英式バルブの虫ゴム交換
メンテナンス工具
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空気入れ
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事前確認事項
タイヤの溝の残量、タイヤ側面に亀裂が入っていないことを確認します。溝がなかったり、永い間放置していたりして亀裂が入っているタイヤは虫ゴムの交換ではなく、タイヤ、チューブの交換をしてください。
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溝がないタイヤ -
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側面に亀裂の入ったタイヤ
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それはパンク?
しばらく乗っていなかった自転車に空気を入れたら、1日で空気が抜けてしまった・・・。
こまめに入れているのに、2~3日で空気が抜けてしまう・・・。
パンクだから自転車屋さんに持ち込まないと!
あさひでもご相談いただくことが大変多い事例です。
自転車屋さんに持ち込む前に、虫ゴムの劣化を疑ってみてください。
虫ゴムとは
虫ゴムは、シティサイクルなどに多く採用される英式バルブ(イングリッシュバルブ)の空気逆流防止弁です。
ゴム製で劣化しますので、定期的(1年に一度位)に交換が必要です。
虫ゴムセット
虫ゴム交換手順 1
先端のキャップを外します(これを取り除いても空気は抜けません)
虫ゴム交換手順 2
ナットを左に回し、緩めます

そのままバルブを抜きます

虫ゴム交換手順 3
中の虫ゴムをチェックし、画像のようになっていたら劣化していて、空気を保持できないため、新しい虫ゴムに交換するか、バルブを交換してください。

又は、ゴム自体がバルブについていない場合、虫ゴムの入っていた筒状の中に残っている場合があります。
その場合はピンセットなどで取り除いてください。
画像のような、「スーパーバルブ」を使用することで、長期で虫ゴムの交換をせずに使えるバルブもあります。
虫ゴム交換手順 4
古い虫ゴムを外し、新しい虫ゴムを入れていきます。
入れる際に多少の力が必要ですが、どうしても入らない場合は水につけ、滑らせるように入れます。必ず、バルブの根本まで覆うように入れてください。浅いと空気が保持できません。

空気を入れます
虫ゴムを交換して、元通りにしたら空気を入れますが、最初の5プッシュ位は、タイヤを多少浮かせて空気をいれます。
これは、チューブがタイヤのビード部に噛みこまないようにするために行います。
(タイヤビード部にチューブが噛みこんでいると、空気を入れた際に、チューブがバーストする恐れがあります)


空気を入れ終わったら、一周タイヤを回してみて、タイヤ側面が均等にリムに収まっているかを確認します。
キャップをすれば完了です。
なお、これでも1日も経たない内に空気が抜けてしまう場合はパンクの可能性が高いため、自転車店にお持ち込みください。