【MiNERVA-asahi】JBCF 弥彦サイクルロードレースースレポート

2022.06.10

「JBCF 弥彦サイクルロードレース」

6月5日(日)に新潟県西蒲原郡弥彦村の大上泉―井田特設周回コースで開催された「JBCF弥彦サイクルロードレース」に、あさひ公式レーシングチーム「MiNERVA-asahi」の選手が参戦しました。

※自転車レース特有のルールや用語はこちらでご説明しています。

今回のレースは、新潟県の弥彦村周辺の1周が7kmの一般道を使ったロードレースが開催されました。これまでも何度かホビーレースなどが開催されたことのあるコースですが、JBCFとしてレースが開催されるのは今回が初めてとなりました。

交通規制の時間の制限などにより、E1とE2クラスタは同時にスタートする交流戦の形でレースが行われ、MiNERVA-asahiからはE1とE2の選手のみが参加したため、全員が同時にスタートし7周回、合計70kmのレースに挑みました。

周回コースの最奥部付近となる“ぶどう山”付近とゴール手前の500m辺りから上り区間が設定。スタート/フィニッシュ地点と“ぶどう山”までの往復は、ほぼ直線的な平坦なコースですが両側に広大な農耕地が広がり風を遮るものが無いために強い横風が選手達を苦しめます。

全体的にコース幅が狭く集団は常に縦長に伸びる状態。コーナーや下りに入る区間のインターバルに加えて平坦区間も横風で脚を休める場所が無く、コースマップからは予測できない厳しいレースとなりました。

普段のロードレースでは3位までに入賞すれば上のクラスタに昇格することができますが、今回のレースでは昇格の条件が10位以内の入賞に設定され、E2の選手達にとってはE1クラスタへ昇格できるチャンス。

しかし、格上のE1クラスタの選手たちに混じっての混走レースとなり、E2の選手にとってはトレーニングの成果が試されるレースとなります。

出典:JBCF「弥彦サイクルロードレース」テクニカルガイドより

今回のレースに参戦した選手は下記となります。

●E1クラスタ
布田選手【名取店】小林(毅)選手【八王子楢原店】、永友選手【THE BASE南大沢店

●E2クラスタ
小林(将)選手【川越店】、結城選手【浜松幸店

今回、MiNERVA-asahiから参戦した、それぞれの選手のレースレポートを、ぜひご覧ください。

小林(毅)選手【E1/八王子楢原店】

リザルト=10位

レース前の感覚としては平坦メインで得意なコースのイメージ。ゴール手前の最後の登りスプリントは不安でしたが、試走では好印象。

レースはリアルスタートと同時にハイペースで進みます。

平坦路でのペースがかなり早く、予想以上に足を使ってしまいます。しばらくして、後方からチームメイトの布田選手が集団の前方に上がってきたので、常に布田選手が視界に入る位置で走ります。

3周目に地元賞がかかったポイント賞が設定されていたので、丁度先頭付近を走っていたので少し踏んで取りに行きますが、横から三橋選手【MIVRO】が駆け上がり速度差もあったのでそのまま自分は踏み止めます。

7周目には布田選手が、ぶどう山の登りでアタック。すぐ後ろに自分も入りますが、他チームの選手にピッタリ付かれ決まりません。

所々で単独での逃げ出しがあり風も強いので容認されます。しかし3選手がそれぞれ別々で逃げ出したのがまとまり、逃げ集団となって、これが勝ち逃げとなってしまいました。

自分も集団内で積極的にローテーションに加わりますが追いつかず最終周、大きな動きがないままスプリントへ向かいます。

 

集団の2列目の1番左側4番手くらい。我ながらいい位置にいたと思いますが、ここで全くと言っていいほど踏めず、捲られて10位となってしまいました。

上りのスプリントは得意ではないですが、試走ではどこから踏むのか自分のタイミングを確認したはず。最後のストレートでも狙えるタイミングはいくらでもありました。

しかし、思ったより平坦でが削られたことや布田選手の落車など、色々な不安で後手後手に回った結果が出た順位だと思います。この結果を次回に活かして、次こそは入賞を狙いたいと思います。

永友選手【E1/THE BASE南大沢店】

リザルト=47位

まだE1クラスタのロードレースでは完走することが出来ていないので、今回こそはと臨んだ弥彦ロードレース。

試走の感じでは平坦区間での横風がきついのと、ぶどう山で脚が削られる印象。

スタートしてみると横風云々以前に、平坦区間での強度が高すぎて2周目で遅れ始め、ぶどう山手前でメイン集団からドロップしてしまいました。

そこからは、メイン集団からドロップしてきた他の選手とローテーションを回しながら、完走を目指して走っていきますが、徐々にメイン集団とタイム差が開いてしまいFADが頭の中でチラつきます。

最後はグルペットからも少し遅れてしまい、集団から7分ちょっとの遅れですが無事完走することができました。

FADになるかと思っていましたが、リザルトではしっかり順位がついており完走扱いに。

これまでE1クラスタのロードレースで全く歯が立たなかったなかで、ようやく完走出来た事は素直に嬉しかった反面、やはり序盤の強度が高い時間帯を耐えることが出来なかったのが今後の課題であり、改善すべき点だと思います。

布田選手【E1/名取店】

リザルト=DNF

出走人数が約130人と多いので、スタート後の1~2周で脚を使って集団の前方に上がりました。序盤から小さな逃げは出来ていますが、横風の影響により平坦区間で一気にメイン集団との差は詰まります。同時にメイン集団内でも横風で中切れが起き、徐々に人数を減らしながらレースが進んでいきます。

横風区間は風下に入らないと、モロに風の影響を受けてしまうのでキツい。しかし、考えることは皆同じで、結局一列棒状になってしまうので、先頭でローテーションを回している方がむしろ楽でした。

登りは約1分なのでパワーで押し切れます。逆に登りで下がってしまうと平坦区間でも踏まないといけなくなるので、登りは全て先頭付近にいるように意識していました。

しかし、どこかで自ら動かないと勝機が見出せないので、7周目の往路の登りでアタック。すぐ後ろにはチームメイトの小林(毅)選手が入ってくれました。集団は縦に伸びるが抜け出すことができない。この時点で先頭集団は20人前後。

まだ自分のが残っていたのと、最後は登ってゴール(比較的得意)なので、このまま最後までを残しておけば入賞のチャンスはあった。

が、9周目の往路の下りで落車してしまいDNFとなりました。

道幅の狭い下りの直角コーナーで、ずっと一列棒状だったのでアウトインアウトで抜けていましたが、その周回はアウト側に選手がいて、イン側から入るしかなく。インから入ると立ち上がりで踏まないといけないので、バイクを起こし切る前に踏んでしまい、ハイサイドのようになって落車してしまいました。

落車の原因は完全に自分の注意不足。他に誰も巻き込まなかったこと、大きな怪我にならなかったことが不幸中の幸いです。

前回の広島でも同じような落車をしているので、再度しっかり反省し、同じ失敗をしないようにしたいと思います。

唯一、レース途中に何回もダッシュするシーンがあったが、後半にも脚を残せていたことは良かったと思います。これは先月走り込んだ成果があったと思います。調子は悪くないので強豪が大勢出場するニセコクラシックでも、しっかりと走りたいと思います。

小林(将)選手【E2/川越店】

リザルト=35位

今回はE1とE2の交流戦でした。出走表を見ると、大半はE1の選手達。E2の自分にとっては格上選手ばかりで、完走出来るかも怪しい。さらには転勤で2週間前に引越しがあり忙しく、練習量が落ちないように注意していました。

今回のコースは基本平坦で、横風が吹いており道幅も狭い。中盤と最後には500mほどの上りがある1周7㎞の周回コース。

定刻通りにローリングスタートでレースは始まり、集団真ん中あたりの位置。

平坦区間は風が強く集団が縦に伸び、集団の後ろにいると中切れして、いつの間にかレースが終ってしまうことになるので、少し無理をしてでも中盤の道幅が広がる上り区間で順位を上げます。

4周回完了時点で、メイン集団は40~50名ほどに。

5周回目、中盤の上りが終わり下りに入ると、2名の選手が目の前で接触し落車。巻き込まれないように、良く見ながら回避。ここで減速してしまったので、メイン集団から遅れてしまいます。

先頭集団に復帰するため、ここからは全開走。平坦横風区間で前の集団に追いつくも、メイン集団から中切れを起こしていて、単独でさらにひと踏ん張り。

周回終わりの登りきった折り返しで、メイン集団の最後尾に追いつきますが、かなり消耗していて下りで踏んでいても離れてしまい千切れてしまいました。

ここからは、先頭から6分の差がつくとタイムアウトとなり、途中でレースを降ろされてしまうので、気持ちを切らさず完走を目指します。

半周ほど単独で走っていると、後ろから2名の選手が追いついてきて、3人でローテーションを回します。前にさらに別の3名の小集団を吸収してペースを維持しながら、タイムアウトにならずになんとか完走できました。

今回のレースは、落車回避の減速からの耐久力が、まだまだ足りなかった。ここの踏んばりが出来ないと、アクシデントが無かったとしても、途中で千切れていたかもしれません。

2週間後には修善寺で、2日連続で開催される東日本ロードクラシックがあるので、そこに向けて調子を上げていきたいと思います。

結城選手【E2/浜松幸店】

リザルト=DNF

出走人数は130名ほど。スタート位置は、ほとんど最後尾となりました。

12時ジャストの定刻通りにレースはスタート。コース幅が狭く密集していて非常に危険を感じる状態のパレード走行が終わり、そのままリアルスタートへ。

直後の平坦区間は横風でかなり中切れが発生し、その差を埋めても埋めても前にいけず、そのままコース中間の上りに入ります。

下って復路の平坦区間に入り、中切れで後方集団に取り残されてしまいました。たまたま集団内に知り合いが多かったので、ローテーションを回して差を埋めるも、腰が大爆発しドロップとなりました。

その後も、何周か小集団でローテーションを回していましたが、力及ばず5周回完了でタイムアウトによりDNFとなりました。

次のレースは東日本ロードクラシック修善寺大会

MiNERVA-asahiの選手たちが次に参加するレースは、6月18日(土)〜19日(日)に静岡県伊豆市の日本サイクルスポーツセンターで2日間にわたって開催される「第56回 JBCF東日本ロードクラシック 修善寺大会DAY1」「第56回 JBCF東日本ロードクラシック 修善寺大会DAY2」に参加します。

2日間連続で開催される厳しいレースですが、このレースで良い成績を残すことで、来年度の全日本ロードの出場権が得られるかもしれない大事なレースとなります。

MiNERVA-asahiは、更なる高みを目指して全力でペダルを漕いでいきますので、引き続き皆様からの応援・ご声援をよろしくお願いいたします。

過去のMiNERVA-asahiのレースレポートはコチラをご覧ください。