スポークの長さの測り方
スポークの長さは、どこからどこまでかご存知でしょうか?
赤いラインのところが長さです。ねじ山側は見たまま、端っこまでですが、首の部分の始まりはこの部分です。
測り方
スポーク長を測るための物差しがあります。
まずはスポークの首を引っ掛けてください。mmサイズ とインチサイズ の両方が測れますので、mmサイズの方に引っ掛けてください。(インチサイズを参考にすることは、ほとんどありません。)微妙なサイズになることもありますね。
悩んだ場合は、「長め」にしてください。このスポークは291mmとして販売しています。さらに細かいことを言うと、スポークのサイズは1mm単位ではなく、0.5mm単位であると、よりリムとテンションにあわせたぴったりのサイズで、張力のバランスの完全なホイールが組めることになります。ねじ山の部分の長さは、通常約10mmです。
太さの違い
国産もしくは、台湾メーカーの場合は、14番、15番。欧米メーカーの場合は、1.8mm、2.0mmです。
一般車のスポークの場合、もっと太い、13番や12番と いうのもあります。(12番はあまり見られません。)それぞれの太さのニップルのねじ山には互換性はありません。ただし、ニップル回し(スポークレンチ)には、14/15番・1.8/2.0mmでそれぞれ互換性があります。パークツールでは、色分けでスポークレンチが揃っています。スポークは当然太い方が丈夫で強度が高いのですが、その分重量増となります。
スポークの種類
バテッドとトリプルバテッド
太さが均一なノーマルスポークに対し、強度の必要な両端部分(ハブに引っ掛ける首の部分と、ねじ山の部分)を太めに、中央部分をすこし細めにしたタイプのスポークをバテッドスポークと言います。太さが2段階になっているものをダブルバテット、さらに中央部を細くして、太さが3段階になっているものをトリプルバテットといいます。軽量にはなりますが、剛性や強度面で劣ることもありますので、そのリスクを承知の上での上級者向けといえます。レース用のロードバイクに主に使用します。
ニップルの種類
- 鉄
- 真ちゅう(ブラス)
- アルミ
の3種類があります。
鉄
鉄は一般車やスポーツ車の低価格モデルに採用されています。重量はありますが、強度、耐久性は高いです。
真ちゅう(ブラス)
真ちゅう(ブラス)はスポーツ車で多く採用されています。真ちゅうも鉄と同じく重量はありますが、強度、耐久性が高く、錆に強いです。
アルミ
アルミは真ちゅう、鉄に比べてかなり軽量ですが、強度、耐久性が劣るので、そのリスクを承知している上級者向けといえます。初心者の方が、単に「軽いから」とアルミニップルを選択するのはオススメではありません。またアルミは、高い張力でニップルをまわすと、真ちゅうに比べてニップルが若干なめやすい、という点でも、扱いが難しい素材です。舐めない工夫として、パークツールのSW-4xシリーズのような4面でニップルを押さえるスポークレンチがおすすめです。