【MiNERVA-asahi】瞬発力が試される。JBCF舞洲タイムトライアル E2レポート

2020.09.09

数分間の間にすべての技術を出し切るタイムトライアル!?川勝選手からのレースレポート!

9月5日、6日日に大阪・舞洲で行われた「JBCF舞洲タイムトライアル/クリテリウム」にあさひ公式レーシングチーム「MiNERVA-asahi」の選手達が参戦しました。

1日目のタイムトライアルには川勝選手(E2)、宇田選手(E3)、堀井選手(E3)が出場。
2日目のクリテリウムには井上選手(E3)、井原選手(E3)、大島選手(E3)、永友選手(E3)、能戸選手(E3)、堀井選手(E3)が出場予定でしたが、なんと台風の影響による雨で中止となりました。非常に残念です。

今回はE2カテゴリーでタイムトライアルに出場した川勝選手からレポートが届きました!
タイムトライアルはロードレースクリテリウムと異なり、一人ずつ(もしくはチーム単位)で走り、タイムを競う競技。
ロードレースのような相手との心理戦はないものの、短い距離の中でトップスピードにもっていき、そのうえでライドテクニックを駆使してコース内をいかに早く走れるかが試されます。

昨年同大会で3位入賞している川勝選手、今年も2年連続で表彰台に登れるのでしょうか。

180度の連続ターンが続くコース。ミスできない1発勝負!

    

毎年春秋恒例の舞洲タイムトライアル。舞洲のコースは、2kmという短い特設コース内にもかかわらず、180度ターンが5回含まれます。そのため、ブレーキのタイミング・減速後の加速力・加速後のスピード維持などが重要で、パワー・テクニック・瞬発力が求められるコースレイアウト。小さなミスがタイムに大きく影響してきます。
また今回はコロナ対策でスタート時に車体を支えてくれる「ホルダー」はおらず、選手は片足がついた状態でスタートになります。通常タイムトライアルの場合、ビンディングで靴とペダルが固定された状態でスタートしてすぐに加速ができるようになっています。今回はスタート後にビンディングの固定を正確かつスピーディーに行わなければいけません。

昨年からの反省点を生かして挑む

昨年度E2最速タイムは2’54″067、自分は2’55″766で3位。よって2’53をターゲットタイムにします。

昨年の反省点としては、
①TT用にDHバーをつけたものの、通常のロードレース時のポジションのままだったこと
②空気抵抗を極限まで省いたエアロ効果の高いTTヘルメットはではなかったこと
③最終ストレートでギアの選択をミスしたため、踏みきれず失速したこと

そこで今回は
①サドル位置を1.5cm程度高く、前へ変更し、TT用のポジションン調整。
②GARNEAUのTTヘルメット「P-09」を着用
③最終ストレートは軽いギアでもがき切る想定
をすることで2秒短縮を狙っていきます。

いよいよレーススタート

レースはE1カテゴリから順に30秒間隔でスタートしていきます。風向きがいいのか2’44というタイムが聞こえて来ます。それ以降も好タイム連発。

いよいよE2がスタート。
序盤の選手がいきなり2’45(最終的にE2トップタイム)をマーク。

12:40:30 2km TTスタート

スタート後のビンディングの固定・コーナーの処理・減速後の加速を丁寧に、かつなるべく速くこなしていく。巡航時は姿勢を低く。

ラストの計測ラインまでしっかりもがききり、ゴール。

感覚的には悪くなかったけれど、聞こえて来る場内アナウンスからは無情にも「2’52 暫定4位!!」

嘘やん。7秒遅れって。4位って。

レースを振り返って

あとで自身の走りを動画でチェックすると、コーナーを攻め切れてない。単純に遅い。
出力も昨年と比較して▲13w。ポジション変更・風・TTヘルメットのポジティブ要素を加味しても肝心の走りがダメでした。

タイムは良くなったものの、リザルトは昨年より悪化。結果を受け止め、次戦の広島ロードレースに向けて切り替えてやっていきます。

レポート:橿原葛本店 川勝

最後に!新しく使ってみた「GARNEAU P-09」について

今回、新しく投入したTTヘルメット「GARNEAU P-09」は空気抵抗低減のため、表面にゴルフボールなどにも用いられる「ディンプル加工」が施されており、エアロポジションをとった際の空気の流れがスムーズになる清流効果が出るように設計されています。

実際、今回のタイムトライアルにおいて45km/h以上の高速域では、ノーマルヘルメット着用時に発生するノイズが全く聞こえず、頭部が受ける空気抵抗が明らかに逃がされているように感じました。

今回のタイム改善はP-09着用の恩恵によるものだと思います。