【MiNERVA-asahi】JBCF第8回しゅうなんクリテリウムレースレポート

2023.10.19

山口県周南市で開催されたクリテリウムレース

10月15日(日)に、山口県周南市の周南緑地運動公園内特設コースで開催された「JBCF第8回しゅうなんクリテリウム」に、あさひ公式レーシングチーム「MiNERVA-asahi」の選手達も参戦しました。

※自転車レース特有のルールや用語はこちらでご説明しています。

マスターズに参戦する選手は、前日の山口県熊毛郡平生町で行われた第9回JBCF大星山ヒルクライムレースから連戦での参戦となります。

クリテリウムレースは1周回が1.2kmの周回コースを使って行われ、コースの標高差は0mと上り坂は無いものの、隣接したスタジアムと陸上競技場の外周をそれぞれまわる、ひょうたん型のようなコースレイアウト。ひょうたんのくぼみにあたる部分はコーナーも鋭角に近くなるため毎周回でインターバルがかかり選手達の脚を削っていくハイスピードなコースな設定となっています。

 

<<コースマップ>>

出典:「JBCF第8回しゅうなんクリテリウム」テクニカルガイドより

 

今回のレースに参戦した選手は下記となります。

 

<<E1>>1.2km×26周=31.2km
佐藤選手【西宮丸橋店勤務】

<<E3>> 1.2km×15周=18km
後藤選手【川西店勤務】

<<M>> 1.2km×15周=18km
中村選手【本社勤務】
堀井選手【池田店勤務】

 

今回、MiNERVA-asahiから参戦した選手達のレースレポートを、ぜひご覧ください。

佐藤選手【西宮丸橋店/E1】

リザルト=7位

例年であれば参加者の少ないレースですが、クリテリウムリーダージャージがかかった2023シーズン最後のクリテリウムの為、中川選手【SBC Vertex Racing Team】、水本選手【Team Kermis Cross】、大原選手【VC VELOCE】の3名と、森口選手【JIN CYCLING TEAM】、皿谷選手【エキップ ティラン】と、かなり強力なメンバーが参戦し、水本選手以外は全員今年のE1で勝利を上げています。

今回、E1への参戦はチームから私だけの為、逃げチェックは行わず集団内で前方をキープして走ります。

5周回目くらいでかなりキツくなり「残り20周以上か…」と、絶望感がありましたが、逃げに選手を送っていたエキップ ティランとTeam Kermis Crossが追走集団の前方にかたまり、集団のペースは落ちました。

追走しようとする選手と、抑えようとする選手で、一定ペースのまま集団は伸び縮みしますが、自分は負担の少ない位置をキープ出来ていたのでにも余裕が出てきました。

位置的に自分もローテーションに加わりながら、ペースが落ちない程度に走りますが、皿谷選手と森口選手の逃げとは離れもしないが追いつきもしないので、業を煮やした中川選手が煽動しますが、クリテリウムリーダージャージが掛かった3選手全員が追走集団内にいるので誰も積極的に引かず、皿谷選手と森口選手の逃げはほぼ確定に。

最終周回に入って、も回復してきたので集団の前方にあがり、最終コーナーを曲がって中川選手、松浦選手【エキップ ティラン】、辻野選手【VC FUKUOKA DEVELOPMENT TEAM】、自分の順でゴール前のS字コーナーに入ります。

右ターンで松浦選手と辻野選手が伸びないので外から抜きにかかりますが、辻野選手と私の間に他の選手が突っ込んできてしまい、すぐに左ターンの為、その選手が少しでも膨らんだら自分のラインが無くなる状況。

フルブレーキしましたが、その選手の足がフロントホイールにヒットし、スプリントスピードですぐに止まれる筈は無く、フェンスに接触し落車を覚悟しましたが、なんとか耐えてそのまま7位でゴールとなりました。

レースの展開は悪く無かったので、尚の事悔しい結果となりました。

後藤選手【川西店/E3】

リザルト=12位

ヘアピンコーナー以外は難しいポイントもないコースレイアウトで、日頃の練習でヘアピンコーナーは経験があるので、心配はしていなかったし実際もまったく問題ありませんでした。

レース開始早々に集団後方へ落ちてしまうが、緩んだタイミングで前方へあがります。

途中コース脇から「12秒!」と叫ぶ声が聞こえ、逃げが出たことを知りました。

逃げとの差を縮めようと、集団の前へ前へと出るようにしましたが、誰もローテーションを回さないし追う気配もない様子。

今になって冷静に考えてみると、ここでを温存するべきだったのかもしれません。

終盤にはもほとんど使い切り、上位にすら絡めず集団後方の12位でゴールとなりました。

中村選手【本社/M】

リザルト=2位

レースは序盤からハイペース。

と言うよりも、自分とチームメイトの堀井選手とヨノツ選手【LT United Cycling Team】、為石選手【Team Kermis Cross】、そしてY1の井上選手【VC FUKUOKA DEVELOPMENT TEAM】が代わる代わる先頭を引き続けて他の選手たちを前に出ることを容認させない。

特に井上選手はこの日ホビーのレースと合わせて3レース目だというのに元気で、180°コーナーで必ずアタックしていく。しかしユースのギア比の関係もありそれ以上スピードが伸びないので、その先で吸収して回していく形が多かった。

何度か飛び出す井上選手と協調して逃げを試みるが、当然ヨノツ選手もチェックに入るので数秒のギャップができても、すぐに詰められる展開に。やはり逃げは難しくスプリント勝負になりそうだと感じていた。

残り3周に入ろうという周回でヨノツ選手が猛烈なスパートをしてコントロールライン通過後にガッツポーズをしている。

これはもしやY2カテゴリ(Mに比べて周回数が少ない)のゴール周回と間違えてるいのでは…??

頭の中で色々な考えが巡るものの、つい「あと3周あるよ!」と声をかける。振り返れば余計なことをせず、黙って加速して逃げを打てばよかったのかも。集団も少し困惑気味でペースが落ちてしまい、結果としてヨノツ選手は集団に戻りました。

そして、迎えた最終周回。

ヘアピンコーナーを抜けたところで中村選手【VC FUKUOKA DEVELOPMENT】が早駆けでアタックし、この後のバックストレートでの位置取りが堀井選手・ヨノツ選手・自分の順での隊列となる。

残り500mからヨノツ選手が堀井選手を抜きペースアップ。まだゴールまで距離はあるので確実に後方につけ最終コーナー手前から追い抜こう考えたが、加速タイミングで先行していた中村選手、井上選手を抜くことでコースが塞がり出遅れ、その遅れを詰めていくものの及ばず2位ゴールとなりました。

振り返れば、先のことを予測して残り500mからヨノツ選手よりも先に堀井選手を抜き前に出なければいけなかった。

後ろからスプリントで追い抜かれる可能性も当然に高いが、あの場で先に前に出れば中村・堀井選手・ヨノツ選手の順でのコーナー進入もあり得ることでそうなれば最後の展開も異なっていたはず。

“たられば”を言っても仕方ないが、最後の最後でもヨノツ選手の勝負強さには及びませんでした。

マスターズのリーダージャージはキープしたものの、ヨノツ選手とのポイント差は4ポイントと縮まり、実質ゼロ差で最終戦のかすみがうらタイムトライアルの勝者が年間総合優勝という展開となりました。

ライバル選手が得意とするタイムトライアルでの勝負となりますが、最後まで諦めず全力でぶつかって行きたいと思います。

堀井選手【池田店/M】

リザルト=7位

今回のコースは集団でのスプリントの展開にもつれ込むことが予想できたので、ゴール前のライン取りをチームメイトの中村選手と試走しながら相談します。

ゴール直前のコーナーで自分が先頭で入り、中村選手のアシストをする予定でレースに挑みます。

いざレースが始まると集団は最後のスプリント狙いの動きで、誰も先頭を牽こうとしません。

ヨノツ選手【LT United Cycling Team】、チームメイトの中村選手、為石選手【Team Kermis Cross】、今回は混走だったY1クラスタの井上選手【VC FUKUOKA DEVELOPMENT TEAM】と自分でローテーションを回します。

突然、ラスト4周回目の終わりでヨノツ選手がスパートをかけて逃げだします。恐らく同じく混走だったY2クラスタの短い周回数を見ていていたのでしょう。間違えているから残り3周で追いつけば良いと判断して自分は集団内にステイすることに。

ヨノツ選手がガッツポーズでゴール間違い。

そのまま置いて走り去ることもできましたが、チームメイトの中村選手も自分もヨノツ選手に周回数を間違っていることを伝え、ヨノツ選手は集団に復帰しました。

最終周回を迎え、作戦通りコーナーを先頭で入ろうとしましたがヨノツ選手に早掛けされてしまい、中村選手へのアシストは失敗し、集団に埋もれてそのままスプリントに絡むこともできず7位でゴールとなりました。

次のレースは第3回かすみがうらタイムトライアルと第3回かすみがうらロードレース

次戦は10月21日(土)に茨城県かすみがうら市坂・田伏特設コースで開催される「第3回JBCFかすみがうらタイムトライアル」と、翌日の10月22日(日)の「第3回JBCFかすみがうらロードレース」にMiNERVA-asahiの選手も参加を予定しています。

タイムトライアルは3.7kmのコースを使った個人タイムトライアルが行われ、翌日のロードレースでは1周が4.8kmの周回コースを使って行われます。

かすみがうらロードレースが、2023年シリーズのJBCF/Jエリートツアー、Jマスターズツアーの最終レースとなります。

マスターズの中村選手は大星山ヒルクライムでマスターズリーダージャージを奪還し、しゅうなんクリテリウムで守り切る事ができましたが、総合2位の選手とのポイント差はわずか4ポイントと非常に僅差となりました。

マスターズクラスは、かすみがうらでのロードレースは行われないため、実質的に土曜日のタイムトライアルで勝った方が年間総合優勝を獲得する展開となります。

MiNERVA-asahiは更なる高みを目指して全力でペダルを漕いでいきますので、引き続き皆様からの応援・ご声援をよろしくお願いいたします。

過去のMiNERVA-asahiのレースレポートはコチラをご覧ください。