
TOPICS
- 山口県で開催されたタイムトライアルとクリテリウムレース
- 川勝選手【八尾店勤務/E1】
- 中村選手【本社勤務/E1】
- 鉄山選手【本社勤務/E1】
- 佐藤選手【西宮丸橋店勤務/E1】
- 後藤選手【静岡インター通店勤務/E2】
- 深谷選手【南国店勤務/M】
- 次のレースは第1回木祖村タイムトライアル&ロードレース
山口県で開催されたタイムトライアルとクリテリウムレース
5月3日(土)~4日(日)に山口県山口市の山口きらら博記念公園北駐車場内特設コースで「2days Race in きらら浜2025」が開催され、あさひ公式レーシングチームMiNERVA-asahiの選手も参戦しました。
※自転車レース特有のルールや用語はこちらでご説明しています。
毎年、5月の大型連休に開催される恒例のきらら浜でのタイムトライアルとクリテリウムレース。
タイムトライアルは例年よりもレース距離が伸び、今年は1周回が2.1kmのコースを5周回する10.5kmで開催されました。
直角に曲がるコーナーも多く、コーナーの処理だけではなくコーナーを抜けてからのインターバルや、ストレート区間でいかにスピードを維持してタイムを稼ぐか、各選手の脚力だけではなくバイクコントロールのテクニックも要求されるコース設定となっています。
クリテリウムは集団内においての位置取りも重要ですが、コースが海沿いにあるため時間や天候によっては強い風が吹くこともあります。この風を利用して集団内から飛び出して、大きな逃げが決まる可能性もあるコースレイアウトになっています。
<<タイムトライアル・コースマップ>>
出典:「2days Race in きらら浜・テクニカルガイド」より
<<クリテリウム・コースマップ>>
出典:「2days Race in きらら浜・テクニカルガイド」より
今回のレースに参戦した選手は下記となります。
2days Race in きらら浜・タイムトライアル
<<E1>>2.1km×5周回=10.5km
川勝選手【八尾店勤務】
鉄山選手【本社勤務】
中村選手【本社勤務】
<<M>>2.1km×5周回=10.5km
深谷選手【南国店勤務】
2days Race in きらら浜・タイムトライアル
<<E1>>2.1km×15周回=31.5km
川勝選手【八尾店勤務】
佐藤選手【西宮丸橋店勤務】
鉄山選手【本社勤務】
中村選手【本社勤務】
<<E2>>2.1km×10周回=21.0km
後藤選手【静岡インター通店勤務】
【リザルト】
<<タイムトライアル>>
中村選手【E1】=7位
川勝選手【E1】=11位
鉄山選手【E1】=21位
深谷選手【M】=2位
<<クリテリウム>>
川勝選手【E1】=1位
鉄山選手【E1】=11位
中村選手【E1】=12位
佐藤選手【E1】=17位
後藤選手【E2】=10位
今回、MiNERVA-asahiから参戦した選手のレースレポートを、ぜひご覧ください。
川勝選手【八尾店勤務/E1】

タイムトライアル
昨年の同じレースでは3位に入ることができたので、今年も表彰台を目標に、普段乗っているロードバイクにDHバーをつけ、タイヤはCORSA PRO SPEEDを使用し、気合を入れて臨みました。
2分50秒で周回を刻めばフィニッシュタイムは14分00秒、2分55秒であれば14:30という計算となり、試走時のデータから14分15秒をターゲットに挑みます。
1周回目はゼロスタートになるため2分58秒程度、2周回目は前走者をパスするため少し踏み込み2分50秒。しかし、このラップタイムはオーバーペースとなってしまい、後半はDHポジションを維持するのもキツく、2分55秒ほどのペースに失速してしまい、最終的に14分27秒でフィニッシュし、ターゲットタイムには及びませんでした。
今シーズンはタイムトライアルのリーダージャージが新設されたこともあってか、昨年より出場者のレベルが高くなっているように感じました。
クリテリウム
きらら浜は、過去4レース中3レースで3位以内、うち1回優勝ととても相性のいいコース。
今年も高いモチベーションでレースに臨みました。
毎年この時期のきらら浜は風が強く、長いホームストレートから第1コーナー過ぎまでが横風&向かい風。
例年横風で集団は分断し、人数が減っていくので、とにかく集団の前方で展開しないといけません。
前日のタイムトライアルの結果も踏まえてマークする選手は多いですが、いずれにしても自分は単独逃げ切りを狙いたいと思い、後半になればなるほど抜け出しにくくなるので、序盤からいくと決めてスタートしました。
序盤から集団のペースは速く、細かいアタックと吸収を繰り返しながらレースは進みます。
5周回目にチームメイトの中村選手がホームストレートでアタック。
決まりはしなかったものの、市村選手【湾岸サイクリング・ユナイテッド】や、奥山選手【エキップ ホッカイドウ】ら有力選手たちがチェックに動いたため、そのあとのホームストレートで自分がアタックし、うまく単独で抜け出すことができました。
(この時点で残りは5周回、10km、15分程度だと勘違いしていたのですが、周回板は残り9周回を示しており、まだ20km、30分もレースが残っていることに気づいた…)
あとはひたすら単独で頑張るのみで、チームメイトが集団からの追走をチェックしてくれていて、タイム差は30秒程度をキープし続けました。
途中、古谷選手【湾岸サイクリング・ユナイテッド】による単独追走で、じわじわ差を縮められるタイミングがあり、追いつかれて2人での勝負になるのは避けたかったので、必死に逃げます。
15秒程度まで差を詰められる瞬間もありましたが、残り周回が少なくなるにつれ、徐々に差は広がっていきました。
最終周回は勝利を確信し、慎重にコーナーをクリアして、1着でフィニッシュラインへ。
今シーズ初優勝を決めることができました。
中村選手【本社勤務/E1】

タイムトライアル
スタート直後からコーナーで他走者の追い抜きでタイムロスしてしまい、気を取り直し落ち着いて踏み直します。
難しいヘアピンコーナーは落ち着いて処理をしてスピードにのせますが、ホームストレートに戻る直線の向かい風が試走時よりもかなりキツく、1周回目を予定よりも遅い、2分58秒で終えます。
2〜4周回目は同様に追い抜きのタイミングがコーナーに被ってしまいましたが、2分51秒と同じペースを刻み続けます。
ただ、強風のためコーナーでDHバーが握れず、ブレーキはヘアピンコーナー以外ではかけず大きなロスはなかったものの、タイムが稼げませんでした。
最終周回はペースをあげて2分49秒でまわり、合計タイムは14分19秒と、目標には10秒届かずこの時点で暫定5位。
後続スタートの選手に抜かれて7位となり、入賞には一歩届きませんでした。
クリテリウム
レースは序盤からアタックが散発し、数人先行しては追いつかれてを繰り返していきます。
逃げの展開を作りたいため、ホームストレートで集団が大きく緩んだのをきっかけに、向かい風の中踏んで自分から攻めますが、すかさずリーダージャージの奥山選手【エキップ ホッカイドウ】や、市村選手【湾岸サイクリング・ユナイテッド】が着いてきて数秒先行する形に。
しばらくして、この逃げが吸収され、そのタイミングでチームメイトの川勝選手が飛び出し、集団は見送ります。
自分はメイン集団の先頭に出て、集団のペースをコントロールし、田中選手【VC FUKUOKA】や奥山選手のチェックに入ります。
自分も脚はキツいですが、川勝選手の逃げとの差は広がっていきます。
ここで古谷選手【湾岸サイクリング・ユナイテッド】が単独追走。
自分がチェックするには厳しかったところ、同じ湾岸サイクリング・ユナイテッドの市村選手が自分に対してのチェックに入り「集団抑えませんか?」と提案され、協調することに。
向かい風区間ではペースをあげず、向かい風明けの道幅が狭くなるポイントを必ず毎周回先頭で入りペースをコントロール。
鉄山選手もあがってきてくれたおかげで、自分の負担も減り、逃げ切りは確定的になり、川勝選手はペースを落とすことなく優勝。
あとは自分のリザルトをあげるため、残り2周回でアタックをしてみますが追いつかれ、最終周回ではラストスパートのタイミングを誤り、集団に埋もれてしまい12位でゴールとなりました。
鉄山選手【本社勤務/E1】

タイムトライアル
2.1kmコースを5周回するタイムトライアル。
周回するもののテクニカルなコースではなく距離も長めのためTTバイクが有利なコースでした。
体調不良もあり2週間ほど乗れていない中、良いタイムは期待できなさそうですが、今出せる全開で走ろうと望みます。
中々思ったように踏めず、エアロポジションも徐々にキツくなり、3分を1周も切ることができず、平均ワットも自身のベストとは程遠い結果で15分19秒で21位となりました。
コンディションが良かったとしてもコーナーの処理やエアロポジションの改善・維持などタイムトライアルに向けての改善点は多くあり、次回出場の際にはフィジカル以外にも改善を図りたいと思います。
クリテリウム
前日の強風よりも更に風が強くなり、過酷なコンディションでのクリテリウム。
スタートして1周回目から逃げや集団の分裂など、強風の中序盤からかなり激しい展開となり、できるだけ力を使いたくないですが、集団から千切れたら復帰は不可能なため、スタートから出し惜しみなく走ります。
チームメイトの川勝選手、中村選手が交互に逃げに入っては吸収を繰り返し、自分は千切れてしまわないように見極めつつ走っていました。
6周回目で川勝選手が単独で抜け出しに成功し、中村選手が先頭で集団をコントロールする動きを始め、自分も加わるため前方へあがります。
ここで古谷選手【湾岸サイクリング・ユナイテッド】の抜け出しを許してしまい、すぐに前方に固まれていれば、自分か中村選手のどちらかがチェックできたと思うのですが、結果的には市村選手【湾岸サイクリング・ユナイテッド】と協調して、集団をコントロールすることができました。
奥山選手【エキップ ホッカイドウ】や田中選手【VC FUKUOKA】はじめ、メイン集団からの抜け出しを目指してアタックをかけていくため、必死に反応してチェックします。
連続して反応するのはキツかったですが、中村選手と分担したり、市村選手とも協調しており、なんとか有力選手の動きに反応することができました。
川勝選手の逃げ切りが濃厚になったところで、こうなると集団の頭を取り、チームとして表彰台へ複数名送り込むことが最善ですが、再三のインターバルから脚がかなりキツく、集団は3位争いに向けてホームストレート前の2度の直角コーナーでアタックが掛かり必死についていきます。
5〜6番手辺りで最終コーナーを抜けましたが集団先頭とはすでに少し距離がある状態で、必死に踏みますが脚も残っておらず、かつ向かい風のスプリントで全く伸びず数名に抜かれて、11位でゴールとなりました。
佐藤選手【西宮丸橋店勤務/E1】

クリテリウム
きらら浜は好きなコースですが、去年は集団の中切れにより足切りとなったので、今年は集団の前方を走るように意識します。
レースは序盤からチームメイトの中村選手と川勝選手が飛び出しますが、序盤過ぎるので決まらないのではと思いつつ、川勝選手含む7人程のパックの最後尾につきます。
後方の集団では既に分断が発生し「もしかしたらこれは行けるかも?」と思いましたが、それほど甘くはなく、間もなく吸収されてしまいます。
吸収されたタイミングで再び川勝選手が飛び出し、VC FUKUOKAと湾岸サイクリング・ユナイテッドの2人が川勝選手を追走します。
少しあいて奥山選手【エキップ ホッカイドウ】と所司選手【モジュマエリアゼロナナゴ】が追走したので、そこにジョインしようと飛び出したのですが追い付けず。
諦めて脚を休めようとメイン集団に戻ったタイミングで集団が中切れしてしまい、追走しようとしますが脚は回復しておらず、後方に残されてしまいました。
まだ残りは10周回近くあり、同じくドロップしてきた3人とグルペットを形成して完走をめざします。
最終周回に入り、完走は確定したので流す事はせず、練習も兼ねて最後はもがいてゴールとなりました。
後藤選手【静岡インター通店勤務/E2】

クリテリウム
直前に行われたE1のレースでは、強風により集団がどんどん小さくなっていたので、自分も集団の前方での展開が必須な事を確認します。
スタートから少しずつ番手をあげていき、周回を消化していくうちに、気がつけば集団は、かなり小さくなっていました。
中盤から終盤に入ったところで3名の逃げが形成され、差が大きくなる前に追いつきたいと考えていましたが、逃げグループもバラバラになっていたので無理に追う必要はないと判断。
振り返ればここで集団のペースをあげて一気に追いついておくべきでした。
バラバラになった3人の逃げがまとまってしまい、この3名を捉える事が出来ずに終盤へ突入します。
このままではマズイと先頭を牽きますが、追いつくことはできず、せめて集団のアタマを取りたかったのですが、位置取りを調整することができずにゴールとなりました。
深谷選手【南国店勤務/M】

タイムトライアル
TTバイクを持っていないので、DHバーをロードバイクに付けて出走しました。
個人タイムトライアルなので、1周回のラップを2分55秒目標に、レースに挑みます。
走ってみるとホームストレートに入る前の直線が向かい風で、どうしてもスピードが大幅に落ちてしまい苦戦しながら走りました。
1周回目のラップは2分59秒ぐらいと想定より遅れてしまい、3周回目よりペースをあげる為、直線でなるべく強く踏んでタイムを稼ぎに行きますが、コーナーの処理が甘いのと風の影響もあり、ペースをあげることができませんでした。
最終周回も2分58秒前後で周り、ゴール時点ではトップタイムとなり、残り2人の結果を待ちます
しかし、最終出走者のマスターズのリーダージャージを着る遠藤選手【Roppongi Express】に3秒弱の差をあけられ負けてしまいました。
最後ラップは自分よりも6秒早く、遠藤選手に完全に力負けしてしまいました。
次のレースは第1回木祖村タイムトライアル&ロードレース
次のレースは5月10日(土)~11日(日)に長野県木曽郡木祖村の奥木曽湖周回特設コースで開催される「第1回木祖村タイムトライアル」と「第1回木祖村ロードレース」に、MiNERVA-asahiの選手たちも参加を予定しています。
木祖村の奥木曽湖周回特設コースを使ってJBCFのレースが行われるのは初となり、事前に発表されているコース高低図を見る限りでは細かくアップダウンが続くコース設定となっています。
初日には1周回が9kmの奥木曽湖の周回道路を2周回する総距離18kmのタイムトライアルが実施されます。選手1人ずつがコースインし、他の選手のドラフティングを使うことなく自分の脚力だけでタイムを競います。
タイムトライアルの場合、いかに長く高速巡行を維持することができるかが問われますが、今回のコースはアップダウンがあるため、登坂力も求められます。
また、2日目には同じコースを使ってロードレースが開催されます。アップダウンに加えて湖の周りを走るコースはカーブも多いため、逃げが決まりやすくなる可能性もあり、E1ではレース総距離が108kmと非常に長いレースとなります。
今後もMiNERVA-asahiは更なる高みを目指して全力でペダルを漕いでいきますので、引き続き皆様からの応援・ご声援をよろしくお願いいたします。
過去のMiNERVA-asahiのレースレポートはコチラをご覧ください。