
TOPICS
- 山口県で2日間にわたって開催されたタイムトライアルレース
- 大倉選手【港北電動アシスト館/E1】
- 深谷選手【南国店/E2】
- 中村選手【本社/M】
- 堀井選手【池田店/M】
- チームタイムトライアル
- 次のレースは舞洲タイムトライアル&クリテリウム
山口県で2日間にわたって開催されたタイムトライアルレース
8月12日(土)〜13日(日)に、山口県山口市の山口きらら博記念公園・北駐車場内特設コースにて「第7回JBCFきらら浜タイムトライアル&チームタイムトライアル」が行われ、あさひ公式レーシングチーム「MiNERVA-asahi」の選手達も参戦しました。
※自転車レース特有のルールや用語はこちらでご説明しています。
例年であればクリテリウムレースが開催される、ここきらら浜でのレースですが、今回は土曜日に個人タイムトライアルと日曜日にはチームタイムトライアルが開催されました。
個人タイムトライアルは、選手が1人ずつコースを走行し、そのタイムを競います。チームタイムトライアルは2人〜5人でチームを編成してコースを走りチーム内の2人目の選手がゴールした時点のタイムで競われます。
個人タイムトライアルは風除けとなるものもなく、各選手の脚力やコーナーワークなどによりタイム差が出ます。それに対してチームタイムトライアルの場合は複数人の選手が一緒に走るので、順番に先頭をローテーションしながら前からの風の抵抗を分散しながら走るのが特徴となります。
チームタイムトライアルは先頭を交代するタイミングや選手同士のコンビネーションなど、そのチームワークが非常に大切な競技となります。
<<コースマップ>>
出典:「第7回JBCFきらら浜タイムトライアル」テクニカルガイドより
今回のレースに参戦した選手は下記となります。
<<個人タイムトライアル>>
3.2km×2周=6.4km
E1=大倉選手【港北電動アシスト館】
E2=深谷選手【南国店】
M=中村選手【本社】
M=堀井選手【池田店】
<<チームタイムトライアル>>
3.2km×5周=16km
Aチーム【大倉選手/中村選手】
Bチーム【深谷選手/堀井選手】
今回、MiNERVA-asahiから参戦した選手達のレースレポートを、ぜひご覧ください。
大倉選手【港北電動アシスト館/E1】
リザルト=2位
タイム:8分38秒36・平均時速:44.4km/h
5月のおんたけタイムトライアルから機材やポジションを変更し感触としては良い感じでした。
自分はE1の中で最終出走だったのですが、前走者のタイムを見る限り一周4分20秒以内のタイムを出す必要がありました。
いざ本番。スタートしてしばらくはコーナーが連続。
序盤は飛ばしすぎないように少し抑えて走り、タイトなコーナー区間を抜けたら残りはスピードに乗る区間。400wを目安に維持し1周回目を終えます。
序盤落としすぎたせいかサイクルコンピューターのタイムは4分27秒。想像よりかなり遅いタイム。
2周回目もコーナー区間は慌てずにクリアし、残る区間はできるだけ頭を下げて、下を向き記憶を頼りにほぼコースの白線だけを見て全力で漕ぎ、2周回目のタイムは4分16秒で2位となりました。
深谷選手【南国店/E2】
リザルト=1位
タイム:8分51秒47・平均時速:43.3km/h
自分はTTバイクを持っていないので、ロードバイクにDHハンドルを付けて出走しました。コーナーの突っ込みと加速ではロードバイクにメリットがあると思いコーナーでタイムを稼ぐ作戦で走ります。
スタート直後から踏みすぎないよう、事前にチームメイトの大倉選手からアドバイスをもらっていたのですが、スタートするとアドレナリン全開で走ってしまい、第一コーナーであわやの壁に激突するかと思うような走り始めになってしまいました。
そこからは冷静に走り、特に踏みすぎないように1周回目を走り切ります。
特にコース前半のテクニカルセクションでは、コーナーからの立ち上がりはケイデンスを意識して110回転くらいまで回し、しっかりと加速をして足を温存させて、後半の長い直前ではしっかりスピードを乗せたらひたすら我慢する走りを心がけてゴールを目指します。
走り終えてタイムを見たら8分51秒で、それまでのトップタイムとなり、最終走者が走り終わるまで緊張しながらホットシートで待ち、自分が優勝だと決まって、とても嬉しい初勝利となりました。
中村選手【本社/M】
リザルト=2位
タイム:8分47秒75・平均時速:43.6km/h
前回のおんたけTTを終えた後から、チームメイトの大倉選手から「呼吸が苦しそう」「腕の幅が広すぎる」などのアドバイスをもらい、アームレストの高さを上げて幅を狭くして、サドルを引き、少し高さを上げるなどポジションを見直しました。
自分はマスターズリーダージャージ着用のため、マスターズ内では最終出走。
本番は概ねイメージ通りの走行ができ、コーナーを丁寧に攻め、立ち上がりはしっかりと踏み込むことができ、巡航もターゲットの350W前後で踏み続けられ、ミスらしいミスはないまま走り切ることができ、1周回目が4分27秒、2周回目が4分20秒、合計8分47秒でフィニッシュ。
最上位のE1でも3位に入賞できる全体4位のタイムでしたが、マスターズクラスのライバルであるヨノツ選手【LT United Cycling Team】には及ばずカテゴリ2位でのフィニッシュとなりました。
この結果、ヨノツ選手とはポイント差が元々6ポイントしかなかったため、4ポイント差でリーダージャージを奪回されてしまいました。
堀井選手【池田店/M】
リザルト=3位
タイム:8分59秒79・平均時速:42.6km/h
7月から2,000km以上TTバイクで乗り込み、前回のおんたけでのタイムトライアルレース時に気づいたポジションも改善したことで、いつもの練習コースで自己ベストが出るなど調子も万全。レース前の4日間、しっかり休んだことで試走すると明らかに調子が良く感じられました。
レース中は、コーナーを抜けた後の加速が少し遅く感じましたが、それ以外には大きなミスなく走り切ることができました。
しかし、優勝したヨノツ選手【LT United Cycling Team】やチームメイトの中村選手の方が圧倒的に強く3位の結果となりました。
クランクの長さやチェーンリングの歯数など、今後は機材面も見直して次のタイムトライアルレースに挑みたいと思います。
チームタイムトライアル
Aチーム【大倉選手/中村選手】
リザルト=1位
タイム:21分54秒36・平均時速:43.8km/h
<<大倉選手>>
チームタイムトライアルは距離が16kmと長いので個人タイムトライアルより自信がありました。
一緒に走る中村選手のマスターズリーダージャージ奪還を目指し、なんとしてでも勝つ必要がありました。
自分たちの出走時点での暫定1位はLT United Cycling Teamのヨノツ選手と波片選手のペア。タイムは21分58秒 と唯一21分台を記録したチームでした。
1周回目から僕が上げすぎたせいもあり後ろを走る中村選手の体力を消耗させてしまいました。
こうなったらゴールまで引き切るしか無いと思い作戦を変更。残りの4周回を引き切る自信はありました。
ラップタイムは1周目から4分29秒→4分26秒→4分18秒→4分19秒とペースを上げることに成功。
しかし、油断したせいか最終周回で自分が少しコースアウトしてしまい、なんとか立て直してゴールまで全力で走り、最終周回のラップタイムは4分23秒でした。
ゴール時点で2位かと思っていましたが、結果的にトップから-4秒で1位となり、中村選手のマスターズリーダージャージ奪還に貢献することができて本当に嬉しかったです。
<<中村選手>>
自分は前日の個人タイムトライアルのE1で2位になった大倉選手とペアを組みます。
絶対に負けられない一戦に向けて入念に試走し、お互いのコーナーの抜け方や交代のタイミング、走るラインを徹底して確認。少しでもアドバンテージを稼げるように準備しました。
チームタイムトライアルはヒート制で行われ、2分の時差発走で2チームが同時に走ります。1ヒート30分間隔で5ヒート行われ全10チームが走行します。
第1ヒートでLT United Cycling Teamのヨノツ選手達がいきなり叩き出したタイムの21分58秒が素晴らしく速く、最後の最後まで誰も塗り替えることができません。
1周回目、スタートの出だしは順調で予定通りのローテーションでこなしますが、向かい風がかなりキツく、また想像以上に大倉選手の引きが強くて心拍が一気にあがります。
1周回目のタイムは4分29秒で1位のペース。しかし完全に心拍がレッドゾーンに入ってしまったため、大倉選手に声をかけて、2周回目はツキイチで回復に務めることに。2周回目は4分26秒で暫定2位のペース。
3、4周回目は大倉選手からの声掛けで前を引く配分を変更して大倉選手に多めに引いてもらいペースアップ。コーナーは自分が担当してペースダウンを最小限に抑え、長い直線は必死に大倉選手のハイペースにくらいつきます。
3周回目、4周回目は4分18秒、4分19秒とここで暫定1位のペース。
5周回目はもはや出し切るのみで全力で踏むだけ…と思いきや、第1コーナーで大倉選手がオーバーランで草むらに突っ込んで行きます。
万事休すか!と思いましたが、なんとか持ち直してくれて、最後まで出し尽くしてゴール。
最終周回のタイムは4分23秒と少し落としましたが、合計タイムは21分54秒と、2位と僅か4秒差で優勝することができ、再びマスターズのリーダージャージを獲得することができました。
Bチーム【深谷選手/堀井選手】
リザルト=4位
タイム:22分29秒43・平均時速:42.6km/h
<<深谷選手>>
コーナー立ち上がりは自分が担当し、長い直線は堀井選手が担当する作戦。
風向きにもよりますが、長い直線はTTバイクの方が有利なため、コーナーでの速度差がロードバイクとは生まれやすいので立ち上がり、コーナーへの進入速度に注意します。
コーナーへの進入を昨日より抑え、加速も中盤から踏むようにしていましたが、少し堀井選手が前半のタイトなセクションでは踏んでいる感じがあり、もう少し中盤の加速を中心に走るように心がけます。
逆に後半の長いストレートのセクションでは自分の方がパワーは出ているはずなのですがジリジリ離される感じがあり、TTバイクの特長と違いだと感じました。
2周回目以降は呼吸も合い始め、お互いのコンディションに合わせて引く時間を調整し、最後まで踏み切れて、とてもやり切った感があり、暫定2位のタイムだったので表彰台の希望をもち、最後の組みの出走をまちますが、結果的に4位となり表彰台を逃しとても悔しかったです。
<<堀井選手>>
事前に試走した結果、長い直線は自分が引き、コーナー処理が必要な区間は深谷選手が引く作戦でした。路面状況によって走るラインを決めたり、風向きによってローテーションの場所と、左右どちら側から追い抜くか決めたりします。
レース本番では3周回目で自分がキツくなり深谷選手に長めに引いてもらい、4周回目は深谷選手がキツくなり自分が長めに引きました。最終周回はお互い絞り切ってゴール。21分台のタイムを目指していましたが届かず4位で表彰を逃してしまいました。
次のレースは舞洲タイムトライアル&クリテリウム
次戦は9月2日(土)〜3日(日)に、大阪市の舞洲スポーツアイランド内特設コース内で開催される「第17回舞洲タイムトライアル」と「第39回舞洲クリテリウム」にMiNERVA-asahiの選手も参加を予定しています。
2025年に開催される大阪万博の関係で、舞洲スポーツアイランドで開催されるレースは今回が最後となります。これまでも幾度となく参戦してきた舞洲でのレース。どの選手も最後の大会で好成績を残したいと意気込んでいる事でしょう。
MiNERVA-asahiは更なる高みを目指して全力でペダルを漕いでいきますので、引き続き皆様からの応援・ご声援をよろしくお願いいたします。
過去のMiNERVA-asahiのレースレポートはコチラをご覧ください。