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- 第57回JBCF東日本ロードクラシック
- 川勝選手【新金岡店/E1】
- 布田選手【名取店/E1】
- 小林(将)選手【新座店/E1】
- 小林(毅)選手【八王子楢原店/E1】
- 大倉選手【港北電動アシスト館/E1】
- 能戸選手【浜松幸店/E1】
- 常富選手【静岡インター通店/E2】
- 中村選手【本社/マスターズ】
- 堀井選手【池田店/マスターズ】
- 次のレースは山口県で開催される第14回きらら浜クリテリウム
第57回JBCF東日本ロードクラシック
4月29日(土)〜30日(日)に、群馬県利根郡みなかみ町にある群馬サイクルスポーツセンターで「第57回JBCF東日本ロードクラシック」が行われ、あさひ公式レーシングチーム「MiNERVA-asahi」の選手達も参戦しました。
※自転車レース特有のルールや用語はこちらでご説明しています。
播磨中央公園で2週間前に開催された西日本ロードクラシックに続いて、今回は群馬サイクルスポーツセンターで東日本ロードクラシックが開催されました。
過去のレースでも幾度となくレースが行われたことのある群馬サイクルスポーツセンターですが、今回の東日本ロードではE1クラスタとしては最長距離となる138km(6kmのコースを23周回)のレース距離で争われます。
前回の播磨での西日本ロードクラシックの時も朝から降り出した雨と、まだ春先のため気温もそれほどあがらず、選手たちにとっては非常に厳しい条件の中でのレースとなり、低体温によりDNFとなる選手も多くいました。
今回の東日本ロードクラシックでも、事前の週間天気予報では、あいにくの雨予報が。また、会場となる群馬サイクルスポーツセンターは、群馬県内とはいえかなり県北部に位置し、一山超えれば新潟県と言う立地。長いレース距離だけでなく寒さによる体力消耗に対しても対策が必要となりました。
また、今回の東日本ロードでもE1クラスタを10位以内で完走すると6月に伊豆の日本サイクルスポーツセンターで開催予定の全日本自転車競技選手権大会へ出場するための権利が獲得できる大事なレースとなっています。
<<コースマップ>>
出典:「第57回JBCF東日本ロードクラシック」テクニカルガイドより
今回のレースに参戦した選手は下記となります。
・E1(6km×23周=138km)
川勝選手【新金岡店】
布田選手【名取店】
大倉選手【港北電動アシスト館】
小林(毅)選手【八王子楢原店】
小林(将)選手【新座店】
能戸選手【浜松幸店】
・E2 (6km×15周=90km)
常富選手【静岡インター通店】
・マスターズ(6km×8周=48km)
中村選手【本社】
堀井選手【池田店】
今回、MiNERVA-asahiから参戦した選手達のレースレポートを、ぜひご覧ください。
川勝選手【新金岡店/E1】
リザルト=3位
レース開始後、1時間程度経過してから4人の逃げが決まり、タイム差は1分〜1分半のまま、しばらくレースは推移します。
少しづつ逃げグループとのタイム差が縮まり、15周回目に高岡選手【Roppongi Express】、初川選手【ORCA CYCLING TEAM】、チームメイトの布田選手ら各チームのエース級がブリッジに成功し、元々逃げていた4名を含む10名ほどのグループが形成され16周回目に突入となります。
自分は布田選手が前のグループに入っていたため一旦集団待機を選択しましたが、先頭グループのメンバーを見てブリッジを狙ってアタック。
上り区間で追いついたものの、高岡選手が単独先頭で少し先を走り、10名弱のグループはバラバラになっており崩壊状態。
そのまま全員パスして能登選手【京都大学自転車競技部】と2人になり、一気に高岡選手のところまで追いつきたかったのですが5秒ほど届かず。後ろを振り返ると後続の集団は再びひとつに。この時点で残りのレース距離は約40km。風も強く、自分は集団に戻る選択をしました。
高岡選手とのタイム差は1分15秒まで開き、メイン集団は50名ほどいますが、スピードはあがりきらず。
先頭とのタイム差が縮まらないまま、21周回目に石田選手【スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ】がアタックし、自分もこれに反応して深澤選手【soleil de lest】、能登選手と4名の追走集団が形成されました。
そこから石田選手がドロップし追走集団は3人に。高岡選手との差は1分15秒のまま縮まらず。後ろのメイン集団とは30秒差。
何がなんでも後ろのメイン集団からは逃げ切りたい。とはいえ、ここまで130km近く走っており脚はかなり厳しい。
最終周回、上りで能登選手のペースについていけず深澤選手と2人になってしまい、ここで後続のメイン集団に飲まれてしまうと、これまでの努力が全て終わってしまうので、自分のためにもチームのためにも必死でペダルを回します。
最後は、なんとか集団から逃げきることができ、深澤選手との3位争いに競り勝って今年初の表彰台をゲットすることができました。
今期これまで100km超えのロードレースはリタイアが続いていたので、チームメイトのおかげでようやく結果を出すことができてひと安心です。
また、MiNERVA-asahiとしては活動開始4年目にして初めてチームランキングトップに立つことができました。
さらに、6月の全日本自転車競技選手権大会の男子エリートには、布田選手と2人で出場できる予定です。チームから複数人出場するのも初めてなので、しっかり準備して臨みたいと思います。
布田選手【名取店/E1】
リザルト=19位
スタート後、しばらくしてから4人の逃げができ、10周程完了時点で1分15秒まで開きます。
後続のメイン集団前方は高岡選手【Roppongi Express】や中里選手【Rapha Cycling Club】が引いているのが見えたので、一気に先頭にあがりローテーションに加わりますが、逃げにチームメイトを乗せている他チームの選手に抑えられてしまいます。
その後、集団全体のペースがあがり、タイム差が10数秒まで縮まったタイミングで高岡選手が先頭の4名にブリッジ。それに合わせて自分もブリッジします。
この動きに中里選手、初川選手【ORCA CYCLING TEAM】、チームメイトの川勝選手らが乗ってくれて有力選手10人程で抜け出せる展開に。
が、メイン集団がそれを容認するはずもなく吸収せれてしまいます。
その逃げの中で若干先行していた高岡選手も、この時点ではすぐ捕まるだろうと思っていましたが、結局これが勝ち逃げとなってしまいました。
その後は、またメイン集団内で終盤のアタックに備えて待機します。
ラスト4周回くらいに川勝選手を含む4人がアタック。
自分はその追走に入ります。追走メンバーも初川選手、U19リーダー島崎選手【北海道帯広南商業高等学校】、サルマ選手【津末レーシング】と強力なメンバー。
結局、自分のいたグループまではメイン集団に吸収されてしまいラスト2周回へ。
スプリントに備えて脚を残す選択肢もありましたが、川勝選手を逃げきらせることに集中し、スプリントする脚はもう残っていませんでしたが、最後はもがいて19位でゴールとなりました。
小林(将)選手【新座店/E1】
リザルト=46位
138㎞の長丁場のレース。出走人数も約130名と多く、後方から前方に上がる体力を温存しておきたかったので、スタートはローラーで早めにアップを済ませ、試走は省き前方でスタート出来るように早めに並びます。
レース前半はチームメイトの大倉選手、小林(毅)選手、能登選手、自分の4人で集団前方に位置しながら周回を重ねます。
途中4名の逃げが出来たときには反応が出来ず、じわじわと脚に疲労がきていました。
レース中盤には、集団の前方に位置することが厳しくなり、位置を下げながらも、一定ペースで周回を重ねていきます。
ラスト2周回で集団からドロップしそうになりましたが、完走が目前なので、なんとか耐えて集団後方の46位でゴールしました。
小林(毅)選手【八王子楢原店/E1】
リザルト=50位
後方からのスタートでしたが、すぐに先頭へ上がり、他チームの選手の飛び出しに備えます。
2周回目完了時には奥山選手【YURIFitCyclingTEAM】や、関東のレースで名前を聞くことの多い若手選手を含め10名ほどのパックに入りましたが上手くローテーションが回らず、そのままメイン集団に吸収されてしまいます。
その後、4人の選手による逃げが形成された少し後、深澤選手【soleil de lest】と飛び出してブリッジを試みますが追いつくことは出来ませんでした。
チームメイトの川勝選手からの声掛けもあり、その後の逃げへのブリッジに備えて待機しますが、集団のペースがあがったタイミングで上りが一気にキツくなってしまい集団後方へ下がってしまいました。
もうワンアクション起こせないかと思いましたが上りで遅れることが多く、100kmを過ぎた辺りから集団後方で耐えるのみとなってしまい、結果は50位でゴールとなり、序盤集団内で動いていた分DNF覚悟でしたが、なんとか完走することは出来ました。
大倉選手【港北電動アシスト館/E1】
リザルト=57位
幸運にも夜明け頃から降り続いた雨はやみレースがスタート。
前回のレースの反省点を生かし、今回はリアルスタート直後から頑張って集団前方に位置取ります。
その後、順調に周回をこなしていましたが、チームメイトの川勝選手に、もっと前にあがるように声をかけられましたが、そのタイミングでは動けず。
80kmを過ぎたあたりから、しんどくなってきて集団前方の動きに絡めなくなっていました。
残り3周回まではメイン集団の最後尾あたりを走っていましたが、その後は集団中ほどまで上がることができ最終周回へ。
残り1kmのバックストレートで集団20番手付近まであがれていましたが、最終コーナーでアウト側へ膨らんできた選手を避けガードレールに接触し落車してしまいました。
何とか痛みを堪えながらゴールラインまでたどり着きゴールする事ができました。
能戸選手【浜松幸店/E1】
リザルト=DNF
集団の前方からスタートし、レース序盤はそのまま集団最前を維持します。
2周回目の下り坂からの上り返しで奥山選手【YURIFitCyclingTEAM】がアタック。これに自分とチームメイトの小林(毅)選手で反応し、3人で最大7秒ほど先行します。
2周回完了付近のバックストレートの手前で追走してきたmkwやSBC Vertex Racing Teamの選手を含む複数人と合致して、7~8名の逃げが決まりかけましたが上手くローテーションが回らず、3周回目の心臓破りの坂の手前までにはメイン集団に吸収されてしまいました。
その後、4名の選手による逃げができますが勢いが良すぎて反応することできず。
メイン集団内では、常に先頭のローテーションにチーム内から小林(毅)選手、小林(将)選手、大倉選手の誰かが入っている状況を作りながら周回を重ねます。自分のこれまでのレース経験上、最も先頭を引いたように思います。
その後、逃げていた4名の選手は吸収されましたが、そこから更に集団のペースが活性化し、14周回目の80kmを過ぎたところでドロップしてしまい15周回完了時点でタイムアウトによりDNFとなりました。
常富選手【静岡インター通店/E2】
リザルト=42位
本降りの雨の中でレースがスタート。
スタート後は落車回避と逃げを追う集団の動きに反応できるよう、集団の先頭付近キープで周回をこなしていきます。
3周回目で高梨選手【レバンテフジ静岡】がスルスルと先頭に上がっていくのが見え、そのまま下りで飛び出して逃げ始めていたらしく、全く気付きませんでした。
結果的にそのまま高梨選手の独走勝利となりました。
時折ブリッジを試みる選手もいましたが決まらず、すぐに集団に吸収されるのを繰り返しながらレースは進みます。
自分はというとその動きに乗る程、脚に自信が無かったので集団の中で淡々と走っているしかありませんでした。
残り5周回を切ると、上り坂でペースがあがり始め、さらに脚がキツくなっていきます。
それでも先頭付近に残って粘りますが、残り2周回に入る手前の上り坂で集団からドロップしてしまいました。
その後、完走を目指して単独での走りとなり42位でゴールしました。
中村選手【本社/マスターズ】
リザルト=7位
Mクラスタのリーダージャージを着用して初めてのレース。スタートから慣れない緊張が走り心拍は120まで上昇していました。
チャンスが訪れたのは6周回目。
SBC Vertex Racing Teamの選手とチームメイトの堀井選手が、後半の上りでアタックして前に出ますがが、これを誰も追いません。
ここで自分がすぐに追うと他チームの選手がついてくるので、お見合いをして差を広げたところで、単独でブリッジし集団とは差が開くチャンスとなります。
ここから3人で逃げを試みて全力でローテーションを回しますが、後ろからも岸本選手【mkw】・山本選手【SBC Vertex Racing Team】の両優勝候補が猛追してきて、結局コントロールラインまでに捕まってしまいました。
そのまま最終周回に入り集団前方で坂に入ると、先にアタックを仕掛けたのは中尾選手【Team SHIDO】。
ここで堀井選手と3人で抜け出せればと飛び出して振り返るとそこに堀井選手がいません。
仕方なく中尾選手と2人で逃げようとするも、中尾選手との思惑は合わず、結局は団子状態で集団スプリントへ。
そのまま最終コーナーに入りスプリントに備えます。
コーナーを周り残り200m付近から先に仕掛けて…と言うところで、目の前に現れたのは時差出走の別クラスタの集団の姿が。
接触を回避するために自分はブレーキをかけ、この隙間を上手な判断でうまく切り抜けて先に出た選手らがゴールし先着となりました。出遅れた自分は踏み切れず無念の7位でゴールとなりました。
色んな勝つためのプランを考えながらも実行できず躊躇してしまったことが全ての敗因で情け無い限りです。最後の局面も後ろにつかず前に出られていれば、どうなっていたか。色々“たられば”を考えてしまいますが、実力と言うよりは実行力不足でした。
堀井選手【池田店/マスターズ】
リザルト=9位
レーススタート後はSBC Vertex Racing Team、mkw、COW GUMMAの選手達がアタックするのでチェックします。
残り2周回でSBC Vertex Racing Teamの選手がアタックし、自分がチェック中に後ろにはチームメイトの中村選手がいて、その後方30mぐらいに残りの集団を確認します。
これは行けると確信して全力で中村さんを牽引し、まだ少し前方にいるSBC Vertex Racing Teamの選手に中村選手がブリッジすれば逃げ切れると予想し、中村選手を発射後、2人の動向をチェックするとSBC Vertex Racing Teamの選手のペースが落ちます。
そこに中村選手がジョイントしても逃げられないと予測して、もう一度自分が踏み直して2人を追い抜かし、中村選手が自分の後ろに着いたらまた全力で牽こうと後ろを振り返ると、離れていたはずの集団がかなり近づいてきていました。
その後、残り1周回でGufo Cycle Worksの選手が鋭いアタックをしますが、集団は動かず追走しようとしましたが、すでに脚は売り切れてしまい9位でゴールとなりました。