
TOPICS
- 大阪府で開催されたクリテリウムレース
- 佐藤選手【西宮丸橋店/E1】
- 川勝選手【新金岡店/E1】
- 竹中選手【奈良店/E2】
- 後藤選手【静岡インター通店/E3】
- 中村選手【本社/M】
- 次のレースは岐阜県不破郡関ケ原町で行われる第15回JBCF伊吹山ドライブウェイヒルクライム
大阪府で開催されたクリテリウムレース
4月7日(日)に大阪府堺市にある海とのふれあい広場特設コースで「第1回JBCF大阪クリテリウムin堺浜」が開催されMiNERVA-asahiの選手たちも参戦しました。
※自転車レース特有のルールや用語はこちらでご説明しています。
例年であれば大阪市の舞洲でクリテリウムレースが開催されていましたが、2025年に開催する大阪万博の影響により、今年からは堺市に会場が変更となりました。
この堺浜の会場では、サイクルロードレース協会(CRRA)が主催する「堺浜クリテ」が年5戦ほど開催されており、関西を拠点とする選手であれば馴染みあるコース。堺市と大阪市の境にある大和川の河口エリアに作られた広大な埋め立て地が会場となっており、コースのすぐ横には大阪湾が広がるロケーション。
コース自体は起伏が無く4つの大きなコーナーからなる歪な形のオーバルコース。しかし、天候や時間帯によっては海風が強く吹き、風向きと風速によっては選手を苦しめます。しかし、その風を逆手に取って勝負することもでき、脚力だけではなく経験と作戦が求められるレースとなります。
<<コースマップ>>
出典:「第1回大阪クリテリウムin堺浜テクニカルガイド」より
今回のレースに参戦した選手は下記となります。
<<E1>>0.95km×27周=25.65km
川勝選手【新金岡店勤務】
佐藤選手【西宮丸橋店勤務】
<<E2>>0.95km×20周=19.0km
竹中選手【奈良店勤務】
<<E3>>0.95km×16周=15.2km
後藤選手【静岡インター通店勤務】
<<M>>0.95km×16周=15.2km
中村選手【本社勤務】
今回、MiNERVA-asahiから参戦した選手のレースレポートを、ぜひご覧ください。
佐藤選手【西宮丸橋店/E1】

リザルト=1位
今年は例年の舞洲でなく堺浜で開催され、第1回とありますが、同じコースで年6回のホビーレースが開催されていて、ほぼ毎回参加しており入賞率も悪くなく得意なコース。
JBCFでは6年前にE1に上がり、入賞は何度かあれど優勝したことはなく、狙うならここだと思いターゲットレースとしていました。
レース前の試走で感触を確かめるべく10秒モガキを2回、Ave1200wとかなり調子はよく、レース前にはチームメイトの川勝選手と作戦会議し、川勝選手が序盤にアタックをして逃げを試みる、それが難しいなら私のスプリントに切り替えてアシストしてもらう作戦でした。
事前の予報では雨マークでしたが、天気は好転し晴れの中スタート。
序盤は脚を温存するため集団後方にいましたが、参加選手が約70人と多く、集団がごちゃつき落車や中切れのリスクが高いので集団前方にあがります。
走り慣れた堺浜のコース、あがりどころが分かっているのもありますが、好きなタイミングにあがれるのは調子の良い証拠。
その後、何度かアタックがありますが、大きな逃げはないままレースは終盤に。
川勝選手が自分を探す素振りをしていたので後ろに付き、ここまでは理想的な展開。
これだけ上手くいくのは2度とないかもしれないので、後で川勝選手に怒られても構わない位の勢いで指示を出し、私の走り易いように走ってもらいます。
終盤で原田選手【TTGミトロング-V】と新村選手【Panasonic Racing】の逃げが決まり、原田選手は元チームメイトであり、今でも良く一緒に走る練習仲間で、彼が勝つならそれも良いかと思いましたが、それに乗りたかったであろう川勝選手はメイン集団にステイする覚悟を決めてくれたので、今回は負けるわけにはいきません。
好位置をキープしたまま最終周回へ。
逃げとの差は5秒。1周回が1分程のコースでこの差はかなり厳しい。
バックストレートに入り集団の先頭が前田選手【ORCA CYCLING TEAM】から川勝選手に交代。
まだ距離があるがタイミング的にここしか無いと「全力で!」と川勝選手に叫び、川勝選手が全力で踏み自分を牽いてくれます。
その牽きは強烈で他の選手は横からあがる事ができません。
事前にどこまで牽くかは決めておらず「限界で失速しそうになったら合図して左に」とお願いしていました。
バックストレートが終わりトイレ前を通過 。
もう少し行ってほしいがそろそろ川勝選手もキツそうか?という所で合図、川勝選手が先頭から離れます。
お陰で誰にも邪魔されることもなく、自分のラインが選択でき、最終コーナーを集団の先頭で入ります。
前を走る逃げの2人はもう射程圏内に。
クランクのレコードラインに先行の2選手がいるので、その外側を選択し後続は更に外を回らないといけない理想的な展開に。
クランクを抜けて全力で踏み、逃げていた2人をパスして先頭に。
これは行ける!
先日のレースではゴール直前で油断して差されたので、最後まで踏み切ります。
ゴールした瞬間“ガッツポーズ!”しようとしたら、左から『俺や!』とリーダージャージの武井選手【TRYCLE.ing】の声が。
スプリントでは差される方は分かりにくいですが、差す方はよく分かるもの。私も過去に何度もありました。
武井選手が言うならそうだろうと肩を落とし、叫びながらハンドルを叩き川勝選手らと合流し、川勝選手に侘びながら、得意コースでここまでやって最高のアシストをしてもらってもダメだった悔しさと申し訳なさに涙が浮かびます。
しかし、その後の写真判定の結果わずか3cmの差で逃げ切っており自分の1位が確定しガッツポーズ!
地獄から天国とはこの事で、いい歳してわずか数分で悔し泣きと嬉し泣きを体験する事に。
E1に昇格して6年間、年も重ねてもう無理だと思っていましたが、レースを続けてきて良かったと思える瞬間でした。
自分を犠牲にしてもアシストしてくれたチームメイトの川勝選手には感謝しても足りないぐらい。
まさにチーム一丸となって勝ち取ることができた勝利となりました。
川勝選手【新金岡店/E1】

リザルト=54位
これまで何百周と走っている「堺浜クリテリウム」が初めてJBCFレースとして採用され、チームからは佐藤選手と2名で出走。
コースとの相性もいい佐藤選手で狙います。
レース時間は約35分ということで、序盤からハイスピードでレースは進みます。インターバルが少なく、集団のスピードは常にあがりっぱなし。
何度か攻撃してみるものの、全く逃げが決まる雰囲気はありません。
7周回毎に設けられた中間のポイント賞もチャレンジしたかったけれど、タイミングが悪くてノーチャンスに終わってしまいます。
みるみるうちに周回を重ねていき、残り8周回くらいから佐藤選手との合流を図ります。
合流してからはしっかりコミュニケーションを取りながら、逸れないよう、位置を下げないよう、スプリントに向けて集中力を高めます。
ラスト2周回で原田選手【TTGミトロング-V】と新村選手【Panasonic Racing】がアタック。
先行する2名に対して5秒程度のリードを許したまま、前田選手【ORCA CYCLING TEAM】、自分、佐藤選手の順で最終周回へ。
バックストレートで前田選手から先頭を代わり、佐藤さんから「全開で!」と声がかかる。
先行の2名の吸収とまではいかなかったが予定通り最終コーナー手前まで佐藤選手を全開で牽いて、自分の役割は終了。
集団最後尾でのゴールとなりました。
佐藤選手の結果は、測定チップの速報では2位と発表されましたが、写真判定の結果ジャッジが覆り見事優勝となりました!
佐藤選手のE1初優勝をアシストし、チームとして勝ち取ることができ本当によかったです。
竹中選手【奈良店/E2】

リザルト=16位
レーススタートから積極的に動き集団前方をキープします。
9周回目に大澤選手【BREZZA-KAMIHAGI】とタイミング良く抜け出し、2人で逃げの展開になりますが、集団から大きくギャップを得ることができず2周回で吸収されます。
その後も散発的にアタックがかかり逃げるような動きはありますが決定的な動きはなく、4名ほどが5秒先行した状態でラスト2周回へ。
このタイミングで逃げグループにブリッジして、先頭をキープしたままラスト周回に入れればベストでしたが、集団は逃げを吸収して最終周回へ入ります。
バックストレートで上手く位置どりができず集団中盤で最終コーナーに入り、コーナー開けに目の前で連続して2回落車が起こりギリギリで回避しそのまま16位でゴールとなりました。
最後の展開で先頭10番以内で最終コーナーに入れない時点でレースは終わってしまっていましたが、自分の脚質的にスプリントでの勝ちは望めないないので、それまでの展開でいかに上手く集団内を立ち回るかが勝ちに繋がるとはっきり分かったレースとなりまし。
後藤選手【静岡インター通店/E3】

リザルト=19位
リアルスタートから先頭付近に位置取り、番手を落とさないよう走行します。
2周回目のホームストレートを先頭で通過した時に後方で落車があったらしく、前に出ていたことで回避。
アタックが散発していましたが、バックストレートの向かい風が弱くそこで追いつくことが容易だったので、逃げが決まることはありませんでした。
落ち着いて序盤・中盤と常に先頭付近をキープする事ができ、集団内の2番手で最終周回に突入します。
コントロールライン付近で先頭の選手と若干距離があったので追いつくために踏みますが、追い付いた時点で脚をほぼ使い切ってしまい、そのままバックストレートで先頭に出ますが、加速ができずに後方選手に次々追い抜かれてしまいます。
その後は、踏み直すこともスプリントもできず集団内でゴールとなりました。
中村選手【本社/M】

リザルト=4位
春の大阪でのクリテリウム。いつもと違うのは「舞洲」ではなく堺浜クリテでいつも使っているコースで行われること。
普段の堺浜クリテリウムでは海風がとても強く、特にバックストレートが向かい風になった時は集団は前を牽きたがらないので、思惑が一致した時は逃げが決まりやすくなるコースです。
自分としては向かい風の中抜け出して逃げ切りたかった。
しかし、風が弱く集団が活性化すると勝ち目がないので、意地でもスプリントにはもっていきたくなく、可能なら少人数での逃げ切りを決めたいと考えていました。
午前中は比較的強めの風が吹いていましたが、マスターズが開催される時間帯には微風程度にまで落ち着いてしまい、この会場で自分の苦手とするコンディションになってしまいました。
レースがスタートし、いつも通り山崎選手【mkw】が開幕アタックで先行します。
自分もこれに反応し集団はどのくらい反応してくるのか振り返ってみると、割とすぐに追ってきました。
やはり逃げを決めるのは難しそうだと判断。
そう思って最初のポイント賞直前の周回から、吉岡選手【soleil de lest】がアタックをするので自分もそれに乗っかり、しばらく二人で走ると、リーダージャージの遠藤選手【Roppongi Express】が追いついてくれたので3人での逃げの状態に。
これはいける!!
と思ったのもつかの間、吉岡選手はポイント賞の獲得と共に集団に戻ってしまい、それから数周回は遠藤選手と2人逃げの状態へ。
向かい風区間は自分が全牽きし、追い風は任せる…というペースですが、あまりペースはあがりません。
風がほとんどなくなりペースがあげやすい集団も少しずつ差を詰めてきて、しばらくして吸収されました。
逃げ吸収前に少し脚は残していたので、このタイミングでカウンターが出れば協調したかったのですが、ここで集団はまさかのスローペース化。
その後はアタックが散発するも決まらず膠着状態。
そんな中、集団の真ん中に閉じ込められて身動きが取れない状態となってしまい、残り2周のタイミングで数人が飛び出るも誰も追いません。
自分は集団に押し込められてしまい、これはまずい…と何とか道を開けて前に追いつくも、すでに最終周回。
自分は少し脚を使った状態で残り800mへ。すぐ後ろには集団。自分の中では最悪の展開でした。
スプリンターをふるい落とせなかったこの時点で優勝は難しいですが、何とか表彰台を…と、ロングスパートで最終コーナーを先頭で入りますが、圧倒的にスプリント力で勝る遠藤選手、辻選手【TeamZenko】、山崎選手に捲られて4位でフィニッシュとなりました。
次のレースは岐阜県不破郡関ケ原町で行われる第15回JBCF伊吹山ドライブウェイヒルクライム
4月14日(日)に岐阜県不破郡関ケ原町の伊吹山ドライブウェイで行わる「第15回JBCF伊吹山ドライブウェイヒルクライム」にMiNERVA-asahiの選手達も参加を予定しています。
伊吹山ドライブウェイで開催されるヒルクライムレースも、ここ数年でこの時期の恒例レースとなりました。
毎年、冬の間は積雪のため通行止めとなっていますが、春先の伊吹山ドライブウェイ開通に合わせてヒルクライムレースが行われています。その年の積雪量や除雪の具合によりゴール位置も変わる為、現段階ではフルコースでの開催かショートコースとなってしまうか分かりませんが、最長で15km、平均勾配6.9%、標高差1,036mのヒルクライムレースとなります。
今後もMiNERVA-asahiは更なる高みを目指して全力でペダルを漕いでいきますので、引き続き皆様からの応援・ご声援をよろしくお願いいたします。
過去のMiNERVA-asahiのレースレポートはコチラをご覧ください。