
TOPICS
- 群馬サイクルスポーツセンターで開催された伝統ある東日本ロードクラシック
- 布田選手【仙台長町店/E1】
- 鉄山選手【甲府富士見店/E1】
- 小林(毅)選手【調布店/E1】
- 能戸選手【浜松幸店/E1】
- 中島選手【川口本町店/E1】
- 大倉選手【港北電動アシスト館/E1】
- 常富選手【岐阜市橋店/E2】
- 深谷選手【南国店/M】
- 中村選手【本社/M】
- 次のレースは播磨中央公園で開催される第58回JBCF西日本ロードクラシック
群馬サイクルスポーツセンターで開催された伝統ある東日本ロードクラシック
4月20日(土)~21日(日)に群馬県利根郡みなかみ町の群馬サイクルスポーツセンター(通称:群馬CSC)で「第58回JBCF東日本ロードクラシック」が開催されMiNERVA-asahiの選手たちも参戦しました。
※自転車レース特有のルールや用語はこちらでご説明しています。
毎年この時期に東西で開催される、JBCFの伝統あるロードクラシック。群馬CSCで東日本ロードクラシックが開催されました。
各クラスタ共に競技距離も通常よりも長く設定され、E1クラスタでは6kmのサーキットコースを23周回する合計138kmで争われました。
レース距離が長いため選手たちの脚力・体力が勝負を分けるサバイバルレースとなることは言うまでもなく、チーム内でのエースとなる選手と、そのエースを勝たせるためのアシスト役の選手と、チームが一丸となって挑まなくてはいけません。
また、ここぞという勝負所を見極める“勝負勘・勝負強さ”も必要となります。
E1クラスタの選手にとって、今回の東日本ロードクラシックを10位以内でゴールすることで、6月に開催が予定されている全日本自転車競技選手権大会への出場権を獲得できる可能性があり、非常に重要なレースとなります。
<<コースマップ>>
出典:「第58回JBCF東日本ロードクラシック」テクニカルガイドより
今回のレースに参戦した選手は下記となります。
<<E1>>
大倉選手【港北電動アシスト館勤務】
小林(毅)選手【調布店勤務】
鉄山選手【甲府富士見店勤務】
中島選手【川口本町店勤務】
能戸選手【浜松幸店勤務】
布田選手【仙台長町店勤務】
<<E2>>
常富選手【岐阜市橋店勤務】
今回、MiNERVA-asahiから参戦した選手のレースレポートを、ぜひご覧ください。
布田選手【仙台長町店/E1】

リザルト=7位
全日本選手権の出場資格獲得がかかる東日本ロードクラシック。今シーズン中のレースの中でおそらく最長距離となる138kmで行われました。
集団スプリントになりやすい群馬CSCですが、距離が長いのでライバル達が疲弊してる終盤に抜け出して上位を狙いたい。
距離が長いのでアップは試走だけ軽めに行って、定刻通りの13時15分に、一瞬雨もパラつく中でスタート。
ローリングスタートが終わって3周回目、突然サドルが2〜3cmほど下がってしまった。
チームピットに伝え、翌周回に準備していた予備の自転車にバイクごと交換。
序盤は集団のペースが速かったので、復帰するのに割と脚を使ってしまいました。
早めに心拍と脚を落ち着かせたかったのですが、活性化している集団で中々休めません。
しかし、チームメイトの中島選手が集団前方でほぼ全ての動きを捌いてくれていたので焦る事はありませんでした。
10周回目あたりでようやくペースは落ち着きましたたが、とにかく終盤に備えて脚を残しておこうとし過ぎたせいで、中盤の高岡選手【Roppongi Express】含む逃げに気付く事が出来ませんでした。
バイクモトの審判から「逃げと1分差」と伝えられるが、誰が逃げているのかが分からない。
チームからは誰も乗っていない事だけは分かっていた。
とはいえ集団も大きいし、まだ50km近く残っていたので自然と追いつくだろうと考えていましたが、その差は一向に縮まりません。
残り5周回になっても状況が変わらないので、そろそろヤバいかも…と思い、チームメイトの小林(毅)選手と能戸選手に「全力で追ってほしい」と伝えます。
だが、他に協調してペースを上げる選手がいなかったため集団のペースはあがりません。
グルペットと化している集団に早いところ見切りをつけて前を追わないといけないが、単騎でどうにかなるタイム差ではなく、焦りが出てきました。
そんな中、残り4周回の心臓破りの坂で寺崎選手【バルバサイクルレーシングチーム】が勢いよくアタック。
これに賭けるしかないと思い迷わずブリッジ。
他に着いてくる選手は居らず、2人だけで抜け出す形になったが、寺崎選手となら行けると信じて踏み続けます。
先頭3人→40秒後追走3人→40秒後寺崎選手と自分→10秒後追走2人→メイン集団
という構図だったので後ろの2人と合流しようかとも考えましたが、脚を緩めるわけにはいかないので2人で前を追います。
結局、前とのタイム差は最後まで変わらず寺崎選手と一緒にゴールし、8位となりました。
全日本の資格はなんとか確保したものの入賞には届かず、レース中盤にチームとして機能出来なかったことが悔やまれます。
鉄山選手【甲府富士見店/E1】

リザルト=13位
シングルリザルトが続いている得意な群馬CSCのコースなので表彰台を狙って参戦。
もちろん10位以内で全日本の資格獲得も狙って参戦しました。
自分の役割としては最後の集団スプリントへ向けての温存と、前に勝負が決まるような集団ができる場合はそこに乗りたいと思っていました。
今シーズン初戦のため、なんだかフワフワした感じでしたが得意なコースなこともあり1~2周ですぐ慣れました。
レース中盤で高岡選手【Roppongi Express】含む決定的な逃げが発生しますが、そこには自分含めチームメイトは誰も反応できず。
前半動いてくれていたチームメイトの中島選手が、絶対決まると察知してサインを出してくれていましたが、誰も気づくことができませんでした。
自分も気づけていなかった+逃げや追走に出た際に、追いつかれた場合のことが頭をよぎり、以降にできる追走にも勇気を持って乗る必要がありました。
チームメイトが牽引してメイン集団のペースアップを図るも足並みが揃わず、集団スプリントの頭を取ることに集中します。
最後の心臓破りの坂の後の下りで、チームメイトの能戸選手と合流するも、間に他チームの選手に入られてしまって、最終コーナーで先頭に出てしまったため、諦めて全開でゴールまで踏みましたが、後ろから来た2人に抜かれてしまい集団内の3着、全体では13位でゴールとなりました。
これだけ長丁場のレースになれば集団のペースがあがらない、あげられない状況になることもあるため集団スプリントだけを意識するのは良くなかったと後になって悔やまれます。
小林(毅)選手【調布店/E1】

リザルト=16位
138kmのレースはJBCFだと年間でも恐らく最長のレースで、コースは走り慣れた群馬CSC。
自分の役割は終盤までのアタックに対応することでした。
群馬CSCは逃げが決まりやすいイメージがありますが、長距離レースなので中盤からが勝負どころになります。
試走で軽くアップを済ませて、集団のほぼ最後尾からスタート。
前半は比較的早いペースで、逃げが出来ていたものの恐らく決まらないため集団中程で周回を重ねます。
レース中盤で逃げが吸収されて、しばらくすると優勝した高岡選手【Roppongi Express】が前方に出ていくのが見え、これが逃げのアタックとなりました。
それに続こうとするチームメイトの中島選手の姿も見えましたが、位置が悪く追うことができません。
タイム差は1分まで広がり、追走しますが大前選手【Roppongi Express】が集団を抑えていて、なかなか集団のペースがあがりません。
追走の動きがあれば乗ってみますが決め切れず、チームメイトの布田選手が飛び出してからはスプリントに備え脚を休めます。
最終周回の心臓破りの坂で集団後方までさがってしまいましたが、バックストレートで番手をあげてスプリント。
16位でゴールとなりました。
飛び出した選手は最後まで集団から逃げ切っていることからも、追うタイミングなどをしっかり見極められなかったことが悔やまれます。
能戸選手【浜松幸店/E1】

リザルト=43位
長いレースは苦手ですが、去年1年間で走り方も、補給も学んだので、最低限去年以上の走りで結果を残したい。
レースは序盤から結構なハイペースですすみ、10周回目くらいまで、ずっと8分台でのラップを刻んでいきます。
そんな中で、ポツポツと逃げは発生していましたが、12周回目には全て吸収されます。
13周回目あたりに高岡選手【Roppongi Express】が下りでアタックを仕掛けたため、迷わず追走します。
下りでは高岡選手のアタックには集団も反応し、吸収に至りましたが、その上り返しで高岡選手がもう一度アタックを仕掛けます。
これには反応ができず、この日の勝ち逃げを目の前で容認してしまいます。
その後しばらく集団先頭にいて追いかけますが、集団の協調が取れず、ペースが全くあがらないまま、逃げとの差は開く一方。
残り3周回の時点で1分以上の差があったため、集団内は今いるメンバーでのスプリントのムードに。
最終周回の心臓破りの坂を超えたところで、チームメイトの鉄山選手に声をかけて、後ろについてもらいますが、残り500m看板付近でペースを上げたところで、他チームの選手に間に入られてしまってバラバラに。
そのまま、もがき切れる脚もなく集団後方でゴールとなりました。
中島選手【川口本町店/E1】

リザルト=DNF
今シーズン初戦となった東日本クラシック。
現在の自分のコンディションとしては、結果を残せるような状態ではなかったため、今回はチームメイトのアシストとして走りました。
今大会では、TOP 10に入ると全日本選手権の出場権を獲得できます。
そのため、集団の人数をなるべく少なくし、上位に入る確率を上げることを目標に前半から積極的に動くことにしました。
序盤から集団の前方に位置し、マークしている選手のアタックには必ず反応するようにしていまた。
ところどころ無駄な逃げやアタックにも反応してしまった点もあり、もっと見切りをつけて後半に対応できるようにした方がよかったと思います。
約10周回を過ぎたあたりで集団は落ち着き、ペースが落ちたところで高岡選手【Roppongi Express】がアタック。
それに反応する形で2〜3名がジャンプします。自分も反応しましたが、完全に実力不足で脚が限界を迎えていました。
集団のペースが落ちていたこともあり、すぐに1分差が開き、そのまま周回を重ねていきます。
後半は集団についていくことしかできず、残り4周回で集団からドロップし、2周回を残してDNFとなりました。
自分はまだコンディションも整っておらず、チームに大きく貢献することができず悔しい結果となりました。
大倉選手【港北電動アシスト館/E1】
常富選手【岐阜市橋店/E2】

リザルト=34位
1週間前に開催された伊吹山ヒルクライムでは7位で表彰台を逃し、悔しい思いをしたこともあり、今回もできればシングルリザルトを狙っていました。
序盤は2〜3人の逃げができてはすぐに吸収される、の繰り返しでレースが進行。
7周回目くらいで3名の逃げができ30秒程差が開く場面がありましたが、集団は逃げを容認。
他のチームが集団の先頭を牽きつつ「最終周回までには捕まるでしょ」という楽観的な雰囲気。
実際にその通りとなってしまった。
自分は基本的に集団の前方で、脚に余裕を持って走ることができていて、調子も悪くなかったので、上手く立ち回れば入賞も狙えると考えていました。
11周回目(ラスト2周回)に入った際、コントロールライン直後の下りで数秒程集団から先行することができました。しかし、このまま単独で逃げ切る自信も無かったので、いったん集団に戻ります。
この後の結果を踏まえると、このまま1人で行った方が良かったかもしれません。
最終周回には先頭から15番手くらいで入ることができましたが、下っている途中で集団に中切れが発生し、自分は第2集団に取り残される形となりました。
心臓破りの坂の前には集団の先頭にあがって、アタックする選手に反応したいと思っていましたが、これでは先頭集団に追いつくことができるかすら怪しい状態。
何とか先頭に追いつこうと全力で追いますが、距離は縮まりません。
思わぬところで脚を使ってしまい、心臓破りの坂も踏み切ることができず、後続の選手にも抜かれつつ34位でゴールとなりました。
深谷選手【南国店/M】

リザルト=3位
スタートから大東選手【mkw】とチームメイトの中村選手の逃げができ、自分は集団を押さえながら有力選手の松井選手【イナーメ信濃山形-EFT】や山本選手【SBC Vertex Racing Team】、mkwの選手達の動きを見ながら序盤は走りました。
中村選手と大東選手の逃げを3周回目でキャッチしたのと同時に、カウンターアタックをかけ、中野選手【mkw】と2人逃げの形になります。
しかし、途中でホイールに枝が挟まるトラブルがあり、逃げからドロップして一度止まって自転車から枝を外して確認をしてメイン集団にもどりました。
幸いそのタイミングで集団のペースが緩んでいたこともあり少し集団内で休みます。
ラスト3周回の下りで松井選手と大東選手のアタックがあり、集団の後ろにいましたが逃げが決まりそうな感じもあり、チームメイトの中村選手も集団を牽いたあとで対応できなさそうだったので自分がブリッジをかけます。
そのまま、松井選手、大東選手と自分の3人の逃げになりましたが、ブリッジをしたタイミングで足が攣りかけてしまい、足に不安を抱えたまま最終周回を迎えてしまい、最後は足が攣ったまま松井選手と大東選手についていく事ができず3位でのゴールとなりました。
最後の逃げができた際、中村選手が集団を抑えてくれており、レース全体を通してもチームで戦えていたことはとても良かったです。
中村選手【本社/M】

リザルト=6位
マスターズも参加選手は多く、注目の選手はリーダージャージを着る遠藤選手【Roppongi Express】のほか中野選手【mkw】、大東選手【mkw】、山本選手【SBC Vertex Racing Team】といますが、もっとも脅威なのは松井選手【イナーメ信濃山形-EFT】。
初代マスターズリーダーにして前年までJプロツアーに参戦していた実力者で、2020年の群馬マスターズでも独走勝利しています。
こちらはチームメイトに新たに深谷選手を加え、チームとして勝利を狙います。
レースは1周回目のスローペースに耐えられなくなった大東選手が飛び出し、すかさず自分が反応してペースをあげます。
1周回目完了時から逃げてみるも、流石に集団は容認せず4周回目に吸収されます。
ただ、これまでの単騎参戦のレースと違うのは、ここでチームメイト深谷選手がカウンターアタック。これだけで自分の心に余裕ができます。
大東選手とコミュニケーションを取りながら逃げを容認しますが、しばらくすると、まさかの深谷選手がドロップしてくる展開に。
中野選手は昨年の西日本ロードで単独逃げ切りを決めた程の脚力の選手のため、一気に不利な状況になります。
心臓破りの坂でペースを上げる松井選手につき、逃げと追走の機会を伺います。
しばらくして中野選手を吸収したタイミングで大東選手が再度アタック。
これに反応したかったのですが、自分が集団を牽いた後のため動けず、深谷選手とアイコンタクトを取り、追ってもらうと同時に松井選手がこれにブリッジ。
この3人なら逃げが決まると確信して中野選手と共に集団を抑えることに専念します。
ただ、ここで失敗したのが、中野選手とのコミュニケーションにすれ違いがあり、「3人の逃げを決めた後に2人で抜け出したい」という内容が伝わっていませんでした。
逃げ切りが確実になった後も集団のペースがあがらず、自分がペースをあげるが中野選手はあまりペースをあげません。
最終的に数名の集団を残してスプリントをする結果となってしまいました。
スプリント力で勝る選手達に最後で差され、かろうじて入賞は掴み取り6位でゴールとなりました。
チームメイトとの作戦は、ある程度進めたものの最低限の結果を残すにとどまりました。
次のレースは播磨中央公園で開催される第58回JBCF西日本ロードクラシック
4月27日(土)~28日(日)に兵庫県加東市の兵庫県立播磨中央公園内特設コースで行わる「第58回JBCF西日本ロードクラシック」にMiNERVA-asahiの選手達も参加を予定しています。
東日本ロードクラシックに引き続き、兵庫県加東市の兵庫県立播磨中央公園内特設コースで西日本ロードクラシックが行われます。西日本ロードクラシックもE1クラスタでは7kmのコースを16周する総距離112kmで争われ、サバイバルなレースが予測されます。
東日本ロードクラシックと同じく、E1クラスタにおいては10位以内でゴールすることで、6月に開催予定の全日本自転車競技選手権大会への出場権も獲得できる可能性のある非常に大切なレースとなっています。
今後もMiNERVA-asahiは更なる高みを目指して全力でペダルを漕いでいきますので、引き続き皆様からの応援・ご声援をよろしくお願いいたします。
過去のMiNERVA-asahiのレースレポートはコチラをご覧ください。