【MiNERVA-asahi】JCX#3御殿場シクロクロス・レポート

2024.11.07

静岡県御殿場市で開催されたシクロクロス

11月3日(日)に静岡県御殿場市の高根西ふれあい広場でJCX第3戦となる「御殿場シクロクロス Supported by 湘南CX」が開催され、あさひ公式レーシングチームMiNERVA-asahiの選手も参戦しました。

※自転車レース特有のルールや用語はこちらでご説明しています。

ロードレースとは違った機材だったりルールがあったりします。シクロクロスのルールや特色については、過去のコチラのブログでも、詳しく説明していますので、ぜひご覧ください。

【MiNERVA-asahi】第27回全日本自転車競技選手権大会シクロクロス・レースレポート

 

御殿場シクロクロスのコースは起伏のある林の中を細かく縫うように設定されていて、タイトなターンや周回を重ねるごとに脚にくるアップダウンがあり、またコース内に2箇所ほど“火山灰セクション”と言われる路面がフカフカな部分もあり、乗車したままパスするのかバイクから降りて走ってパスするのかなど、全体的に選手の脚力/体力/バイクコントロールテクニックを求められるコースになっています。

また、今回のコースのある静岡県も含めて、前日の土曜日に多くの地域で大雨が降り、この雨がコースにどう影響するかが懸念されました。

 

<<コースマップ>>

出典:「御殿場シクロクロス Supported by 湘南CX /テクニカルガイド」より

 

今回のレースに参戦した選手は下記となります。

JCX#3御殿場シクロクロスSupported by 湘南CX

折橋選手【船橋松が丘店勤務/ME】

リザルト=9位

 

今回、MiNERVA-asahiから参戦した選手のレースレポートを、ぜひご覧ください。

折橋選手【船橋松が丘店勤務/ME】

JCX3戦目となる御殿場は富士山の麓、起伏のある地形を利用したコースでありますが、全体的にはテクニカルな設定でした。

コーステープが木々の間を縫うように張り巡らされた中盤の林間セクションを、いかに上手く処理するかがキーとなり、フィジカルのみで走り切ることは難しいコースです。

前日の夜までは、かなりの雨が降りましたが、当日のコースはだいぶ乾いておりコンディションは8割がドライ。

タイヤの空気圧はいつもより少しだけ落として調整します。

コース上には、まだ泥が残る区間があったので、チェーンにはWELDTITEのドライワックスを使用し、フレームには同じくWELDTITEのカーボンポリッシュを使用して、少しでもバイク等への泥の付着を防ぎトラブルを最小限に抑える対策を施します。

先週のJCX#2東北シクロクロス第1戦わたりの時よりも強力なメンバーが集まってはいますが、自分向きのコースなので、目標のシングルリザルトを目指します。

ゼッケンナンバー20番、3列目からレースがスタート。

スタートループに使用されたグラウンドの砂は意外と深く、第1コーナーで前の選手がアウトに膨らみ進路を塞がれそうになりましたが、なんとか躱します。

最初のキャンバー区間は渋滞しているためバイクから降りてランを選択。その後のピット脇を通過する時点で20番手くらいのポジションでした。

ある程度集団がバラけてきたところで、小森選手【K’s Coaching Service】の後に続きます。

数名のパックとなっていますが、それぞれ得意な区間が違うようで「追いついたらまた離れる」を繰り返しながら周回を消化していきます。

まわりの選手がチェーン落ちやパンクで順位を落としていく中、レースも中盤に差し掛かる上りで宇賀選手【SHIDO-WORKS】が追いついてきます。

全開で踏めば15秒くらいの上りですが、砂利が浮いていて、うまくトラクションをかけないと滑るので、丁寧にペダリングしつつ宇賀選手の後を追います。

上り終えたあとの火山灰セクションと、その後の泥沼区間が今回のコースで1番リスキーなセクションで、特に泥沼区間にはラインがほぼなく、無理に乗車してパスしようとするとかなりのロスになります。

この火山灰区間からのアドバンテージは自分の方にあるようで、フィジカル的には桁違いの宇賀選手に上りで離されても林間セクションに入る頃には追いつく、と言う流れでレースは進行します。

ラスト2周回に入る頃には、自分を最後に全員ラップアウトされており、コース上には10名のみとなっていました。

目標のシングルリザルトを達成するためには、前にいる宇賀選手をパスするのみ。

数秒前後の見える範囲で彼の後を追う状況で、最終周回へ。

上りでは離されますが諦めずに踏み続け、ピーク地点の火山灰区間〜泥沼区間で一気に詰めることができました。

最後のピット脇を通過する頃には宇賀選手捉えることに成功し、テールトゥノーズ状態でラストの林間区間へ。

この先はコース幅がかなりタイトで、パスできる区間は少ないですが、ぴったりと後ろにつきタイミングを伺います。

林間区間も終盤に入る頃、砂利が浮いたヘアピンコーナーで宇賀選手がスリップ。

ここで躱すことに成功しましたが、彼もすぐに復帰したため、ペースをあげます。

ハンドルと肩をギリギリまで木に寄せて、最短距離でコースを抜け、凹凸のある路面ではプル・プッシュしつつ加速に繋げていきます。

林間区間を抜ける頃には決定的なギャップを作ることができ、9位をキープしたままフィニッシュ。

JCXでは過去最高位、ひとまず目標だったシングルリザルトを達成することができました。

事前の泥対策が功を奏して、1時間ノートラブル、バイクチェンジなしで追い上げに集中することができ、今後のスタートグリット的にもかなりのアドバンテージになる結果となったため、このまま良い感触を維持していきたいと思います。

ゴール後は同じくフルタイムワーカーとして仕事をしつつシクロクロスレース参戦し、今回のレースでは自分よりも2つ前のリザルトでゴールした斎藤選手【RIDELIFE GIANT】と記念撮影。同じカラーリングのGIANT TCX Advanced Proです。

次のレースはJCX#4 Champion System presents 幕張クロス24-25

次戦は11月10日(日)に千葉市美浜区の海浜幕張公園Gブロック特設コースで「Champion System presents 幕張クロス24-25」が開催され、MiNERVA-asahiの選手も参加を予定しています。

ここ海浜幕張公園で開催されるシクロクロスは都心部からのアクセスも非常に良く、レースに参加しなくても観戦だけのために多くの人々が集まる人気の会場です。コースは芝を中心としたコースでハイスピードかつ細かなコーナーや上り返しがあり、テクニカルなコースでもあります。コーナーやシケインなどでの細かなミスが勝敗を左右する緊張感のあるレースを、ぜひ皆様もMiNERVA-asahiの選手の応援と合わせて会場にお越しください。

今後もMiNERVA-asahiは更なる高みを目指して全力でペダルを漕いでいきますので、引き続き皆様からの応援・ご声援をよろしくお願いいたします。

過去のMiNERVA-asahiのレースレポートはコチラをご覧ください。