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- 北海道で開催されたUCIグランフォンドワールドシリーズ・ニセコクラシック2025
- 布田選手【仙台長町店勤務】
- 小林(毅)選手【調布店勤務】
- 川勝選手【八尾店勤務】
- 小嶋選手【座間店勤務】
- 次のレースは第93回全日本自転車競技選手権大会ロード・レース
北海道で開催されたUCIグランフォンドワールドシリーズ・ニセコクラシック2025
6月13日(金)から15日(日)にかけて北海道ニセコエリアで「UCIグランフォンドワールドシリーズ・ニセコクラシック2025」が開催されMiNERVA-asahiから川勝選手【八尾店勤務】、布田選手【仙台長町店勤務】、小林(毅)選手【調布店勤務】、小嶋選手【座間店勤務】の4名の選手たちが参戦しました。
※自転車レース特有のルールや用語はこちらでご説明しています。
ニセコクラシック2025はUCI(国際自転車競技連合)が主催する世界的なアマチュアサイクリストの祭典の一つとして位置づけられており、今年で12回目を迎えました。国内で開催されるアマチュア(市民)レースとしては、毎年11月に開催される「ツールドOKINAWA」と並んで人気があり、国内最大規模のレースイベントに位置づけられ数多くのトップアマチュア選手が集まるレースです。
また、2026年にはシリーズの決勝戦となるワールドチャンピオンシップの開催が、同じくニセコエリアで開催されることも決定しており、今年の大会は、そのプレ大会として位置づけられロードレース以外にもタイムトライアルやサイクリング、チームリレーなどの複数の種目が実施されました。
MiNERVA-asahiの選手たちがエントリーしているのはニセコグラン・ヒラフ会場をスタート/フィニッシュ地点として140kmのコースで争われる「Grand Fondo 140km」という個人ロードレースに出場。
このレースは日本国内で開催される本格的な長距離ロードレースとしては珍しく、同じコースを複周回する周回コースで競われるのではなく、一般公道を使った140kmのワンウェイコースで行われ、スタートからアップダウンを繰り返しながら北海道最高KOMのニセコパノラマラインを越えた後に日本海まで一気に下降し、レースの獲得標高は2,370mを越える本格的な山岳コースでした。
<<コースマップ>>
出典:「ニセコクラシック2025 Technical Guide Ver. 2.1」より
今回のレースに参戦した選手は下記となります。
<<Gran Fondo 140km Age19-34>>
川勝選手【八尾店勤務】
小嶋選手【座間店勤務】
小林(毅)選手【調布店勤務】
布田選手【仙台長町店勤務】
【リザルト】
布田選手=12位 (+0:11)
小林(毅)選手=19位 (+1:47)
川勝選手=40位 (+5:49)
小嶋選手=62位 (+15:11)
今回、MiNERVA-asahiから参戦した選手のレースレポートを、ぜひご覧ください。
布田選手【仙台長町店勤務】

起床後の第一声、「今日は逃げます」と言ってた小嶋選手が宣言通りファーストアタック。
小出選手【ロードレース男⼦部】と2人逃げでパノラマラインまで。
コース自体が基本広く、インターバルがかかるようなコースではないので自分は集団中程を走ります。
感覚的にはサイクリングですが、速度自体は結構速く途中でトイレがしたくなったので、集団の最後尾までさがったら千切れそうになるレベルで踏む事になったのでトイレは泣く泣く諦めました。
パノラマラインは決して遅くはないペースで上り、頂上が近づくにつれて更にペースがあがって、集団は一列棒状に。
そのまま10番手くらいでピークを超えてダウンヒル区間に入り、チームメイトの川勝選手や石井選手【Team honeyB BIKEBAJU】が先頭でかなり踏んでるのが見え、自分もアウター×トップを踏み切り、エアロポジションで着いていきます。
前日に試走していたのでハイスピードで行けましたが、この下りで遅れた選手もいたそうなので初見だと危なかったかもしれません。
下りきってから本当の勝負の始まり。
まず、最初のアップダウン区間で川勝選手が単独逃げを開始し、追走になりそうな動きにはチェックに入りつつ、かつ自分自身はなるべく脚を使わないように意識しながら上りをこなします。
川勝選手の逃げが吸収されてから、真鍋選手【EMU SPEED CLUB】や佐々木選手【TeamGOCHI】などクライマー勢が10秒程先行し、自分はその後ろでオールアウトしないギリギリで上り、ちょうど頂上で前をキャッチ。
振り返らなかったので何人ついて来てるかわからなかったのですが、この時点で18人ほどだったようで、結構多い印象。
あとはゴールまで細かいアップダウンが続くのみですが、正直ここから勝てるビジョンが見当たらず、自分を含めて、ゴール前のスプリント勝負を避けたい選手が、上りの度にアタックするものの、常に大前選手【Roppongi Express】がチェックに入って抜け出しを許してくれません。
結局誰も抜け出せずに、牽制状態のままゴール前の上りへ。
最後は、この上りをどれだけもがけるかの勝負になりましたが、自分は全くもがけず集団後方の12位でゴールとなりました。
小林(毅)選手【調布店勤務】

公道ラインレースのニセコクラシックが、昨年と逆周メインのコースで行われました。
68km地点からKOMに向かうパノラマラインと120km付近から始まる4kmの登坂を含むコースで、2つの大きな上り以外にもアップダウンの多いレイアウトで獲得標高は2300mを超えます。
早朝からのレースに不安がありましたが思ったより気温も高く身体も動き、スタートからスプリントポイント辺りまではスローペースでレースは進行します。
集団内で楽をしながら補給を意識して摂り、先頭に出ることもありましたが他の選手も含め基本即ローテーションを回します。
パノラマラインの長い上りが待っているので、集団はそこまではあまりペースをあげたくない印象でした。
1時間を過ぎたあたりでチームメイトの小嶋選手が小出選手【ロードレース男⼦部】と逃げていることを知り、今回はチームプレーをする予定ではなかったのでチェックなどは行いませんが、ローテーションはパスします。
パノラマラインのスタート辺りからペースがあがり、補給所の辺りで小嶋選手を吸収して、その後はKOMまで所々ペースをあげながら上りをこなしていきますが、普段のJBCFレースにはない長い上りでかなり消耗してしまい、KOMを集団最後尾で通過しましたが、この時点で集団は40名ほどに減っていたように感じました。
自分から逃げやアタックすることも考えていない訳ではなかったですが、上りのペースを見てこの後は集団に食らいついて上位25%に入ることのみを考え走ります。
下り始めを勘違いしてKOMで脚を止めてしまい集団から少し遅れてしまいましたが、すぐに集団復帰して下りは全力でエアロポジションをとって番手をあげます。
上り終った後がかなりきつかったので次の上りまではペースがあまりあがらないことを祈りながら集団中盤でアップダウンをこなします。
途中、チームメイトの川勝選手が下りでアタックし、集団は若干牽制モードで次の上りで吸収すればという雰囲気になり、最後の補給所後の上りから集団はハイペースで上っていきます。
この上りの頂上手前約600m地点でついていけなくなり集団からドロップしてしまい、少し休んで全力で追いますが集団が速く追いつくことができず、同じくドロップしてきた2人の選手とグルペットを形成しますが、2人ともあまりペースをあげられる様子ではなく、上り終わりで前に見えた集団は20名程度なので、このままゴールすれば最低限の上位25%は確実で、後ろに別の集団が見えない状況なので無駄にはしたくありませんでした。
残り距離のほとんどを1人で牽くことになりましたが、ペースを保って19位でゴールとなりました。
川勝選手【八尾店勤務】

6:00にレースはスタートし、チームメイトの小嶋選手がリアルスタートと同時にアタックし、小出選手【ロードレース男⼦部】と2名の逃げグループとメイン集団との差は最大5分まで開きました。
メイン集団は完全にサイクリングペースで、前半の70kmを消化してパノラマラインへ向けて徐々にペースをあげていきます。
どうやら小嶋選手が68km地点のスプリントポイントをトップで通過したらしい。
上りでは佐々木選手【TeamGOCHI】や真鍋選手【EMU SPEED CLUB】など、強豪クライマー勢がペースをあげ、山岳賞が設定されたKOMまで約1.5kmで富士ヒルクライムチャンピオンの石井選手【MASXSAURUS】がアタック。
あわよくば山岳賞をとれればと思い追走しましたが、届かずKOMは3位で通過します。
高速ダウンヒルでは23年大会優勝の石井選手【Team honeyB BIKEBAJU】がかなりスピードをあげていました。あとでデータを見ると11.4kmの下りを10分ほどで下っていました。
下り終えてゴールまでは30km。
アップダウン区間でアタックが散発し、この動きで自分が単独で抜け出す形になり、こうなった以上は行くしかないので、いけるところまでペースで頑張ります。
10kmほど単独で走り、メイン集団から25秒先行したまま最後の上りへ突入しますが、1kmほど上ったところで吸収され、その時点で脚がいっぱいになってしまいドロップし、そこでレースは終わってしまった。
最終的に10名ほどのグルペットで完走しましたが、先頭からは約6分近く遅れてのフィニッシュとなり、悔しいけれどとても楽しい4時間でした。
小嶋選手【座間店勤務】

レース当日の朝、起きてから「今日のレースは逃げよう」と決めました。
「63km地点のスプリントポイントでトップ通過を必ずする」「出来なかったら自転車を辞める」と覚悟してスタートします。
ローリングスタートが終わりリアルスタートの0km地点でファーストアタック。
1人が付いてきてくれて2人になりましたが、あまり前を牽いてくれず、それでも構わず逃げに行くことに。
15kmのちょっとした上りで後ろから何名かの選手がジョインし、その中で小出選手【ロードレース男⼦部】が、1番逃げ脚があり逃げたいと言う意思があったので同調します。
上りで今度は小出選手と2人になり、後ろから4名が合流しようとしていましたが構わず2人でローテーションします。
平坦は横風と小出選手がエアロポジティブだったので後ろにいてもキツいですが耐えます。
途中バイクに乗る審判から4分30秒のリードがあると伝えられて、補給もしっかり摂りながらスプリントポイントをトップで通過。
細かなアップダウンで結構脚にきていたのですが、とにかくKOMまでは逃げたかったので我慢し、パノラマラインに突入してからの勾配は緩いがボディーブローのようにダメージが蓄積されてきます。
ちょっとした下りで何とか脚を休めますが、とてもキツイ。
補給地点から2km手前でドロップしてしまい、そのまま集団にも着いてくことが出来ず、あとはグルペットでゴールとなりました。
次のレースは第93回全日本自転車競技選手権大会ロード・レース
6月22日(日)に静岡県伊豆市にある日本サイクルスポーツセンター(通称:日本CSC)において「第93回全日本自転車競技選手権大会(以下、全日本)」が開催され男子エリートと男子マスターズに、それぞれMiNERVA-asahiの選手たちが参加を予定しています。
去年も同時期に開催されMiNERVA-asahiからも2名の選手が参戦しましたが、今年も全日本自転車競技選手権大会の時期となりました。
全日本は各競技種目において1年に1度しか開催されず、全日本で優勝した選手は同種目参戦時に日本一の証であるナショナルチャンピオンジャージを1年間着用することができます。
また、この全日本のエリートカテゴリーには誰もがエントリーできるわけではなく、指定されたレースで一定の成績を残すなどした選手のみがエントリーすることができるレースになっています。
普段のエリートカテゴリーのレースとは違って、格上のプロの選手たちも一緒に走るため、かなりハイレベルなレースとなりますが、今後もMiNERVA-asahiは更なる高みを目指して全力でペダルを漕いでいきますので、引き続き皆様からの応援・ご声援をよろしくお願いいたします。
過去のMiNERVA-asahiのレースレポートはコチラをご覧ください。