【MiNERVA-asahi】JBCF 第13回伊吹山ドライブウェイヒルクライムレースレポート

2022.04.15

第13回伊吹山ドライブウェイヒルクライム

4月10日(日)に岐阜県不破郡の伊吹山ドライブウェイで開催された「第13回伊吹山ドライブウェイヒルクライム」に、あさひ公式レーシングチーム「MiNERVA-asahi」の選手が参戦しました。

※自転車レース特有のルールや用語はこちらでご説明しています。

冬場は積雪の影響で全面通行止めとなる「伊吹山ドライブウェイ」ですが、毎年この時期に除雪作業が完了し例年4月中旬〜下旬あたりに全面開通(今年は4月29日に開通予定)となります。今回のヒルクライムレースは、その開通前の残雪の残るドライブウェイを使って行われました。

今シーズンは積雪も多く除雪作業の進行状況もあり、ゴールは山頂駐車場より約5km下がった地点に設定されました。全長10.7km、平均勾配6.9%、最大勾配約10%(平均・最大勾配ともにロングコースの数値)と決して楽ではないコースを、一斉に選手たちが標高約200m付近のスタート地点から、標高約900m付近のゴールまで一気に駆け上がり、1番タイムの少ない選手が優勝となるヒルクライムレースです。

出典:JBCF「第13回 JBCF 伊吹山ドライブウェイヒルクライム」テクニカルガイドより

今回のレースに参戦した選手は下記となります。

・E1クラスタ
川勝選手【新金岡店】、中村選手【本社

・E2クラスタ
野畑選手【栗東草津店】、堀井選手【池田店

・E3クラスタ
小塚選手【松本店

今回、MiNERVA-asahiから参戦した、それぞれの選手のレースレポートを、ぜひご覧ください。

川勝選手【E1/新金岡店】

リザルト=8位(タイム:31分44秒)

伊吹山ドライブウェイでのヒルクライムレースには2019年にエントリーして以来、3年ぶりの参戦となりました。タイヤはコンチネンタルのGP5000CL(25C)を空気圧7.0barに設定して挑みます。

スタート後、350〜400wのパワーで推移し明らかにオーバーペース気味。10分ほどで先頭グループから離脱し単独走行となり、この時点で9位でした。その後、前から落ちてきた選手をパスして8位にあがります。

後はひたすら自分との戦いでした。心拍は上がり、出力は下がり、苦しみながら残りの距離を消化しスタートから31分44秒の8位でフィニッシュとなりました。

ゴール後は最高の景色の中、共に戦ったライバルたちと健闘を讃えあいます。

チームとしてはE2クラスタに参加した野畑選手が圧勝し、E3クラスタで小塚選手が3位入賞、堀井選手が5位入賞と大成功でした。来週は西日本ロードクラシックに参戦するので、しっかり準備して臨みたいと思います。

中村選手【E1/本社】

リザルト=16位(タイム:33分06秒)

長らく行われていなかった伊吹山ドライブウェイでのヒルクライムが開催されました。雪解けが間に合わず10kmほどのショートコースで開催され、ヒルクライムが得意ではない私としては上位を望めないかもしれませんが、なるべく「いい順位」を取りたいと思って挑みました。

自分の実力通りのいいタイムを出すために大事なのは、人のペースに流されて無理をしないこと。もちろん自分より少し速い人に食らいついていけば速いタイムは出ますが、オーバーペースが過ぎるとの疲労も心肺もなかなか回復せず大きくペースは落ちてしまいます。「限界域まで入らない程度に、可能な限り続けられるチカラで淡々と踏む。」それが今回の作戦でした。

機材面の準備では、バナレーサーから新発売されたタイヤ「アジリストライト」を投入しました。タイヤのみでも持った感触で軽く、漕ぎ始めやヒルクライム時の強く踏み込むような急坂などではその軽さが実感できます。

レースがスタートし、集団は約2km地点までは団子状態で密集しているので他の選手との接触に気をつけ走行します。少しずつペースが上り、徐々に振り落とされる選手が増えてくるなか、更に4km地点からは優勝候補筆頭の加藤選手【イナーメ信濃山形-EFT】が徐々にペースを上げていき集団は崩れはじめ、自分は出来る限りついていき息が切れる直前で集団からドロップしてしまい、それ以降は心拍限界ギリギリでゴールを目指します。

数人追い抜いて前にいる選手は10人ほどでした。しかし、後ろの4〜5人の集団が徐々に迫ってきます。焦って何とか追い付かれないように必死で踏みますが、これが失敗でした。

残り2kmほどで追い付かれた後は抜きつ・抜かれつを繰り返すもののラスト500m程で心拍が上がりきり、それ以上踏み込むことができなくなってしまいました。フロントギアをインナーに落とし何とか食らいつくも、結果は追い付かれた集団の最後尾で、33分6秒と自己ベストではあるものの、目標にはわずかに及ばず16位でゴールしました。

次は広島中央森林公園の西日本ロードクラシックに参戦します。上りの多いフィールドで、しっかり戦えるようにコンディションを整えていきます。

野畑選手【E2/ 栗東草津店】

リザルト=優勝(タイム:30分18秒)

新型コロナウィルスの影響もあり、JBCFでのヒルクライムレースは久しぶりの開催となりました。

登りは体が軽い方が有利な為、パワーが落ちないように注意しながら1ヶ月前から減量をはじめ、当日は49kg前半になるように体重を調整。

E2クラスタではsoleil de lestチームの3選手が要注意。その中でも中村選手は去年の富士ヒルクライムの年代別で優勝する実力者です。スタート後は集団のまま進み、3km地点で中村選手が前に出てペースアップを行った為、これに反応し自分と中村選手の2人で抜け出す形となり、声をかけて協調しローテーションをしながら後続の集団を離します。

何処かで先行ができないか伺いつつ6km地点で中村選手がキツそうな感じが見受けられた為、逃げを開始します。

中村選手との距離が空いた事を確認したあとは、オーバーペースにならないよう、追走を気にしつつ淡々と登り30分18秒でゴールし優勝することができました。

個人的にもレースは2020年の箱根ヒルクライムぶりのヒルクライムレースへの出場となり、チームに貢献出来ていなかったことが不甲斐なく、なんとしても結果を残したい気持ちで、かなり緊張しましたが優勝する事ができて本当に良かったです。次戦からはE1クラスタに昇格しますので、クライムリーダージャージがとれるよう頑張ります。

堀井選手【E2/池田店】

リザルト=5位(タイム:32分15秒)

JBCFのヒルクライムレースは、3年前のE3クラスタでエントリーした大星山ヒルクライム以来となり、当時はボトルを忘れ乾燥で喉がカラカラで上手く走れず7位でした。今回の目標はもちろん優勝。状況によってはチームのエースヒルクライマーである野畑選手のアシストも。

作戦としてはとにかく淡々と踏むこと。周りのペースは関係なく自分を信じてとにかく淡々と踏み続けます。

伊吹山は地域柄、雨の多い地域ですが、レース当日はカンカン照りの快晴。むしろ初夏のような暑さでした。熱中症に気をつけて水分を沢山摂るよう気を付けます。30分程のレースとは言え、大星山での失敗と気温を考慮してボトルに水を半分ぐらい入れてスタートラインに立ちますが、レース5分前にはボトルの水は全て飲み干していました。

マークしていたのはsoleil de lestの3選手。チームメイトの野畑選手にもマークするように言われたので、レース前から3人の近くにいるように心がけます。

スタート後、3分ほどは特に動きはありませんでしたが、中村選手【soleil de lest】が後ろから上がっていったのを確認。

続けて野畑選手とsoleil de lestの栗山選手、野田選手も上がったため自分も上がります。ペースが上がり、もうすでに淡々と踏む作戦が出来ない状態。残す作戦は野畑選手のアシストです。

野畑選手から「少しペースを上げて」と言われ前に出てペースを上げますが、中村選手がさらに前に出る。野畑さんは中村選手の後ろに移動。まだ7分しか経過してないのに、このペースは無理だと感じる。先頭から20m程離れたところで栗山選手、岡本選手【VC VELOCE】、城下選手【CR3W】、山岡選手【AXIS Cycling Team】の4選手がブリッジしようとしますが、そのまま野畑選手と中村選手の逃げが決まります。

その後は栗山選手が3位独走状態。続いて山岡選手、岡本選手。その後ろが私で山岡選手と岡本選手は常に私の視野の中。

どうしても山岡選手と岡本選手を抜かしたいが心拍は既に190を超えています。

なかなか追いつかない、どうしよう。と思っていると後方から吉田選手【TEAM CSK】が前に上がってきました。この選手と一緒だったら前に追いつくかもしれないと、既にキツかったですが集中してペダルを回し吉田選手とローテーションしながら進みます。

ゴール手前の2.5km地点にある下り区間を利用して加速し、ラスト1km地点で山岡選手と岡本選手に追いつき、そのまま追い越してさらにペースを上げます。これで再び抜かれたら何もできません。

出来ること全て尽くしたと思いながら、あとはパワーメーターと睨めっこしながらゴールを目指します。

ゴール手前300mで岡本選手に抜き返され、後ろを振り返ると山岡選手がスプリント態勢に入っている「もう抜かされたくない!この勝負は絶対に勝つ!」と、気合いで下ハンドルを握り、サドルからお尻を上げてフルパワーでスプリントして5位でゴールすることができました。

反省点としてはタイヤの空気圧を6barではなく7barにしても良かった。走っている時にタイヤそのものが凄く柔らかく感じました。また、途中で変速も雑になってしまったので、もっと集中していれば、もう少し楽に最後を走りきれたかもしれません。

実業団レースで初入賞することができ、なかなかレースで結果が残せず本当に大変でしたが、今日まで頑張ることができて良かったです。この結果に満足せず、今度は優勝を目指して引き続きトレーニングに励み、次の広島中央森林公園での西日本ロードクラシックでも頑張ります!

小塚選手【E3/松本店】

リザルト=3位(タイム:31分40秒)

ここ2年ほどは新型コロナウィルスの影響もありヒルクライムレースの開催がありませんでした。私は普段ヒルクライムレースを中心に活動しているためMiNERVA-asahiとして参加する初めてのJBCFレースとなります。

実業団レースではUCIの規定によりバイクの重量が6.8kgを下回ってはいけないルールがあり、普段それを下回っている自分のバイクは、できる限り登坂性能を落とさないように色々カスタムをしました。レース前の重量チェックでは係員の方がバイクを持つなり「だいぶ攻めてるね〜」と言われ、計測器にかけられる時はドキドキしましたが6.86kgで無事クリアしてスタートラインに立ちます。

そして定刻通りの12:08、チームランキングトップのVC VELOCEの選手らを先頭にレースがスタート。

スタート直後、事前にマークしていた小林選手【TTG ミトロング-V】ら数名が飛び出しますが追わずに様子を見ます。

しばらくして勾配が緩んだ区間で奥田選手【Roppongi Express】含め有力選手が数名追走を図りますが、これには自ら差を詰めてチェックします。程なくして小林選手らも吸収してレースは振り出しに。すると今度は最有力優勝候補の笹内選手【ナカガワAS・K’デザイン】がアタックを仕掛けますが、あまりに強烈な勢いで誰も追えません。結果的にこのアタックが勝ち逃げとなりました。

ここまでスタートから5分ほどしか経っていませんでしたが、サイクルコンピューターを見ると体重の6倍近いパワーが出ていました。その後、少しペースが落ち着きましたが、あっという間に集団は6名程になり、更に人数が絞られ中盤には奥田選手と自分との2位争いとなります。

ローテーションを回しつつ先頭を追うため更にペースアップを求められますが自分はかなりキツく、何とかペースを維持するので精一杯。7km地点でドロップしてしまい、ゴールまで1人旅となりました。

ゴール手前2.5km地点にある下りからの登り返しで、フロントギアをアウターからインナーに変速したところチェーンが落ちてしまいバイクから降りて落ち着いて15秒ほどで直して復帰し、後続が迫ってきていないかヒヤヒヤしながらも何とか3位でゴールしました。

今回はスタート直後の激しい展開にも冷静に反応して上手くレース運びができたと思います。また冬場からZwiftでレースを想定して取り組んできたトレーニングの効果を実感する事ができました。

次戦からはE2クラスタに昇格となるため、より厳しい戦いになると予想されますが、チームに貢献できる走りをしていきたいと思います。

次のレースは西日本ロードクラシック

MiNERVA-asahiの選手たちが次に参加するレースは、4月16日(日)に広島県三原市の広島県中央森林公園内サイクリングコースで開催される「第56回 JBCF 西日本ロードクラシック広島大会」です。

このレースのE1クラスタで10位以内に入れば6月末に開催が予定されている「全日本自転車競技選手権大会 ロード・レース」への出場資格が獲得できる可能性がある大事なレースとなります。

MiNERVA-asahiは、更なる高みを目指して全力でペダルを漕いでいきますので、引き続き皆様からの応援・ご声援をよろしくお願いいたします。

過去のMiNERVA-asahiのレースレポートはコチラをご覧ください。