kmくらいのところで集団に吸収されました。まだまだ走力不足を感じました。

ゴール前でマークしていた選手のアタックにもなんとか反応することができ7番手付近でスプリントへ。

最後は他の選手と身体の接触もありましたが、いい位置を取れなんとか3位でゴールすることができました。

吸収されてからのアタックにも反応ができた点は良かったと思います。

反省点の多いレース結果となりましたが、E2に昇格することができた事は嬉しい結果となりました。

 

<<クリテリウム>>

自分が苦手分野としているクリテリウムレース。1周につき180度ターンが2回ある平坦コース。

レース序盤は昨日の反省を活かして集団の前に出過ぎないようにします。

ただ気を抜くとあっという間に最後尾になりコーナーでインターバルがかかり体力を消耗してしまいます。

中盤に昨日のロードレースでも積極的に逃げを打っていた選手が飛び出し10秒ほど先行します。

集団のペースが落ち着き、逃げが決まりそうになったので、単独でブリッジを試みますが追いつくことができずメイン集団に戻ります。

結果的には次の周回で逃げ吸収し、集団は再び1つに。

残り2周回でチームメイトの深谷選手が飛び出し、自分もついて行き2人で逃げます。

メイン集団から数秒先行し最終周回へ。

深谷選手と声を掛け合い逃げ続けますが、残り1.5kmほどで吸収されてしまいました。

カウンターアタックにも反応して、4番手でゴールスプリントへ。その後、数人に捲られて7位でゴールとなりました。

逃げ切りとはなりませんでしたが、最終局面でチームメイトと連携が取れたのは良かったと思います。

2日間を通して課題を見つける事もできました。また、より自転車のレースが好きになりました。

後藤選手【川西店/E3】

ロード=22位、クリテリウム=15位

<<ロードレース>>

JBCF初参戦となった今回のレース。

ロードレースの経験はホビーレースで参加した、はりちゅうロードレースやツール・ド・おきなわ程度のため、今の自分がJBCFのレースでどこまで走れるのかを試すのが第一目標でした。

レース序盤から中盤にかけては集団後方の位置取りがほとんどで、平坦区間のインターバルで踏む時間が長くなりの消耗が大きいことを実感します。

コントロールライン付近でコース脇のチームメイトから「前へでろ!」の掛け声があり、そこからはチームメイトの深谷選手のアドバイス通り、集団が緩んだタイミングで積極的に位置をあげます。

レース終盤、最終周回前からチームメイトの大倉選手が逃げに出ている状況。深谷選手の指示で追走する選手のチェックに入ります。比較的順調にチェックできていましたが、最後の上りでチェックに入ることができず、集団を大倉選手に追いつかせてしまいました。

その後は集団後方に位置をさげてしまい、ゴールスプリントにも絡めずゴールとなりました。

初めて経験したロードレースでのチームプレー。一瞬の判断とそれを可能にするフィジカル、スキルの必要性を体感したレースとなりました。

 

<<クリテリウム>>

クリテリウムはホビーレースで最も走っていたジャンルのため初日のロードレースよりは、不安は少なかったですが、走行距離がこれまでのクリテリウムとは違うので、自身がどこまで通用するか確認するのが第一目標でした。

前日にチームメイトの深谷選手、大倉選手とミーティングした内容を頭に置きレースがスタート。

序盤から中盤は位置を上げるために集団が緩む度に前へ前へと出ます。深谷選手が集団を縦に伸ばしたいと話していたので、それに遅れないよう位置取りを心がけます。

終盤に入り、最終周回で深谷選手と大倉選手が先行し、集団から数秒リードします。ここで援護に入れるような動きをするのが正解だったのですが、判断を誤り、集団を引き連れブリッジしてしまいました。

結果的に2人が集団に吸収され、大人数でのゴールスプリントとなってしまいました。

1日目のロードレースとは対称的に、チームプレーの難しさを痛感したレースとなりました。

深谷選手【南国店/E3】

ロード=15位、クリテリウム=9位

<<ロードレース>>

レース開始から有力な木村選手【チームGINRIN熊本】が仕掛けていくハードな展開になることを覚悟しましたが、ファーストアタックでは逃げが決まらず1周目を終えます。

2周目に再び木村選手の上りでのアタックにより集団が割れて、4人の逃げができました。チームメイトの大倉選手がこの逃げに乗り、15秒くらいのタイムギャップができました。自分も大倉選手のアシストをするために少人数で回してブリッジします。

しかし、メイン集団も逃がしてくれるわけもなく、すぐに吸収されて振り出しに戻ります。

その後2人のアタックにより逃げができましたが集団の前で大倉選手と自分と数名の選手で追い、6周回目に逃げ吸収し、一度前にでて軽く仕掛けてみますが、他の選手達も同じくを温存しており逃げを許してくれません。

7周回目の3キロ過ぎに大倉選手が飛び出します。自分は集団の先頭に位置していたため踏むのをやめ逃げをつくりやすくします。

最終周回 大倉選手と集団との差は約20秒差。しかし上りで再び、今回優勝候補の木村選手がものすごい登坂力で抜け出し、追走を許してしまいました。

すぐに大倉選手を捉え、集団も追いついて振り出しに戻ってしまいます。

ラスト1キロあたりで、大倉選手が再びアタックするも集団は大きいままゴールスプリントへ。

最後の上りゴールスプリントでは、踏み切れずに集団に埋もれレースを終えました。

 

<<クリテリウム>>

1周回目から集団の前方で走ります。180°カーブ後の加速で後ろにいるとインターバルがかかり、無駄に疲労してしまうので集団の前方で仕掛けていきます。

レースが動き始めたのは、4周回目にオープン参加の高校生の選手がアタックして逃げができますが、6周回目にチームメイトの大倉選手と逃げをキャッチしました。

そのタイミングで軽く踏んで新たな逃げを作りたかったのですが集団から誰も乗ってこないので踏むのをやめました。

レース前から最終周回に大倉選手と2人で逃げるプランを話していたので、2人でアタックして逃げ出し、集団を引き離しにかかりますが1.5kmぐらいで、この逃げも捕まってしまいます。

最終周回、6番手で最終コーナーに入りましたが周りの選手もペースをあげて自分は番手を落としてしまいました。最終コーナーを抜けると集団に埋もれてしまい、うまくスプリントできずに9位でレースを終えました。

中村選手【本社/マスターズ】

ロード=4位、クリテリウム=4位

<<ロードレース>>

コースは、試走した印象では思ったよりも上りが短く勝負どころが少ないため、最後まで集団が残りそうな予感。

レースはわずか5周、30km強の超短期決戦のため徐々に振り落とす持久戦はできず、決め手にかける自分はゴールスプリントをするのではなくロングスパートでの逃げ切りに持っていきたい考えでした。

序盤は様子見の展開で集団はスローペース。上り、平坦ともに強いアタック逃げは起こらず単調に進みます。

時折、岸本選手【mkw】が飛び出して独走するも続かず、上りで必ず吸収されます。

3周回目のスプリント周回では、ヨノツ選手【TeamZenko】が上り開始から飛び出し、背後についてチャンスを狙うものの、粘りが強く獲得できません。

その後も同じような展開が続きますが、風も強く集団の方が有利で自分1人で打開する脚力はないので、集団内でチャンスを伺います。

最終周回。上りの終わり地点でチームメイトの堀井選手を含む3名が先頭でアタック。下りに入って逃げた3人と集団とのギャップを作るように動きますが、下ってからの平坦で逃げグループのペースが伸びずメイン集団が吸収

最後の長い平坦は齋藤選手【SBC Vertex Racing Team】が牽く中、集団内は牽制で誰も前に出ようとしません。

残り1kmを過ぎたところで岸本選手がアタック

ここがチャンスと岸本選手を追う形で自分も飛び出しロングスパートします。後ろと少し差を広げて残り200mを過ぎたところで落ちてきた岸本選手をかわすが、それとほぼ同時に鋭いスプリントで迫ってきた中尾選手【Team SHIDO】と山本選手【SBC Vertex Racing Team】にかわされてしまいました。

なんとか踏ん張りたいが最後の上りは思った以上に進まず、それ以上踏み切れずオープン参加選手数名にも抜かれてゴールし、着順としては最終的に4位でのゴールとなりました。

 

<<クリテリウム>>

レース展開は前日と同様の展開が続き、12〜3人程度で進行。有力選手たちがアタックをかけるが集団のペースも速くすぐに吸収される展開が繰り返されます。

5周回目のスプリント周回は第2コーナーから飛び出した数人にジョインして逃げを図ります。

これが唯一集団から飛び出た展開でしたが、結局は集団の速さが勝りすぐに吸収されてしまいます。

マークしていた岸本選手【mkw】が最終コーナー手前から飛び出しスプリント賞を獲得。先駆けされ追いつきたかったのですが引きが強く届きません。

そのまま齋藤選手【SBC Vertex Racing Team】や中尾選手【Team SHIDO】らがアタックをかけるも決定打はなく、結局はスプリント対決となりました。

最終は前方位置どり争いからのスプリントだが、前日と逆に消極的になってしまいました。

最終コーナーを抜けて直線に入りますが、車線が狭くなったところで人数が絞られ、この隙に前方から飛び出した岸本選手がそのままカテゴリのトップを獲得しました。

自分は10番前後からのスプリント。昨年よりはスプリントはできており数人を交わすことができましたが、結局はそこまで。

オープン参加選手を含めて全体6位、マスターズとしては2日連続の4位でゴールとなりました。

堀井選手【池田店/マスターズ】

ロード=6位、クリテリウム=7位

<<ロードレース>>

リアルスタート直後から高速だったためアタックがかからず穏やかに1周回目は終わります。

2周回目以後、積極的に岸本選手【mkw】がアタックを繰り返して集団に揺さぶりをかけます。しかし集団は冷静に対応して岸本選手の逃げを何度も吸収します。

ただ、このままだと集団スプリントに持ち込まれて自分が不利になってしまうので、最終周回の上り坂で仕掛けますが、その後の平坦でじわじわ追い付かれてしまい集団に吸収されてしまいました。

岸本選手が再びアタックと同時にチームメイトの中村選手もその逃げに乗り良い位置を走っていました。自分は集団にぶら下がるように後方から追いかけます。

そのままゴールスプリントを迎え、6位ゴールとなりました。

 

<<クリテリウム>>

リアルスタート後、何度か岸本選手【mkw】やヨノツ選手【TeamZenko】や中尾選手【Team SHIDO】がアタックを繰り返しますが、180°ターンで集団が追いついて吸収を繰り返します。風もキツくて逃げは厳しそう。

6周回目の前に出たタイミングで岸本選手がアタックしたので自分もそのアタックに乗ります。しかし、集団にじわじわ追い付かれて吸収されてしまいました。

最終周回にヨノツ選手がアタックし、これにチームメイトの中村選手が張り付きます。

自分もいつでも動けるようにスタンバイします。

最後の180°ターン付近で集団がやや牽制モードになり詰まりだします。

中村選手が集団に埋もれてしまい、なかなか飛び出せそうにないので、代わりに自分が飛び出そうと思い隙間を探しますが詰まっていて何もできず、そのままゴールとなりました。

次のレースは静岡県で開催される第1回JBCF 袋井・掛川ロードレース2days

次戦は3月25日(土)〜26日(日)に静岡県袋井市の小笠山総合運動公園エコパ 特設コ–スで開催される「第1回JBCF 袋井・掛川ロードレースDAY1 & DAY2」に、MiNERVA-asahiの選手も参加を予定しています。

MiNERVA-asahiは更なる高みを目指して全力でペダルを漕いでいきますので、引き続き皆様からの応援・ご声援をよろしくお願いいたします。

過去のMiNERVA-asahiのレースレポートはコチラをご覧ください。