【MiNERVA-asahi】広島三原ロード&広島クリテリウム ・レースレポート

2025.07.10

広島県で開催されたロードレースとクリテリウム

7月5日(土)に広島県三原市の広島県中央森林公園サイクリングコースで「JBCF 2025山陽建設広島三原ロードレース」が、また翌6日(日)には広島市西区の広島市西区商工センター特設コースで「JBCF 2025広島豊田広島クリテリウム」が行われ、あさひ公式レーシングチームMiNERVA-asahiの選手たちも参戦しました。

※自転車レース特有のルールや用語はこちらでご説明しています。

JBCFのレースとしては久々の開催となる広島県中央森林公園でのロードレース

コース内には“三段坂”と呼ばれる3段階に分けて上る坂があるなど、アップダウンが続くコース設定で、下りもハイスピードで進むため休みどころのないレースが予測されます。

また、連日続く暑さからレース当日も暑くなることが予測されるためサバイバルなレース展開となりました。

翌日のクリテリウムは広島市内の一般公道を使って行われるため、コース脇には沢山の方がレース観戦のために集まっていただき、非常に盛りあがるレースとなりました。

<<コースマップ>>

出典:「JBCF2025山陽建設 広島三原ロードレース テクニカルガイドVer-20250701」より

<<コースマップ>>

出典:「JBCF2025広島トヨタ 広島クリテリウム テクニカルガイドVer-20250701」より

 

今回のレースに参戦した選手は下記となります。

JBCF2025山陽建設 広島三原ロードレース

<<E1>>12.3km×8周回=98.4km
川勝選手【八尾店勤務】
小林(毅)選手【調布店勤務】
鉄山選手【本社勤務】
能戸選手【浜松幸店勤務】
布田選手【仙台長町店勤務】

<<E2/E3>>12.3km×4周回=49.2km
小林(将)選手【所沢店勤務】
土井選手【横浜池辺町店勤務】

JBCF2025広島トヨタ 広島クリテリウム

<<E2>>1.7km×12周回=20.4km
小林(将)選手【所沢店勤務】
後藤選手【静岡インター通店勤務】

【リザルト】

JBCF2025山陽建設 広島三原ロードレース
布田選手【E1】=8位
小林(毅)選手【E1】=10位
川勝選手【E1】=22位
能戸選手【E1】=DNF
鉄山選手【E1】=DNF
土井選手【E2】=12位
小林(将)選手【E2】=22位

JBCF2025広島トヨタ 広島クリテリウム
小林(将)選手【E2】=7位
後藤選手【E2】=16位

今回、MiNERVA-asahiから参戦した選手のレースレポートを、ぜひご覧ください。

布田選手【仙台長町店勤務/E1】

<<JBCF2025山陽建設 広島三原ロードレース>>

なるべく集団の前方で走りたかったのですが、集団の人数が多いのとテクニカルなコースのため、なかなか前にあがれません。

1周回目の終盤に本多選手【VC FUKUOKA】、大前選手【Roppongi Express】の2人が抜け出し、「1周回目からか…」と思いましたが、みすみす逃すわけにはいかず、コントロールライン地点でブリッジし、これに向川選手【VC FUKUOKA】も着いてきて、4人の逃げ集団が形成されます。

集団からリードを奪うまでは、逃げ集団内のペースも緩まずキツい時間が続き、少しずつリードが広がり4周回目に入る頃にはメイン集団から1分以上先行します。

4〜5周回目とメイン集団からのギャップが縮むことはなかったのですが、なんとか行けるところまでは行きたかったのですが、6周回目には大前選手が牽く時間が長くなり、自分がキツいのもありますが大前選手の下りが速すぎて、3段坂で向川選手がドロップしてから更に大前選手が踏み込んでいき、7周回目に入るコントロールライン地点で補給を取っている際にギャップができて、そこから大前選手が単独走を開始。

本多選手は追走することはなく自分にツキイチで、キツくて追えないことを伝えると、ようやく前に出てくれましたが、それでも追走という感じではなく。

7周回目の3段坂で本多選手からも千切れてしまい、後続のVC FUKUOKAの4人+松木選手【VC VELOCE】+中尾選手【松山学院高等学校】の集団にジョインします。

既に限界だったので、最終周回はこのグループにツキイチで走り、アタック合戦をなんとか凌ぐものの、最後の3段坂でのペースアップに着いていくことができずに、単独の8位でゴールとなりました。

小林(毅)選手【調布店勤務/E1】

<<JBCF2025山陽建設 広島三原ロードレース>>

8時5分スタートと朝早い時間のレースでしたが、湿度があり気温よりも暑く感じましたが、スタート時はそれなりに走りやすい気温でした。

はじめて走るコースだったので、スタート直後は下りの感覚が掴めずに、集団の後方にさがってしまいましたが、インターバルがかかるのですぐに集団前方にあがります。

前方では2周回目の早い段階から4人の逃げができ、遠目でしか確認できなかったのですが、チームメイトの布田選手と大前選手【Roppongi Express】とVC FUKUOKAから2名の有力な逃げでした。

VC FUKUOKAの選手と共に、メイン集団内の先頭で集団を抑えて集団はスローペースになり、しばらくそのままレースが進行します。

4周回目の上り区間でペースアップがあり、VC FUKUOKAの数名とチームメイトの川勝選手を含む10人程度の大きな追走集団ができ、自分は上り終わりの手前でドロップしてしまいました。

20名弱で前を追い約1周回で追いつくことができましたが、その後もVC FUKUOKAの選手による積極的な牽引でメイン集団のペースは緩まず、5周回目の上り前からのペースアップについて行くことができず。

この動きによりVC FUKUOKA数名を含む追走集団ができ、メイン集団は実質グルペット状態になってしまいます。

その後、最終周回でメイン集団から少し飛び出す選手もいましたが、それ以外大きな動きもなく最後の上り区間に入ります。

小林選手【soleil de lest】など、スプリントが強い選手がいる集団内で争いたくないので、どこかで動きたかったのですが、自分からアタックするには最後まで続くか不安な状態で、上りを200~300m残した辺りで山本選手【VC FUKUOKA】がアタック

集団の雰囲気もかなりキツそうだったので、すかさず番手に入って集団から2人で飛び出します。

ホームストレートまで踏んだところで、前に木村選手【VC FUKUOKA】が見え、一度は抜いたもののスプリント捲られてしまい10位でゴールとなりました。

川勝選手【八尾店勤務/E1】

<<JBCF2025山陽建設 広島三原ロードレース>>

定刻通りの8時5分にレースがスタートし、心配していたほど暑くはないですが、背中に氷を入れてスタートします。

1周回目からレースは動き、3段坂を越えたところで本多選手【VC FUKUOKA】と大前選手【Roppongi Express】が早くも動き、そこにチームメイトの布田選手と向川選手【VC FUKUOKA】がブリッジに成功し、4名での逃げグループが形成されます。

前半はメイン集団内のVC FUKUOKAの選手が集団をコントロールし、逃げ集団とのタイム差は1分半程度までひらき、逃げグループはそのまま逃げ切ってもおかしくないメンバーでしたが、メイン集団内でもVC FUKUOKAが必ずどこかで動いてくるので、次の攻撃に備えて前方で待機します。

5周回目にメイン集団が活性化し、VC FUKUOKAのトレインがハイペースで3段坂に突入。

集団は一列棒状で崩壊しているであろうが、後ろを振り返る余裕は全くなく、ただただしがみつくだけ。

この動きでVC FUKUOKAの4名、松木選手【VC VELOCE】、橋本選手【TRYCLE.ing】、自分の7名の追走グループになり、6周回目に入った時点で逃げ集団とのタイム差は一気に30秒弱にまで縮まり、このまま前にジョインできると思いきや、なぜかペースダウンして後ろから追いつかれて結局振り出しに戻ります。

かと思いきやカウンターで橋本選手がアタックし、コレに横塚選手【VC FUKUOKA】が反応

さらに3段坂で奥田選手【VC FUKUOKA】がアタックし、キレが良すぎて反応できず、ついに追いかける展開となってしまいました。

7周回目に入るホームストレートで、補給をパスして集団から抜け出し追走を図り、後ろから追いつかれながらも横塚・奥田選手らのグループをなんとか捕まえメイン集団はまたひとつに。

そして3段坂で、またしてもVC FUKUOKAが波状的にアタックをかけ、VC FUKUOKAの4名と松木選手が集団から抜け出していき、自分はもう限界で集団内ギリギリの状態で上りを終えます。

唯一の希望は序盤から逃げ続けている布田選手が、まだ粘っていたこと。

そこにジョインできなかった自分の弱さを嘆きながら最終ラップへ。

結局そのままパワーが戻ることはなく、残された集団の後方でゴールとなりました。

能戸選手【浜松幸店勤務/E1】

<<JBCF2025山陽建設 広島三原ロードレース>>

スタート直後からVC FUKUOKAの選手が数名飛び出し、自分は位置どりが悪くて即反応ができなかったが、2テンポほど遅れて追走をかけますが、この逃げは決まらず3段坂でメイン集団吸収されます。

3段坂の上りのピークを超えてからの下りで、大前選手【Roppongi Express】と本多選手【VC FUKUOKA】が先行し、そのあとホームストレートでチームメイトの布田選手と向川選手【VC FUKUOKA】が追走してブリッジして4人の逃げ集団が形成されます。

4人の逃げができてからは、メイン集団内でVC FUKUOKAの残った選手等と集団の前を位置どって追走に対してチェックします。

2〜3周回目のメイン集団はペースダウンし、3段坂では登坂力のある橋本選手【TRYCLE.ing】がペーシングするため、なかなか踏むものの4人の逃げ集団とは最大1分半までタイム差が広がります。

メイン集団内での展開は4周回目から。

3段坂から横塚選手【VC FUKUOKA】がチームに声をかけてあげていき、自分はすでにキツいですが、ここはなんとか耐えます。

5周回目、今度は上りの前からVC FUKUOKAが前を固めてペースアップをはじめ、絶対に3段坂で仕掛けてくると分かったのですが、4周回目のダメージで5周回目の上りは踏み切れず、ここで千切れてしまいました。

ドロップしてからは単独走になり、可能な限りのペースで走りましたが、最終周回に入ることはできずDNFとなりました。

鉄山選手【本社勤務/E1】

<<JBCF2025山陽建設 広島三原ロードレース>>

以前は全く走れず苦手なコースでしたが、今年の春に西日本チャレンジロードレースを走った時に、思ったより走れる実感が持てたコースでした。

大きな懸念としては厳しい暑さの中のレースが今季初めてで、耐えられるかどうか。

氷や水でできる限り対策をしてレースに臨みます。

リアルスタート後に集団前方へあがりますが、暑さの影響で心拍も高く、同じパワーでいつも走っている時よりもかなり苦しく、位置を落としてしまい勝負どころとなる3段坂以外のアップダウンでも、さらにダメージが酷くなりました。

3周回目の3段坂でも、序盤からかなり苦しかったのですが、加えてチェーンが落ちしてしまい、ストップ。

そのまま集団に復帰する事ができずに4周回完了時点でDNFとなってしまいました。

レース後は頭痛があり、体を冷やしたり、補給など上手く取れていなかったりしたことで熱中症気味となっていました。

小林(将)選手【所沢店勤務/E2】

<<JBCF2025山陽建設 広島三原ロードレース>>

ローリングスタートし、フェンストンネル区間で3名の落車が発生しましたが、少し間が空いていた事から問題なく回避。

3段坂に入り、集団中盤から前方にあがり、2周回目は前側で下り、3段坂に入ると集団の人数を絞りたかったのでペースアップしていくと、チームメイトの土井選手が1人で抜け出ていきます。

1人追走がかかりますがブリッジできずにドロップし、メイン集団内では逃げが何人でどこのチームが逃げているか把握出来ていなかったので、集団先頭でペースダウンをはかります。

3周回目の下りコーナーが続く区間で、ブラインドになるのでどれくらい土井選手と集団が離れているか分からなくなっていましたが、モトからの情報で27秒と伝えられ、逃げきりの可能性が見えてきました。

しかし3段坂の手前で土井選手の姿が見えたことで、集団のペースが上がり3段坂を上り終えた下りで土井選手を吸収し、この時点で集団は30名ほど。

最終周回、集団の人数は多く、ゴールスプリントするくらいなら逃げようと思い、ブラインドコーナーの下りを利用してアタック

すぐに集団は見えなくなりましたが、下り終えた辺りで集団が見え吸収されてしまいました。

一度呼吸を整えて、今度は3段坂手前の平坦区間でアタックしましたが、これも2段目の坂辺りで吸収されてしまいます。

ここまで来ると集団はゴールスプリントの体勢へ。

ゴール前の最終コーナーは上りながら曲がるので、事前にペダルヒットしやすいと聞いていたので、アウト側を選択しコーナーに入りますが、ここで前の選手がペダルヒットしてしまい、かなり減速する事となりスプリントに絡めずゴールとなりました。

 

<<JBCF2025広島トヨタ 広島クリテリウム>>

マスドスタートし、序盤は180°コーナー後の立ちあがりの踏み直しをパワー出しすぎないように気をつけていると、最後尾辺りまでさがってしまい、これだと逃げがあっても対応出来ないので、ホームストレートで先頭まで一気にあがります。

それからは集団内の10番手以内を意識しながら周回を重ね、細かな単独のアタックがありますが、半周回ほどで集団が吸収の繰り返し。

このままだと周回重ねるだけで終わってしまうので、残り5周回でアタック。

一緒に逃げる選手が来たらと思いながら、そのまま単独で逃げを開始し、コーナーの立ちあがりは少し強めに踏み、ストレートはオールアウトにならないくらいの出力で踏んでいましたが、ホームストレートに戻ってきて後ろを振り返ると集団が縦に伸びて距離が縮まっていたので、1周回ほど逃げたとこで踏み止めて集団に戻ります。

残り4周回になると、今度は岸波選手【Team Kermis Cross】が単独アタックし、1人が追走するが追いつけず、単独2名の逃げになり、結局この逃げも1周半で吸収され、ゴール前のスプリント勝負が濃厚になり、最終周回に入ります。

再度、岸波選手がアタックして集団から少し距離があき、自分は集団内の3番手をキープし、最後に追いつけそうな距離だったのでそのまま走ります。

最終コーナーに差し掛かると何名か集団前方に来て、位置を落としてしまい10番手くらいで180°の最終コーナーをぬけ、ゴールまで400mになり、何名か抜き6番手の選手に並んだのですが、捲ることはできず7位でゴールとなりました。

土井選手【横浜池辺町店勤務/E2】

<<JBCF2025山陽建設 広島三原ロードレース>>

出走人数が100人近くいたこともあり、ローリングスタート直後からまさに混戦状態で、1周回目のフェンストンネルで落車が発生。

自分も集団走行は決して得意ではないため、安全に気を配りつつ、大きな遅れを出さないように集中して走ります。

ペースとしては1周回目から低くなかったものの、集団の人数が多いために、上り返しの場面では踏みやめても着いていける程にペースが落ちる場面がありました。

上りの区間では自分の得意分野をいかして、自由な立ち回りが出来ていたものの、やはり下りのコーナーでは先頭集団では遅れがちでした。

1周回目こそ先頭集団の後方のあたりで走っていましたが、下りで周囲からのプレッシャーがあったので、2周回目の3段坂のあたりで、集団の先頭に飛び出しました。

自分としては先頭に飛び出ただけのつもりでしたが追走がなく、この場面から3周回目のゴール手前のカーブまで単独での逃げとなります。

独走状態は後方のメイン集団と最大で25秒差までひろがり、逃げ切りもあり得なくは無いと思い、下りでも踏み続けていましたが、残り1周回で完全に集団に吸収されてしまいました。

それまで単独で逃げてはいたものの、まだは残っていたので、最終周回も引き続き先頭集団で過ごすことができました。

試走の時点から、仕掛けるのであれば3段坂の先の展望台の坂かゴール前と考えていましたが、これまでの展開を考えると展望台の坂で仕掛けても、その後の下りで追いつかれると予想して、勝負はゴールスプリントと決めました。

予想通り3段坂や展望台の坂で他の選手のアタックは決まらず、ゴール手前まで30人程の集団で進行します。

ゴール前のストレートは上り基調で十分に仕掛けられるがあったので、ここぞと構えたタイミングで前方の選手が最終コーナーでペダルヒットして大きく減速。

先頭から離されると同時に何人かの選手から遅れを取ってしまいましたが、自分の得意なシチュエーションなので、諦めずにスプリントして何名かを抜かし12位でゴールとなりました。

後藤選手【静岡インター通店勤務/E2】

<<JBCF2025広島トヨタ 広島クリテリウム>>

レース当日の気温が非常に高くなる予報だったので、前日から水分を十分に摂り、脱水や熱中症に備えます。

レースはマスドスタートではじまり、序盤はいつも以上に集団内がゴチャゴチャすると思っていたので、徐々にポジションをあげていくように走ります。

序盤から中盤にかけて、単独のアタックが散発しましたが、単独での逃げは難しいと判断してスルーします。

全体の3分の2を消化したあたりで前にあがるため動きますが、上手くあがれずに集団後方で狼狽しているうちに、残り4周回のタイミングでチームメイトの小林(将)選手が単独でアタックをかけたのが見えます。

最終局面までになんとか10番手以内にあがりたかったのですが、立ち回りが悪く最後まで燻った位置に居てしまい、ゴールスプリントはかけたものの振るわず16位でゴールとなりました。

次のレースは大阪タイムトライアル&大阪クリテリウム

次のレースはしばらく期間があき、9月6日(土)~7日(日)に大阪府泉大津市の泉大津フェニックス多目的広場特設コ-スで開催される「第3回大阪タイムトライアルin泉大津フェニックス」と「第4回大阪クリテリウムin泉大津フェニックス」に、それぞれMiNERVA-asahiの選手たちも参加を予定しています。

昨年まで大阪府堺市の堺浜海とのふれあい広場特設コースで開催されていたレースが、関西万博の影響により開催場所が泉大津市に変更となり開催されてました。

4月上旬にも同会場でタイムトライアルクリテリウムのレースが開催されました。

コースは広大な駐車場を利用した上りの無い平坦コースで、カタカナの「コ」の字型のようなコースで、左右2か所にヘアピンコーナーが設置されておりインターバルがかかり、選手たちを苦しめます。

▶4月に開催された同会場でのレースレポート

【MiNERVA-asahi】第2回大阪タイムトライアル&第3回大阪クリテリウム・レポート

今後もMiNERVA-asahiは更なる高みを目指して全力でペダルを漕いでいきますので、引き続き皆様からの応援・ご声援をよろしくお願いいたします。

過去のMiNERVA-asahiのレースレポートはコチラをご覧ください。