
歴戦のベテランガイド近藤、焦る!?
こんにちは。
家には常に豆板醤を常備。卵かけご飯にも、野菜炒めにも、何でもだいたい豆板醤。
激辛が好きな寝屋川店 加藤です。
さて今回は摂津千里丘(せっつせんりおか)店との合同企画、琵琶湖の南側約50km、南湖を一周するガイドツアーで琵琶湖に行ってきましたので、その模様をお届けいたします。
摂津千里丘店といえばあさひでも屈指のガイドツアーを企画・実施をしているガイドマイスターの近藤店長。
踏んだ場数からくる経験値は計り知れず。ガイドツアーに関しては安全面から面白さまでこの人に任せておけば間違いないというほど頼れる男。なにせ今ではガイドマイスター(ガイドツアーを安全かつ楽しく企画・運営できるスタッフに与えられる社内資格)の試験の試験官を務めるほどの男であります。
その近藤ですが、仕事の話をしている時はダンディな声で真面目な印象が際立ちますが、普段の会話やガイドツアーでは楽しくお茶目で笑いに溢れており、そのギャップも人気の所以かもしれません。
今回の企画も近藤にお願いしましたので、面白い内容になること間違いなしです。
事前(11月中ごろ)に下見を行い参加者の募集を掲示したところ、すぐに定員の6名が埋まったとの報告がありました。さすが近藤。人気です。
6名の参加者にガイド3名。合計9名の隊列です。
こんな感じでしょうか。にぎやかで良いですね!楽しみです!
~一週間後~
また近藤より連絡が入ります。
「参加者が6名から9名に増えました。」とのこと。
人数が増えればガイドの難易度がグッとあがります。そこを心配してか、近藤から少し緊張気味な声で「本当に安全面をしっかり気にかけていきましょう!」との通達を受けました。いいとも!
改めて考えると今回はガイドが3人帯同するので総勢12名。なかなかの隊列になります。
うん、長い。
私自身、そこまで大人数のガイドツアーに帯同したことは無かったので驚きと緊張が走りました。
しかし、多くの方に来て頂けるのは光栄なことですし、お祭りのように多くの人で盛り上がるのは楽しみですので、当日に向けて綿密に準備を進めていきます。
~そしていよいよガイドツアー前日~
再び近藤から電話が。
”明日はよろしく”的な話かと思いきや、
近藤「諸事情により参加人数がさらに増えまして。合計12名になりました。」
加藤(おっとマジで?)
近藤「さすがに3名のガイドでは厳しいのでガイド役を1名追加で対応します。」
加藤(すごい、対応が早いな!)
近藤「追加のガイドマイスターは洛西口(らくさいぐち)店の店長 林山さんです。」
加藤(林山さん!京都地区を中心に近藤さんと同じように数々のガイドツアーを経験しているガイドマイスター林山さん。これは心強い。)
近藤「ただ…そうすると総勢16名。この人数はさすがにやったことがないので、ちょっとどうなるか。」
加藤(あの近藤さんが少し焦ってる!?)
実際、お客様の人数が増えれば増えるほど年齢のバラつき、走るスピード域のバラつきがでてくることが予想に難くありませんし、体調不良やパンクなどのトラブルの可能性も高まります。
近藤「まあ、でも早めに集まってしっかり打合せをして、そこで色々お伝えするので何とかなるでしょう。」
加藤(ん?焦ってない。むしろすでに対策ありなのか!さすが頼れる男、近藤さん!)
電話を切って冷静に考えてみました。16名。
実際は↓このくらい車間距離とるだろうから、
全体はこんな感じ。
※注:視力検査ではありません。
自転車1台が約1.7m、車間距離を1.5台としたら約2.6m。
1.7×16+2.6×15=66.2。
全長約66mの隊列です。カツカツにつめても約30m。
ガイド同士は無線でやりとりするにしても気を張ってないと。
おし!気合だ!気合だ!
と、何度も持ち物の点検をしたり地図やスケジュールの確認を行い、準備万端で当日を迎えました。
南湖の美しい景色を感じながら
迎えた当日。
出発点はサイクルベースあさひ西大津(にしおおつ)店。
近藤をはじめガイド役同士の最終打合せを行い、お客様を待ちます。
キャンセルも遅れもなくお客様全員がご到着。
想像通り、16名も集まると賑やかですね。
老若男女、ビギナーからリピーターまで。
お客様ご自身の愛車で参加される方も、
西大津店のレンタサイクルで参加される方も。
本当に色々な方にご参加いただきました!
12月中旬ということもあり寒さを懸念していましたが、温かく風もなく絶好のコンディション。
近藤による事前案内が終わると、早速出発です。
走行順は経験者、未経験者、などの条件を加味して安心して走れるように事前に近藤が決めています。
実際走り始めるとやはり隊列は長くなるので信号で隊列が分断したり、歩行者や車を優先して隊列を分断させたりする事が多々ありますが、間あいだに入ったガイド役が都度ケアを行い順調に進みます。
時には常連さんが、周りのお客様を気遣って声掛けをしてくださっており、それも大変助かりました。
最初の立ち寄りポイントの大津港に着くころには皆さんだいたいの感覚がつかめてきて良いペースができていました。
大津港にて停泊中の船の前で記念撮影。
ついでに、自転車たちも記念撮影。
大津港からはしばらく琵琶湖を近くに感じる絶景ルートを走ります。
この日は琵琶湖に薄く靄(もや)がかかっており幻想的でした。
抜けるような青空も良いですが、こういうのも良いですね。
僕は自然が見せる色々な表情もサイクリングの醍醐味の一つだと思っています。
そして、今回参加中、最年少の12歳のお兄ちゃん。
以前、滋賀県で開催した「信楽ライド」に親子でご参加頂いた方なのですが、
今年、なんと憧れのクロスバイクを手に入れ乗りまくっているそうで!
今回の参加もありがとうございます!
12月半ばですが紅葉が残っていたのはラッキーでした。
紅葉のトンネルを抜けて走り、テンションも上がっていきます。
しばらく自然の作り出す景色を堪能したのち、小休憩。
このちょっとしたトイレ休憩の時など近藤はお客様と楽しそうに話しており、またお客様も楽しそうにしていました。近藤がそういったコミュニケーションを大切にしているのがすごく伝わってきました。
そういったコミュニケーションの中でお客様同士の交流が始まり、プライベートで一緒に走りに行ったりしている方もいらっしゃるそうです。自転車の楽しさがこうやって広がっていくのは嬉しいですね!
スピードスター猪飼、しかける!
そうこうして懸念していた大集団の走行も慣れてきて、特に注意が必要な街中区間を抜けたころ。
いままで隊列の中でガイドに徹していたこの男の登場です。
ガイド役の中でも屈指のスピードスター猪飼(池田店 店長)
猪飼がどれくらい早いか、社内スタッフの声を参考にすると、
スタッフA「猪飼さんは速い、ヤバい!」
スタッフB「この間、一緒に走りに行ったけど、猪飼さんに引きずり回されてボロボロです!」
スタッフC「会った事は無いですけどあの速い人ですよね。」
などです。
(僕は下見の時、スピード区間で猪飼の後ろについて走りましたが、僕の呼吸は乱れまくり汗は滝のように流れているのに対し、猪飼は息も上がらずクールな顔をしていたので少し怖かったです。)
そんな恐怖の、、、ではなくスピードスター猪飼が登場したのは、
ここから「本気組」と「のんびり組」に別れて次のポイントを目指すためです。
「本気組」を猪飼が、「のんびり組」を近藤が担当。
「本気組」を選ぶか「のんびり組」を選ぶかはお客様の自由で、その場のテンションで決定します。
だいたい半々くらいに別れました。
僕は「本気組」の後方をサポートする役です。
スピードスター猪飼はその本気組をガイドしていきます。
最初は猪飼も軽いペースで流していますが、だんだんスピードを上げていきます。
するとやはり猪飼のスピードに耐え切れず遅れ始める人がでてきます。
遅れた方々は僕の後ろについてもらい走っていくのですが僕のスピードメーターは25km/hを示しています。
十分速いのですが、猪飼が速すぎます。
そして猪飼と猪飼のペースで走るお客様はあっという間に視界から消えていきました。
集合地点に着いた時には先行の猪飼組は談笑していました。
お客様も息切れてないし余裕そうだし、まったく驚きです。
しかし30km/h近いペースで走った今回初参加、初ロードの方たち。大健闘です!
ロードバイクの走りを堪能して気分爽快なご様子。
走り終わった直後こそ大変そうでしたが、それ以上に楽しそうだったので僕も嬉しかったです!
そして「のんびり組」もやってきます。
「のんびり組」は先頭をガイドマイスター近藤が、しんがりをガイドマイスター林山でサンドイッチ。
鉄壁の布陣で初心者も安心です。
みなさんにこやか!この区間は皆さん気持ちよく走っていただけたようです!
ひとっ走りした後は、道の駅 「草津あおばな」の中にあるカフェ、NICOLAOさん(ニコラオ コーヒー&サンドイッチワークス)でお昼休憩です。
生ハムとオリーブのサンドイッチもフルーツサンドも絶品でコーヒーとの相性も抜群です。
周りの田園を見渡せるテラス席もあり、開放感もたまりません!
南湖を走る際にはぜひ行ってみてください。
ホームページもキレイなので興味ある方は覗いてみてください。詳細はこちら
ちょっと奥に入ると自転車ラックもあり、サイクルフレンドリーです。
道の駅でも色々と物色するのも楽しいです。
ランチ後も走りやすい道をすすみ、琵琶湖を横断する琵琶湖大橋を目指します。
琵琶湖大橋はさすがに遮蔽物が何もなく風が強くなります。
そして、今回唯一の登りが待ち受けます。
距離は短いですが向かい風もあってちょっとしんどいポイントです。
ここの頂上を撮影ポイントとして僕は先行して皆さんを待ちます。
お、来た来た。
ここでも「本気組」は本気で登ります。
勝負の行方は?
ここでも猪飼が先頭。
先着で嬉しそうな猪飼。
続く皆様もスイスイと登ってきます。
琵琶湖大橋で記念撮影!
右端がガイドマイスター林山(京都 洛西口店)。
背が大きいです。元バスケ部らしいです。
琵琶湖大橋のふもとの道の駅 米プラザで改めてみると大きな橋です。
林山も大きいです。
記念撮影の際は林山が全体をまとめてくれるので撮影しやすかったです。
また、休憩中自転車をケアしてくれていたり、
走りだし前にヘルメットの顎ひもが外れている方にさりげなく声掛けていたり、
視野の広さがすごく、ずば抜けた安心感でした。
この日、この林山が最後尾からサポートしてくれていたので、僕自身、走行中とても安心でしたし、撮影で先行する時も安心して先行する事ができました。
近藤、猪飼、林山というそれぞれの個性豊かなガイドのコンビネーションで後半戦も順調に進んでいきます。
最後の目的地「浮御堂」。
そして、ゴール地点のサイクルベースあさひ西大津店に到着。
南湖1周、達成です!
この大所帯で無事故でマシントラブルもなく、ここまでこれて感無量です!
記念撮影してますけどちょっと泣きそうでした。
ゴール後の全体の一体感はすごくてお客様とガイド役の話がつきません。
走り方の話やカスタムの話、その他あれやこれや。たいへん盛り上がりしたが暗くなってきましたので後ろ髪をひかれるようですが、ここで解散となりました。
おまけ:猪飼と加藤の帰路
僕は行きは輪行で現地に行ったのですが、下見の時に猪飼について行って大変な思いをしたにもかかわらず、帰り道が同じ方向の猪飼と一緒に帰ってみたくなりました。
そこで猪飼に道案内をお願いして一緒に走って帰る事にしました。
しかし走りだせばスピードスター猪飼。琵琶湖から山を越えるときも、河川敷を走るときも、なかなかのペースです。僕は終始息を切らして走る状態です。あとちょっとペースを上げられたら離れてしまう、というこちらの限界ギリギリのペース。あれは猪飼が僕を見るとなく見ており完全に僕のギリギリを狙って走っていると考えられます。(じゃなきゃあんなギリギリペースずっととかあり得ない!)
そんなこんなで、走っていると猪飼の案内と順調なペースにより、想像よりだいぶ早く地元に帰ってきました。
そしてここで今日は猪飼とお別れというところで
猪飼「どうですか?いい運動になりましたか?」
加藤「はいっ!」
この時は息が苦しすぎて「はいっ!」としか答えていませんが、心の中では「いい運動どころじゃないよっ!苦しいって!こっちのギリギリところ狙って走ってるでしょ、ドS!」と言っていました。
が、とてもいい汗かいて気持ちよかったのもまた事実。
最後に僕の口から出た言葉は
加藤「また、一緒に走りに行きましょう!」
でした。
猪飼の走りには激辛料理のように”大変だけどまた味わってみたくなる”そんな中毒性があるのかもしれません。
年末年始、ケーキやおもち、お酒なども良いですが、
間にピリッと辛口のサイクリングも挟んでみてはいかがでしょうか。
それでは2022年もどうぞよろしくお願いいたします。
全国のサイクルベースあさひでは多くの店舗でライドイベントを実施しております。ブログ下のバナーから、イベントメニューを確認できますので、ぜひご覧ください。
TEXT:寝屋川店 加藤