ハブのグリスアップ方法
【動画解説】ハブのグリスアップ方法
メンテナンス工具
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ハブスパナ
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グリス
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ディグリーザー
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ウェス
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プラスドライバー(マイナスドライバーでも可)
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事前確認事項
ハブの構造
シマノのハブなどで、カップ&コーンタイプのベアリングと玉押しを使用したハブは定期的にグリスアップが必要です。 ハブはハブボディ(フランジ含む)・ベアリング・玉押し・ロックナット・ハブ軸で構成されます。
画像は、フリーハブをばらしたイメージ画像です。 本体、軸(5番)、ベアリング(4番)、玉押し(6番の右側と3番の左側)、ロックナット(6番の左側と3番の右側)が主な構成物になります。
ベアリングの働き
ベアリングはホイールの回転を円滑にするための鋼球です。
ホイールが回転する際、ベアリングも中で一緒に回っています。
その為、玉押しの締めこみが強いとベアリングが回り難く、 弱ければガタつきが出てしまいます。 ベアリングに削れ、凹みが無く、玉押しがガタツキなく適正に取り付けられていることがベアリングの働きには重要であり、ホイールの正常な動作には欠かせない要素となります。
カップ&コーン式のハブのグリスアップは、グリスを充填した後にハブスパナを使用して玉あたりを調整します。 ハブスパナには様々なサイズがあります。ご使用のハブにあったサイズを選ぶか、セットで購入しておくと便利です。
ゴムシールを外し、ロックナットを外す
ハブ内への水や異物が極力入らないようにするため、ゴム製のシールが付いています。細い針やマイナスドライバーで取り除きます。
外したら、使用されているナットに適合したサイズのハブスパナを使用して、ロックナットを外します。内側は固定させ、外側のハブスパナを回すようにします。
正ネジです。
シャフトを取り外し、ベアリングを抜く
フリーボディと反対側のロックナットを取り外し、次に玉押しを取り外すと、中のベアリングが見えます。 グリスがスカスカになっている場合は、この時点でぼろぼろっとベアリングが出てきますが、グリスが残っている場合は、指で一つずつ取り出します。
その際、綿棒やピンセット、磁性を持ったドライバーを利用すると便利です。
磁性がないドライバーは、磁石に近づけると簡単に磁性を持たせることが可能です。
同じ要領でフリーボディ側もベアリングを取り外します。
ベアリングのクリーニングと傷のチェック
取り外したベアリングは左右でそれぞれまとめ、数を確認して紛失しないように注意します。
ディグリーザーを吹きかけて、ウェスでグリスや汚れを落としておきます。
ベアリングにサビや欠けなどがないか確認し、あった場合は交換します。
同様に、シャフトや玉押しもチェックとクリーニングを行います。ただし、シャフトや玉押しにゴム製のシールがある場合はディグリーザーを使わずにウェスで清掃します。
ハブ本体のクリーニング
ハブ本体にディグリーザーを吹きかけると、シールとなるゴムを痛めてしまう恐れがあるため、ゴムシールを痛めないディグリーザー以外は吹きかけないようにします。 ウェスで清掃し、内部のベアリングの当たる部分に傷などがないか確認してます。
大きなキズがあった場合、原則補修パーツでの交換はできないため、ハブ自体の交換になります。
グリスの充填
グリスガンを利用すると、充填しやすいですが、指での充填方法をご紹介します。 指先にグリスを盛って、カップ部分に塗っていきます。
満タンにはせずに、画像のようにカップ部分表面に行き渡る位に塗ります。
フリーボディ側、反フリーボディ側どちらも塗っておきます。
ベアリングの配置
ベアリングが左右で同じ数か確認し、手のひらにグリスを付け、予めグリスを馴染ませておきます。こうすることで、ベアリングをカップに入れた際、ずれにくくなります。
フリーボディ側からベアリングを一つずつ入れていきます。
入れたら、玉押しで蓋をし、玉押しを押さえながら反フリーボディ側のベアリングを入れていきます。
入れ終わったら、玉押を手で仮止めします。
ハブスパナを利用して調整
フリーボディ側と、その反対側にハブスパナを入れて、ガタのない、それでいてゴリゴリしない位置でフリーボディの反対側のナットを締めます。
2枚のナットのうち内側は動かさず、外側を右回りで締めこんで固定します。 固定したら、ホイールを押さえながらシャフトを掴んで上下に揺らしガタの確認をします。
わずかなガタがあるだけでも、時間の経過と共にハブを痛める原因となるため、細心の注意を払って行います。
シャフトを回転させてスムーズさの確認を行います。
上下にシャフトを揺らしてガタがなく、回転もスムーズならば完成です。再度ゴムシールを入れ、スプロケットをはめれば終了です。