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メニュークリックで該当箇所までスクロールできます栃木県宇都宮市で開催された第30回全日本自転車競技選手権大会シクロクロス
12月15日(日)に栃木県宇都宮市・道の駅うつのみやろまんちっく村で「第30回全日本自転車競技選手権大会シクロクロス」が開催され、あさひ公式レーシングチームMiNERVA-asahiの選手も参戦しました。
※自転車レース特有のルールや用語はこちらでご説明しています。
ロードレースとは違った機材だったりルールがあったりします。シクロクロスのルールや特色については、過去のコチラのブログでも、詳しく説明していますので、ぜひご覧ください。
前回も今年の1月14日に同会場で開催された全日本自転車競技選手権大会シクロクロス。
前回出走時のゼッケン番号は27番、4列目からのスタートでした。シクロクロスの場合、スタート時はランキング順に前列から並ぶため、今シーズンの他のレースの結果がスタート順にも反映します。
▶第29回全日本自転車競技選手権大会シクロクロス・レポート
今年の折橋選手のゼッケン番号は17番。前回よりも少し前方からのスタートとなります。
ただ、やはり全日本自転車競技選手権大会となると、年に一度のナショナルチャンピオンが掛かった重要なレース。周りの選手たちの意気込みも普段とは格段に違っているため、いかに良い位置でうまくスタートすることができるかも順位に影響してきます。
前回の全日本選手権では、寒さと凍って滑る路面に体力を奪われ、-4Lapの33位という結果でした。
今年のJCXシリーズでもフルラップの完走を果たしているため、今回の全日本自転車競技選手権大会でもフルラップの完走でゴールしてくれることでしょう。
<<コースマップ>>
出典:「JCF/第30回全日本自転車競技選手権大会シクロクロス・WEBサイト」より
今回のレースに参戦した選手は下記となります。
第30回全日本自転車競技選手権大会シクロクロス
折橋選手【船橋松が丘店勤務/男子エリート(60分)】
リザルト=19位(-2Lap)
今回、MiNERVA-asahiから参戦した選手のレースレポートを、ぜひご覧ください。
折橋選手【船橋松が丘店勤務/ME】
国内で最も格式の高いレース、全日本選手権。日本一を決めるための大会に今年も参戦することができました。
会場は前回の全日本と同じく宇都宮市にあるロマンチック村特設コースで開催されました。
コースレイアウトに変更点はほとんどなく、例年通りテクニカルなキャンバーセクションや3段坂と呼ばれる急坂、長いバックストレートといった総合力が試されるコースとなっています。
自分にとっては5度目のシクロクロス全日本。仕事と競技を両立する上で最も大きな舞台であり、参戦するための条件も厳しい。
予め決められた国内ランキング内に入ることも勿論ですが、参加選手にはドーピングコントロールの義務があるため、日常生活にも気を遣う必要があります。
今シーズンの国内ランキングは例年以上に高い位置まであげられており、10月のJCX#3御殿場シクロクロスでは自己ベストの9位という結果を残せていました。
目標は未だ成し遂げていない全日本選手権での完走と順位(2022年WNPでの全日本の18位が最高位)更新ですが、去年は滑るキャンバーに苦戦して、33位という結果に終わりました。
変化する路面状況に、いかに対応できるかがキーとなる宇都宮のコース。
前日試走の段階ではシケイン以外はフル乗車が可能で、肝心のキャンバー区間も乗りやすかった。
が、それは去年も同じ。
レース当日の朝は氷点下までさがり、エリートのレースが始まる頃にはヌタヌタのツルツル、というのがセオリーのように思えます。
当日の昼試走では案の定、氷の上のようなツルツル区間が多く、試走中に4回ほどコケました。
自分以外にもエリート選手の多くが茶色くなったジャージを身に纏っており、バイクセッティングの変更や走行ラインの見極めに追われることになりました。
レース全体の安定を求めるとキャンバーでの乗車は諦め、平坦区間やトラクションが必要な箇所での速さを求めてタイヤの空気圧は高めに設定にします。
この選択が結果にどう繋がるか。
ゼッケンは17番、3列目からのスタート。
長めのスタートループも大きな混乱はなく、最初の3段坂を上り切った時点で15番ほどまであげることができました。
3段坂からシングルトラックを終えたあとの上り返し区間は担ぎとなりますが、ここで周りのバイクと絡み少し順位を落としてしまいます。
ドッグラン脇のキャンバーセクションも滑りやすいので足を出しつつ安全ラインを選択し、メインのキャンバーでは行きたいラインを塞がれてしまい、ツルツルのイン側に滑り落ちてしまいます。
復帰に少し時間がかかりましたが、まだ序盤。前走者は近かったためゴール地点までの平坦区間で遅れを取り戻します。
前には15位前後を争うパックがおり、その差は5〜6秒差。こちらも2〜3名パックで前を追いかけます。
キャンバーでは途中までバイクを押して走り、安全な位置までいって飛び降り、というリズムでこなしていきますが、これだと安定こそするものの、前を行くパックとの差は詰められません。
私の周りの選手も、このセクションでのこなし方は同じですが、その後のV字キャンバーの細かな処理や、シケイン後の平坦区間での走り方に差があり、じわじわと差が広がっていきます。
中盤以降は前のパックとのギャップも開き、脚の合う選手と共に追いかける展開ですが、離され、追いつき、を繰り返すインターバルが増えていきます。
残り3周回に入り、先頭とは4分30秒ほどのギャップと伝えられます。
タイム差も脚もギリギリな状態で、こうなってくるとミスなく走るのが精一杯となり、前を追うために力を尽くします。
レース開始から約50分が経過し、完走できるかどうかの瀬戸際ライン。
8秒ほど先行する前の選手が80%ゾーンを通過し、私もそれに続こうと踏みましたが、ここで願い叶わずタイムアウトとなりました。
結果的には18名完走中の19位。
順位だけ見ると最終完走に入り損ね、かなりの悔しさがありますが、目標とするラインを目前にして展開することができ、手応えのあるレースとなりました。
サポートと応援のおかげもあり、去年の順位より大幅にあげることはできたものの、まだまだ自分の力が及ばず、目標の完走と18位の更新は来年開催予定の大阪府/二色の浜へ持ち越しとなりました。
年明け以降も、まだJCXシリーズの後半戦が続くため、今回得られた経験を引き出せるよう頑張っていきたいと思います。
次のレースはJCX#8東北シクロクロス第4戦ざおうさまカップ
次戦は年明けの2025年1月19日(日)に宮城県蔵王町・蔵王町総合運動公園で開催される「JCX#8東北シクロクロス第4戦ざおうさまカップ」にMiNERVA-asahiから折橋選手(舟橋松が丘店勤務)も参加を予定しています。
JCXシリーズ戦も終盤に差し掛かり、全日本選手権も終わった1月開催のレース。コースの立地的にも非常に寒い中でのレースが予想され、雪が降れば泥に苦しめられるレースとなるでしょう。
しかし、雪が降ろうがコースが泥だろうが行われるのがシクロクロスレース。そんな時ほど選手だけではなく周りのサポートスタッフの存在も重要となります。
シクロクロスの場合は、レース前に自転車を洗車するのはもちろん、レース中にもスペアバイクに交換し洗車機で泥を落としてから、またバイクを交換してレースを走り続けます。
バイク交換のタイミングやスタッフの洗車の手際の良さなどが、選手の成績に反映するチーム戦でもあるのです。
今後もMiNERVA-asahiは更なる高みを目指して全力でペダルを漕いでいきますので、引き続き皆様からの応援・ご声援をよろしくお願いいたします。
過去のMiNERVA-asahiのレースレポートはコチラをご覧ください。