和歌山から行く弾丸徳島ツアー 真冬のベテラン自転車乗りのガチコーデ

2019.01.20

弾丸ツアー 料金について

2019年の初ライドとして、今度はフェリーを使って弾丸徳島ライドしてきました。

前回はフェリー2泊の3日の工程でしたが、今回は日帰りです。

和歌山から徳島間のフェリーは便数も多く、なんと2時間で到着してしまいます。

今回は長く徳島で過ごしたかったため、早朝5時30分発のフェリーを利用しましたが、もう少しゆっくりな時間帯の便もあります。

料金は片道2000円で往復分を買うと3800円です。
(2019年1月20日現在)

その他、JAF割引などを使えば、もっとお得になります。

自転車は輪行袋に入れれば基本手荷物として無料で持ち込むことが可能です。

船内はザ・フェリーという感じです。

座席スペースの他、雑魚寝スペースがあるため、朝早くてもここで寝て向かうことが可能です。

比較的小型フェリーのため、エンジン音や振動はそれなりです・・・。

ただ、揺れはほとんど感じなかったです。

真冬のベテランサイクリストコーデ

この日、徳島の朝の気温は0℃。
昼間は10℃以上まであがることが予想されていました。

峠の登りがあり、汗をかくことも予想できます。

そんな時、どんなコーデを心がけますか?

前回の同じようなシチュエーションで私は以下のようなコーディネートでした。

大阪から行く九州弾丸フェリーツアー

 

今回は、自転車歴15-20年以上のベテランスタッフから選び方とコーデを聞いたので紹介したいと思います。

スタッフ亀井の真冬コーディネート

 

使用アイテム メーカー、商品

使用理由、ポイント

シューズ シマノ SH-RC700 特にブランドにこだわらずに選んでいます。
海外メーカーも色々試しましたがシマノが一番しっくりきました。
日によって足のサイズが変わるのでサイズはジャストより若干余裕がある物を選んでいます。
フラッグシップモデルのRC9を選ばなかった理由はソールが固すぎるので足裏、ひざの故障が心配だったのと、横幅が狭すぎたため。
シューズカバー スペシャライズド 想定気温0度 ネオプレーン素材で、少々の雨でも大丈夫な物を選んで言います。雨や雪で濡れたまま走るなんて地獄なので…
BOA搭載のシューズを使用しているので、シューズカバーを脱がなくても締め付け操作が可能なモデルです。
ソックス DeFeet 冬場でも薄いものを選んでいます。厚手の物を選ぶと、シューズの締め付け具合によっては痛みが出て、ライドを楽しめなくなるので靴下は薄手でシューズカバーでしっかり防寒といった具合です。
アンダーウェア ユニクロ 
ユニクロ メッシュ素材のノースリーブシャツ(恐らく夏用)
ビブタイツ パールイズミ
プレミアムウィンドブレーククイックビブタイツ 気温:0度

現行モデル
プレミアム WBクイック ビブ タイツ 想定気温:0度

長袖ジャージ パールイズミ
カレラチームレプリカ長袖ジャージ 気温:20度
アウター1 パールイズミ
ウィンドブレークジャケット 気温:5度
アウター2 パールイズミ
ウィンドブレーカー
薄手のウィンドブレーカーは1枚あるとかなり重宝しますし、安心感が違います。
ダウンヒルの時にも使えますし、バックポケットにも入ります。
グローブ パールイズミ
インサレーショングローブ 気温0度

現行モデル
ウインブレークグローブ

グローブや末端の防寒は想定気温が低いものを選んでいます。
ネックウォーマー ホームセンター ネックウォーマーは首の後ろにくる部分がマジックテープ式なのでヘルメットを被ったまま着脱が可能な優れものです。しかも1000円以下でした。
イヤーウォーマー 株式会社メテックス
イヤーラックス
イヤーウォーマーは左右別体の物です。耳輪(じりん)を挟んで固定するもので、ずれたり外れたりしませんし、耳全体を覆ってくれるので耳が冷えません。
耳が冷えると頭痛がしてくるので冬のライドでは必需品です。

寒いからといって着込むと動きづらくなるので、なるべく着こまないようにしています。

基本的に、ビブタイツは想定気温が低いものをチョイスし、アウターになるにつれて想定気温が高いものを選んでいます。理由は走り始めてからの温度調整がしやすいからです。
スタート時や休憩後は寒いのでウィンドブレーカーを着て、体が温まってきたら脱ぐ、の繰り返しです。

 

ポイント
末端は想定気温が低いものを選んでしっかり防寒、アウターは想定気温が比較的高いものをチョイス。ウィンドブレーカーとネックウォーマーで冷気を遮断し、走りながら温度調整を行えるようにしています。

スタッフ田中の真冬コーディネート

 

使用アイテム メーカー、商品

使用理由、ポイント

シューズ

ノースウェーブ 
Sonic2 Carbon

ワイドフィットでハーフサイズがあったためチョイス。
ソールが固い方が楽な人なのですが痛みも出やすいので、フィット感第一で選んでいます。
また、シューズカバーやトーカバーでいくらでも温度調整は出来るので出来るだけ通気性の良い物を選んでいます。

シューズカバー dhb 
ネオプレンシューズカバー
シューズカバーは消耗品の為価格重視です。
靴下タイプではなく、伸縮性があり撥水性も高いネオプレンを選んでいます。
10度前後まででしたらトーカバーを使用することも多いです。
ソックス イルミック 
サイクリングソックス-J

自転車は腰から下だけを常に動かすので、汗をかきやすい足先は通気性の良い物をチョイス。
ソックスは薄手のものでシューズとのフィッテングが変わらないように気を付けています。
暖かさはシューズカバーなどレイヤリングで調整。

トラウザー パールイズミ 
バイカーズパンツ
輪行で電車に乗るのでエチケット的に…。 ひざ下から分割して7分丈として使えるので 今回は乗車距離が長い前提でストレスの少ない7部丈で運用しました。
ベースレイヤー The North Face 
ハンドレッドドライタンク
ポリプロピレン100%なので汗が肌に残らずすぐに放出されます。 一枚上に吸汗速乾素材を着用すれば、寒さの元凶である肌への水分の接触がほぼなくなります。
アンダーウェア あさひ 
Mロングスリーブ裏起毛アンダー-I
裏起毛で暖かいアンダー。
表面はスパンデックスで伸縮性も有り、サイクル丈で背中も安心です。
アウター1 あさひ 
Mウインタージャケット-I
雨もあるかも…と思ったので撥水生地+透湿フィルム入りのアウターをチョイス。
この商品はカッティングがかなりスリムで何より見た目がよいです。
インナーに吸汗速乾のものをチョイスすればかなり快適にライドできます。
ベンチレーションもヒルクライムでは活躍してくれました。
アウター2 無印良品 
ダウンベスト
船や電車に乗った際や観光名所が山の中だった為 行動しない際に暖かくかつコンパクトになるダウンベストをチョイス。
狙い通りバッチリでした!
グローブ dhb 
WINDSLAMグローブ
薄手+指先と甲部分のみフィルム入りで5度前後ならば蒸れずにちょうど良いグローブです。
運動強度次第ですが、これ以上寒かった場合はミトンタイプを使うことも多いです。
ネックウォーマー ノーブランド 
メリノウールネックカバー
メリノなので蒸れず、耳まで覆うことも可能です。 伸縮性があり脱着しやすい物を選ぶようにしています。
イヤーウォーマー 180S 
Exolite Adjustable
折り畳みできるイヤーカバーです。 かなりコンパクトになるほか、風切音がなくなるメリットも大きいです。

 

ポイント
TPOにあったウエアをチョイスしています。
自転車に乗る!時はかっちりジャージ+ビブ
ゆったりポタリングでお店にも、な時はパンツスタイルだったり。

今回は大型サドルバッグを装着していたため
自転車乗車時と降車時(行動時)の両方に対応できるようチョイスしました。
また、お土産もあるのでサドルバッグの容量1/3程度までで収まるようにしています。

 

他にも使用はしませんでしたが、雨と強風に備えてGORE-TEXの軽量アウターもパッキングしていました。
また、替えのアンダーも用意し汗冷え対策を万全にしています。
「快適にカッコよく乗る」がポイントです。

 

 あえて、弊社では取扱いのないウェアのメーカー名含めて、2人のコーディネートを紹介させていただきました。

考え方の違いなどで装備がかなり異なる反面、2人共、靴下は寒い日でも薄めを選び、自転車との接点を大事にしていることが伺えます。
その代わりの寒さ対策として、シューズカバーでしっかり寒さはガードしています。
また、汗をかいても走行中に温度調整がしやすいレイヤリングです。
この辺りは必ずしも想定温度だけで揃えない、季節によって着回しする参考になるのではないでしょうか。

徳島の観光名所

徳島港に着くなり、5km程走行して徳島駅に向かい、そこから再度輪行して小歩危(こぼけ)に向かいます。

 

電車に揺られること、さらに約3時間・・・。秘境感漂う、いい雰囲気の駅です。

 

 小歩危からは峠を登り、第一の目的地「祖谷(いや)のかずら橋」です。

   

550円支払い、橋を渡ります。

子どもの頃から一度は行きたかった場所。

ここの橋をクリート(木を傷めないためにゴムパッド着用)で渡るのはかなり怖い。

クリート以外の所で踏んでしまうと非常に滑りますから・・・。

 

 続いて、断崖絶壁の雄大な自然の中を縫うように走ります。落石もあり、鋭利な石の破片も落ちているため注意が必要です。
周りに何もないため、夜間や夕方にバーストしたら大変です。

ブラインドコーナーも多数あり、絶景でありながらも気が抜けないポイントです。

 

進んでいくと何故か存在するしょんべん小僧。

かつての子どもたちはここに立ち、度胸試しをしたという逸話にちなんで作られたそうです。
周りには海外の方含む観光客も多く、かなり集客力の高い像ですね。

 

 

 さて、ここから徳島まで約80km!

 

一行走りますが、暗くなるのが早い冬、ライトを点けても街灯が少なく、道路状況も良くない所があったため危険と判断、途中の駅から輪行で徳島に戻ってきました。

ちょっと観光地で時間を使いすぎました・・・。

 
(※ルート一部)

本来は130km位の工程となる予定でしたが、約80kmに短縮。
観光を含めてゆったり走るにはちょうど良い距離でした。

 18時台のフェリーで帰ってくる計画でしたが、結局この日最終の21時50分のフェリーに乗りこみ、0時に無事に和歌山に戻ってくることができました。

まとめ

自転車での旅は、各人ペース配分などが異なったり、機材トラブルも想定されるため、時間には余裕を持って計画したいですね。

特にフェリーも合わさると、最悪その日の内に帰ってこれなくなるリスクもあります。

何かしらのトラブルがあった場合でも、無事にフェリーの時間に間に合うように計画するのはもちろんですが、電車などの公共交通機関が使えることを確認して計画するのがいざという時に安心です。

 

今回は帰路を電車沿線で計画し、エスケープ方法が確保されていたため、心にも余裕を持って走ることができました。

きちんとリスクマネージメントさえすれば、このフェリー×鉄道×自転車旅は最高の組み合わせで、楽しめること間違いなしだと思います。

 

TEXT:toby