子どもを乗せる自転車は機能性で決めよう!選び方のポイントを紹介

お子さまを乗せるための自転車が必要というお父さん、お母さん、新しく購入するならどんなタイプを選べばよいかご存じですか?
送り迎え用に使うなら、機能性の高い子ども乗せ専用自転車の購入がオススメです。選び方のポイントを押さえて、お気に入りの自転車&便利なアクセサリーを見つけましょう。
自転車選びを始める前に確認すること
お子さまの送り迎え用に新しく自転車を選ぶなら、購入前にチェックしておくべきことがあります。普段の生活環境やお子様の安全性についても考え、より使いやすい自転車を選ぶようにしましょう。
・乗せるお子様は1人か、2人か
まず、一緒に乗車したいお子様の人数は1人、または二人のどちらですか?同乗するお子様の人数によって、選ぶ車体が変わります。
2009年の道路交通法規則の一部改正により、自転車にお子様を2人乗せる場合には「幼児2人同乗用自転車」を選ぶことが定められました。お子様を2人乗せると車体全体の重量が大幅に増え、走行やその他の操作が不安定になるため、それに耐えられる十分な強度と制動性能、駐輪時や乗せ降ろし時の安全対策が施されています。
乗せるお子様が一人だけの場合でも、その重量に耐えうるフレームと後キャリアの強度を備えた自転車を選ぶ必要があります。「幼児2人同乗用自転車」の高い安全性と操作性は、乗せるお子様が一人の場合でも大変便利に、安心して乗車していただけます。
・お子様を前後、どちらに乗せるか
お子様を乗せる同乗器(チャイルドシート)には自転車のハンドル部に取り付ける「前用」と、後キャリアに取り付ける「後用」があります。お子様をどちらに乗せるかは、使用するチャイルドシートの対象年齢と身長・体重の目安を参考に選びます。
一般的な前用チャイルドシートの乗車目安
・1歳以上~4歳未満
・身長100cm以下
・体重15kg以下
一般的な後用チャイルドシートの乗車目安
・1歳以上~6歳未満 ※2歳以上の使用が望ましい
・身長115cm以下
・体重22kg以下
前用チャイルドシートを使用すると運転者の視界にお子様が入るため、安心して運転できます。ただし、ハンドルが重くなったり、運転時にチャイルドシートに膝が当たったりするなど、一人で乗るときと感覚が大きく変わるため、注意が必要です。
後用チャイルドシートは幅広い年齢に対応し、体の大きなお子様でもゆったり座れます。低年齢のお子様には座席が大きく不安定になりやすいため、やむをえない場合をのぞき、2歳未満のお子様は乗せないほうが良いでしょう。一部メーカーからは、低年齢児向けに開発されたクッション性が高く小さなお子様にもフィットする後用チャイルドシートが発売されています。
・どんな道を走るのか
自宅からよく行く場所への道のりや距離を確認しましょう。
坂道や向かい風など 1人で乗れば走れる道でも、お子様を乗せるとその分重たくなり、自転車をこぐのは大変になります。
これは、お子様を乗せた状態で足に力を込めてペダルを踏むと車体が左右に揺れ、不安定になってしまい、力が入らないからです。
安全・快適に走ることのできる自転車を選ぶためにも、自転車で通る予定の道について予め確認しておきましょう。
・荷物はどれくらいの量になるか
荷物の量(必要なカゴの大きさ)を考えておくことも重要です。
前チャイルドシートが予め付いている自転車を選ぶと、後キャリアに取り付けるバスケットをオプションで用意する必要があります。
また、お子様を2人乗せる場合はバスケットを取り付ける場所がないため、荷物はバックパック等の体に身に付けるタイプのバッグに入れる必要があります。このように選ぶ車体によって荷物を載せられる量が変わるため、予めどれくらいの荷物を運ぶ可能性があるのか考えておきましょう。
・よく使う駐輪場の状況
意外と盲点なのが駐輪場です。子ども乗せ専用自転車は安定した走行のためにタイヤ径が太めに設計されていることが多く、これがタイヤを嵌めるラック式駐輪場によってはサイズが合わず、駐輪できない場合があります。
また2段式駐輪場の場合、上段に停めなくてはならないが車体が重たくて持ち上げられない、下段は後チャイルドシートの高さが引っ掛かり入庫できないというケースが考えられます。
マンションの自宅玄関前に停めている方などは、エレベーターに乗らず上階へ運べないということも考えられます。
自宅以外にも、保育園や幼稚園、お買い物先や駅などがよく行く先が、どんな駐輪場のつくりをしているのか、チェックしてみましょう。
子ども乗せ専用自転車選びのポイント
事前にチェックすべき点を頭に入れたところで、ここからは子ども乗せ専用自転車を選ぶポイントを確認しておきましょう。
ポイント1. 自転車の形状と機能性をチェックする
子ども乗せ専用自転車は、さまざまな形状と機能があります。
まず、両足を地面につけて安定し、またぎやすい形状のフレームかどうかをチェックしましょう。
パパでもママでも使えるよう、スタイリッシュな形状のタイプもあるので、使用する人に合わせた自転車選びが重要です。
タイヤ径の大きさは、小さければ重心がより低くなるので安定性が高く、大きければ長い距離を快適に走ることができます。
また、タイが太ければ安定感と乗り心地は良くなりますが、ペダルを漕ぐ力がより必要となります。
自転車を停めたときに、ハンドル(=前乗せ部分)が動かないよう固定できるハンドルロック機能も重要です。
ハンドルロックの方法は各メーカーによって異なり、スタンドに連動してロックするタイプや、レバーを指で押してロックと解除を行うタイプなど様々。
事前に、自分い合った操作方法はどちらかチェックしておきましょう。
荷物をたくさん載せたい場合は、大きめもしくは深めのカゴ付き自転車を選ぶのもオススメです(小径車は、カゴ部分に高さを出すことができます)。
ポイント2:電動か否かを選択する
自転車は3〜5年以上は日常的に使うものですし、少ない力でこぎ出せて坂道や長距離も楽々走れる電動アシスト付き自転車はありがたいものです。
余計な力を使わないということは、安全性にもつながります。
一方、電動でない自転車のメリットは、価格が手頃なことに加え、充電の手間がない、自転車重量が軽いといった点です。
移動が比較的近距離で坂道が少ない、または体力に自信のある方は、電動ではない自転車の選択もありかもしれません。
ポイント3:自転車に乗せるお子様の人数で選ぶ
お子さまを2人乗せる場合は、自分も含めて3人乗り適応の自転車を選びましょう。
BAAマーク(安全・環境基準適合車)またはSGマークとあわせて、「幼児2人同乗基準適合車」のマークが付いている必要があります。
このマークのある自転車は、一般的な自転車よりも重心を低く保つように設計されています。
お子様が1人の場合は、前後のバランスが良いかなどもチェックしましょう。
もし可能なら、店舗で実際にお子様を乗せて試乗させてもらうのもオススメです。
ポイント4:ローメンテナンスか
買い物用の自転車は気楽に使いたい。
そんな方には、専門知識を必要とせず、こまめなメンテナンスも不要なローメンテナンスタイプを選ぶのがポイントです。
チェーンに比べて故障の少ないカーボンベルトを使用したもの、さびにくいチェーンになっているもの、パンクしにくいタイヤなど、各パーツに工夫があるものもあります。
また、立ち寄りやすい馴染みの自転車屋があると心強いです。
自転車の調子をみてもらい、各パーツの傷み具合から故障のリスクを教えてもらうことができます。
適切なタイミングで部品交換や買い替えは必要ですが、自分でメンテナンスするのが難しい方はローメンテナンスタイプの自転車がオススメです。
ポイント5:足つきは良いか
年齢とともに下半身のバランスが不安定になってきた方には、ふらついてもすぐに足をつくことができる、足つきの良い自転車を選ぶのがポイントです。
一時停止や信号の多い道を通る場合でも、停まる・発進するがスムーズです。商店街など、乗り降りが多い場所で買い物をするときでも、ちょっとした動作が楽になります。狭い道や車通りが多いなどの注意が必要な道で、少しふらついてもすぐに足をつくことができる自転車は、転倒のおそれが軽減されるため安心です。
送り迎えに必須!自転車用アクセサリーを選ぶなら
ここからは、お子様の送り迎えに必須な自転車用アクセサリーを紹介します。
・ヘルメット
お子様を同乗させるときには必ずヘルメットを装着させましょう。購入時は店頭で実際にお子様に被せフィッティングを行い、ヘルメットが大きすぎないか、ヘルメット内部でお子さまの頭部にあたる個所はないか、被ってみて痛くないかなど確かめてから購入するようにしましょう。最近ではお子様が喜びそうな絵柄のヘルメットもたくさんありますよ。子供用ヘルメット一覧
・チャイルドシート
自転車用のチャイルドシートには、前乗せは足まですっぽりと隠れるもの、子どもがいないときはカゴとして使用できるものなど、さまざまなタイプがあります。後ろ乗せは1歳すぎ〜数年間と長く使うので、頑丈なものがオススメです。
背もたれや足の長さを調節できるものもあります。
背もたれ付きのチャイルドシートは、5点シートベルト(肩から固定できる)が主流です。
安全かつ確実にフィットするよう、ベルトの付け外しのしやすさなどもチェックしておきましょう。
【後用 子供乗せ】ヘッドレスト付後子供乗せシート
・雨除けグッズ
雨の日や風の日でも、雨よけグッズがあれば安心です。自転車をこいでいる大人と比べて、お子様はじっとして自転車に乗っているので、寒さ対策には気をつけてあげましょう。観覧車の個室のようなルームタイプなら、形が安定しているので便利です。チャイルドシートカバー一覧
ちなみに、前乗せのお子様が一番に雨風を受けますので、完全防備を心がけてください。
お子様だけでなく、自分も機能性の高いポンチョやレインブーツなどで、少しでも安全に快適な運転をしましょう。
絶対に片手に傘を持った「傘さし運転」はやめておきましょう。
まとめ
子どもと一緒に自転車に乗れる期間は限られたものです。せっかくなら、その期間も楽しく安全に過ごしたいですよね。
子どもの送り迎え用自転車は、デザインだけでなく機能性や安全性も選ぶときの重要なポイントです。
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