【MiNERVA-asahi】第2回JBCFかすみがうらロードレース

2022.10.28

今シーズンの最終戦となるロードレース

10月22日(日)に茨城県かすみがうら市の坂・田伏特設コースで開催された「第2回JBCFかすみがうらロードレース」に、あさひ公式レーシングチーム「MiNERVA-asahi」の選手達も参戦しました。

※自転車レース特有のルールや用語はこちらでご説明しています。

昨年は、しゅうなんクリテリウムと同日開催だったためMiNERVA-asahiとしてはエントリーしていなかった「かすみがうらロードレース」。

J ELITE TOURにおいては今シーズンの最終戦となる重要なレースでした。

ロードレースの場合は、6位までに入賞することで上位クラスタに自動的に昇格できるため、E2クラスタの選手達にとっては、今シーズン最後のチャンス。また、チームとしても年間総合成績を決める大事なレースとなりました。

出典:JBCF「第2回JBCFかすみがうらロードレース」テクニカルガイドブックより

 

今回のレースに参戦した選手は下記となります。

・E1クラスタ(4.8km×15周=72km)
川勝選手【新金岡店】、小林(毅)選手【八王子楢原】、永友選手【THE BASE南大沢店】、布田選手【名取店

・E2クラスタ(4.8km×10周=48km)
小林(将)選手【川越店】、常富選手【静岡インター通店】、能戸選手【相模原店】、堀井選手【池田店】、結城選手【浜松幸店

 

今回、MiNERVA-asahiから参戦した、それぞれの選手のレースレポートを、ぜひご覧ください。

川勝選手【E1/新金岡店】

リザルト=3位

今季JBCFエリートクラスの最終戦。コンディションもあがってきたので、優勝を意識して臨みました。

コースは約1分の上りがゴール手前に1回あり、スタート/ゴールライン通過後の下り以外はずっと平坦基調で、道幅が狭いため、集団の後方に取り残されないよう注意しながら距離を消化していきます。

ゴールスプリントには持ち込みたくないので作戦は逃げ

コースレイアウト的には集団が有利で、チームメイトの布田選手が序盤から逃げたいとのことだったので、自分は集団で待機し、アタックするのはラスト5周を切ってからと決めていました。

10周目に設けられていたポイント賞をきっかけに島野選手【YURIFitCyclingTEAM】、高岡選手【Roppongi Express】が集団から10秒ほど先行します。

強力な2名の逃げに対し、集団は積極的に追いかける体制ではなく、いったん様子見の雰囲気でした。

これはチャンス。先頭で上りに入れるよう、ローテーションを調整し、上りで猛プッシュ。想定通り単独でブリッジに成功することができました。

残りのレース距離は25km。逃げ集団の3人は協調し、メイン集団との差を順調に広げていきます。タイム差が30秒に広がったところで、逃げ切りを確信しました。

あとは3人での勝負。

やはりゴールスプリントはしたくないので、ラスト周回の逃げ切りを目指し、14周目の上りでアタック

3秒ほど先行し我慢比べに持ち込みたかったのですが、残り2kmで吸収されます。

残り1km、平坦区間で一瞬ペースが緩んだ隙に再度アタック、しかし決まらず。

そのまま先頭で最後の上りに突入。最後の力を振り絞り、ダンシングで駆け上がりましたが、高岡選手、島野選手にパスされて、残念ながら3位でゴールとなりました。

完全に力負けです。

優勝した高岡選手はやっぱり強かったです。そして、高岡選手に食らいついた島野選手も強かった。

自分が望んだ結果は得られませんでしたが、強敵相手に攻撃して、優勝へ向けての動きを展開できたことは良かったと思います。

今季はシーズン序盤からリズムを掴めず、苦しい時期が続きました。

最後の最後でようやく調子を取り戻し、自分らしいレースをすることができたのは、応援してくれるあさひの皆さん、チームメンバーのおかげです。本当にありがとうございました。

布田選手【E1/名取店】

コースは全体的に基本平坦基調。

ゴール前の一箇所だけ上りはありますが、短いので集団がバラけるほどではないと予測。コースが狭く直角コーナーも多いので、後方に下がるとインターバルがキツくなります。

今シーズンの最高位は4位なので、なんとか3位以内に入りたいと思っていました。

チャンスがあるとすれば逃げ切りなので、序盤から積極的にアタックしたかったのですが、集団のペースも速いため有効なタイミングを見つけられず集団内で待機となりました。

コーナーの進入速度、立ち上がり、上りでのポジション(距離は短いが急な上りなので、位置取りをミスすると前走者と詰まってしまいブレーキをかけてしいます)に気をつけながら距離を消化していきます。

残り5周回のポイント賞の後、島野選手【YURIFitCyclingTEAM】と高岡選手【Roppongi Express】の2名が先行します。

強力な2人ですが約10秒差なのと、流石に2人で逃げ切りは難しいのでは?と思い、一旦様子見とします。

と、思ったら次の上りでチームメイトの川勝選手が単独でブリッジ

私もその時に一緒に行ければよかったのですが、集団内での番手を下げてしまっており、反応できませんでした。

3人の逃げ集団とのタイム差は、気づいた時には20秒程に広がっており、単独でのブリッジは諦めます。

メイン集団内でも他の選手のブリッジの動きはチラホラありますが、すぐに吸収されてしまいます。

積極的にローテーションを回す選手はおらず、どんどん逃げ集団との差が広がります。

集団内にいたRoppongi ExpressとYURIFitCyclingTEAMの選手は、これで決めたいとの事だったので、私も優勝は川勝選手に託して、自分の4位狙いに切り替えます。

最終周回。最後の上り手前のコーナーを2、3番手で抜け、上りはじめから全開で踏むのが1番有効だと考え、必死にポジションをキープします。

狙い通り2番手でコーナーを抜けましたが、前を走っていた選手が上りの直前で踏みやめたことにより(チームメイトのアシスト?の動きだったらしい)、4番手ぐらいまで下がってしまいました。

踏み直して、もがきますが届かず。集団内5番目、全体の8位でゴールとなりました。

今期はこれで全てのレースが終了しましたが、来年に向けて冬場はベースの強化をメインに、フィジカルの強化にも努めたいと思います。

小林(毅)選手【E1/八王子楢原店】

リザルト=DNF

道幅が狭いコースですがスピードのでやすい平坦がメインで、上りは1分程度の長さが1回あるのみ。

コースレイアウトから考えて序盤のアタックは決まりづらいと考え、集団内でローテーションにも加わり序盤をこなします。

ポイント賞が掛かった周回の前に補給のボトルを取りたかったので、8周回目完了後に補給の受け取りを試みますが、慣れていないスピードの出ている状態での補給で失敗してしまいました。

その後も減速しながら2回試みましたが、焦りも出ていた事もあり2回とも失敗し、メイン集団からも離れてしまいDNFとなりました。

永友選手【E1/THE BASE南大沢店】

リザルト=DNF

コースの道幅が狭い箇所が多いので、なるべく前方からスタートできるように早めに並ぼうと、スタート前の検車に向かったか、その道中でパンクしてしまいました。

シーラントで穴は塞がっていましたが、タイヤの空気圧が3気圧ほどまで落ちていたので急いでテントに戻ってホイールを交換して対応します。

その後、無事に検車を終えて、スタート位置は比較的前の方に並ぶことができました。

コースは情報として聞いていたよりは抜き所もあり、スタートしてから集団の前に上がるのはそこまで大変ではなかったですが、4周回目を終えて5周回目に入ったところで後輪のフリーボディのトラブルでギアが掛からなくなってしまい、その後もなんとか完走を目指して走りましたが、メイン集団とのタイム差が開いてしまい、足切りとなりDNFとなりました。

トラブルの原因はパンクしたときに付け替えたフリーボディが、良くなかった様でした。

コース的にも得意なコースだったので非常に悔しいです。

能戸選手【E2/相模原店】

リザルト=5位

目標は一桁リザルトをとって35ポイント以上を獲得することでした。

35ポイント以上獲得できればE2の総合個人ランキングで30位以内に入る可能性が生まれ、ポイント昇格のチャンスを引き寄せられると言う目論見です。

E2とE3の混走でエントリー人数が144人と多く、かつ道が狭いと言う事前情報をもらっていたので序盤に脚を使ってでも前に上がっておくことを決めて出走しました。

スタート直後の1周目は、初めて走るコースで試走をしなかったので集団の中盤につけてコースを見学します。

事前にもらっていた情報の通り全体的に道はかなり狭く、集団の後方にいると手も足も出ないうちにインターバルで終わってしまうことを察しました。

できるだけ早く前に出たいので、2周回目の湖沿いのストレートで集団が縦に長くなった隙を見て、サイドの空いたところを利用して先頭付近までポジションを上げます。ここでを使いましたが、レース終わった後にチームメイトの堀井選手や常富選手からは、このあと集団内では中切れが何度かおきていたとのことで、結果としては良かったです。

7周回目のポイント賞完了後に、ポイント賞を狙った選手たちがそのまま飛び出し7~8秒先行されましたが、この日のメイン集団は、終始先頭でローテーションがうまく回り速いペースだったので、湖に到着する頃には逃げ集団を吸収しました。また、このハイペースのおかげで集団の人数もかなり絞られていたと思います。

最終周回には20番手ほどで突入。

「最終周回は、みんな前に行きたいのでポジション争いで道が開かないかな」と思っていました。

ですが、最終周回に入っても激しいポジション争いという様子はなく、湖のストレートでは他の周回同様、集団は1列(ないし2列)棒状。サイドに道が開いていました。

このスペースを利用し、順位を上げることが出来、最後の上りには6番手と良いポジションで入ることができました。

余すことなく全開で踏んで一人をパスします。上り切ったところで後ろを見ると後続と少し離れていました。心の中でニヤッとして最後の200m、平坦も振り絞り、そのまま5位でゴールしました。

目標達成と同時にJBCFのレースで初入賞。シーズン最後の最後でE1クラスタに昇格することが出来ました。

小林(将)選手【E2/川越店】

リザルト=13位

コースのメインは、道幅が狭い平坦直線にゴール少し手前にある1分ほどの上りがある周回レース。

出走人数が多いのでスタートはなるべく前からスタートしたかったのですが、すでに結構な人数の選手が並んでおり中盤辺りからのスタートとなりました。

集団の後方でレースをしていたら、道幅の狭いコースで中切れや無駄にインターバルがかかり、体力を消耗するだけなので、すぐに集団前方に上がることを意識します。

1、2周回目を使って隙間が出来たら一気に前にあがって、3周回目入る頃には10番手辺りまであがることが出来ました。

ここからは先頭集団のローテーションに加わりながら周回を重ねます。中間スプリントのポイント賞が設けられている7周回目に入る時には先頭集団にいた人数は絞られおりチームメイトの能戸選手を含む30名弱ほど。

中間スプリントのポイント賞を狙いに1名の選手が飛び出し、少し遅れて能戸選手が追います。

自分は他の選手がさらに抜け出し、そのまま逃げ集団が形成されることを警戒し、上りに入る時は3番手で入りました。

上りで勢いのある選手数名が抜け出し、8周回目に逃げ集団が形成されますが、半周する頃には吸収され9周回目は落ち着いていました。

最終周回、最後の上りを先頭で入りたかったのですが、もちろん他の選手も同じ考えで前に上がろうと来るので、埋もれてしまい順位を落として13位でゴールとなりました。

入賞してE1クラスタに昇格する目標は最後まで果たせませんでした。ただ、シーズン通してE2クラスタのポイントランキングが2位となり、例年だとポイント昇格出来るようなので、E1クラスタでも走れる走力をオフシーズンにしっかり積んでいきたいと思います。

今シーズンは多くのレース経験をすることができて本当に良かったです。来年はもっと強くなります!

常富選手【E2/静岡インター通店】

リザルト=34位

コースは300mの急な上りがひとつあるだけで平坦がメイン。

しかし出走140人に加えて、道幅が狭いため中切れや落車に巻き込まれると復帰するのが困難なのは明らかでした。

スタートは集団の真中くらいから。なるべく早く先頭へ上がろうとしましたが、道幅が狭く思うように位置を上げられません。

加えて接触で足をつく選手に前を塞がれたり、何度も発生する中切れを埋めなければならなかったこともあって、4周回目で先頭集団にあがるのにかなりを使ってしまいました。

5周目の上りを終えたところで先頭の約30名から遅れ、20名くらいの第2集団に取り残されます。

ペースを上げて先頭に追いつきたい選手と、無理せず完走目的の選手とが混在し、上手くローテーションが回りませんが、チームメイトの堀井選手を含む7名程でローテーションを回しながら追走をかけます。しかし、ジワジワと差が開いていったので第2集団も諦めムードに。

少しでも上位で完走するために先頭をキープし続けて、最後の上り坂も全力で踏んで集団内の6番手で、全体では34位でゴールとなりました。

今回のレースでは、とにかく走り方が下手でした。他選手と重なりながらコーナーに入る時は、接触が怖くて位置を下げてしまうことが多く、コーナー後のインターバルに苦しみました。

道幅が狭いことで前に上がれなかったのは言い訳にしかならないので、走りの上手い選手の動きを参考にしたいと思います。

今年一緒にE2クラスタで走っていたチームメイト達が、何人もE1クラスタに昇格していったので、焦りを感じます。

上位で活躍している選手たちと比べると、まだまだ自分の練習量と質は足りていないので、来年のシーズン開始までしっかりと乗り込みたいと思います。

堀井選手【E2/池田店】

リザルト=36位

全体的に道幅が狭いコースを146名で走るので、スタート前に並ぶ順番もシビアにならないと集団に埋もれて、すぐ足切りにされてしまいます。

しかし、リアルスタート後に中切れが起きて、それを埋めての繰り返しを5周目まで繰り返すと、先頭集団と第2集団が徐々に分断されていきます。

近くにチームメイトの結城選手と常富選手が走っていたので一緒にローテーションを回したり、諦めずに踏み続けていましたが、力およばず先頭のメイン集団との差は広がる一方です。

後から先頭集団に残っていたチームメイトの小林(将)選手と能登選手から聞いた話では、先頭集団内ではずっとローテーションが出来ていたのでペースは落ちなかったようです。

気が付けば先頭とのタイム差は40秒まで開いてしまい、第2集団は完走目標のペースになっていまい、そのまま後続集団内の36位でゴールとなりました。

結城選手【E2/浜松幸店】

リザルト=DNF

ローリングスタートで比較的集団の前にいることができたので、序盤はローテーションをしつつ集団内で走ります。

上りで少しポジションをさげても、下りで前にあがります。しかし、2~3周回目で集団のペースがあがり、ポジションをさげてしまいました。

5周目の上りで、変速ミスによりフロントがインナーギアに突然落ちてしまい、すぐにアウターに戻しましたが、集団から離れてしまいます。

なんとか7周回目に入ることができましたが、急に気分が悪くなり走れなくなってしまいタイムアウトとなりました。

2022年度JBCF / J ELITE TOURの全日程が終了しました

今回の、かすみがうらロードレースをもって2022年度のJBCFのJ ELITE TOURレースの全日程が終了となりました。

個人ではE1クラスタでは布田選手が総合8位につけ、E2クラスタでは小林(将)選手が総合で2位につける好成績で終えることができ、チームとしては総合4位と言う結果で今シーズンを終えることができました。

シーズン中のレース会場では多くの方から応援していただき、本当にありがとうございました。レース中にコース脇からかけていただく声援は、選手たちにとって何よりも強力なパワーへと変わります。

オフシーズン中にもMiNERVA-asahiの選手達は、様々な地域のレースにも積極的に参加しておりますので、レース会場などでMiNERVA-asahiの選手を見かけたら、ぜひ気軽にお声がけください。

引き続きMiNERVA-asahiは、更なる高みを目指して全力でペダルを漕いでいきますので、引き続き皆様からの応援・ご声援をよろしくお願いいたします。

過去のMiNERVA-asahiのレースレポートはコチラをご覧ください。