【MiNERVA-asahi】第13回JBCFきらら浜クリテリウム2DAYS レースレポート

2022.08.23

山口県で行われたクリテリウム2連戦

8月13日(土)〜14日(日)に山口県山口市の山口きらら博記念公園・北駐車場内特設コースで「第13回JBCFきらら浜クリテリウムDAY1 & DAY2」の2連戦が開催され、あさひ公式レーシングチーム「MiNERVA-asahi」の選手達も参戦しました。

※自転車レース特有のルールや用語はこちらでご説明しています。

今回のレースでは土曜日と日曜日の2日間連続でクリテリウムが開催されました。初日はコースを時計回りに周回し、2日目は反時計回りで周回する設定で開催されました。

東日本方面では台風8号が猛威をふるい、山口市でも初日のE1レースの途中から突然雨が降り出すなど荒れた天候の中での開催となりました。

それぞれの選手のレースレポートを、ぜひご覧ください。

出典:JBCF「第13回JBCFきらら浜クリテリウム DAY1,DAY2」テクニカルガイドブックより

 

今回のレースに参戦した選手は下記となります。

●E1クラスタ(2.3km×15周=34.5km)
佐藤選手【灘徳井店】、中村選手【本社

●E2クラスタ(2.3km×10周=23.0km)
堀井選手【池田店

※周回数と距離は各クラスタ/2日間とも同じとなります。

今回、MiNERVA-asahiから参戦した、それぞれの選手のレースレポートを、ぜひご覧ください。

中村選手【E1/本社】

リザルト:DAY1=13位、DAY2=12位

<DAY1>

時計回りコースの場合、長い直線はホームストレートの後に現れ、ゴール前は大きく180度曲がるコーナーを抜けた後の直線となる。ポイントはこのホームストレート後の長い直線で、ここで集団が詰まるタイミングで抜け出せばその後は追い抜きにくい細い道、コーナーが続くため集団の力は弱くなりチャンスは広がりやすい。先行して逃げたい自分にとってはどちらかと言うとこのコースは時計回りの方が向いている。レーススタート。

序盤は比較的スローペースなものの、積極的に行きたい選手がペースを上げていく。自分はできるだけ前方で走行するが、やはり向かい風の強い区間では誰も前に出たがらず集団のペースが緩む。思った通りここがチャンスだ。

散発するアタックに反応しながらチャンスを伺っていると、7周目後半の向かい風区間で1名の選手が飛び出す。すかさず反応して後方につき、ホームストレートで追い抜き狙い通り周回賞を獲得。

長い直線で後方を見ると、自分が周回賞獲得後に集団に戻ると見られていたのだろうか集団のペースが緩んでおり、その中から田中選手【VC福岡エリート】が追走してくるのが見えた。少しペースを落として前待ちして田中選手と合流しそのまま踏み続け、ここから本格的に逃げを試みる。

少しすると全日本マスターズ30代チャンピオンの皿谷選手【エキップ ティラン】が追いついて来る。ちょうどその時に審判バイクから「雷接近のため、残り4周回に変更」と告げられる。

皿谷選手の合流で逃げは強力になり、後ろとの差も開いている。これはまたとない逃げ切りのチャンスと、そこからは全力で逃げ続ける。

しかしローテーションをしながら周回を重ねていくも、降り出す雨に強くなる風。向かい風区間は更に厳しいものとなっていった。

そして最終周回に入る直前、逃げに選手を乗せていなかった有力チームによる猛追で集団に飲み込まれ、逃げ切りは失敗。

だが集団は牽制し合っており最終周回なのにペースは上がらない。再びチャンスと前に上がり好機を狙うも後輪に異変を感じる。

なんて事のないコーナーで後輪がズルズルと滑る感覚。次のコーナーでも後輪がフラフラと滑る。パンクか…と思い、最終局面でこの状況は危険と判断し集団からドロップ。前方で発生した落車も回避して安全にゴールをし、13位でのリザルトとなった。

ゴール後、バイクを降りて確認をすると全くパンクはしていない。となると考えられるのは、タイヤの選択、空気圧の設定などが、このウエットコンディションに対応できていなかったという事。またも入賞のチャンスを自分のミスで逃してしまった。

積極的に攻められた点は良いが、どこか詰めが甘い。次こそは入賞することを目標にして、一つ一つ反省を活かしていきたいと思う。

 

<DAY2>

昨日とは逆回りのいつものコース。ホームストレート前に長い直線があり風向きも向かい風で、ここが同様に勝負所。ただし自分の場合は最終周回で、ここで争ってもホームストレートが長くスプリンターに対して勝ち目はないので、勝つならそれまでの周回で逃げを決める必要がある。レース展開は昨日と同様にアタックが散発する。

自分も序盤はアタックをしてみたりして逃げや追走の様子を伺うが、一部のメンバー以外は消極的なのと前日に逃げを行っている自分や皿谷選手【エキップ ティラン】が動いてもマークされているのがわかる。それでいて他の選手が逃げる時は追おうとしない。

中盤で大原選手【VC VELOCE】が数周回逃げて周回賞を獲得、この逃げ吸収する際も、その後に新村選手【パナソニックレーシング】らが逃げる時も誰も追わずジワジワと集団との逃げの差が開いていく。残り周回を考えてもこのまま放置すればまずい、と、自分がを使って吸収する。

集団のまま最終周回へ。

最終コーナー前の長い直線でイエロージャージの小林選手【soleil de lest】らが隊列を組んで先頭へ。最終コーナーをそこに続いて駆け上がりスプリントに入るも、自分のスプリント力ではやはり及ばず12位でフィニッシュした。

優勝は隊列から発射された小林選手。完璧に決まった優勝だった。

思えば逃げに追いつく時にただ「集団を引き連れていく」のではなく、いっそのこと単独ブリッジやカウンターアタックをすればよかったのだろうか。逃げにsoleil de lestのメンバーがいなかったことや前日の皿谷選手がいなかったので見送っていたが、確かに有力な逃げではあったので自分にはこれに乗るしかなかったようにも思う。

結局自分がを使っただけで動きすぎて集団を楽させてしまったことが反省点。積極的に動けたのはいいが、もう少し周りを使った動きを考えられるようにしていきたい。

佐藤選手【E1/灘徳井店】

リザルト:DAY1=22位、DAY2=17位

<DAY1>

序盤にチームメイトの中村選手が逃げ始め、集団の抑えに入る。アシストなら、なんとかできるかと思ったが、やはりキツい。

瞬間的なパワーは出るが、いつもは出せた高出力を維持する事が出来ない。心拍も上がり切らず、集団から間が空くことが多くなる。

中盤で雷雨が鳴り始め、バイクモトが目の前の集団先頭の選手に何か話しているが全く聞こえない。

もしかして中断?(自転車レースで雷は危険な為、競輪やトラックレースは雷鳴が鳴った瞬間即中断する)と思ったら一気に集団加速。

レースの短縮措置だった様で、残り周回数が減った事を知った集団がペースアップしたようだ。

これに乗れずレースは終了。完走はしたがほぼDNFに等しい結果。集団から千切れたのは久しぶりだった。美味しい食事とマッサージをして明日に備えます。

 

<DAY2>

久々によく寝られたが、昨日のダメージが足に残っている。宿から会場まで、アップをかねて自走で移動し多少はマシにはなった。

昨日の反省を活かし、今日の作戦は。

逃げが出来ても車間が空いても、自分からは動かない。

逃げが出来ない様祈る、消極的な作戦。

ベースパワーが低かった頃に取っていた作戦だが、パワーが多少上がった今シーズン。

自分から動ける様になったが、動き過ぎて終盤でが残らない、というパターンもあったので、どちらが良いかは判断が難しい所。

徹底した省エネ走行が功を奏したのか、終盤になっても集団に残ることができた。

ラスト2周からペースアップ。

リーダージャージの小林選手【soleil de lest】が確実に着に絡むだろうと番手をキープするも、最終コーナー手前のペースアップで千切れる。

スプリントするが、誰も抜く事もなく17位でゴールとなりました。

現状では精一杯出来たと思うが、結果だけ見れば酷い結果です。

毎回サポートしてくれる方々の為にも、3週間後の舞洲にはコンディションを戻して行きたいと思います。

堀井選手【E2/池田店】

リザルト:DAY1=11位、DAY2=10位

<DAY1>

初日は時計回りで最終コーナーからゴールラインまでが短く、最終コーナーまでが勝負。

苦手なインターバルを克服しようと、練習仲間に声かけて、後にピッタリついてもらいアタックしてもらって追いかけたり、1分走のメニューをしたり、見通しの良い道を使ってスプリント練習をするなど試行錯誤しました。そのお陰で集団の10番手あたりをコンスタントにキープして走ることができました。

に余裕があったので最終周にもっと積極的に動いて苦手なスプリント勝負にならないように動けば良かったのですが、最終周に他の選手が抜け出したタイミングでの位置取りに失敗してしまい、ずっと今までの課題だったインターバルは克服できていたが、位置取りに失敗して最終コーナーの前で1人抜かしての11位となりました。

初日の反省点を活かして2日目も頑張ります。

 

<DAY2>

このコースは序盤から逃げても潰されやすいので終盤スプリント勝負を避けるためにラスト1周を全力で逃げることだけ集中していた。3周目に目の前で落車があり回避するも、その間に集団のスピードはあがり縦長棒状に。その後のカーブやコース幅が細くなるタイミングで集団のスピードが落ちるので焦らず最小限のを使って集団に戻る。

予定の最終周回へ。集団の前に上がることができずインターバルに備えるのみで、そのままゴールで終わってしまいました。

自分のがなくても、周りも同じぐらいがないと判断して逃げにトライすれば良かった。例え逃げが潰されてしまっても順位は今より良かったかもしれないので、トライしても良かったなと反省し、次のレースに生かしていきたいとおもいます。

次のレースは舞洲TT&クリテリウムレース

MiNERVA-asahiの選手が次に参加するレースは、9月3日(土)〜4日(日)に大阪府大阪市の舞洲スポーツアイランド・空の広場内特設コースで開催される「第14回JBCF舞洲タイムトライアル」と「第36回JBCF舞洲クリテリウム」に参加します。

舞洲スポーツアイランドで開催されるタイムトライアルとクリテリウムは今シーズン中で2回目となり、今年の4月初旬にも行われました。

【MiNERVA-asahi】JBCF 舞洲タイムトライアル/クリテリウムレースレポート

クリテリウムはオーバル形状のコースで行われますが常にインターバルのかかる厳しいコースとなります。

MiNERVA-asahiは、更なる高みを目指して全力でペダルを漕いでいきますので、引き続き皆様からの応援・ご声援をよろしくお願いいたします。

過去のMiNERVA-asahiのレースレポートはコチラをご覧ください。