チェーンのクリーニング
【動画解説】チェーンクリーニング
メンテナンス工具
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チェーンクリーナー
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サイドディスプレイスタンド
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ディグリーザー
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ウェス
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新聞紙(ダンボールなど)
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チェーンチェッカー
事前確認事項
※チェーンチェッカーを使用して、チェーンの伸び具合を確認します、長期間伸びたチェーンを使用した場合、チェーンリングが摩耗し、新品のチェーンにした際に歯飛びする可能性がございます、その際はチェーンリングの交換を行います。
※チェーンの伸び以外にも、錆や金属疲労が確認できるものについては交換をします。
チェーン交換の目安
- 変速数
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交換目安(伸び率)
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歯飛びの可能性あり(伸び率)
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交換目安(距離)
- 8・9・10S
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0.75%
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1%以上
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約3000Km
- 11S
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0.50%
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0.75%
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約3000Km
注意ポイント
シマノSILTECチェーンはコーティングが剥がれたり、中のグリスが流れ出たりするなどの理由でディグリーザーは使用しないようご注意ください。(中性洗剤を薄めて使用する場合などは問題ないケースがほとんどですが、アルカリ性はチェーンのコーティングに悪影響を与えるのでご使用は控えてください。)基本的には、コーティングチェーンにはチェーンクリーニングマシンでの洗浄は控え、ウエス等で汚れを拭き取るにとどめてください。
準備編
クリーニング作業をし易いように、変速をフロントインナーにします、リアはチェーンが斜めにかかっていると、クランクを回してもチェーンが綺麗に回転していきません、リア変速の段数を2~3段程軽いギアにして、チェーンが綺麗に動くように位置調整します。
ホイールのリム面が汚れないように、段ボールや新聞紙を広げてガードしてください。
洗浄編
チェーンクリーナーにディグリーザーを底から15mmまで入れます。(約30ml)
Point1:容量を計ってマジックでラインを入れておくと便利です。
Point2:シトラスディグリーザーはペットボトルや空き容器に入れ替えておくと、こぼれにくく、おすすめです。
底から30mmのラインまで水入れてディグリーザーを希釈します。
持ち手が手前に来るようにセットして、ロックします。
反時計回りに25~30回転程度クランクを回します。
※速くクランクを回転させると、チェーンが引っかかったり、液がこぼれたりします。
液漏れしない程度の速度で回すようにします。
後処理編
使い古した新聞紙やウエスと容器を用意し容器内にウエスを敷き、汚れたディグリーザーをウエスに染み込ませて、ビニール袋に入れて可燃ごみへ。※ウェルドタイトのディグリーザーは水溶性なので下水処分もできますが、最初に洗浄したディグリーザーは環境への影響を考慮して可燃ごみにします
チェーンクリーナーの中身を水道水に入れ替えて、チェーンについたディグリーザーを洗い流します、この工程は2回繰り返します。
1.底から30mmの黒ラインまで綺麗な水を入れる
2.水での洗浄も20~30回転程度クランクを回す。
3.使用した水道水は下水へ流して処分する。
チェーンについている水分をウエスやエアーダスターで乾燥させます、効率の良いエアーダスターがオススメです、ただしエアーを当てると汚れが飛ぶので、必ずウエスをあてがってください。※BBにはエアーを吹き付けないでください、微細なゴミが内部に入る恐れやグリスを流しだしてしまう恐れがあります