【MiNERVA-asahi】第31回全日本自転車競技選手権大会シクロクロス・レポート

2025.12.18

大阪府で開催されたシクロクロス日本一を決めるレース

12月13日(土)~14日(日)に、大阪府貝塚市の二色の浜公園で「第31回全日本自転車競技選手権大会シクロクロス」が開催され、あさひ公式レーシングチームMiNERVA-asahiの選手も参戦しました。

※自転車レース特有のルールや用語はこちらでご説明しています。

一年に一度、シクロクロスのナショナルチャンピオン(日本一)を決める重要なレース。昨年は前週に開催された宇都宮シクロクロスと同じコースを使って開催され19位(-2lap)という結果でした。今年こそは全日本選手権をフルラップ完走して、これまでの全日本選手権でのベストリザルトとなる18位の成績更新を目標にレースに挑みました。

過去にもJCXのシリーズ戦として開催されてことのある二色の浜公園でのシクロクロスレースですが、コースは前半の松林を縫うように走るテクニカル区間と、後半には公園に隣接する二色の浜海水浴場の砂浜を使ったパワー区間に分かれ、両方のスキルが求められる、まさにナショナルチャンピオンを決めるにふさわしいコース設定となっています。

「全日本自転車競技選手権大会」は、その大会名からも分かる通り自転車で行う様々な競技の日本一(ナショナルチャンピオン)を決定するレースです。

シクロクロスの全日本選手権も、他の自転車競技と同様にエントリーすれば誰もが参加できると言うわけではなく、公益財団法人日本自転車競技連盟(JCF)が定めた参加資格をクリアしていないと参加する事ができません。

そして、この全日本選手権で優勝した選手には、他の競技同様にナショナルチャンピオンジャージが与えられ、同一カテゴリーの種目のレースに参加するときは、1年間このナショナルチャンピオンジャージを着用してレースに出場します。

自転車レースに参加する選手ならば誰もが目指す「ナショナルチャンピオン」の座をかけた激しいレース!それが全日本選手権なのです。

ロードレースとは違った機材だったりルールがあったりします。シクロクロスのルールや特色については、過去のコチラのブログでも、詳しく説明していますので、ぜひご覧ください。

【MiNERVA-asahi】第27回全日本自転車競技選手権大会シクロクロス・レースレポート

 

<<コースマップ>>

出典:「第31回全日本自転車競技選手権大会シクロクロス開催要項」より

 

今回のレースに参戦した選手は下記となります。

第31回全日本自転車競技選手権大会シクロクロス

折橋選手【船橋松が丘店勤務/ME】
リザルト=19位(-2Lap)/67人中(完走14名)

 

今回、MiNERVA-asahiから参戦した選手のレースレポートを、ぜひご覧ください。

折橋選手【ME/舟橋松が丘勤務】

第31回全日本自転車競技選手権大会シクロクロス

男子エリート 19位/67人中(完走14名)

 

今年のシクロクロス日本一を決める舞台となるのは大阪二色の浜。

レース当日の朝に降った雨により、メインとなるビーチエリアには、深く、重たい砂が残り、選手たちをふるいにかけることになった。

今シーズンの調子は例年よりも良く、ベストリザルトの更新に期待ができそう。

例年、全日本で完走できるのはエリート出走者の中でも10%前後。

去年の成績は19位(-1Lap)。ギリギリでフルラップ完走を逃し、悔しい思いをした。

今年も挑戦する権利を得られた以上は、自らの限界に挑みたい。

スタート10分前、招集の時間。

ゼッケン19番、3列目中央に並ぶ。

全日本選手権でこの位置から覗く景色には、毎回圧倒されるが、今年は特に人が増している。

第1コーナーまで続くコースサイドには、文字通り“人の壁”が出来あがっており、スタート前の緊張感を最大化させた。

14:20分レーススタート。

まずは600mのロングストレート。前後1.0barにセットしたタイヤでの最高速度は54km/hまで伸びる。

第1コーナーには10〜15番付近で突入。

松林区間に突っ込む際、集団の密度があがったときの位置取り争いで後手を踏み、25位前後までさがるが、このコースのメインとなるのは中盤〜後半の砂セクション。

密度の濃い集団の中では、まだ無理をしないことを選択し、砂区間にて巻き返しをかける。

最初の砂区間、波打ち際のラインを選択し、一気に番手をあげる。

全身に負荷はかかるが、団子になっている選手たちを追い抜くことができ、1周完了時点で、20位くらい。

が、まだこの位置では先が厳しくなる。

今後の展開を有利にするためにも、早めに前のパックに合流したい。

おそらく完走ラインになるであろうパックは、まだ15秒先。

なんとか合流したいが、そのギャップはなかなか詰まらない。

松林区間もミスなく走るが、前を走る集団との差は広がっていく。

こうなると砂での平均スピードをあげるしかないのだが、無数にあるラインに翻弄され、思うようにペースがあがらない。

レースも中盤。あがり切る心拍数の中、大崩れだけはしないよう丁寧に、ミスなく走ることに集中させて、順位は16位まであげることができた。

前を行く選手はまだ視界に入る位置にいるが、かなり踏んでいて、今以上のスピードじゃないと追いつくことは難しそう。

3名ほどのパックで完走を目指すが、この中では自分の余力はもうギリギリ。

レース開始から50分、リアタイヤの違和感に気付く。

後輪のスローパンク。

おそらく、松林区間の終わり付近にある木の根っこに打ち付けた際にビート落ちしたのだろう。

ピットは過ぎているのでこの状態でいくしかない。

このあとは、砂区間。完全に空気が抜けているわけではないのでロスこそは少ないが、ペースは落ちる。

先頭とのギャップからして、この周回で、もうギリギリ。

リアタイヤの空気が抜けきる前に少しでも番手をキープしたかったが、今までになかった負荷がの動きを鈍くさせる。

砂区間を終える頃には、パックの最後尾。

ただ、前の選手たちは、すでにコース上にはおらず、私がいたパックにてラップアウト

-2Lapで、今年の全日本は終了となった。

万全の状態で挑んだが、今年も完走ならず。

砂はシクロクロスのコンディションの中でもかなり難しく、上位に入る選手は自分より10歳以上も年上のベテラン勢ばかり。レース展開としても、序盤であげられなかった選手は、なかなか這いあがることが難しいので、早めにスイッチを入れないとその位置で終わってしまう。

フィジカル、テクニックはもちろん必要だが、それ以外の部分の強さも必要だと思い知らされた今年の全日本選手権。

この年に一度の特別なレースは、それぞれの選手が見ている頂点は違くとも、立つ舞台は皆同じ。

与えられた環境の中で最大限できることを行なった結果がリザルトにつながる。

今年、足りなかったもの、今年新たに手に入れたもの、それぞれを武器にまた来年、挑戦しに行きたい。

最後に、私をサポートしてくれたスタッフの皆様、この舞台を作って下さった大会関係者の皆様、会場を最高の盛り上がりで包んでくださった皆様、共に戦った選手の皆様に心から感謝します。

ありがとうございました。

次のレースはJCX #10東北シクロクロス第4戦ざおうさまCUP

次のレースは年明けの1月18日(日)に、宮城県蔵王町の蔵王町総合運動公園で開催される「JCX #10東北シクロクロス第4戦ざおうさまCUP」に、MiNERVA-asahiの選手が参加を予定しています。

JCXシリーズ戦も終盤に差し掛かり、全日本選手権も終わった1月に開催されるレース。

蔵王町で開催される今回のレースはJCXシリーズ戦の中で最も緯度の高い場所で開催され、時期的にもコース立地的にも非常に寒い中でのレースが予想され、雪が降れば泥に苦しめられるレースとなります。

しかし、雪が降ろうがコースが泥だらけだろうが行われるのがシクロクロスレース。そんな時ほど選手だけではなく周りのサポートスタッフの存在も重要となります。

シクロクロスの場合は、レース前に自転車を洗車するのはもちろん、レース中にもスペアバイクに交換し洗車機で泥を落としてから、またバイクを交換してレースを走り続けます。バイク交換のタイミングやスタッフの洗車の手際の良さなどが、選手の成績に反映するチーム戦でもあるのです。

コース的にも非常に長いキャンバー区間が特徴的で、これに泥が加われば、さらに走りにくくなりバイクコントロールのテクニックが求められるコース。ロングキャンバー以外には比較的平坦な箇所が多いコースですが、その分パワーも求められます。

今後もMiNERVA-asahiは更なる高みを目指して全力でペダルを漕いでいきますので、引き続き皆様からの応援・ご声援をよろしくお願いいたします。

過去のMiNERVA-asahiのレースレポートはコチラをご覧ください。