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- 群馬県で開催された伝統のレース「東日本クラシック」
- 小林(毅)選手【調布店勤務/E1】
- 布田選手【仙台長町店勤務/E1】
- 能戸選手【浜松幸店勤務/E1】
- 原田選手【小山店勤務/E1】
- 町田選手【川越店勤務/E1】
- 山崎選手【国分寺店/E2】
- 次のレースは2days Race in きらら浜2025
群馬県で開催された伝統のレース「東日本クラシック」
4月26日(土)~27日(日)に群馬県利根郡の群馬サイクルスポーツセンター(通称:群馬CSC)で「第59回東日本ロードクラシック」が開催され、あさひ公式レーシングチームMiNERVA-asahiの選手も参戦しました。
※自転車レース特有のルールや用語はこちらでご説明しています。
毎年春先のこの時期に開催される東西クラシックレース。
今年で59回目の開催となる伝統あるレース「東日本クラシック」が、今年も群馬県利根郡の群馬CSC内のサーキットコースを使って開催されました。
先週末には兵庫県加東市の播磨中央公園内のサイクリングコースを使って「西日本ロードクラシック」が開催され、E1の選手たちは126.6kmのレースを終えたばかりになります。
▶4月19日に兵庫県加東市の播磨中公園で開催された「西日本ロードクラシック」のレースレポート
今回の東日本ロードクラシックでも、E1クラスのレース距離は1周が6kmのサーキットコースを21周回する合計126kmと非常に長い距離で実施され、群馬CSC名物の心臓破りの坂を21回も越えなければならず、こちらも西日本クラシックに引き続きサバイバルなレース展開が予測されます。
また、西日本クラシックと同様にE1で10位以内に入ることで、6月に開催予定の全日本自転車競技選手権大会 ロード・レースへの出場権を得ることもできるため、各選手ともに出場権を得るために激しいレースが予測されます。
<<コースマップ>>
出典:「第59回東日本ロードクラシック・テクニカルガイド」より
今回のレースに参戦した選手は下記となります。
第59回東日本ロードクラシック
<<E1>>6km×21周回=126km
小林(毅)選手【調布店勤務】
能戸選手【浜松幸店勤務】
原田選手【小山店勤務】
布田選手【仙台長町店勤務】
町田選手【川越店勤務】
<<E2>>6km×14周回=84km
山崎選手【国分寺店】
【リザルト】
小林(毅)選手【E1】=18位
布田選手【E1】=33位
能戸選手【E1】=DNF
原田選手【E1】=DNF
町田選手【E1】=DNF
山崎選手【E2】=9位
今回、MiNERVA-asahiから参戦した選手のレースレポートを、ぜひご覧ください。
小林(毅)選手【調布店勤務/E1】

西日本ロードクラシックの翌週に行われた春のメインレース「東日本ロードクラシック」。
走り慣れた群馬CSCでのレースなので積極的に上位を狙っていきたい。
西日本の時とは変わって4月らしい涼しい気温で、レースに適したコンディションとなりました。
最後尾からスタートしたので、まずはポジションをあげます。
序盤は恐らく早いペースになることと、西日本のような展開にはしたくないため集団の前方を維持して走ります。
5周回程度は早いペースでレースが進み、アタックはかかりますが、大きな逃げは決まりません。
自分からは仕掛けませんが、有力選手の動きにはチームメイトと交互になるよう意識して反応していきます。
しかし、10周回目の1号橋付近の上りで、集団中程が詰まって落車が発生。
前の選手が巻き込まれてしまい、それに乗りあげる形で前転して落車してしまいました。
立ち上がって確認すると、スピードが出ていなかったこともありSTIレバーが少し曲がり、チェーンが落ちた程度だったので、すぐにリスタートしましたが集団とは差が開いてしまい全力で追走して集団復帰を目指します。
リスタートした時は気づかなかったのですが、チームメイトの布田選手も落車に巻き込まれていて合流することができ、集団のペースが落ちていたことも幸いして約1周回追走したところで集団に戻れました。
しかし、これでかなり脚を使ってしまい、また落車の影響で左半身を痛め、更に気分も悪くなりうまく補給できなくなってしまいました。
前半よりペースは落ちていましたが、集団復帰から回復が間に合わず、縦伸びの集団で前方にあがるのに数周回かかってしまい、先頭に戻った時には既に逃げができていました。
VC FUKUOKAが積極的に走り、協調して追走したいとの申し出もあったのですが、結果的に自分の脚ではあまりペースも作れず、再び集団後方へ戻らざるを得ず、周回板を見る余裕も無く、残りの1/3程度が耐えるだけのレースになってしまいました。
その後、集団前方では布田選手が積極的に動いているのが見えましたが、既について行くのでやっとの状態。
後半にかけて動きたいタイミングは何度もありましたが脚は残せておらず、自分はなんとか集団に食らいついて最後のスプリントで少しでも上を狙うしかありませんでした。
最終周回の心臓破りの坂を集団後方で抜け、なんとか先頭が見える位置で最終コーナーを抜け、ホームストレートでスプリント開始しましたが思った以上にスプリントが伸びず18位でゴールとなりました。
布田選手【仙台長町店勤務/E1】

レース序盤は結構なハイペースですすみ、9分を切るラップが連続します。
ペースが速くて逃げは決まりづらいだろう思い、チームメイトの能戸選手が先頭付近をキープしてくれていたので、焦らず徐々にポジションをあげていき、4周回目あたりで集団の先頭まであがりました。
有力選手の多くが集団前方に固まっているので、いつでも反応できるように位置をキープします。
比較的落ち着いて走れていましたが、10周回目途中の上りで前が詰まったところにハスってしまい落車してしまいました。
曲がったSTIレバーと落ちたチェーンを戻すのに手間取ってしまい、リスタートが少し遅れてしまいました。
前方に同じく落車したチームメイトの小林(毅)選手の姿が見え、DNFが頭をよぎりましたが、次の周回で小林(毅)選手と共になんとか集団に復帰することができました。
とりあえず同じように前方キープでアタックには反応するようにしておきますが、明らかに落車前よりも余裕はありません。
ある程度、展開を絞るしかないなと思い、少人数(2〜3人)の逃げは見送ることにして、常に前々で動いてる横塚選手【VC FUKUOKA】や高岡選手【Roppongi Express】の動きで、少数に絞られると読み、この2人をマークします。
18周回目に横塚選手が3人で抜け出すものの、有力勢は動かないので自分も集団内にステイします。
逃げとの差が結構開いてしまったので、「ヤバいかも」と思いましたが、小林(毅)選手がフォローに入ってくれて、心臓破りの坂でこの飛び出した集団を吸収します。
そのカウンターで今度は大前選手【Roppongi Express】がアタックし、それまで集団先頭で動いていた横塚選手、高岡選手が動かなくなった事により一気に差が開き、集団のラップが30秒ほど落ち、大前選手の逃げ切りがほぼ確定な状況で最終周回へ。
自分の脚の具合からして最後の心臓破りで抜け出すのは難しいと判断し、その前の1号橋の上りでアタックします。
前方にいたTRYCLE.ingの選手をパスし、心臓破りの上りに入りますが、自分の脚が残っておらずタレてしまいました。
上りきる手前で高岡選手のパックにパスされ、バックストレートでメイン集団に吸収されたところでレースは終了し、33位でゴールとなりました。
能戸選手【浜松幸店勤務/E1】

先週の西日本ロードクラシックでは、特に大きく動けることもなく集団からドロップしてしまったので、今回はその二の舞は踏まないように序盤から中盤にかけてライバルチームの動きに対応していきます。
1周回目に数名の飛び出しがあり、自分も反応して6名でメイン集団に対して5秒ほど先行して逃げます。
1周回半ほどまで、この6名の集団で先行しますが、集団もペースが速かったらしく逃してはくれず、メイン集団に吸収されてしまいます。
その後も、VC FUKUOKAやTRYCLE.ingなど人数の多い有力チームが動けば反応しますが、序盤は大きい逃げは決まりません。
細かな逃げこそ発生していましたが、横塚選手【VC FUKUOKA】がずっと集団前方にいて「集団のペースが緩むとあげて、一気に集団が活性化して逃げを吸収して」を繰り返し、これで脚をかなり削られてしまいました。
15周回目の心臓破りで、抜け出していた康選手【TRYCLE.ing】、中司選手【Team Kermis Cross】、新藤選手【EQADS】を追ってVC FUKUOKAがペースアップ。
このペースアップにギリギリくらい着きますが、16周回目の心臓破りの坂で限界を迎えて千切れてしまい、その後2周回を単独で周回してDNFとなりました。
原田選手【小山店勤務/E1】

前回のE1カテゴリに昇格してから初めて挑んだ真岡芳賀ロードレースでは、スタート後すぐにDNFしてしまったため、今回は集団の前方で走り切れるようにトレーニングを積んできました。
コース自体は去年、別のクラスタで走ったことがあり不安はないですが、E1でのレース強度とこれまで経験したことがない長いレース距離に不安が残ります。
かと言って、消極的に走ってDNFするより、積極的な走りで少しでもチームに貢献し、今後のレースの為にも良い経験ができればと思いながらスタートラインに並びます。
リアルスタート後、序盤からハイスピードな集団速度でレースが進みますが、心臓破りの坂では自分で決めたペースを守り、その後のバックストレートからホームストレートで、位置をあげて徐々に先頭を目指します。
気づいたころには5周回ほど重ねており、そこでやっと集団前方のチームメイトと合流し動き始めます。
VC FUKUOKAやRoppongi Expressの選手の動きをよく見て自分の動きも合わせ、自らアタックしたり、相手のアタックに乗ったりなど積極的な走りを心掛けます。
また、チームメイトの町田選手や能戸選手がチェックに入り、集団から少し飛び出た際には、自分はメイン集団に残って次の展開に備えるようにします。
しかし、上りになると自分の脚を温存することがメインとなってしまい、そこで番手をさげてしまいます。
上りで位置をさげては、ホームストレートまでに位置をあげて、を繰り返すような走りで周回を重ねていきます。
11周回目に、空になったボトルをフィードゾーンに投げるために集団後方でホームストレートをクリアしますが、それと同時にメイン集団が縦に伸び、速度があがっていきます。
中切れの危機を察知するのが遅く、後ろにいたチームメイトの布田選手から「(前との車間を)埋めろ!」と声を掛けてもらいペースをあげます。
上りの区間で前へ前へと踏もうとします、前方の選手に進路を塞がれてしまい、出たい時に出られない状況が続きます。
バックストレートに入る頃には完全に先頭と距離がひらいてしまい、追いつくことができなくなり、同じようにドロップした選手数名と完走を目指して協調しグルペットでゴールを目指しますが、16周回完了時でタイムアウトによりDNFとなりました。
町田選手【川越店勤務/E1】

先週の西日本ロードクラシックで4位に入賞したことで、今回の東日本ロードクラシックからE1に昇格しました。
初めて参加するE1のレースということで、序盤の有力選手のアタックへの反応と全日本選手権への出場資格獲得を目標に走りました。
スタートは最前列に並び、先頭付近でレースを始めることができましたが、激しい位置どり争いと、コーナーで遅れてしまい、後ろに番手をさげてしまいます。
集団の前方では、チームメイトの能戸選手や小林(毅)選手が他チームのアタックに反応したりしているのが見え、自分もそこに加わりたいのですが、なかなか集団のペースもさがらず、前方にあがるタイミングがありません。
集団の後方でじっとしていてもしょうがないので、2周回目の心臓破りの坂で脚を使って先頭に出ます。
脚はそんなにキツくないものの、なぜか心拍が結構高く嫌な予感が。
そこから先頭を少し引いていると、脇腹が痛くなってしまい、踏めなくなってしまいました。
2周回ほど集団の後方にくらいつきますが、限界がきてしまい集団からドロップ。
山崎選手【国分寺店/E2】

スタートは最前列に並ぶことができ、集団の前方で位置取りをしていきます。
リアルスタート後のアタックやペースアップなどはなく、そのまま心臓破りの坂へと入り、そこで明石選手【北海道札幌創成高等学校】がアタックし、誰も反応せずにバックストレートを通過します。
今度は、1周回目完了時の最終コーナーで沢野選手【EQADS】がカウンターアタック。
レース序盤ということもあり集団は落ち着いたまま泳がせますが、3周回目に入ったところで、この逃げに古金選手【TeamUKYO Reve】がジョインし、さらに明石選手【北海道札幌創成高等学校】がさらにブリッジしたため、自分もブリッジをかけて逃げ集団にジョインしました。
しかし、この逃げも集団に吸収され3周回を完了し、そのまま集団内では特に動きがないまま6周回を完了します。
7周回目に入り沢野選手と佐川選手【cyclers SNEL JET】の2名が集団から飛び出し逃げる展開になりますが、集団もペースがあがりすぐに吸収します。
その後、何度かのアタックあり、何度も反応して逃げにのりますが、集団も逃げは許さず、またも吸収が続きます。
そのまま集団は落ち着いたまま10周回を完了し、11周回に入った直後に3名の選手が飛び出しますが集団を牽引して逃げをキャッチ。
またカウンターで3名の選手が心臓破りの坂でアタックし、先程の牽きで脚を使ってしまい反応することが出来ず、そのまま集団内にステイします。
さらに2名の選手が追走をかけ、逃げが5名になる可能性があるため集団はペースアップして1列棒状に。
そのまま集団は落ち着きましたが、13周回目の心臓破りの坂で滝口選手【ハヤサカサイクルレーシングチーム】と古金選手が飛び出し最終周回へ突入し、下りでこの逃げをキャッチして集団のままで心臓破りの坂へ入っていきます。
岩佐選手【サイクルフリーダム・レーシング】が飛び出し2名が追走しますが、最終コーナー付近で逃げをキャッチ。
カウンターで中谷選手【慶應義塾大学】が飛び出し、ホームストレートに入ってスプリントを開始し、位置取りは良かったのですが、力及ばず9位でゴールとなりました。
次のレースは2days Race in きらら浜2025
次のレースは5月3日(土)~4日(日)に山口県山口市の山口きらら博記念公園北駐車場内特設コースで開催される「2days Race in きらら浜 タイムトライアル&クリテリウム」に、MiNERVA-asahiの選手たちも参加を予定しています。
毎年、この時期に開催される恒例のきらら浜でのタイムトライアルとクリテリウムレース。
タイムトライアルは例年よりもレース距離が伸び、今大会は1周回が2.1kmのコースを5周回する10.5kmで開催されます。
直角に曲がるコーナーも多く、コーナーの処理だけではなくコーナーを抜けてからのダッシュ、ストレート区間でいかにスピードを維持してタイムを稼ぐか、各選手の脚力だけではなくテクニックも要求されるコース設定となっています。
クリテリウムは集団内においての位置取りも重要ですが、コースが海沿いにあるため時間や天候によっては強い風が吹くこともあります。この風を利用して集団内から飛び出して、大きな逃げが決まることもあるコースになっています。
今後もMiNERVA-asahiは更なる高みを目指して全力でペダルを漕いでいきますので、引き続き皆様からの応援・ご声援をよろしくお願いいたします。
過去のMiNERVA-asahiのレースレポートはコチラをご覧ください。