カスタムベースとしても優秀なロードツアラー
前回のブログ「1×11(ワンバイイレブン)で始める新しい自転車生活」で紹介した新製品のロードツアラー。
10万円を切るお求めやすい価格帯にもかかわらず、SRAM1×11速、ディスクブレーキを装備したシクロクロス&グラベルツーリングができるアドベンチャーバイクです。
主要な部分に関しては上位モデルと同じ11速規格・ディスクブレーキを使用しながらも、他をスタンダードなグレードのパーツを使用することで販売価格を抑えています。
前回も紹介したように、主要部分を上位モデルと同じ規格を採用するということで、パーツのグレードアップが部分最適でき、一つ一つのプチカスタムができるという点で、カスタムベースとして優秀な車体といえます。 (例えば、10速コンポであれば11速にするためにはRメカの他にチェーンやスプロケット、レバーも交換が必要で、カスタムを重ねると上位モデルを購入したほうが安くなってしまう・・・などがあります)
気になる箇所だけグレードアップし部分最適化
今回は気になる2点に絞ってパーツのグレードアップをしました。
変更箇所は、ハンドルと、ブレーキです。 ハンドルは、初期装備では一般的な形状のタイプを使用。
街乗りではこの状態でも問題はないですが、このバイクでグラベルツーリングをしようと考えていた私はやはりロードに近い握り心地になっていることなどから肩に力が入りすぎ、また反応もクイックになりすぎてしまう点を懸念していました。
そこで私が交換したのはこちらです。
安価でお求めやすいハンドル。
フレアアングル16度と大き目の広がりを見せます。 もとのハンドルと比べてみると一目瞭然ですね。
この大きく開いた下ハンドル部分を握ることによって、荒れた道でもクイックな操作感になり過ぎない、安定したハンドリングが可能です。
また、レバー自体を内側に向けて固定すれば、上ハンドルでブラケット部分を握ったときも、よりフラットハンドルを握った時に近い力の入り具合、感触に近くなっていきます。
個人的には、幅が大きく異なるポジションができるので、距離を乗っているときに姿勢を大きく変更することができるため疲れを一箇所に集中させなくすることも容易になる点は大きなメリットを感じています。
オンロードツーリングでもお勧めですね。
続いてはブレーキです。 もともとついていたのはPROMAXのメカニカルディスク。
片側のピストンで動くベーシックなタイプのディスクブレーキです。
制動力自体にはもちろん問題はないのですが、私はメンテナンス性や使い勝手の良さを求めより上位グレードのブレーキに交換しました。
Hyrdは、ワイヤーで引ける油圧ディスクブレーキです。
ワイヤーの引き具合については、通常のメカニカルディスクと比べると、ワイヤーのルーティングにもよりますので劇的に違う!と言うほどではありませんが、握って実感できるほどで軽くなります(さすがに全油圧ディスクに比べるとワイヤー抵抗分だけ重い)。
対向ピストンでありローターをきっちりパッドが挟み込むこと(片側ピストンの場合は、一方のパッドでローターを反対側のパッドに抑え込むイメージ)、キャリパー自体は油圧式のため引きしろや当たり方等がパッドが消耗していっても安定していることなどから今回こちらにアップグレードしています。
あとは今後のコンポのグレードアップを図った時にも、Hyrdならレバー側の交換だけでOK。完全油圧式の場合は、規格などによっては全交換が必要な場合もあり、手軽に部分最適化でグレードアップできる点もHyrdの特徴です。
なお、調整のしやすさや対向ピストンを求めるだけであれば、同メーカーのSpyreでもOK。こちらも十分な使いやすさです。
早速交換してみました
ハンドル ブレーキ 各種交換を終えて実際に乗ってみると、確かに違う握り心地。
これまでよりもゆったり安定して乗車ができ、下ハンドルを握った時には肩が開いてラクになるだけでなく、上腕筋と胸筋を使ってしっかりとハンドルに力を込めてバイクをコントロールすることが可能になりました。
ブレーキに関しては結局キャリパーまではワイヤー引きのため劇的と言うほどではないだろうと思っていたのですが、これが意外にすごい。
より軽くソフトな握り心地になり、安定したコントローラブルなタッチになりました。ここは長く使用した際に更に差が開いてくるパターンですね。
おまけで、gueeのGarminマウントも取り付け
少し重量感がある代わりに固定力と安定感は抜群です。
下部にスポーツカメラを取り付けられるようになっている台座もありますが、この安定感ならぶれも最小限で撮影ができそうです。
今期はいつものオンロードツーリングやレースだけでなく、グラベルツーリングやシクロクロスにも挑戦してみたいと思っている私。
エントリーバイクながら部分最適化をしたこちらのバイクで新しいチャレンジをしてみようと思います。
TEXT:yaromai