縁の下の力持ち的な大阪の地場産業が支える快適性とは?

2022.09.08

縁の下の力持ち的な大阪の地場産業が支える快適性とは?

我々あさひの本社もある大阪府内には、様々な地場産業があります。
全国的に有名なところだと堺市の刃物(特に包丁)などはご存知な方も多いと思います。
もちろん、自転車部品も大阪府内の地場産業のひとつ。
それ以外にも大阪府内では金属加工に関する金属熱処理や金型、銑鉄鋳物、ネジボルト類、ワイヤーロープ(鋼索)などの産業も盛んです。
金属意外だと紡績業も盛んで、そこから毛布やタオル、ニット生地、敷物なども多く生産されています。泉州タオルなどは聞いたこともある方は多いのではないでしょうか?

今日は、そんな大阪の地場産業のひとつでもあるワイヤーロープが作り出す自転車部品をご紹介。
大阪府南部の泉州地域(大和川以南の9市4町)、岸和田市に本社のある日泉ケーブル株式会社さんをご存知でしょうか?
創業は1948年(昭和23年)で、元々は同じく地場産業の紡績の織機に使われるバネ等を製造されていたそうです。
その後、自転車のブレーキワイヤーなどの製造販売にも携われ、色々なメーカーのブレーキやシフトワイヤーのOEM製造をされてきたそうです。
そんな日泉ケーブルさんのSP31スペシャルステンインナーケーブルをご紹介します。

日泉ケーブル[NISSEN]
SP31 スペシャルステンインナー ブレーキ用 シマノロード前後
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日泉ケーブル[NISSEN]
SP31 スペシャルステンインナー ブレーキ用 MTB用前後
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日泉ケーブル[NISSEN]
SP31 スペシャルステンインナー シフト用 シマノ11S 2本
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あまりブレーキやシフトのインナーケーブルにこだわる方って少ないかもしれませんが、実際に握ったり指先で操作する部分って、その性能差や効果を顕著に感じることができるのでお勧めです。
こちらの日泉ケーブルさんのSP31シリーズ、何がスゴイかと言うと通常のインナーケーブルは19本の素線を撚り合わせて作られているところを31本の素線から構成されているので柔軟性に優れています。
エアロ効果を狙ったフレームなどワイヤー類の取り回しがきつい自転車もまれにありますが、そう言った場合の取付けが楽になったりハンドルの操作も軽くなったりします。
よくタイヤのケーシングの数が多い方が、しなやかで乗り心地が良いと言われますが、同じような感じですね。
また、通常の倍以上の素線で撚られていることで高密度なワイヤーとなり、ワイヤー自体の伸び率が少なく耐荷重にも優れています。
通常ワイヤーの伸びによって変速がおかしくなってしまうことがありますが、このSP31シリーズだと少なくなります。

31本の素線で撚られたケーブルは表面が真円に近くなるように削るスリック加工が施され、さらに電着コーティングされているので非常に低摩擦で引きが軽くなります。
たまにブレーキを握った時に“ゴリッ”とした感触を感じたことがあると思います。この感触はブレーキインナーケーブルの表面の粗さからくるアウターケーブルとの抵抗からくる感触です。
可能な限り真円に近く、さらに特殊コーティングされたインナーケーブルを使用すると、驚くほどに軽く、カチッとした感触のブレーキタッチに仕上げることが可能です。
よくインナーケーブルで表面をPTFEコーティングされた商品がありますが、どうしても油切れなどにより表面のフッ素加工がはがれてしまい本来の性能を発揮できていない場合があります。
でもSP31シリーズに採用されている電着による特殊コーティングは耐久性にも優れているため、通常のインナーよりも長くその性能を発揮します。
通常のインナーケーブルと比べると少し価格は高く感じるかもしれませんが、耐久性と性能を考えると私個人的にはお得なんじゃないかと感じてしまいます。
Di2や油圧DISCを使用されているライダーも増えてきましたが、まだまだワイヤー操作のブレーキや変速機を使っているライダーで更なる性能向上を求めて交換してみてはいかがでしょうか?

TEXT:kisshie

あなたのバッグの中身はなあに?用途に合わせて選ぶサドルバッグ

自転車で移動をする際、予備チューブや携帯工具などの荷物の収容方法について、皆さんは何を使っていますか?
大きくはツールボトル・バックパック・サドルバッグあたりに分かれるのではないかと思います(一部バックポケット派も?)。

レース志向の方ですと「重心が高くなる」「ダンシング時に振られる感覚がある」などでツールボトルを使用する方も多いのですが、私はサドルバッグ派です。
サドルバッグのメリットは、バックパックと比較して自転車に固定して運ぶので乗車姿勢に影響が出ず疲労などに繋がりにくい点、ツールボトルと比較してボトルケージが埋まらない点やバッグの付け替えで多彩な容量に対応可能な点が挙げられます。
特に私は夏場は必ずボトル2本で行動するため、ツールボトルは使用せずサドルバッグの存在が必須になります。
あとは個人的には街中やツーリング中でカギなどを取り出す際にも、サドルバッグはツールボトルよりはわずかながら取り出すまでの手間が減る点などは大きいですね。

そんなサドルバッグですが、容量だけでなく種類もたくさんありますので、それぞれ自分に合ったものを選ぶようにしましょう。
基本的には利用する用途によって容量から選び、次に取付方法やバッグの機能、自分にとっての取り出しやすさ等の様に選んでいけば問題ありません。
今回は主に容量の視点からいくつか商品をご紹介します。

あさひ[ASAHI]
防水サドルバッグ-L 7L バイクパッキング用大型サドルバッグ
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まずは数年前から主流になりつつあるバイクパッキングスタイルで旅に出かける場合などに活躍する大型サドルバッグです。私も北海道を旅行する際にこのバッグを使用しましたが、固定時の安定感もよく容量も十分でした。

着替えやタオルに雨具、各種デバイスの充電器に携帯工具、予備チューブ2本に、携帯リュック、輪行袋を収納しました。
ただ、この辺りまではやはりたくさん入る分、重量もかさんでしまいますので普段使いにはちょっと大きすぎるサイズですね。
自転車に固定する分人間はラクですが、重心や加速、登坂など自転車の走行性能に影響するデメリットはこの辺りだと少し大きく出てしまうので注意しましょう。

ちなみに私の普段のライド時は「最低限帰還不能にならない」ようにする装備で考えています。
「あれもこれも」とたくさん持っていくと重くなってしまうのですが、逆にミニマリストの様に最小限…とするにはリスクもあり怖い。
という感じで、その時のライドに合わせて帰還不能にならない様にしており、トラブル時の帰還不能リスクが高い場合は比較的厚めの装備を持っていくようにしています。

普段の基本装備としては、主にこちらです。

チューブにタイヤレバー、ボンベに、チェーン切りがついた携帯ツールに、携帯ポンプ、パッチセット、Airtag、そしてワイヤー錠。

そんな私が普段の収納に使用しているのはこちらです

トピーク[TOPEAK]
TC2261B Aero Wedge Pack M(エアロウェッジパックM)ストラップタイプ サドルバッグ
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おそらくサイクリングに出かけると最も多く見るのはこちらではないでしょうか。
ちょうどいい大きさ、価格帯、品質、どれをとってもバランスがいいベストセラー商品です。
ストラップマウントタイプは取り付けるサドルを選ばないのもいいところですね。

同じくらいの用途のものですと、こちらもお勧め。

あさひ[ASAHI]
防水 サドルバッグ -L 容量:3L
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こちらだと、私の体感ではトピークサドルバッグのMサイズよりやや大きく、緊急用の超薄型輪行袋や追加チューブ1本くらいは入る余裕があります。
サドル取付位置によってはレールに取り付けできない場合もありますが、アタッチメントで固定でき安定感が高い点・防水素材な点はイチオシポイントですね。

更に小さいものだとこんな商品も!!

イーバイク[eBIKE]
D13020 Tube saddlebag(チューブサドルバッグ)
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チューブと、ボンベと、1-2本の工具と最低限の装備しか入れないぜなんて言うミニマリストさんにはコンパクトで使いやすくお勧めです。
自転車の重量増も最小限なので、ロードバイクなどでトレーニングライドに出かけるときに向いていますね。

今回はサドルバッグ派の私がおすすめのサドルバッグを紹介させていただきました。
ライドの目的や用途でサドルバッグの中身は代わりますが、サドルバッグも合わせて目的に合ったものを選びましょう!

TEXT:yaromai