【MiNERVA-asahi】第14回JBCF伊吹山ドライブウェイヒルクライム・レースレポート

2023.04.14

今シーズン初開催となるヒルクライムレース

4月9日(日)に、岐阜県不破郡関ケ原町にある伊吹山ドライブウェイで「第14回JBCF伊吹山ドライブウェイヒルクライム」が行われ、あさひ公式レーシングチーム「MiNERVA-asahi」の選手達も参戦しました。

※自転車レース特有のルールや用語はこちらでご説明しています。

毎年、この時期に開催される恒例にもなったヒルクライムレースの開幕戦です。

コースとなる伊吹山ドライブウェイは、冬場は深い雪に覆われて通行止めとなっていますが、例年4月のこの時期ごろに雪も溶けてドライブウェイの開通に向けて整備され、その開通の1週間前に自転車によるヒルクライムレースが開催されています。

全国的に気温も上がりだし、桜も満開を過ぎて地域によっては葉桜になりつつあるタイミング。事前の天気予報ではレース当日は穏やかな晴れ予報。

そして今年は暖かくなりはじめたのも早かったので、ゴール地点の伊吹山山頂の雪溶けも早くて、山頂の駐車場をゴールとした全長15.9kmのフルコースで開催が予定されていました。

しかし、山の天気とは変わり易いもの。当日の朝になってゴール地点の山頂付近では雪が降り、路面も凍結しているため、主催者側の判断でショートコースとなる11kmのヒルクライムレースに変更となりました。

距離が短くなったとはいえ平均勾配6.9%、最大勾配約10%(平均・最大勾配ともにロングコースの数値)のヒルクライムは決して楽なものではなく、各選手の登坂能力が問われるレースです。

<<コースマップ>>

出典:「第14回JBCF伊吹山ドライブウェイヒルクライム」テクニカルガイドより

 

今回のレースに参戦した選手は下記となります。

・E1
川勝選手【新金岡店
布田選手【名取店
小林(将)選手【新座店
能戸選手【浜松幸店

・マスターズ
中村選手【本社
堀井選手【池田店

・F
赤坂選手【THE BASE南大沢店

今回、MiNERVA-asahiから参戦した選手達のレースレポートを、ぜひご覧ください。

布田選手【名取店/E1】

リザルト=4位

スタートから南選手【OUTDOORLIFE Racing】と山口選手【レバンテフジ静岡】が多めに先頭を引きます。勾配がキツくなると山口選手がペースを上げ、勾配が緩むと南選手が前に出ます。

自分はなるべく力を使わないように、いつでも反応できるようにその番手をキープして走ります。

集中力を切らさないように後続やサイクルコンピューターは見ていませんでしたが、10分を過ぎたくらいで沿道から「先頭7人」と聞こえます。

しかし、その後は自分も苦しくなり、16分辺りで先頭集団からドロップしてしまい、しばらく単独走になりますが、20分を過ぎたあたりで前を走っていた酒井選手【サイクルフリーダム・レーシング】と合流。

 前方では南選手のペースも落ちてきているため「もしかしたら追いつくかも…」と思い追いかけましたが、結局追いつけずに4位でゴールとなりました。

能戸選手【浜松幸店/E1】

リザルト=6位

レース開始直後からツアーリーダー南選手【OUTDOORLIFE Racing】と山口選手【レバンテフジ静岡】が積極的に動きます。勾配がキツくなるたび山口選手が毎回ペースアップするので、反応できるように前方にポジショニングしました。

ペースアップに反応し、反応し、を繰り返しているうち、スタートから10分ほど経った頃、沿道の誰かが「先頭7人」と言ったのが聞こえました。

集中して前しか見てなかったので、ここで初めて先頭集団が7人まで絞れていることに気づきました。その後すぐに、先頭集団から1人が脱落し、集団は6人に。

このままこの集団内でゴールできれば表彰台確定だったので食らいつきたかったですが、他の5名があまりに強く、付いていきことができずにドロップしてしまい、スタート後13分ごろから単独走となりました。

ラスト1.5km地点で北川選手【Infinity Style】に追いつかれ、ここから表彰台をめぐる1対1の勝負になりました。

最終盤まではローテーションをまわしながら距離を消化し、ラスト500mほどのところで、もう一回気合を入れて踏み直すと北川選手が離れたので、そのままゴールまで振り絞って6位でゴールとなりました。

川勝選手【新金岡店/E1】

リザルト=14位

今季ヒルクライムレース初戦。まだまだ本調子ではないですが、昨年の8位を上回り、入賞圏内の6位以内でゴールできるようベストを尽くしたい。

クリンチャータイヤの中で最も転がり抵抗が低いとも言われるミシュランパワータイムトライアルをチョイスし、チューブは薄くて軽い(48g)SOYOラテックスチューブを選びました。

レースはスタート後10分弱で、10名ほどの先頭グループから遅れてしまい、後ろから合流してきた5名ほどのパックにも乗れずに単独走になってしまいます。後半少し回復したためペースをあげて2名の選手をパスして13位でゴールとなりました。

小林(将)選手【新座店/E1】

リザルト=30位

伊吹山のコースは上りが緩やかになる区間があり、集団で走った方が楽に走れるので、キツくてもなるべく先頭集団に着いていきたかった。

レースは序盤からハイペースで進み、自分のパワーは6~7倍をいったりきたり。6分経過した辺りで先頭集団に着いていくことができずドロップしてしまいました。

そこからは単独走となり、自分が思う程パワーの維持が出来ずに5倍弱になることが多く、残り1.5㎞でやっと踏み直しすることができてゴールしました。

堀井選手【池田店/マスターズ】

リザルト=2位

スタートしてすぐに森本選手【code 33】が飛び出します。集団に残ろうと思いましたが自分と集団のペースが合わないため飛び出すことを決意します。

飛び出てから後ろを見ると2人の選手が付いてきて、はじめに飛び出した森本選手と4人の先頭集団となります。

その後、さらにペースを上げると2人の選手が千切れ、中野選手【mkw】と残りをローテーションしながらゴールを目指します。

中野選手の牽きが強く自分の脚が削られます。平坦基調や下りコーナーで脚を休めるようにしましたが、ラスト1kmで中野選手のアタックに反応できず、そのまま2位でゴールしました。

中村選手【本社/マスターズ】

リザルト=3位

スタート直後から森本選手【code 33】が飛び出します。 その後、集団からチームメイトの堀井選手と岸本選手【mkw】、中野選手【mkw】が飛び出し前は4人に。伊吹山ヒルクライムは集団のドラフティングが効くコースのため、できれば集団で走りたいが、前のペースは自分にはオーバーペース。しかし後ろの集団のペースは緩めで前の集団は速めとが合いません。

しかもこの日は風が強く、1人で走っていると風の影響を受けるので、なんとか複数人で走りたいところ。

先頭4人のうち森本選手と岸本選手の2名がドロップしてきたので、少しだけ一緒に走りますが自分のペースの方が速いため一緒に走ると後ろの集団に捕まる判断し、引き続き1人で走り続けることにしました。

6km地点を過ぎる頃に、後ろから吉田選手【mkw】が飛び出しできたことを確認。焦らず淡々と踏んでいると明らかに後方のメイン集団のペースが落ちているのが見えました。

確実に後方集団とは速度差がついたので、ここからは追いついた選手と2人での3位争いとなります。

残り500m付近の急坂区間で吉田選手もペースアップ。一時は数秒差まで開けられましたが、自分もここまで来たら引き下がれないと諦めず踏み続け、残り50mからチカラを振り絞り最後のスパート。ゴール寸前で追い抜き3位でゴールしました。

赤坂選手【THE BASE 南大沢店/F】

リザルト=8位

今回のヒルクライムレースがJBCFでの初レースとなりました。

スタート直後はかなりのハイペースで進むだろうと思っていたため、自分が耐えられるところまで頑張って付いていこうと思っていました。案の定、スタート後はかなりのハイペースですすみ、1kmほどのところで耐えきれずドロップしてしまいます。

スタートからレベルの高さを実感することに。その後は単独走となったため、自分のペースを保ちつつ、淡々と走ろうと切り替えようとしましたが、パワーが上がったり下がったりと、うまくペースを保てずに8位でゴールとなりました。

レース経験が少なく、私自身どのくらいの実力があるかわからなかったので、今回の結果を踏まえてレベルアップしていきたいと思います。

次のレースは播磨中央公園で開催されるロードレース

次戦は4月15日(土)・15日(日)に兵庫県加東市の兵庫県立播磨中央公園 園内特設コースで開催される「第57回JBCF西日本ロードクラシック 第3回播磨中央公園ロードレース2Day」に、MiNERVA-asahiの選手も参加を予定しています。

E1に参戦する選手にとっては10位内でゴールすることで、今年の6月に開催予定の全日本自転車競技選手権大会に出場する権利が獲得できる大切なレースとなります。

MiNERVA-asahiは更なる高みを目指して全力でペダルを漕いでいきますので、引き続き皆様からの応援・ご声援をよろしくお願いいたします。

過去のMiNERVA-asahiのレースレポートはコチラをご覧ください。