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メニュークリックで該当箇所までスクロールできますなぜビワイチ?
夏になっても、なかなか観光地に出かけることもできず、子どもにわくわくさせられるような体験ができないなと日々もんもんとされている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
あと子どもも何年ついてきてくれるのかな?と考えつつ、今年の夏は自転車でロングライドしてみよう!と春頃から温めていました。
ロングライドする場所は他にもあると思いますが、琵琶湖にした理由は、
・達成感がわかりやすく、比較的安全に走れる
・付近に電車が走っていて最悪の場合にエスケープ(輪行)できる
・信号が少ない
・補給場所が多い
・坂が少ない
・景色が良い
子どもと行くなら、エスケープルートを考えるのは絶対で、熱中症になりかけた際に、最悪湖にすぐに入れる環境もいいですよね。
そもそもビワイチって?
滋賀県にある琵琶湖を自転車で一周することで、距離はルートによって約150〜200kmです。
琵琶湖大橋より北側を一周すると約150kmで、全部一周すると約200kmになります。
回る方向は反時計回りが一般的です。
その理由は、時計回りに比べて琵琶湖に近くて、結果的に信号等も少なくなるからです。
関西の小学校中~上級生の間でも「ビワイチ」は一種のステータス?らしく、達成したい子が多いと聞いたことがあります。
1周しようと思うとけっこうな距離ですよね。
私は関東出身(神奈川)で、地元では江ノ島に往復するのがお決まりでした。
小学校5年生位で、友達と往復で50km位離れた江ノ島へ行き、ヘロヘロになりながら帰還したのを覚えています。
それよりも多い距離を、今回は小学2年生(8歳)が走れるのか?
今回はそんな体験を記載し、次に挑戦される方の参考にしていただけたら幸いです。
子ども用自転車のおすすめ
子ども用の自転車は、私の場合はドライドRというモデルを使用しました。
※画像はフロントクイックリリースですが、実際の商品はクイックリリースホイールではありません。またスタンドもセンタースタンドではありません。

しかし、一部区間を電車で運ぶ「輪行」を併用するケース(今回輪行を活用)ではあまりおすすめできるモデルではありません。
ドライドRは街乗り向けに作られたモデルで、輪行するのに、ホイールのナットをレンチで外さないといけません。
余分な工具が必要になってしまうので、できるだけ工具なしで車輪の着脱ができるクイックリリース付きの、軽量なアルミの自転車がおすすめです。
例えば
その他、ジャイアントやマリン、ライトウェイなどのブランドがその候補でしょう。
※ジャイアントはネット店での掲載はございません。
ただ、上記のような自転車は一般的な子供用自転車の中では高額なので、レンタサイクルを活用するのも一つの手です。
出発する場所は限定されますが、米原では身長120cm~対応可能の子供車をレンタサイクルできるお店もあります。
そこでは初心者にも安心なマップやアイテムもあるので、自転車ないけど挑戦してみたい方はぜひご確認ください。
「びわ湖一周サイクリング認定証」なるものもあるので、目標があった方がいい方はこの認定証を目指してもおもしろいですね。
子どもの装備について
日焼けは疲労を増加させると言われており、対策は重要です。
上から、
・ヘルメット
・サイクリングキャップ
・ネックカバー
・速乾Tシャツ
・アームカバー
・指切りグローブ
・レギンス
・パット付パンツ
持ち物は背負わせるとお尻が痛くなる原因にもなるため、極力何も背負わせないようにしました。
上記の中で、必須のものはパット付パンツ(又はパット付きサドルカバー)とグローブでしょうか。
お尻の痛みが出てくると、ライドが苦痛でしかなくなってしまう可能性もあるので、これは揃えておかなくてはいけないアイテムです。
それでも慣れない2日以上のライドでは、股のスレ対策も重要となってきます。
私の場合は、ワセリンを塗るなどして対策しました。
宿泊について
今回は、今まで走れたのが40km位が最大で、どれくらい走れるかわからず、テント泊を選択。
しかし、宿を手配する方が十分な休息ができるので、初めてのビワイチではおすすめです。
今回走ってみて、小学生のお子様にはだいたい60~70kmを目安にコース設定をするのがいいと感じました。
7歳 スタートから40kmの地点
8歳 スタートから50kmの地点
9歳 スタートから60kmの地点
10歳 スタートから70kmの地点
・
・
年齢とか経験にもよるので一概には言えませんが、平たんの道であればこれを目安に検討してみてください。
ただ、宿をとると必ずそこまでたどり着かないといけないため、時間配分など事前のスケジュールがすごく大事になります。
目的とするまでの距離が60kmだとすると、平均時速15km位出せたとしても最低でも4時間必要になります。
30分程度に一度は5~10分の休憩を入れるとなると、休憩時間だけで1時間20分程度。
明るい内に目的地に着くためにも、なるべく早く出発することが重要です。
琵琶湖のほとんどはこのようにサイクリングロードが整備されていて、比較的安全に、迷うことなく走ることができます。
今回テント泊にした理由には、前述の通りどれだけ走れるかわからない、ということもありますが、琵琶湖では無料でテントを張れる箇所が多いので、せっかくならキャンプも楽しんでしまおう!と思ったのもあります。
泊まれる所は、湖岸緑地として整備されている所で、例えば東、北地域では下記PDFマップの通り。
基本的に湖岸緑地であればテントは張れますが、バーべーキュー可となっていない所は火器の利用が一切禁止となっているため、バーナー等でお湯を沸かすこともできません。火器類を利用されるならば、必ずバーべーキュー可となっているところを選択してください。
一泊であれば無料で泊まれますが、夏場は虫(ブヨ(ブユ)もいます)も多く、暑くて寝苦しい場合もあります。道路沿いなので夜は大型トラックなどの走行音が気になることがあります。
またトイレはトイレットペーパーはあれど、明かりはない所もあるので要注意です。
明かりが基本的にないので、キャンプ場には時間に余裕をもって、明るい内に着く必要があります。
子どもとの走行において心がけること
大人同士で走るのと違い、夏に子どもと走る場合は大人が心がけないといけないことが多くあります。
まず子どもは大人に比べて暑さに弱く、熱中症になりやすいことを覚えておかなくてはいけません。
子どもは、体温調節機能が未発達なこともあり、暑さを感じてから汗をかくまで、大人と比べて時間がかかったりします。
体の水分量も少ないため、結果体温が下がりにくいのです。
熱中症対策と併せて、楽しく走れるように心がけたこと
・30分に一度の休憩
・発汗で失われる水分の補給
・頻繁に水をかけて強制冷却
・飽きてしまうので、楽しみを加える
(今回は、立ち寄るコンビニでは好きな食べ物何でも買ってあげるという設定にしました。普段は制限しているアイスもこの日はお金が続く限り食べ放題!)
生で食べられる、トウモロコシも販売されていました。こういった食の楽しみも重要ですね。季節や時間配分によっては観光するのも気分転換になります。
サンダルを持っていったのはこのため。湖北は水がとてもきれいで気持ちがいいです。
もちろん水着は持ってきていないので、服のままドボンです。夏場に走るならではのアクティビティ。
バイクパッキングの持ち物紹介
子どもに何も持たせないため、親の装備は割と重装備です。
測ったら総重量23.3kgでした。電動車並み!
■フロント
テント、ポール
■サイドバッグ1
着替え、雨具、トイレットペーパー
■サイドバッグ2
イス1(ヘリノックスチェア)、インフレーターマット×2
フレームバッグはこのままではフロントタイヤと干渉してしまったため、追加のベルクロで、テントのポールと共にハンドルにしっかりと留めています。

■フレームバッグ
工具類、救急セット、お米、カトラリー、ミニ蚊取り線香、モバイルバッテリー、ヘッドライト

■サドルバッグ
クッカー、バーナー、寝袋、輪行袋1、イス2(簡易)、コップ×2、サンダル×2
フロントバッグ同様に、空気を抜くための弁がついています。

■トップチューブバッグ
お菓子、補給食、飴

■バックパック
アルコールワイプ、ティッシュ、貴重品、カギ、水2リットル(ハイドレーション)
親も熱中症になってはいけないので、2リットルの水を背負います。

■ボトルケージ
ボンベ、輪行袋2
この中で、寝袋は持っていきましたが結局使わずに済みました。
朝方は冷えてきましたが、寝袋を使うことなく、輪行袋をかぶってちょうどいい感じ。シーズンによってはこんな使い方も。
今回はバイクパッキングスタイルにこだわり自炊しましたが、子どもと一緒なら、どこかで食事を済ませてしまうのも手ですね。
一周達成?振り返って
一日目 65km
二日目 70km
途中、暑さと単調な景色の飽きたのと、お尻の痛みがどうしょうもないとのことで、近江高島駅から輪行して堅田駅へ、そこから少し自走してスタートした地点に戻ってきました。
これだけの荷物をパッキング輪行(しかも子どもの自転車も)は大変でした。
次回は自走で達成したいな!
次回へ向けての反省点、課題は、
・暑い夏はテントで熟睡できないので、シーズンによってはきちんと宿に泊まって休息する
・暑さで胃腸系に不調をきたしたので、冷たいものを取らせすぎない
・ペダリングを見直し、きれいに回せる体幹を鍛える(でも筋トレはさせない。)
・もっと様々な所で乗る
1日目よりも、2日目の方が疲れているにも関わらず、平均速度、最高速度も伸びているので、力の使い方のコツがわかったようです。
やはり普段から乗ることがビワイチ攻略には一番重要かもしれません。
子どもも、自分の力で100km以上走れて自信がついたのか、自転車以外の様々なことにも挑戦するようになってくれたのが親として一番うれしいことかもしれません。
親子で挑戦したい!と思っている方に、少しでも参考になれば幸いです。
TEXT:toby